iFree JPX日経400インデックスを解説!つみたて投資の効果を徹底検証

iFree JPX日経400インデックスのイメージ

インデックスファンドへの積立投資は資産形成の柱となりますが、一括りにインデックスファンドと言っても、連動している指数の種類によってその動きは様々です。

iFree JPX日経400インデックスは、投資指数「JPX日経インデックス400(配当込み」に連動した投資成果を目指すファンドです。

今回は、大和アセットマネジメントが運用するiFree JPX日経400インデックスの特徴を紹介します。そして、長期、分散による積立投資が資産形成へ与える影響をわかりやすく解説します。

日経インデックス400はどんな指数?

日経インデックス400指数のイメージ

日経インデックス400は、東京証券取引所に上場している全銘柄から、資本の効率的活用、投資者を意識した経営観点、グローバルな投資基準などを選定基準として、投資者にとって投資魅力の高い400銘柄から構成された指数です。

東証上場銘柄から、最初に上位1,000銘柄を選定し、次にROE、時価総額、売買代金などからスコアリングをして400銘柄を選定します。銘柄の選定は年1回見直しが行われます。

iFree JPX日経400インデックスとは

投資信託のイメージ

iFree JPX日経400インデックスの特色

iFree JPX日経400インデックスは大和アセットマネジメントが運用するiFreeシリーズの投資信託です。iFreeシリーズは、売買手数料は無料、信託財産留保額はなしとなっており、必要なコストは運用管理費用(信託報酬)のみです。

iFree JPX日経400インデックスの基本情報は下表の通りです。

【基本情報】 

2024.04.26時点

運用(委託)会社大和アセットマネジメント
設定日2016.09.08
償還日無期限
純資産総額74.27億円
基準価額23,887円
決算日3月22日
商品分類インデックス型
ベンチマークJPX日経インデックス400(配当込み)
投資対象地域国内
投資対象資産株式
購入時手数料なし
信託報酬(運用管理費用)年率0.2145%(税込み)
信託財産留保額なし
NISA成長投資枠/つみたて投資枠購入可能

iFree JPX日経400インデックスの運用管理費用(信託報酬)について

iFreeシリーズは、運用コストの低さも特徴の一つです。

iFree JPX日経400インデックスの運用管理費用(信託報酬)は年率0.2145%(税込)です。

運用管理費用は、投資信託を保有している間、毎日信託財産から差し引かれます。

インデックスファンドの中には、運用管理費用を0.1%未満としている商品もありますが、JPX日経400をベンチマークとしている同種の投資信託では、下表からわかるようにiFree JPX日経400インデックスの運用管理費用は低水準と言えるでしょう。

ファンド名運用管理費用
(信託報酬)
純資産額
(億円)
運用会社
iFree JPX日経400インデックス0.2145%74.27大和アセットマネジメント
ニッセイJPX日経400インデックスファンド0.2145%102.34ニッセイアセットマネジメント
野村インデックスファンド・JPX日経4000.44%120.72野村アセットマネジメント
インデックスファンドJPX日経4000.605%117.94日興アセットマネジメント
eMAXIXJPX日経400インデックス0.44%96.73三菱UFJアセットマネジメント

iFree JPX日経400インデックスのリターン

iFree JPX日経400インデックスの過去5年の平均リターンを年率で示したものは次の通りです。

(2024.04.26更新)

 6ヵ月1年3年5年
リターン(年率)47.5934.2615.1513.64

日経平均株価の上昇と共に、直近のリターンは高い数値です。設定から8年程度ですが、5年平均で13%を超えていますので高いパフォーマンスを出していると言えるでしょう。

iFree JPX日経400インデックスの基準価額と純資産総額の推移

2016年のファンド設定以来の基準価額と純資産総額の推移をチャートで見ていきましょう。2020年コロナショック時に株価が低迷した後は、基準価額が回復しています。

純資産総額はまだ100億円に達していませんが、今年に入り新NISAの影響により投資を始める人が増えたためか、資金の流入速度が増しているようです。

iFree JPX日経400インデックスの基準価額と純資産総額の推移

引用:大和アセットマネージメントiFree JPX日経400インデックス

iFree JPX日経400インデックスの主な投資先

iFree JPX日経400インデックスは選定された400銘柄に投資をしていますが、その中の組入上位10銘柄は次の通りです。

(2024.3.29時点)

銘柄名業種比率
東京エレクトロン電気機器2.4%
TOPIX 先物0606月ーーー2.2%
トヨタ自動車輸送用機器2.0%
三菱商事卸売業2.0%
日立電気機器1.9%
信越化学化学1.8%
リクルートホールディングスサービス業1.8%
三菱UFJフィナンシャルG銀行業1.8%
三井住友フィナンシャルG銀行業1.7%
三井物産卸売業1.7%

上位10銘柄といっても、投資比率の差はほとんどなく、幅広い銘柄に分散投資されていることがわかります。

iFree JPX日経400インデックスがベンチマークとしている日経インデックス400は、ROE(自己資本利益率)や営業利益を指標として絞り込んだ銘柄であるため、中長期的に成長が期待できる企業から構成されています。

そのため、iFree JPX日経400インデックスに投資をすると、国内の成長企業に投資をすることになります。日経平均株価よりも高いパフォーマンスを期待したい人に向いている投資信託です。

藤村 哲也

この商品は日本の成長企業に投資したい人や日経平均株価よりも高いパフォーマンスを目指したい人に向いています。

 

つみたて投資が資産形成に有効な理由

みたて投資が資産形成に有効な理由のイメージ

NISAをざっくり理解する

NISAは少額から非課税で投資ができる制度の名前です。NISAという口座内で株式や投資信託に投資をして配当金や分配金、売買益を得ることで資産を増やそうという仕組みです。

