個別株はやめとけ?投資初心者が陥る落とし穴と知っておきたい本当のメリット

個別株はやめとけ?投資初心者が陥る落とし穴と知っておきたい本当のメリットのイメージ

「個別株はやめとけと言われているけど、なかなか勝てないし諦めたほうがいいのかな・・」とご相談いただくことがあります。個別株は元金が減るリスクがあり、とくに株初心者の方は不安になりますね。

本記事では、個別株投資はやめとけと言われている理由と個別株投資で失敗する人の特徴やメリットを詳しく解説します。

個別株に今後投資を考えている方はぜひ最後まで読んでみてください。

個別株投資はほったらかしでは勝てない?やめとけと言われる5つの理由

株価暴落時にやってはいけない行動のイメージ

個別株がやめとけといわれる理由は、以下の5つです。

それぞれ解説します。

価格変動リスクが大きい

株式の価格は企業の業績や経済情勢、市場全体の動向など、さまざまな要因によって短期的に変動します。なかでも個別株は企業の動向が株価に直結するため、変動が起きやすく高リスク高リターンの投資です。

金融庁も株式や債券、投資信託などは預貯金と異なり、元本割れのリスクがあると指摘しています。

株式、債券、投資信託などは預貯金と違い、元本割れのおそれがあります。金融商品を選ぶ際には、リスクとリターンの関係を念頭においておきましょう。

引用元:リスクとリターンの関係|金融庁

たとえば、リーマンショックやコロナなどの感染症拡大など予期せぬ出来事が起こると、優良企業でも株価が急落するケースがあります。

このように個別株は価格の変動が激しく、投資方法を間違うと資産を失う可能性があり、また、心身への負担が大きい点もやめとけと言われる理由の一つです。

企業分析する難易度が高い

個別株投資で成功するには、投資対象企業の事業内容や財務諸表、業界動向などの企業分析が必要不可欠です。しかし、企業分析は専門的な知識と経験が必要で、一般の投資家が習得するのは現実的ではありません。

競合の動向や技術革新などの影響で業績が崩れる可能性があるため、常に最新情報を追いかける必要があります。

企業分析スキルは難易度が高いうえ継続的におこなう必要があるので、会社員が投資する先としては不向きな一面があるでしょう。

売買のタイミングを見極めにくい

個別株投資では、株の購入と売却タイミングが利益に直結します。

理論上は安く買って高く売ると利益が出ますが、株価は企業業績や経済情勢によって常に変動するため、タイミングを見極める難易度は高いです

日本証券業協会によると株式投資で運用成果を得るには、株価変動の要因を踏まえ、自分で調べて見極める必要があると説明されています。

購入する株式がしぼられてきたら、次にその会社の業績や経営・財務状況を詳しく調べましょう。成長の見込みや安定性などをさまざまな視点で分析します。

引用元:株式投資を実践する前に知っておきたいこと|日本証券業協会

価格変動を読み切ることは専門家でも難しい側面があります。そのため、個人で個別株投資をする際は、専門家の知識を得つつ慎重に銘柄を選ぶ必要があるでしょう。

リスク分散がしにくい

投資においてリスクを軽減する基本的な考え方に「分散投資」があります。

具体的な方法としては、投資の格言にもあるように「卵を一つのかごに盛らない」こと。つまり、り、異なる性質の資産に分散して安定した運用を目指すことです。

リスクを見越した運用方法|日本証券業協会引用:リスクを見越した運用方法|日本証券業協会

しかし、個別株投資は特定企業の株に資金を集中させるため、分散投資しにくい側面があります。そのため、銘柄選びに失敗して投資先の株価が下落した場合、資産が大幅に減少することもあるのです。

個別株投資をする際はリスク許容度を把握し、投資先を集中させないよう注意しましょう。

インデックス投資に勝てないケースが多い

個別株投資は、インデックス投資のリターンに勝てないケースがあります。インデックス投資とは市場全体や特定の株価指数に連動して、平均的なリターンを目指す投資手法です。そのため、個別株投資と比較するとリスクが低く、長期的に安定したリターンが期待できるとされています。

インデックス投資とは、株式市場等の運用状況を示す指数である「インデックス」の動きに連動した投資成果を目標とする投資方法です。インデックスの例として日経平均やS&P500等が有名です。

引用元:投資初心者でも安心してはじめられる?人気のインデックス投資を解説

また、金融庁でも株式や投資信託等の投資にともなうリスクを可能な限り軽減しつつ、安定的な資産形成をするにはインデックス投資が有効な選択肢の一つと言及されています。

株式や投資信託等の投資に伴うリスクを可能な限り軽減しつつ、安定的な資産形成を行うためには、長期・積立・分散投資が有効な選択肢の一つ。

積立投資により、一括投資に比べ高値掴み等のおそれの軽減が期待でき、分散投資により、ポートフォリオ全体が特定のリスクから受ける影響を軽減することが可能となる。

こうした積立・分散投資を長期間継続することで、複利効果も享受しつつ、安定的な資産形成に取り組むことが可能になると考えられる。引用元:長期・積立・分散投資の考え方
引用元:長期・積立・分散投資の考え方|金融庁

