高配当株投資とインデックス投資はどっちがおすすめ?それぞれの違いや運用方法を解説

高配当株投資とインデックス投資はどっちがおすすめ?のイメージ

配当金生活を目指せる高配当株投資と、長期で資産を育てるインデックス投資。

「自分に向いているのはどっちなんだろう?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。

結論、どちらを運用すべきかは、資産運用の目的によって異なります。

本記事では、高配当株投資とインデックス投資の違いを解説し、目的ごとにどちらがおすすめなのかを紹介します。

それぞれの始め方についても解説しているので、高配当株やインデックスファンドへの投資で失敗しないための参考にしてみてください。

高配当株投資とインデックス投資はどっちがおすすめか

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高配当株投資とインデックス投資、どちらがおすすめかは資産運用の目的で変わります。

目的別のおすすめ運用方法は、以下のとおりです。

自分にピッタリの運用方法を見つけるための参考にしてみてください。

高配当株投資が向いている人|定期的に現金を受け取りたい人

高配当株投資が向いている人|定期的に現金を受け取りたい人

高配当株投資では半年や1年ごとに配当金を受け取れるため、定期的に現金を受け取りたい人におすすめです。以下の表では、高配当株投資に向いている人の特徴と理由をまとめました。

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高配当株投資が向いている人おすすめの理由
収入源を複数確保したい人給料や年金以外の収入源ができると、金銭的な不安を減らせる
株価暴落へのリスクヘッジをしたい人一時的に株価が下がっても、配当金には影響が出にくい
ちょっとした贅沢を楽しみたい人配当金がボーナスの役目を果たし、趣味や旅行などの資金に充てられる
企業を分析するのが得意な人業績や財務状況、配当政策などを分析し、利益が狙える銘柄を見極められる

配当金を現金で受け取ると生活費や趣味などにも使えるようになるので、投資へのモチベーションが上がります。

金銭的に今の生活をより充実させたいなら、高配当株投資にチャレンジしてみるのがよいでしょう。

インデックス投資が向いている人|長期目線で資産を増やしたい人

インデックス投資では長期的に資産を増やしやすいため、老後やライフイベントに備えたい人におすすめです。

以下の表では、インデックス投資に向いている人の特徴と理由をまとめました。

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インデックス投資が向いている人の特徴おすすめの理由
長期で資産を増やしたい人iDeCoやNISAなど、税制優遇を活用しながら資産を増やせる
投資に慣れていない人個別銘柄を一つ一つ選ばなくても分散投資ができる
時間や手間をかけたくない人自動積立の設定をすれば、あとはほったらかしで運用できる
できるだけリスクを抑えたい人市場全体に分散投資するため、個別株より安定している

インデックス投資を継続すると、複利効果により雪だるま式に資産を増やせる可能性があります。

老後資金や子供の教育資金など、将来的に必要なお金の準備には時間が味方となるインデックス投資がおすすめです。

高配当株とインデックスファンドの二刀流|今も将来も充実させたい人

 

高配当株とインデックスファンドの二刀流|今も将来も充実させたい人

「将来に備えつつ、今の生活にもう少し金銭的な余裕がほしい」という人は、高配当株とインデックスファンドの二刀流も選択肢となります。

インデックスファンドで資産形成をしつつ、配当金で生活資金を節約できるからです。たとえば、毎月5万円の投資予算があるなら、3万円をインデックスファンドに、2万円を高配当株に投資します。

インデックスファンドでコツコツ資産を増やしながら、高配当株で定期的に現金収入を得られれば、旅行や外食といったちょっとした贅沢を楽しめるでしょう。

さらに、直近で配当金の使い道がないときは「再投資」することで、複利効果によって効率よく資産を増やせるようになります。

高配当株とインデックスファンドの違い

高配当株とインデックスファンドの違い

高配当株とインデックスファンドの違いを、以下の5つの項目ごとに解説します。

両者の違いを知ることで、自分の投資スタイルに合った投資先が見つかるでしょう。

投資対象

高配当株投資とインデックス投資は、投資対象が異なります。詳細を下表にまとめました。

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項目高配当株投資インデックス投資
投資先個別株(株式や債券、REITなどを組み合わせて作られたパッケージ商品)
分散性低い(1銘柄につき1つの企業に投資)高い(複数の国や企業などに投資)

