【米国株ETF NASDAQ100】QQQとは?QQQの今後の見通しは?

NASDAQのイメージ

QQQ(インベスコQQQトラストシリーズ1ETF)は6万円程度で米国株式市場のNASDAQ100(ナスダック100)銘柄に投資できる米国株ETFです。

過去約20年間で約30万円→約465万円まで増えた実績をもつ投資商品です。

米国株ETFの代表格VTIの同時期のパフォーマンスが176万円なので、VTIに比べ2倍以上の実績を持つETFです。

この記事では下記のような内容を詳しく解説します。

  • QQQとはどんな米国株ETF?
  • 30万円を投資した場合にどのような利益が期待できるのか?
  • NISAつみたて投資枠で使えるのか?
  • NISA成長投資枠ではどうなのか?
  • 連動するナスダック100の今後の見通しは?

QQQとは

引用元:tradingview.com

QQQとは、Invesco QQQ Trust Series 1(インベス コキューキューキュー トラスト・シリーズ゙ワン)の略称で、一言でいうと、「米国株式市場のアップルやアマゾン、テスラ、マイクロソフトなどナスダック(NASDAQ)の代表100銘柄をカバーしているいつでも売り買いができる投資信託」です。

インベスコ社(Invesco)が提供するQQQは、米国株ETFの一つで、米国のナスダック市場を代表する指標である『NASDAQ100(ナスダック100)』に連動するように設計されています。

米国株は6,000銘柄以上ありますが、そのうちNASDAQの代表100銘柄に厳選して投資するETFがQQQです。QQQを元にした投資信託(例SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンドなど)も数多くあります。

S&P 500は500銘柄、NASDAQは約3,000銘柄ですから、ナスダック100はより厳選されたインデックス指数となります。

最近の20年間(2003年~2023年)は、ナスダック100銘柄であるフェイスブック(メタ)やアップル、アマゾン、テスラ、Google(アルファベット)、マイクロソフトといった米国IT企業が米国だけでなく、世界を牽引してきた時代です。

これら代表格が組み入れられたナスダック100は全体を上回るパフォーマンスを得ることができた20年と言えるでしょう。

ただ、この傾向が次の10年、20年後に続くかどうかは、また別の観点で見ていく必要があるでしょう。

QQQは、アップル株やマイクロソフト株など誰もが知る米国企業の時価総額上位銘柄の組み入れ比率が高いETFです。上位10銘柄の比率は約50%になります。

S&P500総合指数の上位10銘柄のウェイトが31%に対して、かなりのウェイトを占めます。

つまり、S&P500は分散が500銘柄に効いていますが、QQQの銘柄構成は100銘柄に偏っており、特に上位10銘柄が50%を占め、その分、上下ともに株価が動きやすい銘柄と言えるでしょう。

ナスダック(NASDAQ)とは、全米証券業協会が運営している株式市場の名称で、テクノロジー企業や成長企業に焦点を当てた米国の代表的な株式市場の一つです。「National Association of Securities Dealers Automated Quotations(ナショナル・アセンション・オブ・セキュリティーズ・ディールズ・オートメイテッド・クォーテーション)」の頭文字をからNASDAQと呼ばれています。

ナスダック市場は主にハイテク・IT(情報技術)関連など中心で上場企業には、AppleやAmazon、マイクロソフト、フェイスブック(現メタ・プラットフォームズ)、任天堂、日産自動車などがあります。

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QQQはいくらで買える?経費は?

