トヨタ自動車の配当金は2026年は6期連続増配なるか?いつもらえるのかや利回りを解説

トヨタ自奏者の企業分析と配当金

トヨタ自動車株式会社(東証プライム:7203)は、自動車の販売台数が4年連続で世界1位の自動車メーカーです。

本記事では、トヨタ自動車の配当金額やいつもらえるか、配当利回り、配当性向について解説します。

トヨタ自動車の配当金はいくら|2026年は5円アップ予想

配当金はいくらのイメージ

2025年3月期のトヨタ自動車の配当金は、予想通り年間90円(1株あたり)でした。100株(単元株)あたりで受け取れる配当金は、年間9,000円となります。

2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)の前年比5円アップの年間配当額予想は95円ですので、実現すれば6期連続増配となります。また、トヨタは今後も増配を続ける方針なので、トヨタの株を持っていれば、配当金で効率よく資産を増やせるかもしれません。

直近6期分の配当金の推移(1株あたり)を、以下の表にまとめました。

事業年度中間配当期末配当年間合計額
2026年3月期(予想)45円50円95円
2025年3月期40円50円90円
2024年3月期30円45円75円
2023年3月期25円35円60円
2022年3月期24円28円52円
2021年3月期21円27円48円
2020年3月期20円24円44円

参照元:トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト|決算報告

ただ、配当金には税金がかかるので、2025年3月期に受け取れる配当金額は、100株(単元株)あたり年間7,171円です。

【計算式】   (90円×100株)×(1-20.315%)=7,171.65円

この配当金をもらうための最低購入価格は271,950円です。(税金等除く)
【計算式】 2,719.5円(2025年5月9日株価)×100株

配当金の税金や節税方法については、こちらの章で解説しています。

トヨタ自動車の配当金はいつもらえる

配当金はいつもらえる

トヨタ自動車の配当金は、中間と期末の合計2回にわけて支払われます。トヨタの配当金が支払われる時期と権利確定日を、以下の表にまとめました。

項目中間配当期末配当
権利確定日9月30日3月31日
支払われる時期11月〜12月頃5月〜6月頃

トヨタの配当金を受け取るには、株主名簿への登録が必要です。反映に時間がかかるので、2026年の中間配当を受け取るために、基準日の2営業日前(2025年9月26日15時30分)までに株を購入しましょう。

トヨタ自動車の配当利回りと配当性向

トヨタ自動車の配当利回りと配当性向のイメージ

トヨタ自動車の配当利回りは3.48%で、配当性向は25.0%です。直近5期分の推移については、以下の表をご覧ください。

事業年度配当利回り配当性向
2025年3月期3.48%25.0%
2024年3月期2.88%20.4%
2023年3月期2.97%33.4%
2022年3月期2.60%25.3%
2021年3月期3.32%29.8%

参照元:トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト|決算報告

配当利回りは、約3%で推移しています。日経平均やプライム全銘柄の利回りの平均値は1.8〜2.2%なので、トヨタ株で狙える配当益は比較的高水準です。

また、トヨタの配当性向は、20〜30%で推移しています。自社の利益を新規事業や設備投資にも回しつつ、安定して株主に還元していると考えられます。

そのため、トヨタの株を持っていれば、継続して平均以上の配当をもらえる可能性があるでしょう。

以下の表では、2025年のトヨタの配当利回りと配当性向を競合他社と比較しているので、銘柄選びの参考にしてみてください。

会社名 配当利回り配当性向
トヨタ自動(7203)3.48%25.04%
本田技研工業 (7267)4.59%30.1%
日産自動車(7201) 018.1%
マツダ(7261)6.16%18.2%

参照元:みんかぶ

マツダの配当金の詳細を知りたい方は、「マツダは過去最高益で特別配当も! 気になる配当金と配当時期を解説」で詳しく解説しています。

配当性向と配当利回り

 

 

配当利回りとは

配当利回りは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けられるかを示す指標です。計算式は次のようになります。

