日立製作所の配当金は9期連続プラスで推移!期末配当の予想額や支払日、確定日はいつ?

日立製作所のイメージ

株式会社日立製作所(東証プライム:6501)は、日本の総合電機メーカーです。

冷蔵庫や洗濯機といった家電の製造だけでなく、鉄道やIT関係などの生活インフラに関わる事業も行っています。

2025年3月期(2024年4月1日〜2025年3月31日)において、日立製作所の期末配当は22円(年間配当は43円)実施するとしました。

2024年3月期まで8期連続で増配中であり、株価も右肩上がりに成長しているため、日立製作所の株で利益を狙う投資家も多いでしょう。

本記事では、日立製作所の配当金額やいつもらえるか、株主優待、株価について解説します。

日立製作所の株はNISAの成長投資枠でも買えるので、非課税での運用も可能です。

日立製作所の配当金はいくら|9期連続プラスで推移

日立製作所の配当金はいくらのイメージ

2025年3月期の日立製作所の配当金は、1株あたり年間43円です。100株持っていれば、年間4,300円の配当金がもらえます。

100株の配当を受け取るためには、374,700円の投資額が必要です。※2025年4月29日終値

日立製作所の配当金は9期連続で増配となりました。

2026年3月期の中間配当は23年(年間配当は未定)となっております。直近5年分の配当金の推移を、以下の表にまとめました

(1株あたり)

事業年度中間配当期末配当年間合計額
2026年3月期(予測)23円未定未定
2025年3月期21円22円43円
2024年3月期※16円20円36円
2023年3月期※14円15円29円
2022年3月期※12円13円25円
2021年3月期※10円11円21円
2020年3月期※9円10円19円

※2024年7月1日付の株式分割(5分の1)を考慮

参照元:日立グループ|株主還元・配当金

配当金にかかる税金や節税方法を知りたい方は、こちらの「配当金に税金はかからない?節税のコツや新NISAで非課税で受け取る方法を解説」記事をごらんください。

日立製作所の配当金はいつもらえる|支払日は11月と6月

配当カレンダー

日立製作所の配当金は、中間と期末の合計2回にわけて支払われます。株主確定日と配当金の支払い開始日は、以下の表を参考にしてみてください。

項目中間配当期末配当
権利確定日2025年9月30日2026年3月31日
支払い時期2025年11月下旬頃2026年6月上旬頃

日立製作所の配当金を受け取るには、株主名簿への登録が必要です。

反映時間を考慮すると、株主確定日の2営業日前までに株を買う必要があるので中間配当の場合2025年9月26日(金)15:30まで行いましょう。ただし、証券会社によって買付日が異なるケースがあるため、できるだけ早めに注文を完了させましょう。

日立製作所の配当利回りと配当性向

日立製作所の配当利回りと配当性向

2025年3月期の日立製作所の配当利回りは1.24%で、配当性向は32.0%です。直近5年間の推移は、以下の表を参考にしてみてください。

事業年度配当利回り配当性向
2025年3月期1.20%32.12%
2024年3月期1.83%28.36%
2024年3月期2.15%28.36%
2022年3月期2.02%20.70%
2021年3月期2.71%20.21%

参照元:みんかぶ|日立製作所 (6501)

直近5年間で見ると、日立製作所の平均利回りは約1.20〜2.7%で推移しています。日経平均やプライム全銘柄の配当利回りは平均2%程度であるため、日立製作所の配当利回りは平均並みだと言えるでしょう

直近5年間の配当性向の推移は、20〜28%です。一般的な目安は「20〜50%」とされているため、日立製作所は「株主還元」と「自社の成長投資」を両立できていると考えられます。

日立製作所が成長を続ければ、長期的な配当収入が期待できるでしょう。

以下の表では、日立製作所の配当利回りと配当性向を、競合他社と比較しました。

(2024年3月期実績)

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会社名配当利回り配当性向
日立製作所(6501)1.83%28.36%
ソニー(6758)0.65%10.78%
パナソニック(6752)2.31%18.40%
三菱電機(6503)2.53%36.83%

参照元:みんかぶ

前期の成績で見ると、日立製作所の配当利回りは、パナソニックと三菱電機より低いです。ただ、直近5年間で見ると日立製作所(1.8〜2.7%)とパナソニック(1.8〜2.6%)の配当利回りは同水準で推移しています。