このようにインデックスファンドは市場全体に投資する仕組みで、銘柄選びの手間がなくコストの低さが魅力です。

個別株投資は無理ゲー?失敗する人の特徴|5選

:NISAで退職金を運用する失敗パターンのイメージ

ここでは、個別株で失敗する人の特徴についてそれぞれ紹介します。

感情で売買してしまう人

株価が上がると「もっと上がるかもしれない」と欲が出て買い増し、逆に下がると「これ以上は耐えられない」と不安になって投げ売りしてしまう方が多くいます。こうした感情的な売買は、投資で失敗する典型的なパターンです。

実際、相場に振り回されると「高値づかみ」と「安値売り」を繰り返しやすく、結果的に資産が減少してしまいます。とくに投資初心者ほど、短期的な値動きに一喜一憂して冷静さを失いがちです。

このような失敗を防ぐには、事前に「損切りや利確のルール」を数値で決めておくことが大切です。たとえば「含み損が購入額の10%に達したら損切り」「利益が20%乗ったら利確」といった基準を持てば、迷いなく判断できます。

目先の値動きよりも「自分のゴール」を意識して、売買はするようにしましょう。

自分の判断に自信を持ちすぎる人

「自分の考えは正しい」と思い込みすぎると、一つの銘柄に資金を集中させたり、損失を認められずに塩漬け株を抱え続けたりする危険があります。

とくに一度大きな利益を出した経験がある方ほど「自分は市場を読める」と過信してしまい、リスクを軽視しやすくなります。

しかし、株式市場は常に変化しており、誰もが完璧に予測できるわけではありません。たとえ過去に成功したとしても、そのやり方が今後も通用するとは限らないでしょう。

大切なのは「常に学び続ける姿勢」と「柔軟に対応する心構え」です。

市場環境が変わったら「戦略を見直す」「第三者の意見も参考にする」「複数の銘柄に分散投資」するなどして、大きな失敗を避けるようにしてください。

なんとなくの勘で銘柄を選ぶ人

個別株投資では、本来「企業の業績」「市場の動き」を分析し、根拠をもって銘柄を選ぶ必要があります。しかし、投資する方の中には「なんとなく良さそうだから」「友人が儲けたと聞いたから」といった曖昧な理由や勘だけで株を買ってしまう方も一定数います。

このような投資はギャンブルと変わらず、損失が出てもなぜ失敗したのか分析できず、次に活かせません。

このため、個別株を選ぶときは必ず企業情報や業界の動向を調べ、根拠を持って投資判断しましょう。もし情報収集や分析が難しい場合は、投資顧問や専門家に相談するのも一つの方法です。

短期で儲けようとする人

「短期間で大きく稼ぎたい」と考えると、値動きが激しい銘柄に手を出しやすくなります。しかしこうした銘柄はリスクも大きく、またその中には仕手株と言われるものもあり、損失が膨らむ可能性が高いのが実情です。

短期売買は運の要素が強く、たとえ一度成功しても同じ結果を再現するのは難しいでしょう。

日経新聞でも「短期目線では売買のタイミングを読むのは難しいが、20年以上待てる投資家にとっては大きな利益と高い勝率が期待できる」と述べられています。実際、弊社での売買サポートでも短期では損切等もありますが、結果として長期運用で大きな利益を出してます。

大幅高狙いの個別株投資|日本経済新聞

市場全体の平均である株式インデックス(指数)よりもさらに期待リターンが高く、上下動が激しい。短期目線では売買タイミングを読むのが難しいが、20年以上待てる投資家にとっては、最も大きな利益と高い勝率が期待できるのだ。
引用元:幅高狙いの個別株投資|日本経済新聞

個別株を短期間で大きく儲けたい欲は失敗につながるため、焦らず時間を味方につける投資をしましょう。

投資に使えるお金と生活費の区別がつかない人

投資で大切なのは「生活に必要なお金」と「投資に回せる余裕資金」をしっかり分けることです。

生活費や緊急用の資金まで投資に使ってしまうと、損失が出たときに家計が立ち行かなくなり、精神的にも大きなストレスを抱えてしまいます。そのため、まずは最低限の生活防衛資金を確保しておきましょう。

たとえば、数か月分の生活費を預貯金や保険で備えておけば、突然の病気や失業といった緊急事態にも対応できます。そのうえで余裕があるお金だけを投資に回せば、株価が一時的に下がっても冷静に判断でき、慌てて売却する必要もありません。

家計簿やアプリなどを活用して「生活費」と「投資資金」をきちんと仕分けて、失敗しないように気をつけてください。

個別株投資で得られる最大のメリット|3選

新NISAの出口戦略で抑えておくべき2つのポイントのイメージ

個別株投資はリスクがある一方で、他の投資方法にはない独自のメリットも存在します。ここからは、個別株投資で得られる3つのメリットを解説します。

高いリターンが狙える

個別株投資の魅力は、高いリターンを狙える可能性を秘めています。成長性の高い企業に初期段階で投資できれば、短期間で莫大な利益を得るチャンスがあります

弊社売買サポートでの実際の例ですが、2020年9月にフェローテック(6890)を500株購入指示→2021年10月にそれを売る指示を出した売買のケースでは、株価が1年間で3.8倍になりました。

