たわらノーロード TOPIXを解説!運用管理費用は手取り額にどれくらい影響する?

用管理費用は手取り額にどれくらい影響するのかのイメージ

たわらノーロードTOPIXは、TOPIX(東証株価指数)に連動した成果を目指して運用されているファンドです。

インデックスファンドへの長期・積立・分散投資は資産形成の王道とも言われます。

理由の一つに手数料が安いことがあげられます。特にNISAで積立投資が可能なファンドの場合、必要な手数料は運用管理費用のみのことが多いため、運用管理費用を比較することはファンドを選ぶ際の指標になるでしょう。

今回は、たわらノーロードTOPIXの特徴と、運用管理費用が手取り額に与える影響、運用実績やリターンなどをわかりやすく解説します。

たわらノーロードTOPIXとは

たわらノーロードTOPIXとはのイメージ

TOPIXってどんな指数?

TOPIXは東証株価指数とも言われ、東京証券取引所プライム市場の全銘柄の時価総額を数値化した株価指数です。

日経225は値がさ株(株価が高い銘柄)の影響を受けやすい株価指数であるのに対して、TOPIXは時価総額の大きい銘柄(大型株)の影響を受けやすいという側面があり、株式市場全体を見渡せるという特徴があります。

たわらノーロードTOPIXの特色

たわらノーロードTOPIXは東証株価指数(TOPIX)(配当込み)に連動する投資成果を目指して運用を行っているため、ファンドの運用成果は株式市場全体の動きに連動します。

たわらノーロードTOPIXを購入すれば、国内の多くの銘柄に分散投資をしていることになります。長期的に国内株式市場の成長が見込まれると考える人に適しているファンドと言えるでしょう。

たわらノーロードTOPIXは、NISAのつみたて投資枠、成長投資枠の両枠で購入可能な商品です。

購入時、売却時の手数料は無料です。信託財産留保額もありません。運用管理手数料(信託報酬)は年率0.187%(税込み)です。

 

【基本情報】

(基準日2024.5.30)

運用(委託)会社 アセットマネジメントOne
設定日2017.03.21
償還日無期限
純資産総額 123.03億円
基準価額20,495円
決算日毎年10月12日
商品分類インデックス型
ベンチマークTOPIX
投資対象地域 国内
投資対象資産株式
購入時手数料無料
運用管理費用(信託報酬)年率0.187%(税込み)
信託財産留保額なし
換金手数料無料
NISA成長投資枠/つみたて投資枠購入可能

たわらノーロードTOPIXのリターン

たわらノーロードTOPIXの設定来の年率リターンは下表の通りです。

(2024年4月末時点)

1年3年5年設定来
リターン(年率)+36.15%+15.66%+13.64%+10.75%

2017年のファンド設定来、年率平均10%のリターンを上げており、安定した成果を出しているファンドと言えそうです。

たわらノーロードTOPIXの騰落率

下記は、たわらノーロードTOPIXとベンチマークとしている投資指数(TOPIX)の騰落率の差を示しています。

(2024年4月末基準)

【騰落率】税引前分配金再投資

ファンドベンチマーク
1ヶ月▲0.91% ▲0.91% 
3ヵ月8.54%8.58%▲0.04%
6ヵ月23.04%23.13%▲0.09%
1年 36.15%36.37%▲0.22%
2年51.29% 51.83%▲0.55%
3年54.72%55.55%▲0.83%

*分配金は再投資したものとして算出

たわらノーロードTOPIXの基準価額は、ベンチマークであるTOPIX指数を若干下回っています。ですが、信託財産から運用管理費(信託報酬)を差し引かれていることを考慮すると妥当な数値と考えられるでしょう。

たわらノーロードTOPIXの手数料は高い、安い?

運用管理費用(信託報酬)の高低は、最終的な手取り額の差となり表れます。

たわらノーロードTOPIXの運用管理費は年率0.187%(税込)と低めの印象ではありますが、参考までに他のTOPIX連動ファンドと比較してみましょう。

下表は、あるネット証券のTOPIXに連動した投資信託の買付けランキング上位を、手数料の低い順に並べたものです。

(2024年5月31日時点)

ファンド名

   運用管理費(信託報酬)

 純資産額(億円)
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)0.143%1787.9
ニッセイTOPIXインデックス0.143%809.64
東京海上セレクション・日本株TOPIX0.154%463.98
たわらノーロードTOPIX0.187%123.03
Smart-i TOPIXインデックス0.154%136.71
iFree TOPIXインデックス0.154%157.6
つみたて日本株式(TOPIX)0.198% 347.91

 並べると、同種のファンドの中では少し高めの設定とも言えそうですが、インデックスファンド全体から見ると充分低いレベルと捉えることもできるでしょう。

たわらノーロードTOPIXの組入上位の業種&銘柄

たわらノーロードTOPIXの組入上位の業種と銘柄を見ていきましょう。

いずれも純資産総額に対する実質組入比率で示しています。(2024年4月30日基準)

