東京海上ホールディングスの来期配当は30円以上もアップ予定!気になる配当金と配当時期を解説

配当が気になるイメージ

東京海上ホールディングス(8766 東証プライム 以下「東京海上」)は、損保業界の最大手のひとつで東京海上日動火災保険を主体に国内の損害保険業を展開しているだけではなく、国内の生命保険や海外の保険事業でも収益を拡大しています。

本記事では、東京海上の配当金額や配当時期・配当性向・配当利回りについて解説します。

東京海上の配当金はいくら

株式投資に役立つ指標とはのイメージ

2025年3月期の東京海上の配当金は、1株あたり年間162円(予定)です。株で2025年3月期に受け取れた配当は、1株当たり年額で123円です。

予定どおり期末配当が支払われれば前年度より39円アップとなり、13期連続の増配を記録します。

東京海上の株価は5,580円なので、100株を買うためには558,000円※が必要です。※2025年3月14日の終値で計算

単元株で受け取れる配当金額は、年間16,200円です。配当金の推移は次のとおりとなります。

中間配当期末配当合計

2025年3月期

8181(予測)162
2024年3月期 60.562.5123
2023年3月期5050100
2022年3月期404585
2021年3月期333367

なお、配当金額の決定は、株主総会の決議により行われます。

配当金にかかる税金

配当金にかかる税金のイメージ

東京海上の1株当たりの配当金は162円なので、単元株100株当たりでは、税引後で12,909円が支払金額となります。

 (162円×100株)×(1-20.315%)= 12,909円

配当金には所得税と住民税などが課税されます。税率は20.315%です。内訳は所得税と復興特別所得税が15.315%、住民税が5%となっています。

NISA(少額非課税制度)で非課税の扱いを受けている場合には、税金が差し引かれないので16,200円が受取額です。なお、非課税となるのは国内の株式や投資信託に限られます。米国株や米国ETFは非課税とならない点に注意しましょう。

東京海上の配当金はいつもらえる

配当スケジュールのイメージ

東京海上の期末配当金は3月末を基準日とし6月下旬頃に、中間配当金は9月末を基準日として12月下旬頃にそれぞれ支払われます。

配当金を受け取るには、権利付最終日(権利確定日の2営業日前)までに買い注文を約定(注文を成立)させておくことが必要です。

中間配当期末配当
権利付最終日2024/9/262025/3/27
権利確定日2024/9/302025/3/31
支払開始予定日2024年12月下旬2025年6月下旬

東京海上の事業年度は毎年4月から翌年3月までです。配当は、株主総会の決議により決定されます。実際に投資家の口座に配当が振り込まれるには約3か月かかるので注意しましょう。

通常購入できる単位株式数は100株となっているため、1単元株で受け取れる配当金額は、所得税や住民税等20.315%が差し引かれた税引後の金額で、12,909円です(計算式は前述)。

なお、NISAで購入した場合は、税引前金額の16,200円を受け取れます。

東京海上の配当利回りと配当性向は

配当利回りと配当性向のイメージ

2024年3月期の配当利回りは3.55%、配当性向は34.98%です。これまでの配当性向と配当利回りは次のとおりです。

配当利回り配当性向
2024年3月期3.5534.98
2023年3月期3.8253.64
2021年3月期4.3141.56
2021年3月期4.67101.23

企業が1年間で得た利益からどれだけを配当金として株主に還元しているかは、配当性向や配当利回りを見ると分かります。配当金額から企業を評価する指標として活用可能です。

配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。考え方については『配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説』をご覧ください。

東京海上の株主優待

株主優待のイメージ

東京海上には、株主優待がありません。

東京海上の業績

業績のイメージ

2024年3月期の連結決算は、国内外で新型コロナウイルスに関する保険金支払いの減少や海外拠点で好調な保険引受と資産運用を背景としたことに加え、政策株式の売却益の増加により、親会社株主に帰属する当期純利益は6,958億円と過去最高益を更新しました。これまでの推移は次のとおりです。

(単位:百万円)

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決算期売上高経常利益純利益
2024年3月期7,424,667842,576695,808
2023年3月期6,610,046494,165374,605
2022年3月期5,863,770567,413420,484
2021年3月期5,461,195266,735161,801

なお、2025年3月期もさらに好調で、経常利益が1,200,000百万円、純利益が870,000百円と予想されています。

東京海上の事業内容

株式投資のポートフォリオのイメージ

東京海上の事業内容は次のとおりです。

  1. 国内損害保険事業
  2. 国内生命保険事業
  3. 海外保険事業
  4. 金融・その他事業

1.国内損害保険事業(経常利益構成比38.4%)

 

国内損害保険事業では、令和6年元旦に発生した能登半島地震を受け、社長直轄の対策本部を立ち上げています。

また、自動車保険の特約として提供しているドライブレコーダーの走行データを活用し、道路の地割れや隆起等を表示した地図情報を提供するなど、被災地向けの情報提供を行いました。

さらに、認知症の新たな治療薬の承認を受け、エーザイ社と共同で、認知症の早期発見や早期治療を経済的に支援する認知症治療支援保険を開発しました。

さらに、自動運転の分野では、走行前や走行中・事故時の各フェーズを、遠隔監視やインシデント対応サービス・自動車保険によって守る自動運転導入・運行支援パッケージの提供を開始しています。

