TQQQとは?高配当で注目!米国株式投資の新たな選択肢を徹底紹介

TQQQのイメージ

ETFの中には、ベンチマークの指数に倍率をかけて運用するレバレッジETFと呼ばれるものがあります。これは相場が上昇している時に買うと大きなリターンが得られる反面、リスクが高いといった特徴があります。

今回は、プロシェアーズ社が販売するレバレッジETF「TQQQ」を紹介します。TQQQはNASDAQ100に3倍のレバレッジをかけたETFで、NASDAQに多く含まれるIT系の株価が今後上がれば大きなリターンが得られます。

値上がり益が大きい分、値下がりした時のリスクもあるので、注意点も含めて解説します。

TQQQとは?レバレッジETFについても解説

レバレッジETFのイメージ

TQQQは、米国プロシェアーズ社が発売するETF(上場投資信託)です。プロシェアーズ社は、約600億ドルの資産を持つ世界でも屈指の資産運用会社であり、複数の戦略的なETFを取り扱っているのが特徴です。

レバレッジETFとは

レバレッジETFとは、投資対象となる指標の日々の値動きに対して、2倍や3倍になるように設計されたETFのことをいいます。相場が上昇している場合は大きな利益を得られますが、下落すると大きく損失を出す可能性があるのが注意点です。

リスクが高い商品のため、レバレッジETFに投資する際は、余剰資金の範囲内で投資することをおすすめします。

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TQQQの特徴と価格推移

TQQQは、正式名称「ProShares UltraPro QQQ」といい、米国NASDAQ100指数の3倍の値動きをするETFです。NASDAQ100は、米国のIT企業を中心としたNASDAQ市場のうち、時価総額と流動性が高い100銘柄を加重平均した指数です。そのため直近ではAI関連株の高騰で大きく上昇しています。

TQQQの週足チャートを確認してみましょう。

 

2022年末にピークをつけてから大きく下がりましたが、現在は回復傾向となっているのがわかります。

チャートを見るとわかりますが、3倍のレバレッジをかけているため、上がる時は大きく上がり、下がる時は一気に下がっています。 一旦底を打って、再び上昇しているため、現在は利益が出やすい状況といえるでしょう。

TQQQの組入銘柄とセクター構成比をチェック

TQQQは、NASDAQの組入上位100銘柄の加重平均で構成されています。銘柄の組み入れ割合を確認してみましょう。

上位10銘柄は以下のようになっています。

順位銘柄名組入比率
1アップル9.22%
2マイクロソフト8.61%
3アマゾン4.83%
4ブロードコム4.15%
5メタプラットフォームズ3.85%
6エヌビディア3.77%
7テスラ3.86%
8アルファベットA2.55%
9アルファベットC2.48%
10コストコ2.32%

アルファベットは、Googleの親会社です。ほとんど上位はIT関連の企業が名を連ねています。 AI関連で話題のエヌビディアも上位ですね。

セクター別の構成比も確認してみましょう。

順位銘柄名組入比率
1情報技術49.61%
2通信サービス15.06%
3一般消費財14.38%
4生活必需品6.84%
5ヘルスケア6.67%
6資本財4.94%
7公共事業1.19%
8金融0.53%
9エネルギー0.49%
10不動産0.28%

※引用:上記2表のデータともに2024年3月プロシェアーズHPより

 

ここでも、IT関連が半分近くを占めていることがわかります。IT関連は、現在AIブームにより伸長しているセクターですので、この先も上昇が期待できます。

TQQQに投資するメリット

メリットの説明

続いてTQQQに投資するメリットについて確認していきましょう。 メリットとしては次の2点があげられます。

  1. レバレッジにより大きな利益を狙いやすい
  2. IT関連株の将来性に期待できる

それぞれ解説していきます。

1.レバレッジにより大きな利益を狙いやすい

TQQQは、NASDAQ100に3倍のレバレッジをかけた商品です。レバレッジとは「てこの原理」のことで、NASDAQ自体がそれほど上がっていなくても、3倍の利益が狙えます。 とくに株価の上昇局面で買い付けできれば、短期間で大きな利益を得ることが可能です。 同時にリスクも3倍となりますので、その点は注意が必要です。

2.IT関連株の将来性に期待できる

TQQQのセクター別の構成比では、IT関連株が全体の半分近い数字となっていました。 IT関連株は、コロナ終了後に一時的に下げたものの、直近では、AI関連の盛り上がりで上昇に転じています。

IT関連株は、高PER(株価収益性が高い)株が多く、相対的に配当利回りが低いため、金利上昇時には下がる傾向があります。 これは、金利上昇時は債権市場に資金が流れるためですが、今後米国については、利下げ局面に入ると予測され、株高が期待できます。

TQQQに投資するデメリット・注意点

投資するデメリット・注意点のイメージ

TQQQは、上昇局面では、レバレッジをかけた分大きく利益が出せる反面、下落局面では注意が必要です。 TQQQに投資をするデメリットや注意点は以下の2点が考えられます。

  1. 値下がり時のリスクが大きい
  2. 経費率が高い

それぞれ詳しく解説していきます。

1.値下がり時のリスクが大きい

下記チャートは、プロシェアーズ社が発表している、TQQQとNASDAQ100の相関関係を表したチャートです。

TQQQとNASDAQ100の相関関係を表したチャート

NASDAQ100と連動していますが、上昇局面や下落局面での値動きが非常に大きくなっているのがわかります。 上昇局面で買ったものをそのまま保有していると下落局面で大きな損失を出し、時間が立ってもなかなか回復できません。