いくはのイメージ

QQQは1株から購入が可能で、2023年12月12日現在、1株あたり58,150円で購入ができます。

QQQの1株あたりの株価:398.67ドル(2023年12月12日為替レート:145.86円)で計算。以後同様のレートを利用。

管理費も手数料も非常に安いのですが、あっという間に1ドルくらい動く株です。ちなみに2023年の安値は260ドル、高値が387ドルと年間の値動きは127ドルも動いています。率にすると48%です。

QQQのコスト

QQQの年間の経費率は0.20%です。同じ米国ETFのVTIやVOOに比べてると割高に感じますが一般的には安価な方です。
そのほかに、購入・売却の際には売買手数料がかかります。

各証券会社で異なりますが、SBI証券で税込み0.495%(コースによっては買い付け手数料無料)、100万円の約定としても2,000円程度なので気にならないレベルです。

手数料や経費は価格変動でカバーできる程度ですので、あまり神経質になる必要はないでしょう。

一番気にしなくてはならないのは、QQQの価格がどれだけ上下に変動するのかです。

QQQはVTIやVOO、オルカンに比べ株価は動きやすい性質を持ちます。ちなみに、VTIの値動きは2023年の同期間の値動きは188ドル→228ドルで40ドルです。率にすると21%。QQQの変率:48%、VTIの変率:21%を比べるとQQQの株価変動が激しいことがわかります。

QQQの運用会社インベスコとは?

QQQの管理・運用を行っているのはインベスコ社です。

インベスコ社はジョージア州アトランタを本拠地とする独立系資産運用会社です。

ミューチュアル・ファンド運用額で米国TOP10企業に入ります。

インベスコ社は111.4兆円の運用資金があり、 株式、債券、不動産、PE、バンクローンなど対象となる資産は多岐にわたり、運用戦略を展開しています。

このQQQも代表格の1つです。QQQは米国インデックスETFの一種ですが、低コストを実現しております。

ただ、ほかの商品と違って、コストが資産形成に与える影響は微々たるものといえます。それよりも、ベンチマークのナスダック100の値動きを気にすべきです。

QQQの運用成績

分配のイメージ

QQQのトータルリターン

QQQのトータルリターンの実績は2023年12月12日現在下記の通りです。

期間トータルリターン
3ヶ月7.10%
3年10.38%
5年20.11%

QQQの配当金と配当利回り

QQQの配当金は通常、現金または追加の株式として投資家に支払われます。支払時期は3月、6月、9月、12月の年4回です。

QQQの直近1年間の分配金支払実績

1株に対する分配金は年間にすると2.167ドルです。(2023年9月までの1年間)
株価386ドルで2.167ドルが配当金なので、直近の配当利回りは0.56%です。

支払日1口あたりの分配金円換算
2023年9月0.536ドル 約150
2023年6月0.504ドル約144円
2023年3月0.472ドル約134円
2022年12月0.655ドル約134円

(例えば)386ドルで10株保有していた場合の分配金は?

386ドル×5株×149ドル/円(為替レート)×0.56=1,610円

287,570円の投資で年間1,610円の分配金です。

この配当金額だけを見ると、もっと良い投資対象はいくらでもあります。

QQQは配当金よりも値上がり益と成長力を期待する米国株ETFです。

QQQの株価値上がり益(キャピタルゲイン)は?

20年前と今の株価を比較してみましょう。
もし30万円分投資するとどうなるでしょうか?

日付値上がり益計算方法
2003年11月18日303,229円株価:34.87ドル×為替:108.70円×株数:80株
2023年12月12日4,652,000円株価:398.67ドル×為替:145.86円×株数:80株

値上がり益は20年前に比べて15倍になっているほか、配当金:25,830円が毎年はいってきます。安い株価で買っている人にしてみれば、30万円投資で年間25,830円の配当も入ってくるわけですから、十分魅力的です。

ただし、QQQの場合、キャピタルゲイン(430万円)が圧倒的です。

逆に株価変動が激しいため、キャピタルロス(含み損)になると、インカムゲインはあっという間に意味がなくなりますので、注意が必要です。

QQQの連動指数はナスダック100(NASDAQ100)

