
レバナスとは、NASDAQ100指数の値動きの2倍に連動することを目指すレバレッジ型の投資信託です。
少額から投資でき、大きなリターンが期待できる一方、価格変動リスクも2倍になるハイリスク・ハイリターンな商品です。
SNSやYouTubeで話題になり、興味を持った方も多いのではないでしょうか。この記事では、レバナスの仕組み・購入方法・投資をするメリットとデメリットをわかりやすく解説します。
目次
そもそもレバナスとは何か?

レバナスという愛称で親しまれていますが、そもそもレバナスとは特定の条件を備えた金融商品の名称です。
レバナスとは、「レバレッジ」と「NASDAQ(ナスダック)100」という言葉を掛け合わせた言葉で、NASDAQ100という株価指数に連動しており、かつレバレッジがかかっている投資信託のことを広義には指します。
広義にレバナスと呼ばれる投資信託は、日本国内でも複数存在していますが、その中でも楽天投信投資顧問が提供する楽天レバレッジNASDAQ-100という商品の愛称がレバナスと呼ばれています。
したがって、狭義にはこの楽天レバレッジNASDAQ-100という投資信託のみを指すケースもあります。まずは広義のレバナスについて、以下に詳しく説明します。
「レバレッジ」の基礎知識
レバレッジ(Leverage)とは「てこの原理」を意味します。
金融の世界で使われる場合、借り入れをして資本効率を高めることを指します。
例えば、仮にあなたが自己資金1万円を持っているとします。株式市場で1株100円の株を買うことを検討している場合、自己資金のみで購入できる株式は100株分のみです。
しかし、2倍のレバレッジをかけるとすると、1万円の自己資金で200株分を購入することができます。このように、レバレッジを用いることで自己資金に対してより多くの資産を動かすことができるのがレバレッジの特徴です。
NASDAQ100の基礎知識
NASDAQ100とは、米国株式市場の一つであるナスダック市場が算出・公表する株価指数のことです。
ナスダック市場に上場する企業はおよそ3,300社(2026年3月現在)ですが、そのうち時価総額上位100位の企業の株価で形成されるのがNASDAQ100という指数になります。(ただし、金融セクターは除く。)
したがって、NASDAQ100を冠する投資信託は、基本的にこのNASDAQ100という株価指数に連動する金融商品にあたります。
引用元: tradingview.com
レバナスの特徴とは
上記の説明から、レバナスという金融商品の特徴は以下のようにまとめられます。
・基本的にNASDAQ100の株価指数に連動するインデックス型の投資信託
・上記の投資信託のうち、レバレッジがかけられているもの(日本で購入できるものは主に2倍のレバレッジがかけられている。)
NASDAQ100は、米国企業の中でもIT系などが多く構成銘柄に入っている株価指数なので、そうした企業の成長とともに大きなリターンが期待できるのが大きな特徴となっています。
レバレッジがかかっている分、NASDAQ100が指数として上昇するとリターンも大きくなり、下落すると損失も大きくなるのも特徴の一つといえます。
例えば日本で人気のレバナスの投資信託「iFreeレバレッジNASDAQ100」の基準価格とトータルリターンの推移は下記のようになっています。チャートから変動が激しいのがわかります。

| 期間 | トータルリターン |
| 1ヶ月 | -1.92% |
| 6ヶ月 | 12.00% |
| 1年 | 26.88% |
| 3年 | 33.55% |
| 5年 | 23.58% |
参考:iFreeNEXT NASDAQ100インデックス – 分配金・リターン
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NASDAQ100の採用銘柄基準
NASDAQ100の基準となる100社は以下の条件を満たしている必要があります。
【採用基準】
・ナスダック市場に上場していること
・金融セクターを除いた銘柄であること
・時価総額が基準値以上であること
・流動性が適切であること
・上場廃止のリスクが低いこと
【基準値】
・新規上場銘柄:時価総額10億ドル以上
・既存銘柄:上位100位の銘柄の時価総額の75%以上
【流動性の基準】
直近6か月間の平均取引量が、発行済株式数の1%以上であること
【上場廃止のリスクの基準】
・財務状況が健全であること
・経営陣が信頼できること
・上場維持に関する規制を遵守していること
構成銘柄の定期入れ替えは毎年12月に行われます(必要に応じて随時見直しあり)。
NASDAQ100構成銘柄
以下の銘柄がトップ10を占めています。構成銘柄の割合は、時価総額の変動によって常に変化しています。
| 順位 | 企業名 | 割合 |
| 1位 | エヌビディア | 7.0% |
| 2位 | マイクロソフト | 6.7% |
| 3位 | アップル | 5.6% |
| 4位 | アマゾン・ドット・コム | 4.2% |
| 5位 | メタ・プラットフォームズ | 3.4% |
| 6位 | ブロードコム | 2.4% |
| 7位 | アルファベット A | 2.1% |
| 8位 | バークシャー・ハサウェイ | 1.9% |
| 9位 | テスラ | 1.9% |
| 10位 | アルファベット C | 1.8% |
※2025年6月30日時点の構成銘柄で、今後変更される可能性があります。
出典:JTG証券
レバナスの購入方法

