SPXLとは?S&P500レバレッジ型ETFのメリットとデメリットをわかりやすく解説

SPXLとは?のイメージ

SPXLは、米国を代表する株価指数であるS&P500の3倍のリターンを目指すレバレッジ型ETFと呼ばれる商品です。レバレッジ型ETFとは、市場の動きを一定の倍率で増幅させる投資商品のことです。つまり、市場が上昇すれば、レバレッジ型ETFもその倍率分だけ上昇します。逆に、市場が下落すれば、レバレッジ型ETFもその倍率分だけ下落します。

この記事では、SPXLのメリットとデメリット、購入の仕方、おすすめのネット証券などについて紹介します。

レバレッジ型ETFのSPXLとは

株式投資に役立つ指標とはのイメージ

SPXLは米国のETFで、S&P500の3倍の値動きを目指すレバレッジ型ETFです。正式名称はDIREXION DAILY S&P500 BULL 3X SHARESでティッカーが「SPXL」です。S&P500は米国を代表する500社で構成されている株価指数でSPXLは、S&P500が上昇するときに約3倍の大きなリターンを期待できますが、下落するときは約3倍の損失を生じる可能性もあるため、リスクも高くなります。

SPXLの主な特徴は、以下の通りです。

S&P500の3倍の値動きを目指す

 

S&P500は、米国の代表的な株価指数で、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出しています。ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している主要500銘柄の時価総額を加重均し、指数化したものです。

これらの銘柄は米国経済を代表する企業で、その動きは米国経済の動きを反映しています。したがって、S&P500は投資家にとって重要な指標で、世界経済の動向を把握するためにも注目されているのです。

レバレッジ型ETFなので変動幅が大きい

 

レバレッジ型ETFは、特定の指数(たとえば、日経平均株価やS&P500など)の日々の値動きを一定の倍率(レバレッジ倍)で再現するように設計された金融商品です。たとえば、対象指数が1日で2%上昇した場合、3倍のレバレッジ型ETFはその日の価格変動を6%上昇とすることを目指します。

レバレッジ型ETFは、大きなリターンを短期間で狙うことが可能ですが、同時にリスクも高くなります。対象指数が下落した場合、損失もレバレッジ倍となるからです。また、レバレッジ型ETFは日々の価格変動を目指すため、長期間保有すると複利効果により期待したリターンと異なる結果となる可能性があります。

これらの特性から、レバレッジ型ETFは短期の値幅取りや、保有株の下落リスク回避(ヘッジ)等に向いています。ただし、投資は自己責任で行うようにし、十分な情報収集とリスク管理が必要です。

また、信用取引とは異なり、レバレッジ型ETFは自己資金を超えて投資をすることはありません。そのため、リスクは高いものの、損失も限定的となります。

SPXLが短期売買に向いている理由

SPXLは、S&P500の日々のリターンを3倍にすることを目指すレバレッジ型ETFです。以下に、SPXLが短期売買に適している理由を3つ解説します。

高いレバレッジ

 

SPXLは、S&P500の日々のリターンを3倍にすることを目指しています。これにより、市場が上昇した日には大きなリターンを狙えます。

デイリーリセット

 

SPXLは、デリバティブ(株価指数先物など)とスワップ(相手と値動きを交換する契約)を使用してレバレッジを達成します。レバレッジには危険が伴うため、SPXLでは毎日ポジションをリセット(解消)し、翌営業日に改めて3倍のレバレッジをかけ直しています。これにより、予想外の大きな値動きによるリスクを抑えています。

短期的な市場の動きを利用

 

SPXLは、短期的な市場の動きを利用してリターンを得ることを目指しています。ただ、長期的な保有には適していないため、注意が必要です。

また、SPXLのようなレバレッジ型ETFはリスクも高いため、投資家はレバレッジリスクを理解し、きちんとポジションを管理する必要があります。

SPXLのリスク

株のアドバイスのイメージ

SPXLは、S&P500の日々の値動きを3倍に増幅させることを目指すレバレッジ型ETFです。そのため、以下のようなリスクがあります。

価格変動リスク

 