QQQの目安となる連動指数はナスダック100(NASDAQ100)と呼ばれる指数です。

NASDAQ100は米国株式市場の「NASDAQ3000」銘柄のうち主力の100銘柄が組み入れられている時価総額加重平均型の株価指数です。

QQQはこのNASDAQ100をベンチマークとして、それに連動した運用を目指しています。

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QQQの主な組み入れ銘柄

組み入れ銘柄のイメージ

QQQはいろいろな株をパッケージしたETFで約100銘柄で構成されており、米国企業の成長株に幅広く分散投資が可能です。

しかも、6万円程度で購入できる点が大きな魅力です。

組入上位10銘柄で全体の50%以上を占めています。

QQQは、会社の規模(時価総額)が大きいアップル、マイクロソフト、アマゾン、エヌビディアなどの大企業であるほど組入比率が高くなり、規模が小さい企業ほど組入比率が低くなります。

セクター別ではテクノロジー49%、コミュニケーションサービス15%、消費財13.83%、ヘルスケア7%などとなっています。

【銘柄別最新組み入れ比率】(2023年12月8日現在)

NOティッカー企業名組入比率
1AAPLアップル11.30%
2MSFTマイクロソフト10.27%
3AMZNアマゾン5.62%
4NVDAエヌビディア4.33%
5METAメタ3.83%
6AVGOブロードコム3.09%
7GOOGLアルファベットA(グーグル)2.96%
8GOOGアルファベットC(グーグル)2.93%
9TSLAテスラ2.86%
10ADBEアドビ2.20%

引用元:Bloomberg

QQQのメリットとデメリット

メリット、デメリットのイメージ

魅力的な商品のQQQですが投資商品である以上、メリットとデメリット両面があります。それぞれを知っておきましょう。

QQQのメリット

・成長力の高さが魅力

株価が10ドルでも上げ下げすれば、10ドル×10株×145.86円/ドルで14,586円も値が動きます。QQQは約20年で30万円→490万円に増えました。このキャピタルゲインこそQQQの最大の魅力であります。

QQQのデメリット

・分散のデメリットと集中のメリット

米国の主要株価指数にはNYダウ、S&P500、NASDAQ100などの指数がありますが、成長株が多く組み入れられているNASDAQの100銘柄を投資対象とするため、米国株成長株を幅広くカバーできます。

ただし、幅広くカバーできるのはメリットでもありますが、銘柄ごとの上下が相殺されるため、安定感と引き換えに、パフォーマンスは平準化します。

例えば、Apple株は30万円→2億1000万円になりました。個別株の威力は凄まじく、インデックスだけでなく、個別株にも目を向けることが大切です。

●分配金の再投資が難しく複利効果がない

QQQは分配金が四半期ごとに支払われるメリットがある一方で、再投資が自動的に行われないため複利効果が期待できません。

例えば、30万円の投資で年率10%で運用する場合複利と単利で計算すると、

単利の場合:5年後→45万円、10年後→60万円、20年後→90万円

複利の場合:5年後→48万円、10年後→77万円、20年後→201万円

と圧倒的な差が出てきます。そのため投資は複利ですることをおすすめします。

ただ、QQQの場合、インカムゲインよりもキャピタルゲインがメインのため、インカムゲインがメインのETFに比べると、複利の重要性は低いです。

また、ETFは原則、分配金は再投資できないので、QQQから支払われた分配金を再投資するには自分で買付をしないといけないので、複利効果を得るには、非常に手間がかかります。

そのため、複利効果を得たい方には分配金を自動で再投資できるファンドが便利です。SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンド(雪だるま(QQQ・NASDAQ100))などがありますが詳細は後述します。

・為替リスクがある

米国ETFはドル建てで取引されるため、為替リスクがあります。為替市場は非常に変動しやすく、外部要因や経済情勢によって為替レートが大きく変動することがあります。

これにより、QQQの投資パフォーマンスが予想外の方向に進展する可能性があります。

たとえば、QQQの株価が好調だった場合でも、為替レートの変動、つまり円高によって日本円ベースでの収益が減少することが考えられます。

・二重課税されるデメリット

QQQは米国ETFであるため、米国と日本でそれぞれ課税される「二重課税」が起こります。米国ETFの分配金は米国で10%の税率で源泉徴収された後、残り90%に対して日本国内で20.315%の課税がなされます。

