楽天証券で購入できるS&P500連動型投資信託・ETF

投資信託やETFは証券会社により購入できる商品が異なっています。また、商品の仕組みもわかりづらいため、初心者の方には商品選びが難しく感じられるかもしれません。

そこでこの記事では、楽天証券で購入できる人気のS＆P500連動型投資信託・ETFについて詳しく紹介します。

具体的、どのような商品が買えるのか、手数料やリスクや楽天証券で購入するメリットやデメリットなどについて解説していきます。

本記事を読むと、楽天証券ならどのS＆P500連動型投資信託やETFを買えるのか？また商品のメリットやリスクを理解した上で株式投資ができるようになります。

楽天証券で購入できるS&P500連動型投資信託

投資信託とは、複数の投資家から集めたお金をひとつの大きな資金として、資産運用のプロが株式や債券などに投資・運用し、その運用の成果としての利益を還元するという金融商品のことを言います。

楽天証券では様々な国の株価指数や債券などに連動した商品がラインナップされています。そのなかで米国のS&P500株価指数に連動した投資信託はとくに人気です。

この商品はS&P 500の値動きに連動しているため、基本的にどの商品を選んでも運用成績は近いものになります。そのため商品を選ぶ際は手数料がどの程度かかるかを確認しましょう。投資の手数料には、購入時の手数料、運用及び管理時の手数料（信託報酬）、売却時の手数料（信託財産留保額）があります。

これらの手数料がいくら発生するのかを比較して商品を選ぶようにしましょう。ちなみに購入時の手数料が無料のことをノーロードと言います。ノーロードと記載があるかどうかも確認してみましょう。

S&P500連動型投資信託

楽天証券で取り扱いのあるS&P500連動型投資信託は以下の18本あります。（2024年3月現在）

出典：｢楽天証券ホームページ｣より　

つみたてNISAに対応したS＆500連動型投資信託

上記のうちつみたてNISAで購入できるS&P500連動型投資信託は下記の9本です。

出典：｢楽天証券ホームページ｣より　

楽天証券で購入できるS&P500連動型ETF

ETFとは「Exchange Traded Fund」の略語で上場投資信託のことを言います。上場投資信託とは、証券取引所に上場し、株式と同じように取引ができる投資信託のことを言います。

ETFは、証券取引所に上場されている投資信託の一種で、特定の株価指数に連動することを目指しています。S&P500連動型ETFは、米国の代表的な指数であるS&P500に連動することを目指したETF（上場投資信託）です。

S&P500連動型>ETFは、経費率が低いため、長期運用に向いている金融商品です。

また、上場していることから、リアルタイムで指値の取引ができる他、レバレッジを効かせて信用取引で運用し、大きなリターンを狙うといったこともできます。

一方、自動積立ができないケースが多く、都度都度自身で購入タイミングを考えて購入する必要があります。

他にも、分配金の再投資ができないため、複利の効果を得るためには、分配金で得られた現金を自身で再投資する必要があります。

S＆P500連動型ETF

楽天証券で取り扱いのあるS&P500連動型ETFは以下の37種類あります。（2024年3月現在）

つみたてNISA対応のS＆500連動型ETF

つみたてNISAで購入できるS&P500連動型ETFは、iシェアーズ・コア S&P 500 ETF（IVV）のみとなっております。（2024年3月現在）

参照元：つみたてNISA対象商品届出一覧

NISAつみたて枠に選ばれる銘柄のほとんどは投資信託商品であり、ETFはほぼ選ばれない傾向があります。

買付手数料無料となるS&P500連動米国ETF銘柄

楽天証券では下記の3銘柄が買付手数料無料です。（2023年9月現在）

楽天証券で購入できるおすすめのS&P500連動型投資信託・ETF

S&Pには多くの商品があり、どれに投資したらいいかわからないという方におすすめをご紹介します。

藤村 哲也

おすすめは投資信託なら「eMAXIS slim S&P500」、ETFなら「iShares S&P500連動ETF」その理由を解説します。

eMAXIS slim S&P500

楽天証券で全銘柄の中で買付ランキング1位のeMAXIS S&P500の特徴

１．手数料が安い

eMAXIS slim S&P500は手数料が安いことが特徴です。まず、購入時の手数料はノーロードで0円となっています。運用中の手数料である信託報酬は0.09372%と非常に低く抑えられています。