ソニーより高い配当利回りを維持しているため、日立製作所の配当利回りは競合他社に劣らないと言えるでしょう。

しかし、この業界の配当金は他の高配当の業界に比べて幾分低い傾向です。

配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。

配当利回りとは
購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けられるかを示す指標です。計算式は次のようになります。

配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×10

配当性向とは
税金を差し引いた企業の純粋な利益である当期純利益のうち、配当に回される額を表した割合です。計算式は次のようになります。

 配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100

目安となる数値や詳しい計算方法については、こちらの「配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説」記事で解説しています。

日立製作所の株主優待|なし

日立製作所の株主優待のイメージ

日立製作所は、株主優待を実施していません。しかしその分、配当金を9年以上増やし続けています。

「株主優待が充実した株を買いたい」と考えているときは、こちらの記事を参考にしてみてください。

株主優待がもらえる銘柄を見たい方はこちらの「株のプロのアナリストが教える株主優待銘柄の探し方とおすすめ穴場銘柄8選」記事をご覧ください。

日立製作所の業績|2026年度も2ケタ増益込み見込

日立製作所の業績のイメージ

日立製作所の業績の直近5年を以下の表にまとめました。

(単位:百万円)

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決算情報売上高営業利益経常利益純利益
2025年3月期9,783,370971,606962,733615,724
2024年3月期9,728,716755,816825,801589,896
2023年3月期10,881,150748,144819,971649,124
2022年3月期10,264,602738,236839,333583,470
2021年3月期8,729,196495,180844,443
501,61

参照元:日立グループ|決算関連(決算短信・決算説明会)

日立製作所は直近5年間で安定した業績をあげています。2025年3月期の売上高は9兆7,833億円(前年比1%増)でした。

調整後営業利益は9,716億円と前年比28.6%と大幅に増加しました。

また、主要セグメント(デジタル、グリーンエナジー、コネクティブインダストリーズ)がいずれも増収増益を計画し、2026年も2ケタ増益を見込むなど、利益成長ストーリーが示されています。

ただ、日立製作所は2025年4月に新社長が就任し、デジタル技術中心に全社の資源終結を狙った全社横断組織を新設しました。好調な成長が続くかどうかは、この新体制次第となるでしょう。

日立製作所の事業内容

日立製作所の事業内容のイメージ

日立製作所は、以下の3つの分野で事業を展開しています。

それぞれ解説します。

デジタルシステム&サービス

 

デジタルシステム&サービス部門は、おもに「ITサービス」を提供している分野です。

  • Tサービス:企業向けのシステム開発と運用サポート
  • フロントビジネス:銀行や保険会社の中心となるシステムや、官公庁・自治体のIT基盤の構築
  • サービス&プラットフォーム:「Lumada」という技術を活用し、新しいビジネスやサービス開発を支援

とくに金融分野では、千葉銀行の「電子手形交換サービス」や中国銀行の「法人向け融資契約の電子化」など、多くの導入事例があります。

グリーンエナジー&モビリティ

 

グリーンエナジー&モビリティ部門は、脱炭素社会と持続可能な移動手段の実現を目指している分野です。おもな事業内容は、以下の2つです。

分野事業内容
エネルギービジネス・送配電網の整備
・再生可能エネルギーの活用
・エネルギー管理システムの提供
モビリティビジネス・鉄道車両の製造
・信号や制御システムの提供

とくに、送配電事業は「データセンター」や「再生可能エネルギー施設」の増加に伴って、需要が高まっています。

コネクティブインダストリーズ

 

コネクティブインダストリーズ部門は、日常生活から産業分野まで幅広く支援している部門です。以下の3つの分野で事業を展開しています。

  • アーバン:エレベーターや家電製品などの生活関連機器
  • インダストリー:水処理システムや産業機器などの産業基盤
  •  アドバンストテクノロジー:半導体製造装置や医療機器などの最先端技術

馴染みのある「家電」以外にも、日立製作所はさまざまな事業を展開しています。

日立製作所と競合他社の業績比較

日立製作所と競合他社の業績比較のイメージ

日立製作所と競合他社の業績を比較してみましょう。前期(2024年3月期)の業績は、以下のとおりです。

(百万円)