高配当株投資は、特定の企業が発行する株式のみを購入する方法です。

一方で、インデックス投資では投資信託というパッケージ商品を通じて、株や債券、REIT(不動産投資信託)などの幅広い銘柄に投資します。

収益の仕組み

 

高配当株投資とインデックス投資の「収益の仕組み」の違いを下表にまとめました。

高配当株投資で狙える収益インデックス投資で狙える収益
・配当金
・株主優待
・値上がり益※
※売却すると上記2つが見込めなくなる
・値上がり益
・分配金※
※利益の一部を投資家に分配するお金

高配当株投資で狙えるおもな収益源は、配当金と株主優待です。

高い現金配当だけでなく、株主優待でギフト商品や割引券といった現金以外の利益を得られます。対して、インデックス投資の場合は、商品の値上がり益がおもな利益です。

投資信託によっては分配金が自動で再投資されるため、現金収入はなくなりますが、複利の効果で時間の経過とともに資産が増えやすくなります。

リスク&リターン

 

高配当株投資とインデックス投資では、リスクとリターンも異なります。

両者のおもな違いをそれぞれ下表にまとめました。

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項目高配当株投資インデックス投資
リスク・配当金が減るリスク
・配当金がゼロになるリスク
・株価暴落による元本割れリスク
・市場全体の下落による元本割れリスク
期待できるリターンの特徴利回り3〜6%以上
(短期〜長期と幅広い)
利回り3〜7%程度
(長期のみ)

高配当株投資では配当利回りが事前にわかるため、収益の見通しを立てやすいのが特徴です。 

一方で、インデックス投資は短期での利益は見込めませんが、長期保有すれば安定したリターンを狙えます。

運用コスト

高配当株とインデックスファンドでは、下表のように運用にかかるコストが異なります。

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高配当株インデックスファンド
時間的コスト・適切な銘柄選び
・企業業績の定期チェック
・ポートフォリオの入れ替え(年に数回以上)
・商品選び
・信託報酬などのコスト比較
・ポートフォリオの見直し(年に1回程度)
金銭的コスト・売買手数料・購入手数料・信託報酬(運用中に発生)
・信託財産留保額(解約時に発生)

高配当株投資で発生する手数料は、売買手数料のみです。しかし、銘柄選びや企業分析に多くの時間がかかるでしょう。

インデックス投資の場合は「信託報酬」が運用中に発生し続けますが、一度設定すれば自動運用が可能です。

そのため、インデックス投資の方が時間的コストを大幅に削減できます。

税金面

高配当株とインデックスファンドでは、税金面で以下のような違いがあります。

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高配当株インデックスファンド
税率20.315%
課税されるタイミング配当金を受け取るとき売却するとき

両者の税率は同じですが、インデックスファンドは売却しない限り税金が発生しません。高配当株は配当金を受け取るたびに課税される仕組みです。

それでも、銘柄によっては2024年から始まったNISAの成長投資枠を活用すると、配当金にかかる税金を非課税にできます。

多くの個人投資家にとって、NISA枠内での投資であれば税制面の違いはそれほど気にする必要はありません。

高配当株とインデックスファンドのメリット・デメリット

高配当株とインデックスファンドのメリット・デメリット

高配当株投資とインデックス投資のメリット・デメリットを、以下の表にまとめました。

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高配当株投資インデックス投資
メリット・定期的に現金収入を得られる
・中期〜長期での運用に向いている
・一時的な株の値下がりに左右されにくい
・低コストで運用できる
・自動で分散投資ができる
・管理に手間がかからない
・長期運用で資産アップが期待できる
デメリット・管理に手間がかかる
・銘柄選びの難易度が高い
・株価上昇の期待値が低い
・減配や無配のリスクがある
・利益が発生するまでに時間がかかる
・大きな損失を経験すると、回復に時間がかかる