SPXLはS&P500の3倍の値動きを目指すため、市場が上昇するときは大きなリターンを期待できますが、市場が下落するときは3倍の損失を生じる可能性があります。

たとえば、SPXLはS&P500の3倍の値動きを目指すため、S&P500が1日で2%上昇した場合、SPXLはその日の価格変動を6%上昇とすることを目指します。

しかし、逆にS&P500が1日で2%下落した場合、SPXLは6%下落します。したがって、市場の動きによっては大きな損失を生じる可能性があるのです。

経費率が高い

 

SPXLはレバレッジを適用するためのコストが発生するので、ほかのETFよりも経費率が高くなります(0.97%)。同じS&P500連動銘柄のVOOが経費率は、ETFの運用にかかる費用を示し、これが高いほど投資家のリターンは低下します。

SPXLの購入方法

株の購入方法のイメージ

SPXLの購入方法は以下の通りです。

証券会社を選択する

 

SPXLは海外ETFなので、海外ETFを取り扱っている証券会社を選びます。たとえば、ネット証券ではSBI証券や楽天証券、マネックス証券などです。

口座を開設する

 

選んだ証券会社で口座を開設します。

購入方法の選択

 

一括で購入する方法と、定期的に一定額を購入する積立投資の方法があります。たとえば、SBI証券では米国株式・ETF定期買い付けサービスを利用することで、定期的にSPXLを購入することが可能です。

注文方法を選ぶ

 

証券会社の取引画面からSPXLを検索し、購入注文を出します。注文方法には「成行注文」(現在の市場価格での取引)と「指値注文」(指定した価格での取引)があります。

なお、取引には手数料が発生します。手数料は証券会社や取引金額により異なるため、各証券会社の手数料を確認してください。また、投資は自己責任で行うようにし、十分な情報収集とリスク管理が必要です。

SPXLを取引できるネット証券

SPXLを取引できるネット証券のイメージ

SPXLを取引できるネット証券を紹介します。

SBI証券

 

SBI証券ではSPXLだけでなく、さまざまな米国ETFを取り扱っています。以下に、その主な特徴をいくつか紹介します。

1. 多様な選択肢

SBI証券では、多種多様な米国ETFを取り扱っています。これには、S&P500を対象にしたもの、特定のセクターやテーマに焦点を当てたもの、高配当株に投資するものなどが含まれます。

2. 手数料無料の選択肢

SBI証券では、「SBI ETFセレクション」と呼ばれる一部の米国ETFの買付手数料が無料となるサービスがあります。

「SBI ETFセレクション」 は、SBI証券が厳選した米国ETF10銘柄を指し、これらの銘柄は買付手数料が無料です。「バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)」、「バンガード S&P 500 ETF(VOO)」や「SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)」など、低コストで人気のある銘柄が厳選されています。SPXLは対象銘柄ではないものの、他の米国ETFも取引したい人におすすめです。

3. 外国株式口座の開設

SBI証券で米国ETFを購入するためには、外国株式取引専用の口座を開設する必要があります。

4. 情報提供

SBI証券では、各種の海外ETFに関する最新ニュースや投資情報を提供しています。また、「Eサーチ」を利用すれば、さまざまな条件から理想の米国ETFを探すことが可能です。

ただし、米国ETFの取引は、株価や為替市場の変動等により損失が生じる可能性があります。また、投資信託や米国ETFには、「信託報酬」や「経費率」と呼ばれる保有コストがかかります。具体的な手数料やリスクについては、SBI証券のウェブサイトや関連資料をご確認ください。

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楽天証券

 

楽天証券でも、SPXLなど米国ETFの取引が可能です。以下に、楽天証券で取り扱っている一部の米国ETF をご紹介します(1月21日~1月27日 米国ETF週間ランキングより)