レバナスと呼ばれる投資信託は、インデックス型の投資信託の中でも特殊な金融商品です。したがって、購入できる証券会社などは限定されているので、レバナスの購入を検討している場合は口座開設する証券会社にも注意が必要です。
日本で購入できるレバナス商品とは
レバナスはレバレッジ型のNASDAQ100の指数に連動する投資信託ですが、商品層が多いのはレバレッジが2倍の投資信託です。
主に以下のような投資信託が日本で購入できます。
・auAMレバレッジNASDAQ100(三菱UFJ eスマート証券)
・楽天レバレッジNASDAQ-100(楽天投信投資顧問)
・iFreeレバレッジNASDAQ100(大和アセットマネジメント)
これらの投資信託は、基本的に日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数(米ドルベース)の値動きの2倍程度となることを目指す金融商品となっています。また、運用会社が異なっており、投資信託を保有時にかかる信託報酬などの手数料の面などで違いがあります。
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レバナスは新NISAやiDeCoで購入できる?
レバナス関連の商品は、NISA成長投資枠・つみたて投資枠での購入はできません。
NISA対象商品は金融庁が指定する条件を満たす必要があるのですが、レバレッジ型投資信託は「ヘッジ目的等を除くデリバティブ取引による運用を行っていないこと」という条件を満たしていません。
そのため、新NISAでは対象外商品となります。また、現状iDeCoでもレバナスを購入することはできません。
iDeCoも利用する証券会社によって購入できる商品が異なりますが、レバナスを扱う証券会社は今のところありません。
したがってレバナスでの投資をする場合、特定口座(証券会社が自動で税金計算・納税をしてくれる口座)を利用することになります。「源泉徴収あり」を選べば、原則として確定申告は不要です。
具体的なレバナスの購入方法について
具体的にレバナスと呼ばれる投資信託を購入したい場合、以下の3つの手順が必要となってきます。
STEP1:購入したい投資信託を取り扱う証券会社等で口座開設する
先述の通り、レバナスはその商品によって取り扱っている証券会社が異なります。すべての証券会社で取り扱っているわけではないので注意が必要です。
auAMレバレッジNASDAQ100は、現在、三菱UFJ eスマート証券・SBI証券・松井証券・マネックス証券・楽天証券の6社です。
楽天レバレッジNASDAQ-100の取り扱いは、PayPay銀行・松井証券・三菱UFJ eスマート証券・マネックス証券・SBI新生銀行・楽天証券・岩井コスモ証券・証券ジャパンの8社です。
iFreeレバレッジNASDAQ100は、最も販売会社が多く、楽天証券・SBI証券・マネックス証券といった大手ネット証券をはじめ、26社での取り扱いがあります。(いずれも2026年3月17日現在)
欲しいレバナス商品が購入できる証券会社等で口座開設する必要がありますが、昨今はネット上で口座開設も完結するので、手続き自体は手間ではありません。
ただ、本人確認書類の提出や証券会社側での審査が必要となってくるので、およそ1週間程度かかります。
STEP2:必要な金額を入金する
口座開設した後は、投資に必要な資金を入金します。
今は即時入金サービスなどで時間的ロスが少なく入金が完了します。ただ、投資信託の購入手数料は無料であることも多いのですが、信託報酬などのランニングコストがかかります。
したがって、投資信託の金額以外にコスト分も入金しておく必要があります。
STEP3:レバナスへの買付注文を出す
入金が完了したら、レバナスへの買付注文を出します。PCやスマホのアプリ上で、買付口数や注文方式などを指定します。
買付注文が通れば、晴れてレバナスを保有することができます。
レバナスに投資するメリット・デメリット

