イオン株の配当金は年2回もらえる!記念配当で5期ぶりに4円アップ予想

イオン株式会社(東証プライム8267)

イオン株式会社(東証プライム8267)は、国内外でショッピングモールやスーパーマーケットを中心に事業を行っている、国内最大手の小売業メーカーです。

2026年2月期(2025年3月1日〜2026年2月28日)の配当金の予想額は前期と同じ年間40円の予想です。

直近15年以上も減配していないイオンの株は、持っていれば安定して配当益が狙える銘柄として、多くの投資家から注目されています。

本記事では、イオンの配当金額やもらえる時期、配当利回り、配当性向について解説します。

イオンの株はNISAの成長投資枠で購入できるので、非課税でも運用が可能です。

イオンの配当金はいくら|記念配当で4円アップ予想

配当のイメージ

2026年2月期の配当予想は中間配当:20円、期末配当20円分の年間40円の予想となっていますが、6月12日に株式分割が行われることが発表されました。その結果、配当金は7円予想に修正となり、分割前換算で21円になるので、増配予定となります。

過去8年度分の配当金の推移(1株あたり)を以下の表にまとめました。

事業年度中間配当期末配当年間合計額
2026年2月期(予想)20円(分割後7円)20円(分割後7円)41円(分割後21円)
2025年2月期20円20円40円
2024年2月期18円18円36円
2023年2月期 18円18円36円
2022年2月期 18円18円36円
2021年2月期 18円18円36円
2020年2月期18円18円36円
2019年2月期17円17円34円
2018年2月期15円15円30円

参照元:イオン株式会社|配当状況

この配当をもらうための投資額は単元株の100株で428,000円(2025年6月12日終値4,284円で計算)です。

100株(単元株)あたりで受け取れる配当金は、年間4,100円(見込み)です。ただ、配当金には20.315%の税金がかかるので、実際に証券口座に振り込まれる金額は3,268円です。

配当金の税金や節税のコツについては、「配当金に税金はかからない?節税のコツや新NISAで非課税で受け取る方法」の記事で解説しています。

株式分割と配当金の考え方

 

イオンは2025年8月末日を基準日として株式分割を実施し、1株を3株に分割予定です。

株式分割とは、発行済みの1株を複数の株に分ける施策です。株数が増えた分だけ理論上の株価も下がるので、株の購入ハードルが下がり、投資家が新たな企業に参入しやすくなります。

たとえば、イオンの株を100株持っていた場合、2025年8月に行われる株式分割後の保有株数は300株です。しかし、保有株数が10倍になっても、1株あたりの配当金が1/10になるので、年間の配当金額は変わりません。

それでも、株式分割でイオンの新たな株主が増えやすくなるので、企業が成長すれば株価や配当額が上がりやすくなるでしょう。

イオンの配当金はいつもらえる

配当カレンダーのイメージ

イオンの配当金は、中間と期末の2回に分けて支払われます。2026年2月期は下記の通りです。支払い時期と権利確定日については、以下の表を参考にしてみてください。

項目中間配当期末配当
権利確定日 2025年8月27日2026年2月25日
支払い時期2025年10月下旬2026年4月下旬〜5月上旬

イオンの配当金を受け取るには、株主名簿への登録が必要です。反映に時間がかかるので、株主になるためには、権利確定日の2営業日前までに株を買う必要があります。

2026年2月期の中間配当を狙う方は、2025年8月27日(水)の15時30分までにイオンの株を買いましょう。

イオンの配当利回りと配当性向

長期的に行う株式投資のメリットnのイメージ

イオンの配当利回りは1.11%(2025年2月期)で、配当性向は68.89%(2024年2月期実績)です。それぞれ、直近5期分の推移を以下の表にまとめました。

事業年度配当利回り配当性向
2026年2月期(予想)0.92%86.1%
2025年2月期1.11%119.1%
2024年2月期1.19%68.89%
2023年2月期1.37%143.36%
2022年2月期1.24%468.14%
2021年2月期 1.33%−42.82%

参照元:みんかぶ|イオン(8267)

今期を含めた直近5年間のイオンの配当利回りは、約1.1〜1.4%で推移しています。日経平均とプライム全銘柄の平均は1.8〜2.3%なので、水準は低めです。

しかし、過去15年間は減配なく安定して配当金が支払われているため、イオン株は長期的にインカムゲインが狙える銘柄だと言えるでしょう。

また、以下の表では、イオン、2025年2月期の配当利回りと配当性向を競合他社と比較しました。

会社名 配当利回り配当性向
イオン株式会社(8267)1.11%119.1%
株式会社セブン&アイ・ホールディングス(3382)1.84%60.4%

参照元:みんかぶ

直近4〜5年のセブン&アイ・ホールディングスの配当利回りは、2%前後です。また、今期もイオンより高い利回りが予想されています。

配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。考え方については『配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説』をご覧ください。

イオンの業績

業績のイメージ

イオンの事業年度は、3月1日から翌年2月末日です。2026年2月期予想を含む過去5期分の業績を、以下の表にまとめました。

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(単位:百万円)