配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100

配当性向とは

配当性向は、税金を差し引いた企業の純粋な利益である当期純利益のうち、配当に回される額を表した割合です。計算式は次のようになります。

配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100

目安となる数値や詳しい計算方法については、配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説 の記事で解説しています。

トヨタ自動車の株主優待

株主優待のイメージ

 トヨタ自動車株式会社がすることを、2025年3月3日に株主優待を新設することを発表した。

 優待内容は、「100株以上を保有する株主に、保有株数と保有期間に応じて500~3万円分の『TOYOTA Wallet(トヨタウォレット)』の残高を贈呈。さらに、保有株数や保有期間にかかわらず全株主に、抽選でモータースポーツの観戦チケットやTOYOTA UPCYCLE(トヨタアップサイクル)アイテムを贈呈」というもの。

詳細は、以下参考にしてみてください。

100株以上を保有する株主への優待内容

対象:100株以上を保有する株主 (3月の期末決算時点)
割引内容:基準日における保有株式数および継続保有期間に応じて、TOYOTA Wallet残高を進呈いたします。

保有株式数継続保有期間進呈残高
1,000株以上5年以上30,000円分
100株以上3年以上3,000円分
1年以上~3年未満1,000円分
1年未満500円分

保有株式数や継続保有期間に関わらない株主への優待内容

 

対象:保有株式数や継続保有期間に関わらずトヨタ自動車の株主 
割引内容:ご希望に応じて以下の[A]~[E]の抽選のいずれか1つに応募が可能。

商品詳細
[A]2025 FIA 世界耐久選手権 第7戦 富士6時間耐久レース ペアチケット【抽選】
当選人数:1,000名様
日時:2025年9月26日(金)~28日(日)
場所:富士スピードウェイ(静岡県)
[B] 2025年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第9戦・第10戦 ペアチケット

【抽選】
当選人数:1,000名様
日時:2025年10月11日(土)~12日(日)
場所:富士スピードウェイ(静岡県)
[C] スーパー耐久シリーズ2025 第7戦 ペアチケット

【抽選】
当選人数 1,000名様
日時:2025年11月15日(土)~16日(日)
場所:富士スピードウェイ(静岡県)
[D] TOYOTA UPCYCLE トートバッグ

【抽選】
当選人数 500名様
トヨタオリジナルのアウトドアプロダクト

[E] TOYOTA UPCYCLE ペンケース

【抽選】
当選人数 2,500名様 ※色はご指定いただけません

LEXUSの車両に使用される上質なシートレザーの端材をアップサイクルして生まれたトヨタのStationeryシリーズからペンケースを贈呈

応募方法

基準日(3月末日)時点の株主様に、申し込み方法等の詳細なご案内を定時株主総会招集ご通知に同封し、5月下旬にお送りいたします。5月下旬にお送りいたします。TOYOTA Wallet残高は5月下旬以降に、レース ペアチケットおよびTOYOTA UPCYCLEアイテムは8月以降に進呈予定です。

参考:トヨタ自動車|株主優待について

トヨタ自動車の業績

トヨタ自動車の業績のイメージ

2025年3月期、過去6年分のトヨタ自動車の業績を以下の表にまとめました。

(単位:百万円)

← 表は横にスクロールできます →
決算情報営業収益(売上高)営業利益経常利益純利益
2025年3月期48,036,7044,795,5866,414,5904,765,086
2024年3月期45,095,3255,352,9346,965,0854,944,933
2023年3月期37,154,2982,725,025 3,668,7332,451,318
2022年3月期31,379,5072,995,6973,990,5322,850,110
2021年3月期27,214,5942,197,7482,932,354 2,245,261
2020年3月期29,866,5472,399,2322,792,9422,036,140