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会社名売上高営業利益経常利益純利益
日立製作所(6501)9,728,716755,816825,801589,896
ソニー(6758)13,020,7681,208,8311,268,662970,573
パナソニック(6752)8,496,420360,962425,239443,994
三菱電機(6503)5,257,914328,525365,853284,949

参照元:みんかぶ

上記4社は、日本の総合電機メーカーのなかでも業績が高い企業です。

競合他社と比較した結果、日立製作所の純利益は「ソニー」に次ぐ2位の成績でした。ただ、パナソニックや三菱電気も年々業績を伸ばしており、将来的に順位が変わる可能性もあるでしょう。

また、日立製作所は2025年4月に新社長が就任しました。今後の経営方針が変わる可能性もあるため、日立製作所への投資を検討しているときは、ほかの企業の業績についてもチェックしておきましょう。

日立製作所の株価|上昇している理由

日立製作所の株価のイメージ

日立製作所の株価は、3,747円(2025年4月29日終値)です直近10年間の株価の推移は、以下のチャートを参考にしてみてください。

出典:YAHOOファイナンス 日立製作所株価情報

日立製作所の株は、2015年頃に1,000円以下(500〜800円)で取引されていました。

徐々に株価は上がり、2021年に1,000円を突破。2024年には3,000円を超え、2025年2月18日には過去最高額の4,448円を記録しました。

直近2〜3年で、日立製作所の株価が上昇しているおもな理由は、以下の3つです。

安定して業績をあげていること

自己株式取得を積極的に実施していること

アメリカの半導体メーカー「NVIDIA」と協業していること

藤村 哲也

日立製作所は従来の製造業中心のビジネスモデルから、デジタル技術を活用したソリューション提供企業へと大きく転換しました。そのため、現在株価が上昇しPER(株価収益率)が約30倍と市場平均を大きく上回っていて、今は割高な印象を受けます。今後も大きな成長を遂げる可能性があるので、注視していきたい銘柄です。

また、日立製作所と競合他社の株の値動きについては、以下の表を参考にしてみてください。

← 表は横にスクロールできます →
会社名現在の価格年初来高値年初来安値
日立製作所(6501)3,747円(以下(2025/4/30/終値)4,448円(2025/2/18)2,024円(2025/1/4)
ソニー(6758)3,520円3,904円(2025/2/18)2,980(2025/4/7)
パナソニック(6752)1,606.5円1,919円(2025/2/18)1,364(2025/4/7)
三菱電機(6503)2,620円3,052円(2025/3/17)2,267円(2025/4/7)

参照元:Yahoo!ファイナンス|日本株

日立製作所の自己株式取得

日立製作所の自己株式取得のイメージ

日立製作所は、定期的に自己株式取得を実施しています。詳細は以下のとおりです。

取得期間取得方法取得株式総数取得総額
2025年4月30日~2026年3月31日市場買付1億4,000万株(上限)3,000億円(上限)
2024年4月30日~2024年12月23日市場買付56,227,700株199,999,920,722円
2023年4月28日~2023年10月2日市場買付11,073,400株99,999,418,727円
2022年5月2日~2022年11月30日市場買付29,983,800株199,999,720,349円

引用:日立グループ|株主還元・配当金

自己株式取得のメリットは、市場に流通する株式数が減少するため、1株当たりの利益が増加します。 その結果、株価の安定や上昇、株主の投資意欲の高まりが期待できます。 また、配当金支払額の抑制にもつながり、企業の財務体質改善にも貢献します。

藤村 哲也

 

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まとめ

本記事では、日立製作所の配当金について解説しました。

日立製作所は、2024年3月期まで8期連続で増配を続けている企業です。2025年3月期の日立製作所の中間配当は1株あたり21円で、前年同期の配当額から5円増えています。

しかし、第3四半期決算(2025年1月末)時点で期末配当が公表されておらず、今期の配当金の合計額はまだわかりません。日立製作所の株主になったら、2025年4〜5月に開示される「決算短信」を見て、期末配当を確認しましょう。

日立製作所は、株主優待を実施していません。また、直近4年間の配当利回りは1.8〜2.7%と、平均並みの水準で推移しています。

それでも、今期の純利益は前期比3.4%増の見込みであり、競合他社と比較しても業績は好調です。株価も上昇しているため、日立製作所の株を持っていれば、配当金でも売買でも利益が狙える可能性があります。

銘柄選びの参考になれば幸いです。

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