オリックスは59年連続黒字の優良企業! 気になる配当について解説

個別配当株のイメージ

オリックス(8591  東証プライム)は、1964年にリース会社として設立以降、金融からサービス関連までさまざまな事業分野に進出している大企業です。本記事では、オリックスの配当金額や配当時期・配当性向・配当利回りについて解説します。

オリックスの配当金はいくら

企業業績アップのイメージ

2025年3月期オリックスの配当は、1株当たり年額で120.01円です。内訳は、中間配当が62.17円と期末配当は57.84円でした。

2026年3月期の配当は120.01円で、2025年3月期と同金額の予想です。

オリックス株の購入単位である単元株は100株なので、単元株で受け取れる配当金額は、年間9,860円となります。配当金の推移は次のとおりです。

(単位:円)

中間配当期末配当合計
2026年3月期(予測)60.0060.01120.01
2025年3月期62.1757.84120.01
2024年3月期42.8055.8098.60
2023年3月期42.8042.80 85.60
2022年3月期39.0046.0085.60
2021年3月期35.0043.0078.00

なお、オリックスで配当の決定は、会社法第459条第1項に基づき、取締役会の決議により剰余金の配当をすることができる旨を定款に定めています。

配当金にかかる税金

配当金にかかる税金のイメージ

オリックスの1株当たりの配当金は120.01円なので、単元株100株当たりでは、税引後で7,856円が支払金額となります。

 (120.01円×100株)×(1-20.315%)= 11,410円

配当金には所得税と住民税などが課税されます。税率は20.315%です。内訳は所得税と復興特別所得税が15.315%、住民税が5%となっています。

なお、NISA(少額非課税制度)で非課税の扱いを受けている場合には、税金が差し引かれないので12,010円が受取額です。非課税となるのは国内の株式や投資信託に限られます。米国株や米国ETFは非課税とならない点に注意しましょう。

オリックスの配当金はいつもらえる

配当カレンダーのイメージ

オリックスの期末配当金は3月31日を基準日として6月下旬頃に、中間配当金は9月30日を基準日として12月上旬頃それぞれ入金されます。配当金を受け取るには、権利付最終日(権利確定日の2営業日前)までに買い注文を約定(注文を成立)させておくことが必要です。

中間配当期末配当
権利付最終日2025年9月26日2026年3月27日
権利確定日2025年9月30日2026年3月30日
支払開始予定日2025年12月上旬2026年6月下旬

オリックスの事業年度は毎年4月1日から翌年3月31日までです。配当の決定は、定款により取締役会の決議により剰余金を配当できると定められています。

株主総会の議決を経る必要がありません。実際に投資家に配当が振り込まれるまでには約3か月かかるので注意しましょう。

オリックスで通常購入できる単位株式数は100株となっているため、1単元株で受け取れる配当金額は、所得税や住民税等20.315%が差し引かれた税引後の金額で、7,856円です(計算式は前述)。なお、NISAで購入した場合は、税引前金額の9,860円を受け取れます。

オリックスの配当利回りと配当性向は

配当利回りと配当性向のイメージ

2025年3月期のオリックスの配当利回りは4.44%、配当性向は39.0%です。オリックスのこれまでの配当性向と配当利回りは次のとおりです。

配当利回り配当性向
2025年3月期4.44%39.0%
2024年3月期3.66%33.0%
2023年3月期 3.78%34.8%
2022年3月期4.02%33.0%
2021年3月期5.28%50.1%

企業が1年間で得た利益からどれだけを配当金として株主に還元しているかは、配当性向や配当利回りを見ると分かります。配当金額から企業を評価する指標として活用可能です。

配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。考え方については『配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説』をご覧ください。

オリックスの株主優待

株主優待のイメージ

オリックスの株主優待は、2024年3月をもって廃止されたので、今後は受けることができません。(2022年5月11日開催の取締役会で決定)。

これまでオリックスでは、グループでの多角的な事業に対する理解を深めることを目的に、2010年より「株主カード」によるサービス割引優待制度を開始 し、2015 年からカタログギフト方式の「ふるさと優待」を実施していました。

株主カードとふるさと優待は、2024年3月31日時点の株主名簿に記載のある株主へ届けることをもって廃止されています。

オリックスでは、今後は株主優待制度については廃止し、資本の効率的な活用と持続的な企業価値の向上に貢献するため、配当等による利益還元に集約するとしています。

 

オリックスの業績

株にかかわる業績のイメージ

オリックスの発表によると、米国事業で米国の金利上昇によるM&Aマーケットの不況の影響を受けたことや、与信コストが増加したことにより減益、レンタカー、宿泊施設運営、航空機リース、空港コンセッション、生命保険等の新型コロナウイルス感染症の影響を受けていた事業で増益となりました。

税引前当期純利益は前期に比べて20%増の4,700億円、株主に帰属する当期純利益は前期に比べて19%増の3,461億円になり過去最高益です。

これまでの推移は次のとおりとなります。

(単位:百万円)