2.国内生命保険事業(経常利益構成比6.8%)

 

傘下のあんしん生命では、グループの生損一体のビジネスモデルを活かし、就業不能や介護等の分野への保障を提供する商品を展開しています。

また、がんの最新治療等にかかる費用に対し最大1億円の保障を付けられる「あんしんがん治療保険」が好調です。さらに、生活習慣病8疾病を対象に、入院の有無を問わず通院治療から保障する「あんしん治療サポート保険」も取り扱っています。

3.海外保険事業(経常利益構成比53.7%)

 

海外保険事業では、グループ全体の成長と分散のメリハリの効いたポートフォリオの構築を目指しています。保険料収入の拡大や資産運用の高度化、業務 効率の向上等のシナジー実現にも幅広く取り組みました。

また、世界の各拠点で、保険料率の見直し等による保険引受利益の拡大に取り組んでいます。資産運用面でも、 金利上昇の時期を的確に捉えた運用が好調です。

大型M&Aで買収した北米の4社(フィラデルフィア社・デルファイ社・エイチシーシー社・ピュア社)は、3年連続で過去最高益を達成しました。

また、欧州のキルン社は事業売却を含めたポートフォリオの再構築等により大きく収益を改善した一方、新興国ブラジルのセグラドーラ社は、2 年連続で過去最高益を達成しています。

東京海上のM&Aでは、海外グループ会社が実施する「ボルトオンM&A」が特徴的です。エイチシーシー社は、拡大が見込まれる中小企業向けの医療保険分野に強い、米国の保険総代理店に対しボルトオンM&Aを行いました。さ

らに、資本効率の向上を目的として、グアム現地法人やサウジアラビアの生損保会社の売却も行いました。

4.金融・その他事業(経常利益構成比1.1%)

 

金融事業では、年金の運用受託や投資信託の運用等、安定的な収益基盤であるアセットマネジメント事業を中心に取り組んでいます。

また、2023年11月には、防災・減災総合ソリューション事業と法人向けモビリティソリューション事業を推進するため、東京海上レジリエンス社・東京海上スマートモビリティ社を設立しました。

東京海上レジリエンス社では、気象や地震のリスクレベルをリアルタイムで把握し、危険度が高まった際にアラートを発信する「レジリエント情報配信サービス」を開始。「防災コンソーシアムCORE」 、パートナー企業との協業により保険と防災ソリューションを一体化させた独自サービスも提供しています。

また、同社は東京海上日動と共同で、車両に搭載したデバイスから収集したデータを活用して運転診断等を行う「MIMAMO DRIVE」の試行販売を行いました。

引用抜粋:株主総会 イベント  東京海上ホールディングス – To Be a Good Company

東京海上の競合他社との業績比較

競合のイメージ

東京海上と同じ保険会社を営む金融保険業の業績を比較します。

MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725 東証プライム)やSOMPOホールディングス(8630 東証プライム)・第一生命ホールディングス(8750 東証プライム)・T&Dホールディングス(8795 東証プライム)との業績を比較すると、次のとおりとなります。

(単位:百万円) 

銘柄 時価総額

売上高

純利益
東京海上H(8766) 11,013,5007,424,667695,808
MS&AD(8725)5,405,8006,572,889369,266
SOMPO(8630)3,171,5004,933,648416,054
第一生命H(8750) 41,46311,028,166320,765
T&DHD(8795)1,485,6003,207,99198,777

東京海上は比較した他社に比べ、時価総額と純利益が上回っていることが分かります。

東京海上の株価

株価のイメージ

東京海上の株価は、過去2年で約3倍の6千円台に到達している優良株です。長期保有にも適しています。

株価(円)日時
現在5,6962024/7/25日終値
年初来高値6,6792024/07/11
年初来安値3,4462024/01/04

株価は2024年7月25日の終値で5,696円となっています。年初来高値は6,679円(2024/07/11)、年初来安値3,346円(2024/01/04)です。

東京海上の株価について詳しく知りたい場合は、東京海上ホールディングス – To Be a Good Company をご覧ください。

東京海上の自己株式取得

株の自己株式取得のイメージ

東京海上の自己株式取得と消却の状況は次のとおりです。

年度自己株式取得等(億円)自己株式消却数(千株)
2025年3月期(予定)2,000
2024年3月期1,200-24500
2023年3月期1,000-37,500
2022年3月期1,000-52,500
2021年3月期500-13,500
2020年3月期500-24,000
2019年3月期 1,250-114,073
2018年3月期1,500-15,000
2017年3月期500-13,500

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まとめ

株式投資のイメージ

東京海上株で2024年1月期に受け取れた配当は、1株当たり年間123円です。内訳は、中間配当が60.5円・期末配当が62.5円となっています。単元株の100株あたりの配当金額は、税引前で12,300円(税引後9,801円)です。

なお、2025年3月期の年間配当は159円で、今期以上の配当が期待されます。

また、配当時期は中間配当が9月、期末配当が3月です(実際の支払時期は12月下旬と6月下旬)。

東京海上株の株主優待はありませんが、2025年3月期も好調な決算が予想されています。四半期ごとの決算短信にも注目しながら、あなたの銘柄選びの参考としてください。

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