長期保有するのではなく、下落局面では早めに手放すなどの対応が必要です。

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2.経費率が高い

一般的にETFは投資信託などと比較して、信託報酬など日々かかる経費率が低いのが特徴です。しかしながら、レバレッジETFのTQQQは、経費率が0.88%と比較的高めに設定されています。(証券会社によって経費率は異なります)

経費率0.88%は、100万円を年間保有していると、8,800円差し引かれることになります。 同じNASDAQ100に連動し、レバレッジをかけていないETFのQQQの経費率0.2%に対して4倍以上の経費です。

TQQQとQQQを比較してみよう

銘柄を資格してみよう

TQQQと同様にNASDAQ100に連動するETFとしてQQQがあります。TQQQとの違いを確認していきましょう。

QQQとは

QQQは、インベスコ社が販売するNASDAQ100に連動したETFですが、こちらはレバレッジがかかっていません。NASDAQ100の価格同様の値動きを目指したETFです。

NASDAQ100に連動するETFのため、IT関連の株価上昇のメリットを受けられ、レバレッジをかけていない分、リスクはそこまで高くないのが特徴といえます。

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TQQQとQQQのチャートやリターンを比較

TQQQとQQQのチャートの動きや利回り、経費率を比較してみましょう。

TQQQとQQQの週足チャート

 

QQQは安定して価格が上昇していますが、3倍のレバレッジをかけたTQQQは、比較すると非常に大きな値動きとなっています。

トータルリターンと経費率も比較してみます。

ティッカー

1年トータルリターン

3年トータルリターン

5年トータルリターン

経費率
TQQQ167.84%11.47%35.35%0.88%
QQQ48.69%12.33%20.77%0.20%

※2024年3月Bloombergから引用

直近1年は大きく株価が上がっているため、トータルリターンでは、TQQQが167.84%と大きく伸ばしています。 しかし3年間のリターンで見るとQQQのほうがパフォーマンスが良く、購入時期によって大きな差があるのがわかります。

QQQでも5年間で見れば20%以上のリターンとなっていますので、あまりリスクを取りたくない場合は、QQQも選択肢の1つとして検討しても良いでしょう。

TQQQに投資する方法

TQQQに投資するイメージ

TQQQを購入する場合は、取り扱いがある証券会社の特定口座または一般口座を開設する必要があります。レバレッジETFについては、NISAでの取り扱いはできませんので注意が必要です。

おすすめの証券会社は?

TQQQの取り扱いがあるおすすめの証券会社を紹介します。

【SBI証券】

SBI証券は、国内ネット証券では取り引きシェアNo.1の証券会社です。幅広い米国株式銘柄を取り扱っており、TQQQの他にも多くのETFを取り扱っています。 三井住友カードを作ってカードから買い付けを行なうとVポイントが貯まるなど特典もありおすすめです。

楽天証券 普段から楽天ポイントを貯めている方なら楽天証券がおすすめです。楽天証券の口座があれば、普段の楽天で買い物のポイント倍率が上がったり、楽天カードで買い付けをすることで楽天ポイントが貯まるなど特典が多くあります。またポイントでの投資ができるのもおすすめのポイントです。

【IG証券】
IG証券はCFD(差金決済取引)に特化した証券会社です。差金決済取引は、FXのように、保有した商品の買い付けの価格と売却の価格の差額が損益となる取り引きです。 他の証券会社の取り引きと異なり、売りから入ることも可能。さらにレバレッジをかけた取り引きもできます。

ただし、その分リスクが高くなりますので、資金管理がしっかり行える上級者向けの証券会社です。

TQQQ投資は資金管理に注意が必要

TQQQは、値上がり時には大きな利益を生み出しますが、一度下がると回復するまで時間かかかり、その間、多くの含み損が発生します。 さらに、持ち続けている間、一定の経費がかかり続けますので、長期の資産運用には向かない商品です。

相場の上昇に合わせて買い付けし、ある程度値上がり益を出したら売却するなど、短期での取り引きに向いた商品といえるでしょう。 ただし、相場が上がるか下がるかの予測は非常に難しいものです。資金管理をしっかり行ない、余剰資金で投資することをおすすめします。

TQQQなどのETFや投資信託だけでなく、個別株も実は気になっている・・でも、日本や世界の会社の中から、「どの銘柄を購入すれば良いか全くわからない」という方には、信頼できる投資顧問の利用をおすすめします。当サイトを運営するライジングブル投資顧問は、株の「売買サポート」を行っております。ライジングブルの売買サポートサービスは、3ヶ月9,000円で買い推奨だけではなく、売却、銘柄入替するところまで、リスク管理をしながらサポートします。

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まとめ

株式投資

TQQQは、プロシェアーズ社が販売する、NASDAQ100に対して3倍のレバレッジをかけたETFです。レバレッジETFは、相場が上昇している際は、大きな利益を生み出します。しかし下げ相場では、予想以上に大きく下がるため、リスクが高めな商品です。

組み入れ銘柄は、IT関連の企業が多く、今後AI関連株が市場で注目される中、今後も大きく伸びることが期待できるでしょう。ただし経費率が高い商品ですので、投資する場合は、長期の資産形成ではなく、短期の上昇相場に乗って利益を得る方法に適しています。

同じNASDAQ100に投資する商品でもQQQの場合、レバレッジをかけずに経費率が低い商品となるため、長期の資産形成を目指すのであればQQQを購入することもおすすめします。

どちらの銘柄に投資をするにしても、投資は余剰資金の中から余裕を持って実施することが大切でしょう。

 

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