これは金融庁公表の信託報酬平均1.12%と比較しても非常に低い数字であることがわかります。

参照元：https://www.fsa.go.jp/common/about/research/20230421/20230421.pdf　

さらに、eMAXIS slim S&P500は受益者還元方信託報酬率を採用しており、純資産総額が大きくなるほど、信託報酬率が下がる仕組みになっています。

引用元：eMAXIS Slimの受益者還元型信託報酬とは率

信託報酬は預けている限り毎日発生する手数料です。長期運用をする場合はこの信託報酬がいくらかは非常に重要な数字になります。

ここを徹底的に低くしようとしてくれているのが、eMAXIS slim S&P500になります。

２．100円から投資可能

個別株やETFであれば、1株あたりの購入からになりますが、eMAXIS slim S&P500は100円から投資ができます。

非常に少額からの投資が行えるため、投資に対するハードルが下がります。外食の代わりに自炊して浮いたお金を毎日コツコツ投資するといったこともできます。

３．つみたてNISA対応

投資で得られた利益が非課税になるつみたてNISAに対応しています。

s&p500連動型投資信託全てがつみたてNISAに対応しているわけではないので、大きなメリットになります。

４．楽天ポイントがもらえて、使える

楽天カードや楽天キャッシュでの投資をした際に、楽天ポイントが0.5~1%付与されます。また、投資をする際、楽天ポイントを使用して投資することができます。

藤村 哲也

もちろんいいところばかりではないのでデメリットも見ておきましょう。

藤村 哲也

eMAXIS slim S&P500のデメリット

１．投資先は米国株のみ

長期投資をする上で、リスクを下げるために分散投資をすることが基本になります。分散対象としては、企業、業種、国、時間といった切り口で分散されていることが望ましいです。

分散投資の点から見るとemaxis slim s&p500はさまざまな業種へ銘柄の分散は効いていますが、米国株のみとなっているので、国の観点から分散は効いていないと言えます。

とはいっても、世界経済の中心はアメリカであり、全世界株式や先進国株式の投資先の60〜70％は米国株です。

このことを考えるとそこまで大きなデメリットではないと考えても良いでしょう。

２．分配金は受け取れない

投資信託の収益から得られる分配金は、投資家には分配されません。eMAXIS slim S&P500は得られた分配金は再投資する方針としています。

分配金は得られませんが、利益が再投資されることにより、複利の効果が効くため、長期投資での運用においてはむしろメリットになると考えて良いでしょう。

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eMAXIS Slim米国株式（S&P500）がつみたてNISAの推奨銘柄になる7つの理由

iShares S&P500連動ETF

iShares S&P500連動ETFは東京証券取引所に上場しているため、日本円で、個別株を取引するように米国株に投資できることが特徴です。

米ドルで米国時間に取引をしなければならないという制約がないため、利便性が高いです。

信託報酬は0.0825%程度と、投資信託でご紹介したemaxis slim s&p500の0.09372%よりも低くなっております。

ただし、配当金を再投資できないこととつみたてNISAには対応していないので、注意が必要です。

楽天証券で購入する場合のS&P500連動型投資信託・ETFのコスト

S&P500に連動した商品を楽天証券で購入する費用やランニングコストについては下記の通りです。

米国ETF

手数料 （1注文当たり）

※米国株式の売却時は上記の手数料に加え、別途SEC Fee（米国現地取引所手数料）がかかります。
※米国預託証券（ADR）をお取引された際、預託証券発行の金融機関（信託銀行等）により、一定期間ごとに管理費用が徴収される場合があります。管理費用については、配当支払時に、1株あたり0.25～5セント程度の管理費用を、配当金から差し引かれます。