決算期 営業収益営業利益純利益
2025年3月期2,874,821331,826351,630
2024年3月期2,814,361  360,713346,132
2023年3月期2,663,659 335,923 290,340
2022年3月期2,520,365302,083312,135
2021年3月期2,292,708258,814192,384

なお、2025年3月期では、純利益を390,000百万円と予想し、前期と比べて12.7%増加を予想しています。

オリックスの事業内容

事業内容のイメージ

オリックスは、リース事業に留まらず、次のような多角的な事業を行っています。

区分内容
1.法人営業・メンテナンスリース 金融・各種手数料ビジネス、自動車および電子計測器・ICT関連機器などのリースおよびレンタル
2.不動産不動産開発・賃貸・管理、施設運営、不動産のアセットマネジメント
3.事業投資・コンセッションプライベートエクイティ投資、空港や水事業の運営
4.環境エネルギー国内外の再生可能エネルギー、電力小売、省エネルギーサービス、ソーラーパネル・蓄電池販売、廃棄物処理、資源リサイクル
5.保険医療保険や死亡保険などの生命保険
6.銀行・クレジット投資用不動産ローン、法人融資、カードローン、信託業務、無担保ローン、ほかの金融機関が取り扱う無担保ローンの保証、住宅ローン(フラット35)
7.輸送機器航空機および船舶のリースやアセットマネジメントサービス
8.ORIX USA 米州における金融、投資、アセットマネジメント
9.ORIX Europeグローバル株式・債券のアセットマネジメント
10.アジア・豪州アジア・豪州における金融、投資

 

オリックスの競合他社との業績比較

競合他社との業績比較のイメージ

オリックスはリースに留まらない幅広い事業展開をしています。リースの他にも事業展開している三菱HCキャピタルや東京センチュリーとの業績を比較すると、次のとおりとなります。

銘柄(証券コード)

時価総額(百万円)

営業収益・売上高(百万円)

営業利益(百万円)

純利益(百万円)

オリックス (8591) 3,870,3382,874,821331,826351,630
三菱HCC(8593)  1,588,6662,090,808187,126135,165
東京センチュリー(8439) 851,3561,368,635117,06085,279

オリックスは比較した他社に比べ、時価総額や売上高・営業利益・純利益とも大きく上回っていることが分かります。

オリックスの株価

初心者でも始めやすい株の短期売買とは?メリット・デメリットのイメージ

オリックスの株価は、過去2年上昇し続けています。

株価(円)日時
現在3,2962025/7/10日終値
年初来高値3,4172025/01/06
年初来安値  2,5592025/04/07

株価は2025年7月11日の終値で3,296円となっています。年初来高値は3,417円、年初来安値2,559円です。

オリックスの株価について詳しく知りたい場合は、公式サイトをご覧ください。

 

オリックスの自己株式取得

株の自己株式取得のイメージ

オリックスは、自己株式の取得に継続的に取り組んでいます。自己株式の消却として、市場に流通している自社の株式を株主から買い戻して消滅させています。

自己株式の取得と消却の状況をまとめると次のようになります。

自己株式取得の状況(億円未満は四捨五入)

取得期間取得株式数取得総額
2025年6月1日~2025年6月 30 日4,526,800 株139億円
2023年5月17日~2023年12月13日18,966,700株 500億円
2022年5月18日~2022年12月15日22,255,900株500億円
2021年5月17日~2021年12月16日24,129,000株500億円
2020年11月9日~2021年1月8日28,230,500株442億円
2019年11月1日~2020年5月8日34,061,300株558億円
2016年10月27日~2017年4月21日29,993,100株500億円

2024 年5月15日〜2025年3月31日も500億円規模の取得を実施する予定です。

自己株式の消却

消却期間 消却株式数
2024年1月19日 19,888,288株
2023年1月20日23,427,745株
2022年1月20日27,447,393株
2021年1月29日28,230,500株
2020年5月29日 10,674,148株

株主総会や取締役会の決議で承認を得れば、自己株式の取得や消却を行えます。メリットは次のとおりです。

  • 発行済株式総数の適正化
  • 株価の調整
  • 買収の防衛策

多すぎる株式を制限してガバナンスを適正にしたり、発行済み株式を減少させ市場での価値を高めたりします。また、株式数を減らすことで自社や既存株主の持ち株比率を高め、敵対的買収から防衛できるメリットもあります。(引用:配当方針・配当状況│オリックス株式会社)

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まとめ

個別株のまとめのイメージ

オリックス株で2024年3月期に受け取れる配当は、1株当たり年間で98.60円です。内訳は、中間配当は42.8円、期末配当は55.8円となっています。

100株あたりの配当金額は、税引前で9,860円(税引後7,856円)です。

なお、2025年3月期の中間配当は49.3円を予想しています。期末配当は未定ですが前期以上の配当が期待されます。

また、配当時期は9月の中間配当と3月の期末配当です(実際の支払時期は12月と6月)。

オリックスに株主優待はありませんが、2025年4月期も好調な決算が予想されています。四半期ごとの決算短信にも注目しながら、あなたの銘柄選びの参考としてください。

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