【上位10業種】

業種組入比率(%)
電気機器16.8
輸送用機器9.0
卸売業7.7
銀行業7.4
情報・通信業6.7
化学5.4
機械5.4
医薬品4.2
サービス業4.2
小売業4.0

【上位10銘柄】

銘柄組入比率(%)

トヨタ自動車

5.0

三菱UFJフィナンシャル・グループ 

2.4
ソニーグループ2.3
東京エレクトロン1.9
三菱商事1.8
日立製作所1.8
キーエンス1.8
三井住友フィナンシャルグループ1.6
三井物産1.5
信越化学工業1.4

投資対象は、プライム市場全体ですが、上位10銘柄は誰もが知る日本を代表する企業であることがわかります。

たわらノーロードTOPIXで運用シミュレーション

たわらノーロードTOPIXの設定来のリターンは年率平均10%を示しています。そこで、次の条件を設定し、年率10%で運用した場合の運用成果をシミュレーションしてみましょう。

①毎月の積立額を決めてシミュレーション:毎月1万円を20年間、投資した場合

  • 元本:240万円
  • 運用益:519万円
  • 運用成果(元本+運用益):759万円

②目標金額を決めてシミュレーション:2,000万円の資金を20年間で準備する場合

  • 毎月積立額:約2.6万円
  • 元本:632万円
  • 運用益:1,368万円
  • 運用成果(元本+運用益):2,000万円

NISAの積立投資の場合、分配金は再投資されるため、運用期間が長いほど複利効果が高まり運用成果が大きくなります。いずれのケースでも運用成果は、元本の2倍以上となる計算です。

ただし、過去の運用実績は将来の利益を確定するものではありません。あくまでシミュレーション上の数字です。投資の利回りは確定しておらず、社会情勢や経済状況など様々な要因により上振れ、下振れすることを知っておく必要があります。

長期投資するなら運用管理費用(信託報酬)は必ずチェックしよう

投資信託の手数料を詳しく解説

投資信託には次の手数料がかかります。特に、運用管理費用(信託報酬)の確認が大切です。

・購入時手数料
投資信託を購入するときにファンドの買付け費用とは別にかかる手数料
・運用管理費用(信託報酬)
投資信託の保有中に毎日、信託財産から差し引かれる費用
・信託財産留保額
投資信託を売却するときに信託財産から差し引かれる事務手数料

・換金手数料
投資信託を売却するときに信託財産から差し引かれる手数料、NISAの積立投資の場合、購入時手数料はノーロード(無料)です。

信託財産留保額、換金手数料に規定はありませんが、積立投資の場合では、「なし」であることが多いです。しかし、運用管理費用(信託報酬)は、どんなファンドでも必ずかかる費用です。

インデックスファンドの場合、TOPIXのような株価指数に連動して自動で運用されるため、人的な手間はほぼかかりません。そのため、運用管理費が低く設定されているのです。

低いとは言え、運用管理費用は、ファンドを保有している期間中は毎日、信託財産から差し引かれる費用です。少額とはいえ長期運用になるほど、手取り額が目減りします。

各種手数料は、交付目論見書などで確認ができます。投資信託の購入を決める前に必ず確認するようにしましょう。

運用管理費の高低が手取り額に与える影響をシミュレーション

長期運用になるほど、手数料が手取り額に与えるインパクトは大きくなるため、同じ指数に連動した投資信託であれば、運用管理費用が低いファンド選びが得策になるでしょう。

では、実際に運用管理費用の違いが手取り額に与える影響を確認しておきましょう。

運用期間を10年、または20年とし、100万円を一括投資した場合として検証します。

 

【NISA100万円一括投資(運用期間10年)】

運用管理費用(年率)0.15%0.19%2%
運用成果259万円
運用管理費用3万円4万円3万円
手取り額256万円255万円216万円

現在のTOPIX連動ファンドの運用管理費の最も低い設定を0.15%とし、たわらノーロードTOPIXを0.19%としてシミュレーションすると、10年後の手取額は1万円差となります。

因みに、運用管理費が2%だと43万円が運用成果から引かれることになります。

 

【NISA100万円一括投資(運用期間20年)】

運用管理費用(年率) 0.15% 0.19% 2%
運用成果672万円
運用管理費用18万円22万円206万円
手取り額  654万円650万円466万円

運用期間が長いほど、運用管理費用の差は広がることがわかります。

投資額が大きくなれば比例して運用管理費用も増えるため、同種のファンドであれば、運用管理費用の低いファンド選びが手取り額を増やすことにつながります。

まとめ

たわらノーロードTOPIXの特徴を解説しました。

TOPIXはプライム市場全体の株価の動向を表す指数であるため、この商品への投資は日本の株式市場全体へ分散投資を行うことと同義と言えます。

投資信託を選ぶ際には、必ず手数料を確認するようにしましょう。

インデックスファンド選らびに迷っている方は、たわらノーロードTOPIXの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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