たわらノーロード 日経225を解説!積立投資の複利効果もわかる

たわらノーロード 日経225のイメージ

新NISAが開始され、日経平均は最高値を更新しました。

個人の投資意欲が高まりつつある中で、何から始めていいのか、何を買ったらいいのか判断に迷う方もいるのではないでしょうか。

個人の資産形成は、長期、分散、積立を意識することでリスクを低減できます。そして、長期、分散、積立には、投資信託の積立投資が向いています。

本記事では、日経225インデックスに連動した運用成果を目指す「たわらノーロード日経225」について解説し、NISAの積立投資の活用法をお伝えします。

たわらノーロード日経225とは

たわらノーロード日経225のイメージ

たわらノーロード日経225の特色

たわらノーロード日経225はアセットマネジメントOneが運用する「たわらノーロード」シリーズの投資信託の一つで、日経225指数に連動した運用成果を目指すインデックスファンドです。

名前にノーロードとあるように、購入時の手数料は無料です。売却時の手数料もかかりません。日本を代表する企業に幅広く投資を行えることが特徴で、投資資産が国内の株式に限定されているため、日本人投資家にとっては馴染みやすい投資信託と言えるでしょう。

【基本情報】(基準日2024.2.28)

運用(委託)会社アセットマネジメントOne
設定日 2015.12.07
償還日無期限
純資産額 1,413.55億円
基準価額22,886円
決算日10月12日
商品分類追加型
投資対象地域日本
投資対象資産株式
購入時手数料無料
信託報酬(運用管理費用)年率0.143%(税込み)
信託財産留保額 無料

たわらノーロード日経225の組入れ銘柄

日経225指数とは、日本の株価指数の一つで、東証株式市場のプライム市場に上場する企業の中から225社を選定し株価を指数化したものです。

選定される225社は、原則、年1回見直しが行われ銘柄の入れ替えがあります。たわらノーロード日経225の実質組入比率の上位10業種と銘柄は下表の通りです。

 

【組入上位10銘柄&業種】

(2024年1月31日現在)

           銘柄組入比率(%)業種組入比率(%)
1ファーストリテイリング10.72小売業26.5
2東京エレクトロン7.5電気機器12.6
3アドバンテスト4.24情報・通信業9.7
4ソフトバンクグループ3.55化学6.6
5KDDI2.66医薬品5.8
6信越化学工業2.67機械>4.7
7ダイキン工業2.18輸送用機器4.6
8TDK 2.09サービス業4.2 
9ファナック1.810精密機器3.7
10テルモ1.8食料品3.3

たわらノーロード日経225の運用実績の推移

 

設定来の純資産総額、基準価額の推移は次の通りです。ベンチマークとする日経225を上回る運用成果を出していることがわかります。(2024年1月31日基準)

たわらノーロード日経225の運用実績の推移

たわらノーロード日経225のリターン

(2024.2.22更新)

 6ヶ月1年3年5年
リターン(年率) 55.5645.2112.4514.81

ここ1年で日経平均の上昇率は4割を超えています。日経平均をベンチマークとしている、たわらノーロード日経225リターンにも表れているようです。

たわらノーロード日経225は大型株への投資も可能

大型株へ投資をするためにはそれなりの資金が必要で、現在のように株価上昇局面では、ますます手が出しづらい状況です。

たわらノーロード日経225は投資資産が日本を代表する225社の株式です。そのため、個別株としては手の出しにくい値がさ株にも少額から投資が可能です。

しかも、株価が下がれば一気に含み損をかかえることになる個別株と違い、投資信託は複数の企業に分散投資をしていることから、損失リスクも低減できます。

投資信託を始めるならNISA活用を活用しよう

投資信託を始めるならNISA活用するイメージ

新NISAを簡単におさらい

新NISAは制度が恒久化されたことで、投資期間が無期限となり、非課税で投資可能な上限額が大幅に引き上げられました。年間360万円を限度額とし、1,800万円までの投資から得られる利益に税金がかかりません。

新NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠の2枠が設けられています。積立投資と株式投資が併用できるため、将来資金のために積立投資をしながら、高配当株で定期的に配当金を得るなど、投資戦略の幅が広がります。

また、投資信託は全体で約6,000本ありますが、つみたて投資枠の対象となっている投資信託は、長期の資産形成に適した投資信託に限られているため、2024年2月現在、対象の投資信託は約270本です。

たわらノーロード日経225は、NISAのつみたて投資枠対象の投資信託です。

積立投資がおすすめな理由

投資信託への投資には、一括投資と積立投資の2つの方法があります。

一括投資は投資信託のまとめ買い、積立投資は毎月、毎日など定期的に定額で買い足していく方法です。

一括投資は、一度にまとまった資金で投資信託を購入することになるため、約定日の基準価額は取得額になります。

積立投資の場合の取得額も同様に、約定日の価額ですが、定期的に買い増していくため、価額の低い時には多くの口数を購入し、反対に、高いときには少ない口数を購入することになります。