レバナスに投資する最大のメリット・デメリットは、大きなリターンを得られるor大きな損失を被る可能性があるという点です。
それ以外にも知っておきたいレバナスのメリット・デメリットがあります。
レバナスに投資するメリット
レバナスに投資するメリットは、NASDAQ100と呼ばれる指数に連動しているため、構成銘柄であるIT系などの成長力のある企業に投資できる点です。
NASDAQ100の構成銘柄は、上位にアップル(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)、エヌビディア(NVDA)といった世界中で知られている多国籍企業が入っています。
これらの企業の成長を土台として、レバレッジもかけるため、大きなリターンが期待できるというわけです。また、レバナスは投資信託の一種なので、ネット証券などで100円から購入することができます。
積立設定なども可能で、1度設定をしておけば自動で買付を行うことが可能です。いちいち購入手続きをする必要はなく、保有口数を増やしていけるのもメリットといえます。
普段仕事などで忙しく、投資に時間を割けない人でも投資しやすい商品の一つです。
レバナスに投資するデメリット
レバナスのデメリットは、見込めるリターンが大きい分、リスクも高い点です。
レバナスは単純にNASDAQ100に連動しているだけでなく、レバレッジがかかっているため、その分下落時の価格暴落にもレバレッジがかかることになります。
また、レバレッジがかかっている分、信託報酬などのランニングコストが高いことがデメリットとして挙げられます。
商品名 | 信託報酬(税込/年) |
|---|---|
| iFreeレバレッジNASDAQ100 | >0.99% |
| 楽天レバレッジNASDAQ-100 | 0.77% |
| auAMレバレッジNASDAQ100 | 0.4334% |
特に信託報酬は保有期間中にかかるコストなので、長期間保有すればするほど費用がかさんでくるのが特徴です。またNISAなど税金優遇措置を受けられないこともデメリットの1つです。
大きなリターンが期待できるとはいえ、その分コストがかかると結果として資産が目減りすることになるので注意が必要です。
レバナスに投資する際の注意点
レバナスに投資する際、頭に入れておきたいことがいくつかあります。主なものとしては、「減価リスク」と「為替リスク」の2つです。
レバナスの減価リスク
減価リスクとは、商品の価格が上下に変動することで、長期的に価格が下落していくリスクです。
レバレッジ型投信は、相場が上下を繰り返すと、元の水準に戻っても基準価額が下がる特性があります。
【具体例】 基準価額100円の場合:
1日目: NASDAQ100が10%下落 → レバナスは20%下落 → 80円
2日目: NASDAQ100が10%上昇 → レバナスは20%上昇 → 96円
NASDAQ100は元の水準(99円)に近づきますが、レバナスは96円と元の100円に届きません。この差が「減価」です。上下動が続くほど、この減価が積み重なります。
レバナスは、レバレッジがかかっている分、下落した後に元の価格基準に戻るまでにレバレッジがかかっていない場合よりも高い価格上昇率が必要となります。
価格の上下動が繰り返されるごとに減価リスクにさらされることになるので注意が必要です。
レバナスの為替リスク
レバナスは「為替ヘッジあり」の商品です。為替ヘッジとは、円とドルの為替変動による影響を抑える仕組みのことです。
つまり、ドル高・ドル安による基準価額の変動を抑えられる反面、円安時に為替差益を得られないというデメリットもあります。また、為替ヘッジにはコスト(ヘッジコスト)がかかり、日米の金利差が大きいほどコストが高くなります。
為替ヘッジがある分、手数料はかかりますし、円安の際に影響を受けないため、為替変動によるリターンを享受できない点も理解しておいた方が良いでしょう。
まとめ

レバナスは、成長力の高い企業が構成銘柄に入っているNASDAQ100に連動し、2倍程度のリターンが期待される投資信託です。
高いリターンが期待できる金融商品である反面、ランニングコストや減価リスクなどを考慮すると長期的な投資には不向きな投資信託でもあります。
レバナスは特徴的な投資信託なので、投資する際は、メリット・デメリット両面をしっかり理解してから投資するのが良いでしょう。
※本記事は特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
※投資信託には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
※記載のデータは記事公開時点のものです。最新の情報は各運用会社・証券会社の公式サイトでご確認ください。



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