参照元:トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト|決算報告

売上高は過去最高の48兆367億円(前年比6.5%増)、営業利益は4兆7955億円(同10.4%減)、純利益は4.8兆円(同-3.6%)となりました。

国内での認証問題に伴う生産停止やリコールの影響があったものの、好調なハイブリッド車(HV)の販売や値上げや、第3四半期からの生産回復、営業面や原価改善努力、円安による利益の押し上げなどで減益幅を最小限に抑えました。

26年3月期の見通しは、営業収益が48兆5000億円(同1.0%増)、営業利益は3兆8000、純利益は3兆1000円億円(同20.8%減)で、5年連続の増収、2年連続の減益となる見通しです。

HVを中心に電動車の販売増加を見込んでいますが、為替の円高傾向や「トランプ関税」が減益要因となる可能性があります。米国の関税影響は、4~5月分として1800億円織り込んでいます。また、関税率10%適用時の年間影響額は最大5000億円となり業績に大きな影響を与える可能性があります。

2025年4月以降、米国の自動車追加関税(最大10%)が適用された場合、トヨタの年間営業利益は最大5,000億円のマイナス影響を受ける可能性があります。
また、2026年3月期の為替前提は145円/ドル(前期比8円の円高)で、1円円高になるごとに営業利益が約30億円減少する構造です。

トヨタ自動車の事業内容

トヨタ自動車と競合他社の業績比較のイメージ

トヨタ自動車のおもな事業内容は、以下の4つです。

  • 自動車事業
  • マリン事業
  • 金融事業
  • 住宅事業

それぞれ紹介します。

自動車事業

 

自動車事業は、トヨタの中心産業です。クルマの企画・開発から生産までを行っており、2023年にはトヨタグループ全体で1,151.8万台の自動車を生産しました。

また、電気自動車は「充電場所の不足」や「販売価格の高さ」などの課題が続いているため、日本のハイブリッド車への需要が伸びています。トヨタのハイブリッド車(HEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)は海外でも高い評価を得ており、とくにアメリカ市場ではハイブリッド車のシェアが約6割に達しています。

マリン事業

 

マリン事業では、約12名が乗れる船の生産・販売を行っています。

海でも「トヨタの走り」を実現するため、自動車のエンジンや整備技術を応用しながら、安全で快適な船を製造。通常のクルーザーから、スポーツタイプの「プレミアムスポーツクルーザー」まで、さまざまな製品を手掛けています。

金融事業

 

金融事業では、トヨタファイナンシャルサービス株式会社(TFS)が中心となって、世界40カ国以上で金融サービスを展開しています。

2000年7月にトヨタ自動車の100%出資で設立され、自動車ローンやリースを主軸としたサービスを提供。「自動車を身近に利用できる金融サービス」を目指した事業を行っています。

住宅事業

 

住宅事業は、戸建てや賃貸、マンションなどの建築を行っている分野です。省エネルギー住宅(ZEH)の建築や、最長60年間の長期保証の提供など、品質管理に力を入れています。

また、2018年には住宅専業メーカーとして初めて、品質管理で世界最高峰の賞である「デミング賞」を受賞しました。

トヨタ自動車と競合他社の業績比較

トヨタ自動車と競合他社の業績比較のイメージ

トヨタ自動車と競合他社の業績を比較してみましょう。2024年3月期の業績は、以下のとおりです。

(単位:百万円)

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会社名売上高営業利益経常利益純利益
トヨタ自動車(7203)45,095,3255,352,9346,965,0854,944,933
本田技研工業(7267)20,428,8021,381,9771,642,3841,107,174
日産自動車(7201)12,685,716568,718<702,161 426,649
マツダ(7261)4,827,662 250,503320,120207,696

参照元:みんかぶ

純利益は本田技研の約4.5倍、日産の約11.6倍、マツダの約23.8倍と、トヨタの業績は圧倒的に高いです。

トヨタは2030年までにBEV(純電気自動車)の販売台数を350万台へ拡大する計画です。2027年には全固体電池の量産開始を前倒しし、ソフトウェア収益比率も2030年に20%を目指します。半導体調達ではTSMCとの連携を強化し、リチウム資源の確保にも積極投資しています。

