
本記事では、株式会社三井住友フィナンシャルグループ(東証プライム:8316、以下略「三井住友FG」)の配当金額や配当時期、配当性向、配当利回りについて解説します。
三井住友FGは、三井住友銀行・SMBC日興証券・三井住友カードなどを傘下に持つ、日本を代表するメガバンクグループです。
近年は右肩上がりに業績が伸びているうえに、2026年3月期の予想配当金は1株あたり年間157円と、5期連続で増配が見込まれています。
三井住友FGの株はNISAの成長投資枠でも購入できるので、非課税での運用が可能です。
目次
三井住友フィナンシャルグループの配当金はいくら|5期連続増配の予想

2026年3月期の予想において、三井住友フィナンシャルグループの配当金は、1株あたり年間157円です。100株あたり年間15,700円がもらえます。
100株分の配当金を受け取るためには、537,300円※の投資額が必要です。※2026年4月3日の終値(1株=5,373円)で計算
期末配当が予想どおりであれば、配当は5期連続での増配となります。過去5年分の配当金の推移を、以下の表にまとめました。
(1株あたり)
| 事業年度 | 年間配当(調整前) | 年間配当 (調整後) | ||
| 中間配当 | 期末配当 | 合計 | ||
| 2026年3月期 | 78円 | 79円(予想) | 157円(予想) | 157円(予想) |
| 2025年3月期 | 180円 | 62円 | 242円 | 122円 |
| 2024年3月期 | 135円 | 135円 | 270円 | 90円 |
| 2023年3月期 | 115円 | 125円 | 240円 | 80円 |
| 2022年3月期 | 105円 | 105円 | 210円 | 70円 |
※2024年9月30日を基準日、2024年10月1日を効力発生日として、普通株式1株につき3株の割合で株式分割を実施
※年間配当(調整前):決算短信に記載された株式分割・併合などを考慮する前の金額
※年間配当(調整後):株式分割・併合などを考慮した金額
配当金には20.315%の税金が発生するので、100株を持っている株主に支払われる金額は12,510円です。
【税引後に受け取れる配当金】157円×100株)×(1−20.315%)=12,510.545円
配当金の税金や節税方法については、こちらの「配当金に税金はかからない?節税のコツや新NISAで非課税で受け取る方法を解説」の記事を参考にしてみてください。
三井住友フィナンシャルグループの配当金はいつもらえる|12月上旬、翌6月下旬の年2回

三井住友フィナンシャルグループの配当金は、中間と期末の合計2回にわけて支払われます。
配当金の支払い開始時期と権利確定日を、以下の表にまとめました。
| 項目 | 中間配当 | 期末配当 |
| 権利付最終日 | 2025年9月26日(金) | 2026年3月27日(金) |
| 権利確定日 | 2025年9月30日(火) | 2026年3月31日(火) |
| 配当支払予定日 | 2025年12月上旬 | 2026年6月上旬 |
参照元:三井住友フィナンシャルグループ|株式基本情報、三井住友フィナンシャルグループ|IRカレンダー
三井住友FGの配当金を受けとるには、株主名簿への登録が必要です。反映に時間がかかるので、配当金を受けとるためには基準日の2営業日前までに余裕を持って注文を済ませましょう。
三井住友フィナンシャルグループの配当利回りと配当性向

2026年3月期の予想において、三井住友フィナンシャルグループの配当利回りは2.91%、配当性向は40.2%です。
直近5年分の推移については、以下の表をご覧ください。
| 事業年度 | 配当利回り | 配当性向 |
| 2026年3月期(予想) | 2.91% | 40.2% |
| 2025年3月期 | 3.54% | 40.45% |
| 2024年3月期 | 3.92% | 37.26% |
| 2023年3月期 | 5.26% | 40.64% |
| 2022年3月期 | 5.33% | 40.73% |
参照元:みんかぶ|三井住友フィナンシャルグループ (8316)、三井住友フィナンシャルグループ|2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
東証プライム全銘柄の平均利回り(約2.0%)と比べて、三井住友FGの配当利回りは高水準です。ただ、急激な株価上昇などの影響もあり、直近2〜3年は配当利回りが低下傾向にあります。
それでも3%前後という水準は、配当収入を目的とする投資家にとって十分に魅力のある利回りです。
競合他社との比較
以下の表では、2025年3月期における三井住友フィナンシャルグループの配当利回りと配当性向を、競合他社と比較しました。
(2025年3月期の実績)
| 会社名 | 配当利回り | 配当性向 |
| 三井住友フィナンシャルグループ(8316) | 3.54% | 40.45% |
| 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306) | 3.75% | 39.99% |
| みずほフィナンシャルグループ(8411) | 4.05% | 39.97% |
| セブン銀行(8410) | 3.76% | 70.64% |
| あおぞら銀行(8304) | 3.22% | 51.21% |
参照元:みんかぶ
三井住友FGの配当利回りは、競合他社と同水準です。また、三井住友FGは「配当性向40%を維持」※という目標を掲げており、現状は方針どおりの株主還元を実施しています。
※参照元:三井住友フィナンシャルグループ|株主還元方針・配当情報
配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。
配当利回りは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けられるかを示す指標です。計算式は次のようになります。
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100
配当性向は、税金を差し引いた企業の純粋な利益である当期純利益のうち、配当に回される額を表した割合です。計算式は次のようになります。
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100
目安となる数値や詳しい計算方法については、「配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説」の記事で解説しています。
三井住友フィナンシャルグループの株主優待|なし

