
「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」は、NASDAQ100指数に連動したインデックスファンドです。
NASDAQ100指数は、米国ナスダック市場に上場している金融業を除いた時価総額の高いトップ100の企業で構成されています。
また、NASDAQ100指数はS&P500指数を超えるパフォーマンスを示しているため、これに連動しているiFreeNEXT NASDAQ100インデックスは高いリターンを期待できるファンドと言えるでしょう。
今回は、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスとNISAで行う積立投資について解説します。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスとは
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスは、大和アセットマネジメントが運用する投資信託です。
米国ナスダック市場に上場している時価総額の大きい非金融業100社の株式で構成されているNASDAQ100指数に連動した投資成果を目指すインデックスファンドです。
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iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの基本情報
【基本情報】
(基準日2024.3.6)
運用(委託)会社 | 大和アセットマネジメント |
設定日 | 2018.08.31 |
償還日 | 無期限 |
純資産額 | 1022.85億円 |
基準価額 | 31,953円 |
決算日 | 毎年8月30日 |
商品分類 | インデックス型 |
投資対象地域 | 海外 |
投資対象資産 | 株式 |
購入時手数料 | 無料 |
信託報酬(運用管理費用) | 年率0.495%(税込み) |
信託財産留保額 | 無料 |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの主な資産状況
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの国別、業種別の構成比は下記の通りです。
(2024.01.31現在)
【国・地域別構成】
アメリカ | 98.6% |
オランダ | 0.7% |
中国 | 0.6% |
イギリス | 0.3% |
【業種別構成】
情報技術 | 43.8% |
コミュニケーション・サービス | 13.6% |
一般消費材・サービス | 11.6% |
ヘルスケア | 5.8% |
生活必需品 | 5.8% |
資本財・サービス | 4.2% |
公益事業 | 1.0% |
金融 | 0.5% |
エネルギー | 0.4% |
不動産 | 0.2% |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの組入上位10銘柄
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスへ投資をすることで、GAFA(google、Amazon、Meta(Facebook)、Apple)を始めとする大型ハイテク株に効率よく分散投資ができます。
また、この他、投資対象となる業種には、バイオテクノロジー、医療などの最先端技術など革新的分野も含まれています。
組入れ上位10銘柄は下表の通りです。
(2024.01.31現在)
銘柄名 | 業種名 | 比率 |
INVESCO QQQ TRUST SERIES1 | ーーー | 9.5% |
MICROSOFT CORP | 情報技術 | 7.8% |
APPLE INC | 情報技術 | 7.5% |
AMAZON.COM INC | 一般消費財・サービス | 4.2% |
NVIDIA CORP | 情報技術 | 4.0% |
BROADCOM INC | 情報技術 | 3.8% |
NASDAQ 100 E-MINI MAR24 | ーーー | 3.8% |
META PLATFORMS INC CLASS A | コミュニケーション・サービス | 3.6% |
TESLA INC | 一般消費財・サービス | 2.4% |
ALPHABET INC-CL A | コミュニケーション・サービス | 2.3% |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの運用実績の推移
(2024.01.31現在)
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの純資産総額は2020年6月以降順調に増えています。
純資産総額の大きさは投資信託の人気のバロメーターともいえ、純資産総額は小さいより大きいほうが安定運用が望めます。
一般的に純資産総額は100億円を超えていることが安定運用の目安となりますが、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの純資産総額はすでに1,000億超ですので問題ありません。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスのリターン
(2024.03.08現在)
6ヶ月 | 1年 | 3年 | 5年 | |
リターン(年率) | 45.78% | 66.14% | 24.27% | 28.27% |
直近1年は、非常に高いパフォーマンスを出しています。5年平均でも28%ですのでかなり良いパフォーマンスを保っていると言えます。
ただ、NASDAQ100指数は大型ハイテク株の業績に追従するため、指数の乱高下が激しいという特徴があります。
運用期間中に含み損をかかえる可能性もありますが、たとえ保有資産が目減りしても慌てて売却せずに長期戦で運用を継続する心構えも必要となるでしょう。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスは積立投資がおすすめ
前述の通り、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスは、主に米国の大型ハイテク株へ投資をしていますので、投資信託の基準価額は、これらの企業のパフォーマンスに左右されてしまいます。
基準価額の変動が大きい投資信託のリスクを最小化するには、積立投資がおすすめです。