購入時の株価:829円 売却時の株価:3,180円→利益+1,175,500円 

詳細:【株 成功&失敗事例から学ぶ】株式投資で稼ぐための6つのポイント

このように数年で資産を数倍増やせるのは、個別株投資ならではのメリットです。ただし企業分析や経済動向などの情報収集が不可欠であり、資産を失うリスクもあるため注意したうえでの投資判断は必要でしょう。

自分の意思で自由に銘柄を選べる

個別株投資の大きな魅力は、自分の価値観や興味に合わせて投資先を選べる自由度の高さです。

投資信託や保険のように専門家に運用を任せるのではなく、自分の判断で「応援したい企業」や「成長が期待できる業界」に直接投資できます。

たとえば、普段から利用しているスーパーや通信サービスの企業に投資したり、成長しそうと感じたIT・AI関連の企業を選んだりもできるでしょう。

この過程で企業の決算資料を読んだり、業界の動きを調べたりするため、自然と経済全体の仕組みやビジネスの流れを学べる楽しみもあります。

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配当金や株主優待を直接受け取れる

個別株を持つと、企業の利益の一部を「配当金」や「株主優待」として受け取れます。

配当金は企業が稼いだ利益の一部を株主に還元する仕組みで、保有している株数に応じて現金等で受け取れます。安定した企業の個別株を持てば、定期的な収入源として活用できるのが魅力です。

一方、株主優待は企業が株主向けに提供する特典で自社製品やサービスの割引券、ギフト券、食品などがもらえるケースがあります。

ただし、業績が悪化すると配当が減額されたり、株主優待なくなったりするリスクもあります。配当や優待はあくまで「プラスの要素」と考え、投資判断の中心にしすぎないようにしましょう。

個別株投資はやめとけに関するよくある質問

個別株投資はやめとけとに関するよくある質問のイメージ

ここでは個別株投資に関する、よくある質問に回答します。

個別株をすると疲れますか?

個別株投資は、価格変動も一定数あるため精神的に疲れる方もいます。

市場の動向をチェックしたり企業の情報を収集・分析したりする作業は、個別株投資に慣れていない方にとって精神にエネルギーを消費します。

投資は生活を豊かにする手段であり、心身をすり減らすべきではありません。値動きを常にチェックしたり分析したりするのが苦手な方は、専門家に相談するのも一つの手段です。

個別株投資がおすすめな人は?

個別株投資がおすすめな人の特徴は、以下の5つです。

  • 高いリターンを積極的に追求したい人
  • 企業分析や経済に興味がある人
  • 長期的な視点で投資できる人
  • 自己責任で判断できる人
  • 余剰資金で投資できる人

個別株投資は企業分析や経済動向に興味があり、高いリターンを積極的に追求したい方におすすめの投資手法です。ただし、資産を失うリスクがあるため、余剰資金の範囲内で計画的に実施しましょう。

個別株投資が不向きな人は?

個別株投資が不向きな人の特徴は、以下の3つです。

  • リスクを避けたい人
  • 企業分析に時間をかけられない人
  • 短期で楽に儲けたいと考えている人

資産を失うリスクを避けたい人や感情に左右されやすい方にとって、価格変動は精神的負担となります。上記に当てはまる方は、個別株投資以外の投資信託を選択するのも一つの方法です。

個別株と投資信託どっちが儲かりますか?

個別株と投資信託のどちらが儲かるか、明確な答えはありません。短期では個別株、長期では投資信託が高いリターンになる傾向がありますが、投資の世界に絶対はないです。

それぞれメリットとデメリットを理解し、目的やリスク許容度に応じて適した手段を選びましょう。

投資手段メリットデメリット
個別株・高いリターンを狙える
・好きな銘柄を選べる
・配当金や株主優待がある
・価格変動リスクが大きい
・企業分析が難しい
・売買タイミングの見極めが難しい
・リスク分散がしにくい
投資信託・初心者がはじめやすい
・少額から投資ができる
・リスク分散がしやすい
・運用コストがかかる
・高いリターンは得にくい
・リターンが出るまで時間がかかる

個別株投資はポイントを押さえてするのが大切

預り区分をNISAに変更する方法

個別株投資は価格変動リスクも大きく、不安要素が大きいのも事実です。しかし、銘柄を論理的に選ぶことができれば高いリターンも期待できます。

個別株に限らず投資に関しては、ポイントを押さえたうえバランスよく実施しましょう。

弊社では月あたり3,000円の会費(3か月9,000円)で、株の売買をサポートする投資顧問サービスを提供しており、多くのお客様からご満足いただいております。個別株投資をお考えの方は、お気軽にご相談ください。

また、LINEで資産運用に関する情報も無料で提供しているので、気になる方は登録して個別株投資に関する情報を勉強してみてはいかがでしょうか。

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