年間配当金は0.56%程度です。税金はもっと小さい金額です。

株価の値動きの方が大きく、税金などの数字を気にするより、QQQに関しては、株価が上がるのか下がるのかというキャピタルゲインとキャピタルゲインにかかる税金をメインに考えた方が賢明と思われます。

税金面では後述する新NISAを利用するのがおすすめです。

QQQ vs アップル株 30万円投資した結果比較

比較のイメージ

QQQは2023年12月12日現在、1株398.67ドル。2003年のスタート当初の株価は34.87ドルでした。

30万円を投資して80株持っていた時にキャピタルゲインはどうなっているでしょう?

キャピタルゲイン計算式
2003年11月303,229円34.87ドル×108.70円/ドル(当時の為替)×80株
2023年12月4,652,000円398.67ドル×145.86円/ドル(2023年12月の為替)×80株

2023年12月に売買した場合のキャピタルゲインは2003年11月に比べ4,348,771円増えました。

これに加えて、配当金が入ってきます。20年という長期間だと、このような投資には多大なメリットがあります。

ちなみに、これがアップルの株であったらどうでしょうか?

QQQ VS アップル株ではどっちがよい?

当時のアップル株(AAPL)は今の株価でいいますと0.37ドル(※1)でした。

例)30万円をアップル株に投資して7,445株持っていたら、キャピタルゲインはどうなっているでしょう?

日時キャピタルゲイン計算式
2003年11月299,981円アップル株価:0.37ドル(株式分割調整後株価)X108.9円/ドルX7,445株
2023年12月12日211,440,982円アップル株価:194.71ドルX145.86円/ドルX7,445株

※引用元 YAHOOファイナンス。分割(2005年に1株→2株、2014年に1株→7株、2020年に1株→4株)を考慮して株価を調整、配当や経費は無視しております。

アップル株の場合、20年で299,981円→211,440,982円まで増えました。これが個別株の威力です。

確かにQQQはいい投資商品ですが、分散されすぎて、その効果は平準化されてしまいます。

つまり、100銘柄の中には、アップル株のような上昇をする株もあれば、倒産して0になるような企業もあるのです。

個別株投資であれば、銘柄によって、QQQを大きく上回る銘柄が出てきます。

ただし、個別株投資はもの凄い差が出てしまうのです。

QQQに投資するにあたっては下記3つの視点が大切です。

QQQ投資をする際の3つの視点

①QQQとVTIやVOO、オルカン、個別株どれを選択するか?ウェイトはどうするか?
②複利効果をどう考えるのか?
③過去はよかったけれど将来はどうなるか?

QQQの過去のリターンと将来のリターン

過去のリターンと将来のリターンのイメージ

この20年間のQQQのリターンは大変良く、成果が上がりました。

米国には世界中から資金が集まり、低金利下で米国自体の景気がとても良く、アップルやテスラ、アマゾンなど世界を席巻するIT企業が続出した20年でしたので当然の結果かもしれません。

2003年当時のアップルはパソコンのMac(マック)主体でWindowsに押されていたのですが、iPhoneの登場で形勢が大きく変わりました。

では、2023年から2033年、2043年という将来はどうでしょう?過去20年とは、大きく異なることは間違いありませんがその答えは、簡単には見つかりません。

1年後のことも誰も予測できないのに、20年後を予測することは不可能です。

では、どうすれば良いでしょうか?

一つ確かに言えることは、次のアップルやアマゾンは、必ず出てくるでしょう。米国企業かもしれませんし、日本企業や中国企業かもしれません。

QQQは数ある米国株、米国ETFの選択肢の1つに過ぎず、いろいろな可能性に投資していくことが最も重要な視点と言えるのではないでしょうか?