決算情報売上高営業利益経常利益純利益
2025年2月期10,134,877(6.1%)237,747(△5.2%)89,819(△5.6%)5,488(△35.6%)
2024年2月期9,553,557250,822237,47944,692
2023年2月期9,116,823209,783203,66521,381
2022年2月期 8,715,957174,312167,0686,504
2021年2月期8,603,910150,586138,801-71,024

参照元:イオン株式会社|業績ハイライト

営業収益は初の10兆円越となっていて、4期連続過去最高を更新しています。

しかし、2025年2月期の決算では、純利益の悪化は最終赤字になりました。要因は下記の要因が考えられます。

  1. クレジットカード不正利用被害による一過性損失
    総合金融事業でクレジットカードの不正利用被害が発生し、その補償費用が特別損失として計上されました。
  2. 中国事業の店舗閉鎖・減損損失
    中国のショッピングモール事業で不採算店舗の閉鎖や出店計画の見直しを行い、これに伴う減損損失や閉鎖関連費用が発生しました。
  3. 国内ドラッグストア事業の減損損失
    国内のドラッグストア事業においても業績不振により減損損失を計上しました。
  4. 主力小売事業のコスト増加・粗利率改善の遅れ
    物価高による消費者の節約志向の高まりで、売上は伸びたものの、粗利率の改善が想定ほど進まず、利益を押し下げました。また、価格訴求による集客強化で経費が増加したことも利益減少の要因です。
  5. 気候要因による販売不振
    記録的な高温など天候要因で秋冬物や季節商品の販売が不振となり、収益性に悪影響を及ぼしました。

イオンの事業内容

イオンの事業内容のイメージ

イオンは、以下の5分野に分かれて事業を行っています。

  • 小売事業
  • 国際事業
  • 金融サービス事業
  • ディベロッパー事業
  • ヘルス&ウエルネス事業

それぞれ見ていきましょう。

小売事業

 

イオンの基盤となっている小売事業では、以下のような施設を運営しています。

  • 地域密着型スーパーマーケット:マックスバリュ、フジ
  • ディスカウントストア:イオンビッグ、ビッグ・エー
  • 総合スーパー:イオン九州、イオン北海道

食料品だけでなく、衣料品から日用品、家電など、生活に必要な商品を幅広く取り扱っています。

国際事業

イオンはアジアを中心として、国際的に事業を展開しています。すでに、イオンモールの運営を行っている地域は、以下のとおりです。

  • 中国:24施設(2施設オープン予定)
  • ベトナム:7施設(3施設オープン予定)
  • カンボジア:4施設
  • インドネシア:5施設

ミャンマーでも新しく1施設がオープン予定なので、今後は海外でも事業が拡大していくでしょう。

金融サービス事業

 

「イオン銀行」以外にも、イオンは以下のような金融サービスを提供しています。

  • 保険
  • 住宅ローン
  • クレジットカード など

ほかにも、イオンフィナンシャルサービスでは、電子マネーや資産運用などの事業も行っています。

ディベロッパー事業

ディベロッパー事業では、大型ショッピングモールの「イオンモール」や「イオンタウン」などの開発・運営をしています。2024年9月時点において、国内外で建築済みのイオンモールの数は204店舗です。

自治体やほかの企業と協力しながら、地域の暮らしを豊かにする施設づくりを目指しています。

ヘルス&ウエルネス事業

ドラッグストアで薬を販売するだけでなく、健康食品やサプリメントの開発・販売による予防医療にも注力しています。

また、シャンプーやボディーケア製品など、美容に関する商品の販売も手がけており、総合的な健康サポートを提供しています。

イオンと競合他社の業績比較

競合先のイメージ

イオンと競合他社の業績を比較してみましょう。前年度(2025年2月期)の業績を、それぞれ以下の表にまとめました。

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(百万円)

会社名売上高営業利益経常利益純利益
イオン株式会社(8267)10,134,877237,74789,8195,488
株式会社セブン&アイ・ホールディングス(3382)11,972,762420,991374,586173,068

参照元:イオン2025年2月期 決算短信(連結)セブン&アイ・ホールディングス2025年2月期 決算短信(連結)

小売業界で最大手の2社を比べると、セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン)の純利益はイオンの5倍以上となっています。

ただし、両社とも2025年2月期では業績が下がっており、イオンは前年比5.2%減、セブンは21.2%減と、厳しい状況です。

そこで、イオンは安くて品質の良い食品を扱うスーパーを中心に「イオンモール」への来客数を増やそうとしています。来客数が増えれば、店舗を借りるテナントからの収入も含めて、将来的な売上の増加が期待できます。

イオンの株主優待

株主優待のイメージ

イオンの株を持っていると、株主優待を受けられます。おもな優待内容は、以下通りです。

優待内容

 

← 表は横にスクロールできます →
基準日保有株数優待内容(変更後)※1株⇒3株の株式分割後
2月末・8月末100株以上
(分割前34株)