NISAの最大のメリットは非課税で投資ができること。預貯金の利息や投資の利益には、通常、約20%の税金がかかります。しかし、NISAの投資の利益は非課税であるため、利益の全額が手元に残ります。

1人につき1,800万円が非課税投資の上限額です。年間360万円の限度内で分割して投資をしますが、投資額が1,800万円に達しても、そのまま非課税で継続運用が可能です。

もし、資金が必要になれば、いつでも自由に換金することができるため、ライフプランに合わせた投資が可能です。

積立投資は少額から投資が可能なため、投資の裾野が広がっています。たとえば、ネット証券では、100円から投資設定ができます。株式投資は投資が初めての人や若い人にはハードルが高いですが、積立投資であれば取り組みやすいでしょう。

NISAのつみたて投資と預貯金の比較

iFree JPX日経400インデックスは、NISAで積立投資ができる商品です。

つみたて投資を始めるときには、余裕資金から積立額を決める方法と、目標金額から積立額を決める方法があります。

たとえば、10年後に1,000万円という目標を立てたとします。

iFree JPX日経400インデックスの5年平均リターン13%でシミュレーションすると、毎月の積立額は約41,000円となる計算です。(運用コスト含まず)

一方、預貯金で10年後に1,000万円を貯めようとすると、金利0.05%として計算しても、毎月約84,000円の積立が必要です。

利回りに差があるので当然ですが、両者を比較すれば運用効率の違いがわかります。だからと言って、投資が絶対的に有利というわけではありません。

預貯金には元本保証がありますが、投資の運用成果は約束されていないからです。

後述しますが、投資のリスクは長期運用することで小さくなるため、近い将来に使う資金は預貯金を利用し、当面使う予定のないお金を投資に回すなどの工夫が必要です。

投資のリスクを理解しよう

投資のリターンとリスクは表裏一体です。高いリターンを期待すればリスクも大きくなると考えます。しかし、投資のリスクは、いわゆる「危険度」をはかるモノサシではなく「価格のブレ」の可能性を指しています。

下図は、iFree JPX日経400インデックスと他の代表的な資産クラスの5年間(2018年10月~2023年9月)の騰落率の分布を示しています。

iFree JPX日経400インデックスと他の代表的な資産クラスの5年間(2018年10月~2023年9月)の騰落率の分布図

引用:大和アセットマネージメントiFree JPX日経400インデックス

グラフから読み取れるのは、この期間中にiFree JPX日経400インデックスに投資をした場合、基準価額が最大で42.8%上昇する可能性があるが、最悪では15.9%下落する可能性もあるということです。

通常、騰落率は国債のブレは小さく、株式のブレは大きくなります。他の資産クラスを見てわかるように、大きなリターンの期待があればリスクも大きくなりがちです。

長期・分散・積立でリターンのブレを軽減しよう

投資のリスクを「価格のブレ」と捉えた場合、運用期間が長くなるほど価格のブレは小さくなります。

積立投資は、基準価額に関係なく淡々と同じ金額で投資信託を買い付ける方法です。

価格の高いときには少ししか投資信託を買えませんが、安いときには多く買い付けることができます。

投資をしている人は一般的に、保有資産の基準価額が下がることを嫌がりますが、積立投資をする上では一概に悪いことではありません。時間(時期)を分散して買い付けることで、価格のブレを吸収して買い付け価格を平準化でき、結果として一括して購入するよりも一口あたりの購入単価が安くなることが多いからです。

他のiFreeシリーズ

大和アセットマネジメントのiFreeシリーズには他にも様々な商品があります。

S&P500インデックス
米国を代表する株価指数であるS&P500の動きに連動を目指すファンドです。

 iFree 日経225インデックス
日経平均トータルリターン・インデックスの動きに連動を目指すファンドです。

 iFree TOPIXインデックス
TOPIX(東証株価指数)をベンチマークとした投資信託です。

 iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
米国の大手IT系企業が多く含まれるNASDAQ100の動きに連動を目指すファンドです。

 iFree 8資産バランス
iFree8資産バランスは、国内債券、先進国債券、新興国債券、海外リート、国内リート、新興国株式、先進国株式、国内株式の8つの資産クラスに均等に分散投資をしています

iFree新興国株式
iFree新興国株式は新興国(ブラジル、チリ、中国、インド、インドネシア、マレーシア、メキシコ、サウジアラビア、南アフリカ、台湾など)を投資対象地域とし、「FTSE RAFIエマージングインデックス」を指標としています。

株の売買は思っていたよりも難しい、とくに売る時に迷ってしまって売れないことが多いという方が多くいらっしゃいます。利益を確保するのは大事ですが時には損切も必要になり、これができないと株で資産形成は難しくなります。しかし自分ではできないという方には、投資顧問の利用をおすすめします。当サイトを運営するライジングブル投資顧問は、株の「売買サポート」を行っております。ライジングブルの売買サポートサービスは、3ヶ月9,000円で買い推奨だけではなく、売却、銘柄入替するところまで、リスク管理をしながらサポートします。

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まとめ

株式投資のイメージ

iFree JPX日経400インデックスは、ベンチマークである日経インデックス400に連動した成果を目指す投資信託です。

投資指数である日経インデックス400は、中長期的な観点から成長が期待される国内銘柄400から構成されています。

今年に入り日本株の高値基調が続いているため、特に直近では高いパフォーマンスを見せています。今後も国内株式の成長を予想するのであれば、iFree JPX日経400インデックスへの投資は検討の余地がありそうです。

資産形成の基本は、長期、分散、積立投資です。時間の分散は、価格の変動を吸収してくれます。短期的な価格のブレに左右されずに長期積立をすることで効率的な資産形成ができるでしょう。

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