QQQとオールカントリー型、VOO、VTIとの違いについて

違いについてのイメージ

米国株インデックスETF・投資信託の種類は多く、その代表格がQQQとVOOとVTIやオールカントリーです。同じような値動きをする銘柄を複数持っても仕方ありません。

どのような違いがあり、どれを持つのが良いのでしょうか。先ずは、QQQとVOO、VTI、オルカンの違いについて見ておきましょう。

VOO

VOOはバンガード社が提供しているETFで、正式名称は「バンガード・S&P 500 ETF」です。構成銘柄数は約500,S&P 500連動の投資商品です。VOO関連銘柄はつみたてNISAだけでも10銘柄以上あります。

VTI

VTIはバンガード社が提供しているETFで、正式名称は「バンガード・トータルストックマーケットETF」です。構成銘柄数は4000銘柄と分散の割合が高いです。VTIはCRSP USトータル・ マーケット・インデックス.に連動し米国株全般に連動します。

オールカントリー型(全世界型)

オールカントリー型は世界中の国の株を対象としています。日本株、中国株、米国株、欧州株などです。構成銘柄数は8,000銘柄と分散の割合が一番高いです。オールカントリー型はFTSE、MSCIワールドインデックスやMSCI ACWIインデックス、FTSE Global All Cap Indexに連動し世界株全般に連動します。つみたてNISAだけでも、このオールカントリー型は30銘柄以上あります。一番、分散が進んでいることはメリットもありますが、デメリットもあることを意識しましょう。比較表ではオールカントリー型の例としてMAXIS全世界株式(オール・カントリー)を使用します。

QQQとVOO、VTI、オールカントリーの比較表

(2023年12月13日現在)

ティッカーQQQVOOVTIオールカントリー
正式名称インベスコQQQトラストシリーズ1ETFバンガード S&P500 インデックスファンド ETFバンガード・トータル・ストック・マーケットETFMAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信
投資先数NASDAQの代表銘柄100銘柄に厳選して投資アメリカの>大規模な優良企業の500銘柄をカバー米国株式市場の大型株から小型株までを網羅4,000社約70か国。<市場の時価総額上位約85%をカバー
運用会社インベスコ社バンガード社バンガード社三菱UFJアセットマネジメント
ベンチマークNASDAQ100S&P 500S&P 500MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
リターン7.10%(3ヶ月)
10.38%(3年)
20.11%(5年)
4.49%(3ヶ月)
9.89%(3年)
13.75%(5年)
4.42%(3ヶ月)
8.25%(3年)
13.04%(5年)
20.83%(1年)
14.73%(3年)

経費率年率0.20%年率0.03%年率0.03%0.0858%

ティッカーとは、日本株の銘柄コードのように、個々の銘柄を識別するためにつけられた記号です。シンボルとも言います。

米国では個別株、ETFともにアルファベットで表します。

QQQ、VOO、VTI、オールカントリーのETFや投資信託を全て購入するのではなく、一つ代表銘柄を決めて、パフォーマンスや色合いの異なる違う投資対象に目を向けていくことが重要です。

数万円で購入できる利点を活かしましょう。VTIやVOOを元にした投資信託は数多く発売されていますので同じような商品をいくつも買わないようにお気をつけください。

捉え方はS&P 500関連=VOO、米国株全般=VTI、ナスダック100=QQQ、オールカントリー型=オルカンのように捉え、ETFや投資信託がどの指標を基準にしているかを考えれば、同じような商品を購入することは避けられると思います。