株主優待カード(1%キャッシュバック)×年2回※お客様感謝デーに追加5%OFF

200株以上(分割前67株)株主優待カード(2%キャッシュバック)×年2回※お客様感謝デーに追加5%OFF
300株以上(分割前100株)株主優待カード(3%キャッシュバック)×年2回※お客様感謝デーに追加5%OFF
1500株以上(分割前500株)株主優待カード(4%キャッシュバック)×年2回※お客様感謝デーに追加5%OFF
3000株以上(分割前1000株)株主優待カード(5%キャッシュバック)×年2回※お客様感謝デーに追加5%OFF
9000株以上(分割前3000株)株主優待カード(7%キャッシュバック)×年2回※お客様感謝デーに追加5%OFF

参考元:イオン株式会社|株主優待制度

普段から、イオン系列のスーパーやコンビニで買い物をする方がイオンの株主になれば、配当金や値上がり益に加えて、日常的な買い物でもメリットを得られるでしょう。

イオンギフトカードの贈呈

3年以上継続して1,000株以上を持っている株主は、基準日2月末日に下記要件を満たす場合、毎年以下の金額のイオンギフトカードがもらえます。詳細は、以下のとおりです。(変更後)※1株⇒3株の株式分割後

保有株式数(毎年2月末時点)保有期間ギフトカードの金額
1,500株以上 3年以上1,000円分
3,000株以上3年以上2,000円分
6,000株以上3年以上4,000円分
9,000株以上3年以上6,000円分
15,000株以上3年以上10,000円分

ギフトカードの発送時期は、毎年5月下旬ごろの予定です。配当金だけでなく、株主優待でギフトカードがもらえることも楽しみのひとつと言えるでしょう。

イオンの株価

株価のイメージ

イオンの株価は、4,284円(2025年6月12日日終値)です。過去10年間での株価の推移を見てみましょう。

イオンの株価

出典:Yahoo!ファイナンス|イオン(株)【8267】

2015年には1,200円台で取引されていた株価は、その後上昇を続け、2024年9月20日には4,097円を記録。数年ごとに波はあるものの、10年前と比べると3倍以上になりました。

直近1年間は3,000〜4,000円台で推移しています。ただし、小売業界全体で原価や輸送費の値段が上がっているなか、イオンは商品の価格を据え置く方針です。

そのため、収益性を懸念する株主も少なくありません。1年後に株価は最低1,650円まで下落すると予想しているサイトもあります。

一方で、安定した配当実績と充実した株主優待制度を持つイオンは、長期保有でインカムゲインを狙う投資家からの支持を集めています。

また、イオンと競合他社の株の値動きを、以下の表にまとめました。自分の予算内で投資できるように、株価も参考にしながら投資先を検討してみてください。

← 表は横にスクロールできます →
会社名 現在の価格年初来高値年初来安値
イオン株式会社(8267)4,284円 (以下2025/6/12終値)4,491円(2025/6/13)3,437円
(2024/1/14)
株式会社セブン&アイ・ホールディングス(3382)2,1852,550円 (2025/1/10)1,826円
(2025/4/7)

参照元:Yahoo!ファイナンス|日本株

イオンの自己株式取得

自己株取得のイメージ

2025年2月期において、イオンは自己株式取得をしていません。

また、約10年前(2014年10月6日〜2015年10月5日)に最大30百万株(発行済株式の3.58%)の自己株式取得を公表しましたが、実施状況については不明です。

イオンなどの個別株への投資は簡単と思っていたけれど実際に難しかった。とくに売る時に迷ってしまい売り時を逃してしまったという方が多くいらっしゃいます。利益を確保するのは大事ですが時には損切も必要になり、これができないと株で資産形成は難しくなります。しかし自分ではできないという方には、投資顧問の利用をおすすめします。当サイトを運営するライジングブル投資顧問は、株の「売買サポート」を行っております。ライジングブルの売買サポートサービスは、3ヶ月9,000円で買い推奨だけではなく、売却、銘柄入替するところまで、リスク管理をしながらサポートします。

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まとめ

本記事では、イオンの配当金について解説しました。

2026年2月期の配当予想は中間配当:20円、期末配当20円分の年間40円の予想となっていますが、6月12日に株式分割が行われることが発表されました。その結果、配当金は7円予想に修正となり、分割前換算で21円になるので、増配予定となります。

配当金の権利確定日は、8月末日(中間)と翌年2月末(期末)です。支払い時期は、中間で10月下旬、期末は翌年の4月下旬〜5月上旬を予定しています。

イオンは2025年8月末日を基準日として株式分割を実施し、1株を3株に分割予定です。

配当利回りは「日経平均」の平均値より低い水準ですが、直近15年以上減配なく支払われているので、イオン株を持っていれば長期的に配当益を狙えるかもしれません。

また、イオンの株を持っていれば、現金やポイントの還元が受けられたり、ギフトカードがもらえたりといった株主優待を受けられます。

イオン系列のスーパーやコンビニをよく使う方がイオン株を持っていれば、株の値上がりだけでなく、配当金や株主優待によるインカムゲインで効率よく資産を増やせるでしょう。

銘柄選びの参考になれば幸いです。

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