毎月や毎日など指定日に定額を買い付ける積立投資は、投資信託の取得額を平準化する効果があり、一括購入時より平均取得額を抑える効果が期待できるからです。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの評価まとめ
まとめるとiFreeNEXT NASDAQ100インデックスは次のような特徴を持っています。
①米国の大型ハイテク株100社に効率よく投資が可能である
②売買手数料は無料、信託報酬は低めと言える
③特定分野に集中投資したい人に向いているファンドである
④google、Amazaon、Meta、Apple、エヌビディア、テスラなど世界をリードする企業に効率的に投資ができる
⑤過去5年の平均パフォーマンスは約28%と非常に高い実績である
⑥運用成果は、組入れ上位銘柄のパフォーマンスに左右されやすいため、長期積立投資がおすすめ
NISAの積立投資の活用法
NISAの非課税積立投資で効率よく資産形成する
本来、投資の利益には約20%課税されますが、NISA口座での投資であれば税金はかかりません。NISA口座で投資信託を運用して発生した分配金、そして、最終的に売却した際の利益も非課税です。
分配金を投資家へ配分する投資信託もありますが、NISAで積立投資の対象となっている投資信託の場合、分配金は投資家へ分配されずに元本に上乗せされ運用が継続される仕組みです。
資産形成の基本は長期投資ですので、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスのような高いパフォーマンスを示すファンドへの積立投資は、積立期間に比例して非課税効果が資産の増大に寄与します。
NISAの積立方法を工夫する
資産形成を効果的に行う方法は、一括投資よりコツコツと時間を分散した積立投資と言われます。
確かに、投資余力が少ない場合や、物理的に長期的な運用が可能な若い世代であれば有効な選択肢です。
一方、資産の取り崩しが視野に入るシニア世代で長期運用が難しい場合は、資産を集中的に投下することも一案になります。
新NISAでは、240万円の成長投資枠と120万円のつみたて投資枠が併用でき、年間360万円の非課税投資が可能です。つまり、非課税保有限度枠の1,800万円を5年で埋めて投資を完了して、取り崩しまで保有を続けるような方法も検討できます。
仮に、55歳から70歳までの15年間を非課税運用期間としたい場合、年間120万円x15年で積み立てる方法と、年間360万円x5年で1,800万円の枠を使い切る方法があります。
投資資産に余力があり、今後も長期にわたり市場の上昇基調が続くと予想するなら、早期に資産を投下して、非課税保有を継続したほうが資産が増やせます。
ただ、短期投資は高値づかみをした場合は含み損を抱えることになり、回復までに時間がかかることが懸念されます。物理的に投資期間が短くなってしまうシニア層では、致命的になりかねません。
集中投資は、長期積立よりもリスクが高まることも理解した上で、投資先を資産の異なるファンドに分散するなどの工夫も必要になるでしょう。
NISA積立投資のシミュレーション
資産形成の目的は人それぞれ違い、積立に費やせる期間や投資可能な金額も異なります。
投資信託を選ぶ場合にも、何かしらの指標や目標がないと何を選べばいいのか迷ってしまいます。たとえば、ゴールを3,000万円に設定した場合で、①積立額を固定する場合、②積立期間を固定する場合で、想定利率別にシミュレーションしてみます。
投資をしなかった場合に目標額を達成する期間、積立額とそれぞれ比較してみてください。
①積立額固定【積立額毎月5万円とした場合に3,000万円を達成するのに必要な積立期間】
(固定)積立額 | 想定利率 | 積立期間 | 投資しなかった場合 | 運用成果 |
毎月5万円 | 10% | 18.5ヶ月 | 50年 | 約3,000万円 |
5% | 25.5ヶ月 |
②積立期間を固定【15年後に3,000万円を達成するために必要な積立額】
(固定)積立期間 | 想定利率 | 毎月積立額 | 投資しなかった場合の積立額(月) | 運用成果 |
15年 | 10% | 7.5万円 | 16.6万円 | 約3,000万円 |
5% | 11.3万円(*) |
(*)NISAの非課税限度額は1,800万円。11.3万円×12×15年=2,034万円>1,800万円 超過した投資額から発生する利益は課税対象であることに注意。
他のiFreeシリーズ
大和アセットマネジメントのiFreeシリーズには他にも様々な商品があります。
S&P500インデックス
米国を代表する株価指数であるS&P500の動きに連動を目指すファンドです。
iFree 日経225インデックス
日経平均トータルリターン・インデックスの動きに連動を目指すファンドです。
iFree JPX日経400インデックス
投資指数「JPX日経インデックス400(配当込み)」の動きに連動を目指すファンドです。
iFree 8資産バランス
iFree8資産バランスは、国内債券、先進国債券、新興国債券、海外リート、国内リート、新興国株式、先進国株式、国内株式の8つの資産クラスに均等に分散投資をしています
iFree TOPIXインデックス
TOPIXは、プライム市場の全銘柄から構成される日本の代表的な株価指数の1つです。そこに連動を目指すファンドです。
まとめ
iFree NEXT NASDAQ100インデックスの特徴を解説しました。
NASDAQ100指数は、米国ナスダック市場の金融業を除いた時価総額トップ100企業から構成されています。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスの組入銘柄には、アップル、アマゾン、グーグル、メタ、エヌビディアなど、誰もが知る大企業が名を連ねているため、これらの企業に効率的に分散投資できることが特徴です。
直近1年は非常に高いパフォーマンスを出しており、かつ、過去5年のパフォーマンスも一般的なインデックスファンドの平均値を上回っています。
ただ、NASDAQ100指数は乱高下が激しくなりがちなため、iFreeNEXT NASDAQ100インデックスに投資をするなら、含み損がでた際も慌てず長期投資できる心構えが必要でしょう。
また、資産形成は長期積立投資が原則とされますが、積立方法は投資余力や投資期間によって工夫の余地があります。
iFreeNEXT NASDA100インデックスは、投資先として検討する価値のあるファンドと言えるのではないでしょうか。
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