大事な視点は、銘柄が多ければ多いほど、分散は進みますが、集中するほど、より大きなパフォーマンスも期待ができるという点にあります。

全てオルカン、全てS&P 500というのは投資の可能性を十分に発揮できず、非常に勿体ないので、気をつけましょう。

QQQとSQQQとTQQQ比較

QQQにはレバレッジを効かした投資商品があります。値動きは、QQQよりもっと激しくなりますので、取り扱いには十分ご注意ください。

SQQQ

NASDAQ100指数の反対の3倍(上がれば3倍下がる、下がれば3倍上がる)に連動する投資成果を目指すプロシェアーズ・ウルトラプロ・ショートQQQ(ProShares UltraPro Short QQQ)

TQQQ

NASDAQ100指数の3倍(上がれば3倍上がる)に連動する投資成果を目指すプロシェアーズ・ウルトラプロQQQ(TQQQ)

ティッカーQQQSQQQTQQQ
正式名称インベスコQQQトラストシリーズ1ETFプロシェアーズ・ウルトラプロ・ショートQQQプロシェアーズ・ウルトラプロQQQ
運用会社インベスコ社ProShares TrustProShares Trust
ベンチマークNASDAQ100指数NASDAQ100指数の反対の3倍に連動NASDAQ100指数の3倍に連動
リターン7.10%(3ヶ月)
10.38%(3年)
20.11%(5年)
-18.07%(3ヶ月)
-43.50%(3年)
-59.35%(5年)
16.56%(3ヶ月)
5.95%(3年)
32.86%(5年)
経費率年率0.20%年率0.95%年率0.88%

引用:bloomberg 

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QQQの購入方法は?

QQQはどうすれば購入できるのか?

①QQQを取り扱っている証券会社で口座開設する
②外国株式口座を開設する
③口座に入金する
④外国株式口座に資金を振り替える
⑤注文を出す

QQQを購入するためには、証券会社の口座を開設しなければなりません。証券総合口座だけでなく外国株式口座の開設もお忘れなく。

また、証券会社の中にはQQQを取り扱っていないところもあるので、事前に確認してから口座開設をしましょう。

証券会社によっては、証券総合口座から外国株式口座に資金を振り替えないと、外国株式が購入できないところもあるので注意してください。

QQQが買えるおすすめネット証券

 

弊社では下記の2社をおすすめしています。

SBI証券
楽天証券
米国株式の手数料1注文あたり約定代金の0.495%(税込)
最低手数料:0ドル
上限手数料:22ドル(税込)
1回の取引につき約定代金の0.495%(税込)
最低手数料:0ドル
上限手数料:22ドル(税込)
外国株式の取引で無料は以下となります。
①米国株式のお取引で、約定代金が2.02米ドル以下のお取引
 ②海外ETF(米国・中国・韓国)のNISA預りでの買付のお取引 
③一部の米国ETFの買付のお取引
④2024年1月から始まる新NISAは米国株式&海外ETFの売買手数料

外国株式の取引で無料は以下となります。
①米国上場ETFは9銘柄を対象に買付手数料を無料
②2024年1月から始まる新NISAは米国株式&海外ETFの売買手数料
貯まるポイントTポイント/Pontaポイント/dポイント/Vポイントなど楽天ポイント
NISAの取扱あり
(NISA/つみたてNISA/ジュニアNISA)
あり
(NISA/つみたてNISA/ジュニアNISA)
つみたてNISA211本206本

QQQのおすすめの買い方はつみたてNISAって本当?

多様化する女性のライフスタイルにぴったりのつみたてNISA。向いている人、やめた方がいい人のイメージ画像

つみたてNISAで投資できる商品は、金融庁が定めた一定の基準を満たす投資信託やETFです。

残念ながら、QQQはその対象には入っていません。そのため、QQQは成長投資枠NISAでは購入できますが、つみたてNISAでは購入ができないのです。

つみたてNISAを使って直接QQQには投資できないのですが、実はQQQに投資する投資信託を成長投資枠NISAで積み立て形式で買うことで同様の効果を目指すことが可能になります。