高配当株投資は銘柄選びに知識が必要ですが、うまく運用できれば毎年安定した配当収入を得られます。

対して、インデックス投資は手間をかけずに運用でき、時間をかけることで資産をコツコツ増やせる方法です

金融庁の調査によると、国内外の株式と債券に20年間分散投資し続けると、元本割れが生じなかったという過去のデータもあります。(参照元:金融庁|早わかり

自分の投資目的や生活スタイルに合わせて選択することで、理想的な資産運用が実現できるでしょう。

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高配当株投資とインデックス投資の始め方

高配当株投資とインデックス投資の始め方

高配当株投資とインデックス投資の始め方は、基本的に同じです。

以下のステップを参考に、投資の準備を進めてみてください。

  1. 金融機関の公式サイトにアクセスし、証券口座開設に申し込む
  2. 本人確認書類を提出する(マイナンバーカード/運転免許証など)
  3. 口座開設完了を待つ(ネットなら1〜3営業日、郵送なら約1〜2週間程度)
  4. 証券口座に入金する
  5. 投資する銘柄を選ぶ
  6. 少額で高配当株やインデックスファンドを購入する
  7. 長期保有を続ける(インデックスは積立投資がおすすめ)

節税対策のためにも、投資を始めるときは「NISA口座」を同時に開設しましょう。また、投資は余裕資金で行い、生活費の6ヶ月分程度は預貯金として確保しておくのが無難です。

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高配当株投資とインデックス投資に関するよくある質問

株価暴落に関するよくある質問

高配当株投資とインデックス投資に関するよくある質問に回答します。

それぞれ見ていきましょう。

新NISAでは高配当株とインデックスファンドのどっちがおすすめ?

新NISAで老後資金を確保したいなら、インデックスファンドの運用をおすすめします。

20年以上の長期運用であれば元本割れのリスクが低いうえに、積立設定をすればほったらかしでも利益を狙えるからです。

ただし、NISAでは株式も投資信託も非課税で運用できるので、今の生活を充実させるために少額から高配当株投資に挑戦するのも良いでしょう。

高配当株投資はやめとけと言われる理由は?

 

一部の投資家の間で「高配当株投資はやめとけ」と言われる理由は、以下の投資リスクがあるからです。

  • 企業が配当方針を変えると配当金が減る可能性
  • 企業の業績が悪いと配当金がゼロになる可能性
  • 利益を狙うための銘柄選びに時間がかかりやすい

とくに、配当金を出すかどうかは、企業の方針次第です。業績が悪化して配当が減ったりゼロになったりすると、利益が一気に減ってしまいます。

高配当株投資に挑戦するときは、企業の財務状況や業績などを多角的に分析したうえで、少額から始めるのが無難です。

分配金や配当金は再投資すべき?

 

分配金や配当金を再投資すると、複利効果によって資産の増えるスピードが上がります。

そのため、貯金で現金を確保していて、直近で大きな出費の予定がないときは利益を再投資するのがおすすめです。ただし、商品によっては再投資できないものもあるので、投資する場合には詳細を確認してからにしましょう。

まとめ

高配当株とインデックスファンドはどちらも魅力的な投資先ですが、目的ごとにおすすめしたい方は異なります。

  • 高配当株投資が向いている人|定期的に現金を受け取りたい人
  • インデックス投資が向いている人|長期目線で資産を増やしたい人
  • 高配当株とインデックスファンドの二刀流|今も将来も充実させたい人

両方をバランスよく取り入れればお金の不安が減り、普段からゆとりを持って生活できるようになるでしょう。

また、投資で資産を増やしたいなら、実際に投資を経験するのが近道です。

どちらに投資すべきか迷っているときは、難易度の低いインデックス投資から始め、投資に慣れたら少額で高配当株投資に挑戦してみてください。

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