〔米国株式信用取引〕
1回のお取引金額で手数料が決まります。
取引手数料
約定代金の0.33％（税込）・最低手数料：0米ドル・上限手数料：16.5米ドル（税込）
※当社が別途指定する銘柄の新規買建または買返済時の取引手数料は無料です。
※売却時（信用取引の場合、新規売建/売返済時）は上記の手数料に加え、別途SEC Fee（米国現地取引所手数料）がかかります。

国内上場ETF

 2023/10/1(土)から国内株式（現物/信用）取引手数料が0円になる”ゼロコース”をスタート。
但し、原則として当社が指定するSOR（スマート・オーダー・ルーティング）注文のご利用が必須となります。

〔超割コース（現物取引）〕1回のお取引金額で手数料が決まります。

〔超割コース（信用取引）〕1回のお取引金額で手数料が決まります。

※超割コース大口優遇の判定条件を達成すると、以下の優遇手数料が適用されます。大口優遇は一度条件を達成すると、3ヶ月間適用になります。詳しくは当社ウェブページをご参照ください。

〔超割コース　大口優遇（現物取引）〕：約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。
〔超割コース　大口優遇（信用取引）〕：約定金額にかかわらず取引手数料は0円です。

〔いちにち定額コース〕1日の取引金額合計（現物取引と信用取引合計）で手数料が決まります。

以降、100万円増えるごとに1,100円（税込）追加。
※1日の取引金額合計は、前営業日の夜間取引と当日の日中取引を合算して計算いたします。
※一般信用取引における返済期日が当日の「いちにち信用取引」、および当社が別途指定する銘柄の手数料は0円です。これらのお取引は、いちにち定額コースの取引金額合計に含まれません。

投資信託

※投資信託（ファンド）の手数料はファンドにより異なります。
※その他詳細は各商品の目論見書をご確認ください。

NISA

楽天証券でのNISA取引の場合、国内株式も米国株式も、海外ETFも投資信託も取引手数料無料です。

• かぶミニ^®は手数料と別にスプレッドがあります。
• 国内株式・ETF、米国株式、海外ETFは注文の時点で本来の手数料コースでかかる手数料分を含めた資金を仮拘束します。約定後のメンテナンス時に拘束を解除し、買付余力にお戻しします。
• 投資信託はファンドによっては売却時に信託財産留保額がかかるものがあります。

S&P500連動商品を楽天証券で購入するメリットとデメリット

S&P500 連動商品をSBI証券で購入するメリットとデメリットは下記の通りです。

メリット

1. 楽天ポイントで投資信託、国内株式（現物）、米国株式（円貨決済）など購入できます。
2. 100円分から投資信託の買付につかえる！つみたてNISAにも対応している商品もあります。
3. 業界トップクラスの手数料の安さ
4. ネット証券では取扱商品は多い。

デメリット

1. ポイント投資に利用できるのは通常ポイントのみ
2. アプリで投資信託は購入はできない。

どういった投資手法であっても少なからずリスクはありますので、くれぐれもメリット・デメリットをしっかりと把握した上で投資を行なうようにしましょう。

まとめ

米国株式の代表的指数S&P500。S&P指数に連動する投資信託やETFは数多く存在します。

その中で、楽天証券でも買えるemaxis slim 米国株式（S&P500）はつみたてNISAで始めることが可能です。

管理費や手数料も安く、複利効果が効き、楽天ポイントもつき、円安メリットを受けられるというメリットがあります。

そのため、人気ランキング上位の投資信託の一つでおすすめ出来ます。

ただ、eMAXIS Slim米国株式（S&P500）のようなS&P500連動商品一つに一極集中ではなく、ほかの積み立てNISAやiDeCo、成長枠投資のNISA、株式投資などを組み合わせることを強くお勧めします。