成長投資枠NISA対象のQQQ投資が可能な投資信託(ファンド)を2つご紹介します。

新NISAつみたて枠対象で複利を狙えるQQQ投資が可能な投資信託

SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(QQQ・NASDAQ100))

この商品は、インベスコとSBI証券の共同企画でできたSBIオリジナルのNASDAQ100指数連動型ファンドです。NASDAQ100インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして、SBIアセット・マネジメントが運用を行います。基準価格が配当込みの運用なので分配金は自動的に再投資にまわるので、複利を求める方にはおすすめ。

信託報酬率(年率/税込)0.2388%以内
基準価格10,860円(2023年12月12日現在)

三菱UFJ eMAXIS NASDAQ100インデックス

NASDAQ100インデックスマザーファンドへの投資を通じて、主として米国の株式等(DR(預託証書)を含む。)に投資を行います。「NASDAQ100指数(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果をめざして運用を行います。こちらも基準価格が配当込みの運用なので分配金は自動的に再投資に回ります。

信託報酬率(年率/税込)0.44%
基準価格17,686円(2023年12月12日現在)

QQQはどのような場合におすすめか?

株のアドバイスのイメージ

NISA成長投資枠では、ETF以外にも選択肢が多いため、個別株投資を含めて、いろいろな投資方法があります。

QQQも一つの選択肢候補として考えるのがいいかと思います。

米国株ETFは数多くありますが、ITやテクノロジーなどの更なる進化を期待するならQQQをその一つとして候補に上げることはよいと思われます。

世界的に米国IT企業はこの20年間に急激に成長し、投資成果が上がりましたが、日本企業も、レバレッジETFや個別株も、中国企業や欧州企業もあります。

為替の影響も考える必要があります。どの資金をどう振り向けるかによって、成果は大きく変わるのが投資の世界です。

同じ30万円投資でもアップルだと2億1000万円、QQQだと460万円、VTIは176万円と凄い差がでるのです。

資金をどう振り向けるかで、全く違った成果になっていくので、慎重に決めていくことが大切です。

まとめ

QQQはわずか6万円で米国株式市場の成長株100銘柄に投資できるETFで、過去約20年間で約30万円→約465万円まで増えた実績があります。

QQQは米国を代表する指標である『ナスダック100(NASDAQ100)』に連動し、幅広い銘柄を含んでいます。

特にアップル株やマイクロソフト株などの時価総額上位銘柄の組み入れ比率が高くキャピタルゲイン(値上がり益)メインのインデックスファンドとして魅力的です。

QQQは1株から購入可能で、経費率も低く手数料も安いです。ただし、価格変動が大きいため、株価の動きに注意が必要です。

QQQの運用会社はインベスコ社であり、低コストを実現し、多様な投資商品を提供しています。

QQQは四半期ごとに配当金が支払われ、直近の配当利回りは0.5%程度です。

QQQの連動指数はNASDAQ100(ナスダック100)であり、主な組み入れ銘柄にはアップルやマイクロソフトなどが含まれています。

QQQのメリットとしては、経費の安さ、四半期ごとの分配金支払い、幅広い米国成長株のカバーが挙げられますが、一番の魅力はキャピタルゲインです。

一方、個別株との比較をするとデメリットも見えてきます。QQQとアップル株を比較すると、同じ30万円投資で桁違いのパフォーマンスを示しました。個別株投資の方が大きな成果を生み出すことがありますが、分散投資の安定感も考慮する必要があります。両者のメリットをうまく使い分けすることが大切です。

QQQは証券会社の口座を開設して購入することができます。ただし、取り扱いのある証券会社を選びましょう。

最後に、QQQは一つの選択肢であり、他の投資商品や国や地域の企業への投資も考慮することが重要です。

将来のリターンを予測することは困難ですが、資金の振り向けや投資方法の選択によって成果が大きく変わることは間違いなく、分散と集中のメリットデメリットを念頭において慎重に投資を進めることが求められます。

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