  1. SOXL: Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF
  2. QQQ:INVESCO QQQ(インベスコQQQ 信託シリーズ1)
  3. VTI: バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
  4. SOXS:DRX SEMICON BR3X(Direxion デイリー 半導体株 ベア 3倍 ETF)
  5. VOO: バンガード・S&P 500 ETF

また、楽天証券では、ETFにも使える自動積立サービス「米株積立」 が利用可能で、設定さえしてしまえば、ほぼ全自動で積立投資できます。楽天ポイントも1ポイントから利用可能です。

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マネックス証券

 

マネックス証券では、SPXLなど米国ETFの取り扱いがあります。以下にその特徴をいくつか解説します。

1.分散効果

米国ETFには1銘柄に投資するだけで、世界40ヶ国以上の企業に投資できる銘柄があり、複数銘柄への分散投資効果を得ることができます。

2.低コスト

未上場の一般の投資信託商品と比較して、信託報酬にあたる経費率が低いことが特長です。

3.投資の多様性

当初は、S&P500やNYダウ平均などの主要な株価指数に連動した運用成果を目指すものが中心でしたが、ETFの普及とともにバリエーションを広げ、現在では金などのコモディティや債券、新興国に投資するものもあり、選択肢が広がっています。

また、マネックス証券では「米国ETF買い放題プログラム」 を実施しており、対象銘柄の現物取引買付手数料(税抜)を全額キャッシュバックするサービスがあります。対象銘柄数は業界最多の21銘柄です(2023年10月17日時点)。

SPXLは対象銘柄となっていませんが、「VTI:バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」や「VOO:バンガード・S&P 500 ETF」など人気銘柄を取引したい場合にオトクなサービスです。

米国ETFの取引時間

米国ETFの取引時間のイメージ

米国ETFの取引時間は、以下の通りです。

標準時間(冬):日本時間で23:30~翌6:00
サマータイム(夏):日本時間で22:30~翌5:00

また、時間外取引も行われています。

プレ・マーケット

米国夏時間では日本時間21:00~22:30
米国冬時間では日本時間22:00~23:30

アフター・マーケット

米国夏時間では日本時間翌5:00~翌9:00
米国冬時間では日本時間翌6:00~翌10:00

なお、米国のサマータイムは3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までとなっています。これらの時間帯を考慮に入れて取引を行うことが重要です。また、米国の祝日も休場日となるため、米国の祝日スケジュールも確認しておくと良いでしょう。

 

S&P500の3倍の値動きを目指すレバレッジ型ETFは、順調にいけばリターンは3倍ですが、リスクも3倍となります。そのためリスク管理ができない方にはあまりおすすめできない商品です。他の銘柄も気になるけれど、日本や世界の会社の中から、「どの銘柄を購入すれば良いか全くわからない」という方には、投資顧問の利用をおすすめします。当サイトを運営するライジングブル投資顧問は、株の「売買サポート」を行っております。ライジングブルの売買サポートサービスは、3ヶ月9,000円で買い推奨だけではなく、売却、銘柄入替するところまで、リスク管理をしながらサポートします。

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まとめ

SPXLはS&P500の3倍の動きをするレバレッジ型ETFです。市場が上昇するときには大きな利益が得られますが、下落するときには大きなリスクもあります。そのため、SPXLを購入する場合は、リスク管理をしっかりと行う必要があります。例えば、損切りの設定やポートフォリオの分散などがあります。

SPXLを購入するには、海外ETFを扱っているネット証券で口座を開設します。SBI証券、楽天証券、マネックス証券などがおすすめです。口座開設後は、一括でまとめて購入するか、毎月少しずつ積み立てるかを選べます。

SPXLは、市場の動きを3倍にするという魅力的なETFですが、それだけにリスクも高いことを忘れないでください。SPXLを購入する前に、自分の投資目的やリスク許容度をしっかりと確認しましょう。

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