2026年4月時点において、三井住友フィナンシャルグループは株主優待を実施していません。
配当や株価上昇による株主還元に注力しています。
実際に、三井住友FGは株主還元方針として「累進的配当方針および配当性向40%を維持」※を掲げており、現在も4期連続で増配中です。※参照元:三井住友フィナンシャルグループ|株主還元方針・配当情報
そのため、今後も株価上昇と配当金で株主に利益を還元する可能性が高いでしょう。
以下の記事では、株主優待がもらえるおすすめ銘柄を紹介しているので、「株を買うなら配当金以外のメリットも欲しい」という方は参考にしてみてください。
三井住友フィナンシャルグループの業績

過去5年分の三井住友フィナンシャルグループの業績を下表にまとめました。
(単位:百万円)
| 決算情報 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 2025年3月期 | 10,174,894 | ー | 1,719,482 | 1,177,996 |
| 2024年3月期 | 9,353,590 | ー | 1,466,128 | 962,946 |
| 2023年3月期 | 6,142,155 | ー | 1,160,930 | 805,842 |
| 2022年3月期 | 4,111,127 | ー | 1,040,621 | 706,631 |
| 2021年3月期 | 3,902,307 | ー | 711,018 | 512,812 |
直近5年間で見ると、売上高も純利益も年々増え続けています。2021年3月期には、コロナ禍での世界経済の低迷により減益を記録。
しかし、2022年3月期以降は貸出による増益に加え、円安の影響もあって売上と利益が大きく回復しました。
2025年3月期には利息による利益(預貸金収益)の増加や、保有する株式などの増益もあり、純利益は1兆円を突破しています。
三井住友フィナンシャルグループの事業内容

三井住友フィナンシャルグループには、おもに4つの事業部門があり、各部門がグループ会社を横断する形で事業を管理しています。
部門ごとの対象顧客とおもな業務内容を、下表にまとめました。
| 部門名 | 対象顧客 | 具体的な業務や提供する商品・サービス |
| リテール部門 | 個人(小口顧客) | ・銀行、証券、カード決済業務 ・「Olive」を軸とした金融商品の販売・運用 |
| ホールセール部門 | 国内法人 | ・法人向け融資 ・資産運用 ・決済による手数料ビジネス |
| グローバル部門 | 海外顧客 | ・海外拠点と証券会社の連携強化 ・アジア圏でのマルチフランチャイズ戦略 |
| 市場部門 | ー | ・金融市場での運用業務 ・国債や株式の保有 ・デリバティブ取引 |
グループ会社全体で情報を共有しながら、顧客へのスムーズな対応に活かしています。
三井住友フィナンシャルグループと競合他社の業績比較