2026年3月期は減益見通しですが、電動化・ソフトウェア事業の成長や積極的な株主還元策が長期的な株価下支え要因となります。一方、米国関税や為替リスクなど短期的な逆風にも注意が必要です。

トヨタ自動車の株価

トヨタ自動車の株価のイメージ

トヨタの株価は、3,052円(2025年1月7日終値)です。以下のチャートでは、直近10年間の株価の推移を示しています。

トヨタの株価のチャート

トヨタ自動車の株チャート

2015年から2021年まで、トヨタの株価は1,000円台で推移していました。2021年9月に2,000円を突破してから徐々に株価が上がり、2024年3月に最高値の3,891円を記録。2025年1月7日時点では、3,000円前後で推移しています。

トヨタの株が値上がりしている理由としては、以下の要因が考えられています。

  • 半導体企業に出資している
  • 2024年3月期に為替の影響で利益が増えた
  • 日本のハイブリッド車が再注目されている
  • ハイブリッド車を中心とする自動車の販売が好調だった

実際に、アナリストの中には、トヨタの株価が1年後に最高で3,800円※になると予想しているところもあります。

そのため、トヨタの株を持っていれば、配当益と値上がり益のどちらでも利益が狙えるかもしれません。

また、トヨタと競合他社の株の値動きについては、以下の表を参考にしてみてください。

← 表は横にスクロールできます →
会社名現在の価格年初来高値 年初来安値
トヨタ自動車(7203)3,052円 (以下2024/12/24終値)3,891円(2024/3/27)2,183円 (2024/8/5)
本田技研工業(7267)1,604円1,960円 (2024/3/22)1,214円 (2024/12/19)
日産自動車(7201)479.6円652円 (2024/3/22)338円 (2024/12/7)
マツダ(7261)1,087.5円1,961円 (2024/2/8)942円 (2024/12/5)

参照元:Yahoo!ファイナンス|日本株

トヨタ自動車の自己株式取得

トヨタ自動車の自己株式取得のイメージ

トヨタ自動車は、過去に何度も自己株式取得を実施しています。直近で実施された自己株式の取得内容は、以下のとおりです。

← 表は横にスクロールできます →
取得対象株式の種類 当社普通株式
取得した株式の総数18,611,000株
株式の取得価額の総額49,589,825,436円
取得期間2024年11月1日~2024年11月29日

参照元:トヨタ自動車株式会社|自己株式の取得状況に関するお知らせ

2025年4月末までに約5.3億株(上限)の取得も予定されています。株価の維持・向上のため、トヨタは今後も自己株式の取得を行う可能性があります。

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まとめ

トヨタ自動車

本記事では、トヨタ自動車の配当金について解説しました。

2025年3月期のトヨタの配当金は、1株あたり年間90円が予定されています。100株あたり年間9,000円が支払われますが、実際に振り込まれる金額は税引後の7,171円です。

トヨタ株には、株主優待がありません。しかし、金額は前期より15円アップが見込まれており、実現すれば5期連続の増配となります。

直近5期において、トヨタ株の配当利回りは約3%で推移しています。日経平均やプライム全銘柄の利回りの平均値は1.8〜2.2%なので、トヨタ株の配当利回りは高水準です。権利確定日は毎年「9月末」と「3月末」で、それから2〜3ヶ月後に証券口座に支払われる予定です。

トヨタのハイブリッド車は世界中で再注目されており、とくにアメリカでのシェア率は約6割を占めています。2024年3月期には、日本の上場企業で初めて営業利益が5兆円を超えており、トヨタの収益力の高さが示されました。

株の値上がりも期待されているうえに、トヨタ自身が「今後も増配を続ける」と公表しているので、トヨタの株を持っていれば長期的に資産を増やせるかもしれません。

銘柄選びの参考にしてみてください。

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