このように値動きの波のある金融商品に投資をする際には、積立投資を用いて購入時期を分散し取得額を平準化することで、一括投資するよりも取得額を抑える効果が期待できます。

投資信託の分配金の複利効果

投資信託には、「分配金受取型」と「分配金再投資型」の2つのタイプがあります。

分配金受取型では、決算ごとのタイミングで利益を受け取れるというメリットがありますが、運用成績次第では、自己の保有資産の一部を取り崩して受け取っている場合があるので注意が必要です。

効率的な資産形成を行うためには、分配金再投資型のほうが有利です。

分配金を投資元本に組み入れて運用を続けるため、利息が利息を生む複利効果が得られます。複利効果は、運用年数が長くなるほど効果が高まるため、分配金再投資型は、長期の資産形成に向いています。

積立投資の運用シミュレーション

レバナスに投資するメリット・デメリット

単利と複利

最初に、単利と複利について掘り下げます。

利息を元本に組入れないで運用するのが単利、組入れて運用するのが複利です。投資信託でいうと、配当金受取型は単利運用、配当金再投資型は複利運用となります。

単利と複利の違いを検証するために、500万円を5%で10年運用した場合の運用成果を確認しましょう。

単利複利
1年目525万円525万円 0
2年目550万円551.25万円12,500円
3年目  575万円578.8125万円38,125円
4年目600万円607.7531万円77,531円
5年目625万円638.1408万円131,408円
6年目650万円670.0478万円200,478円
7年目675万円703.502 万円285,502円
8年目700万円738.7277万円387,277円
9年目725万円775.6641万円506,641円
10年目750万円814.4473万円644,473円

(参考:Keisan 生活や実務に役立つ計算サイト 使用)

500万円を10年間、単利運用した場合と複利運用した場合とでは、約65万円の差がつきます。

単利は、利息を都度受け取っていますが、利息を受け取らず元本に上乗せして運用したほうが運用成果としては効率が良いということがわかります。

NISAつみたて投資の複利効果のシミュレーション

NISAつみたて投資枠のみを利用する場合、1,800万円までの投資から得る利益に税金はかかりません。運用期間の長さが成果の差となることを次のケースでシミュレーションしてみましょう。

積立期間  積立額(毎月)投資元本利率運用収益運用成果
20年7.5万円 1,800万円 5%1,282.8万円3,082.8万円
30年5万円1,800万円5%2,361.3万円4,161.3万円

非課税限度額の1,800万円を、20年または30年で積立投資をした場合、毎月7.5万円×20年のケースよりも、毎月5万円×30年のほうが運用成果が大きいことがわかります。

運用期間が長いほど複利効果が高まるためです。

早めに非課税投資枠を使うという選択もある

上記のシミュレーションで、投資元本が同じなら、投資期間が長いほうが複利効果が高まり、より大きな運用成果を得られることがわかりました。

一方で、新NISAは非課税での運用期間に制限がないため、早めに投資元本を入れたあと積立をストップしても、そのまま非課税運用を続けることができます。

先の例では、積立期間20年の運用成果は3,000万円超でしたが、そのまま10年間、利率5%で非課税保有を続けたとすると、運用成果は約5,000万円に膨らみます。

積立を中止しても、投資信託を売却しない限り非課税運用は続くためです。

積立期間利率 運用成果 運用継続期間(積立なし)運用期間合計運用成果
20年5%3,082万円10年 30年 5,076万円

資金に余裕があれば、早めに非課税投資枠を埋めて、そのまま運用を続けるという方法もあるでしょう。ただし、年間最大投資額は360万円ですので、1,800万円の投資枠を使い切るのは最短で5年は必要です。

たわらノーロードシリーズの他のファンド

アセットマネジメントOneが運用する「たわらノーロード」シリーズには他に下記のファンドがあります。

たわらノーロード全世界株式

追加型投信で投資先資産を国内外の株式とするインデックス型の投資信託です。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)に連動する投資成果を目指しています。

たわらノーロード 先進国株式

追加型投信で投資先資産を先進国の株式とするインデックス型の投資信託です。MSCIコクサイ・インデックスに連動する投資成果を目指しています。

たわらノーロード NYダウ

追加型投信でNYダウ指数に連動する投資成果を目指しています。

まとめ

たわらノーロード 日経225のまとめ

日経平均の最高値が更新され、ようやく長いトンネルを抜けた感が個人の投資意欲を高めてるようです。

とはいえ、株式投資では、株高を目の当たりにして「買い」のタイミングがわからなくなっている人も多いのではないでしょうか。

その点、投資信託の積立投資は、どのタイミングからでも投資を始めることができます。

積立投資は、買う時期を分散することで取得額を平準化できるからです。今回は、たわらノーロード日経225を紹介しました。

たわらノーロード日経225は、日経平均に連動した成果を目指すインデックスファンドで、日本を代表する大型株へ分散して投資が可能です。

たわらノーロード日経225は、NISAで購入可能な投資信託です。

制度が拡充された新NISAは、個々の事情に則した幅広い投資戦略を立てられますので、上手に活用して資産形成に役立ててください。

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