三井住友フィナンシャルグループの業績を、競合他社と比較してみましょう。2025年3月期における各企業の業績は、下表のとおりです。
(百万円)
| 会社名 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 三井住友フィナンシャルグループ(8316) | 10,174,894 | ー | 1,719,482 | 1,177,996 |
| 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306) | 13,629,997 | ー | 2,699,483 | 1,862,946 |
| みずほフィナンシャルグループ(8411) | 9,030,374 | ー | 1,168,141 | 885,433 |
| セブン銀行(8410) | 214,408 | ー | 30,289 | 18,221 |
| あおぞら銀行(8304) | 231,460 | ー | 17,561 | 20,518 |
参照元:%みんかぶ
日本のメガバンク3社(三井住友・三菱UFJ・みずほ)で比較すると、三井住友FGの売上高・純利益ともに三菱UFJに次ぐ2位です。
また、売上高に対して純利益がどれだけ残ったかを示す「売上高純利益率」は11.5%で、メガバンク3社の中でも三菱UFJと並んで高い水準を維持しています。
売上高純利益率が高いおもな要因は、金利上昇による貸出金利息の増加と、保有する上場株式の売却・運用益の拡大です。
売上から利益をしっかり確保できていることは、安定した株主還元を続けられる財務基盤の強さを示しています。
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三井住友フィナンシャルグループの株価

三井住友フィナンシャルグループの株価は、5,373円(2026年4月3日終値)です。以下のチャートは、直近10年間の株価の推移を示しています。

出典:Yahoo!ファイナンス|(株)三井住友フィナンシャルグループ【8316】
2016年から2019年にかけては、マイナス金利政策の影響で銀行が預貸金から得られる収益が縮小し、株価は低迷(約1,000〜1,500円)していました。
2020年のコロナショックでは、直近10年で最低水準まで下落しています。しかし、2022年以降は「欧米の金利引き上げ」により海外事業の収益が拡大し、株価が上昇しました。
2024年には国内でもマイナス金利政策が解除され、金利環境の正常化を評価した投資家による銀行株買いが広がった結果、株価が急騰。海外事業を展開していることから円安も収益の追い風となり、2026年に入っても株価は上昇傾向が続いています。
三井住友FGと競合他社の株の値動きについては、以下の表を参考にしてみてください。
| 会社名 | 現在の価格 | 年初来高値 | 年初来安値 |
| 三井住友フィナンシャルグループ(8316) | 5,373円 (26/4/3終値) | 6,284円 (26/2/12) | 4,927円 (26/3/30) |
| 三菱UFJフィナンシャルグループ(8306) | 2,761.5円 | 3,087円 (26/2/12) | 2,516円 (26/1/5) |
| みずほフィナンシャルグループ(8411) | 6,468円 | 7,960円 (26/2/12) | 5,775円 (26/1/5) |
| セブン銀行(8410) | 274.9円 | 312円 (26/1/15) | 265円 (26/3/27) |
| あおぞら銀行(8304) | 2,641円 | 2,926円 (26/2/12) | 2,418円 (26/3/23) |
参照元:Yahoo!ファイナンス|日本株
三井住友フィナンシャルグループの自己株式取得|実施あり

2026年3月期において、三井住友フィナンシャルグループは自己株式取得を実施しています。
直近で実施された自己株式取得の情報は、以下のとおりです。
- 取得した株式の種類:普通株式
- 取得した株式の総数:11,321,900株
- 取得価額の総額:61,333,791,500円
- 取得期間:2026年1月1日~2026年1月31日
- 取得方法:自己株式取得に係る取引一任契約に基づく市場買付け
参照元:三井住友フィナンシャルグループ|自己株式の取得状況及び取得終了ならびに自己株式の消却に関するお知らせ
また、上記の自己株式取得と並行して、自己株式の消却(予定日:2026年2月20日)を実施しています。自己株式の取得と消却で1株あたりの価値を引き上げ、配当金とあわせた株主還元を目指す方針です。
まとめ

本記事では、三井住友フィナンシャルグループの配当金について解説しました。
2026年3月期の配当金は、1株あたり年間157円と予想されています。100株あたり年間15,700円が支払われますが、実際に振り込まれる金額は税引後の12,510円です。
配当金は2026年3月期の予想を含め5期連続で増配と右肩上がりで、直近は2年連続で30円を超える大幅増となっています。配当の権利確定日は毎年9月末と3月末で、支払い時期は12月上旬と6月下旬です。
円安を追い風に株価は上昇傾向にあり、三井住友FG株は配当金と売買差益の両方で利益を狙いやすい環境が続いています。
ただし、株価や配当は今後の業績・金利環境によって変動する可能性があるため、最新の情報を確認した上で投資判断をしてみてください。
銘柄選びの参考になれば幸いです。
【ご注意事項】
本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
株式投資には元本割れのリスクがあります。
配当金は企業の業績によって減額・廃止になる場合があります。
投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
記載のデータは2026年4月3日時点のものです。
最新情報は各企業のIR資料等でご確認ください。



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