【投資初心者向け】ほったらかし投資で失敗しないポイント解説

最近は、資産形成や株式投資などをやる人が増えてきました。

投資初心者向けの投資情報も増えてきている一方、一体どの情報を信用したら良いか分からないといった声も聞きます。

例えば、ほったらかし投資が良いという情報があるかと思えば、ほったらかしはよくないというものもあります。

初心者向けにほったらかし投資は推奨される傾向にありますが、当然ながらうまくいかないこともあります。

この記事では、ほったらかし投資の基本的なことから、ほったらかし投資で成功する方法について株のプロであるアドバイザーが解説していきます。

ほったらかし投資の基礎知識

まずは最近注目されている「ほったらかし投資」が何なのか？について説明します。また、ほったらかし投資の是非についても解説していきます。

ほったらかし投資とは

ほったらかし投資とは、基本的に最初に投資環境を整えることで、あとはほったらかしの状態にしても投資から利益を積み上げられる投資のことを指します。

つまり、ほったらかしと言っても、最初からほったらかしにするわけではありません。手間や時間をかけずに、着実に収益を得ることを目的とした投資方法といえます。

ほったらかし投資が良いとされる理由

ほったらかし投資が良いとされる理由は主に以下の通りです。

• 24時間365日投資にのめり込まずに利益を得られる
• 本業などで忙しい人でもできる
• 短期的に大きなリターンは得られないが、長期的に安定的なリターンを得られる

投資をしたくても時間がとれない人、手間暇がかけられない人でもできる投資方法であるのがほったらかし投資の魅力といえます。

また、ほったらかしと言っても適宜ポートフォリオの見直しなどをします。

投資をしながら金融リテラシーを高められるのも、ほったらかし投資のメリットです。

ほったらかし投資がよくないとされる理由

ほったらかし投資がよくないとされる理由は、主に以下の通りです。

• 完全にほったらかしでは大きな損失を被る可能性がある
• リターンが限られるので大きなリターンは得づらい
• ほったらかしに向いている金融商品が限られる

「ほったらかし投資」と名づけられているため、何もしなくて良いと勘違いする人がいます。

ほったらかし投資とはいっても、成功するには最初に商品の購入などに時間をかけたり、定期的に金融商品や投資金額などをチェックする必要があります。

また、FXなどの値動きが激しい金融商品では、自動化していても設定を誤ると損失が拡大するといったデメリットが生じがちです。

その点でほったらかし投資とは、名前の通りにほったらかしにはできないことを理解しておきましょう。

ほったらかし投資で失敗する人の特徴

ほったらかし投資を成功させるためには、まず失敗事例を学ぶことです。

成功例は時期や環境によって再現性がないことが多いですが、失敗例には再現性があることがあります。

それゆえ、失敗事例を真似しないというだけで、成功する確率をあげることができます。一つずつの失敗例を正しく理解し、成功する道筋を見つけていきましょう。

適当な金融商品を購入してしまう

ほったらかし投資は、基本的に最初に購入した商品を定期的に買い付けたりする投資です。それゆえ、自分に見合った金融商品をしっかり選ぶ必要があります。

失敗している人の特徴として、最初の商品選びを間違っていることがあげられます。

投資初心者にとって、どの金融商品を選ぶかは難しい問題ですが、適当に選んでしまうとすぐに大きな損失を出してしまう可能性があります。

ほったらかしを行う前に、きちんと投資環境を整える必要があります。

大きな失敗をしないためにも、金融商品選びには時間をかけるのがおすすめです。

金融商品の値動きに一喜一憂してしまう

ほったらかし投資で失敗する人は、結局ほったらかしにできないから失敗してしまうという場合があります。

例えば、最初に購入する金融商品や入金額などを決めておいても、心が動いてしまって続けられないといった場合です。

基本的に株式や投資信託といった金融商品は元本保証ではありません。日々刻々と価格が変動していきます。それゆえ、投資を始めたとたんに金融商品の値動きが気になり、価格の上下動に一喜一憂してしまう場合は注意が必要です。

心が動いてしまう人の場合、値動きが微増・微減なら耐えられるかもしれません。しかし、自分のリスク許容度を超えて価格が変動した場合に保有し続けられない可能性があります。

長期的に安定的なリターンを期待するほったらかし投資の場合、すぐに金融商品を売却してしまうと、得られるべきリターンが得られません。

自分がどの程度の価格変動に耐えられるかは実際に投資を始めないと分からない部分もありますが、過度なリスクをとりすぎないように注意しましょう。

身の丈に合わない金額を投資してしまう

早期売却などをしてしまう原因として、身の丈に合わない入金額である可能性もあります。

投資を始めたばかりの頃は、余剰資金が少ない人がほとんどです。それゆえ、早くお金を増やしたいばかりに、生活に必要な資金まで投資に回してしまう人がいます。

しかし、そうした金銭的余裕のない状態で投資をしていると、大きな損失に耐えられなかったり、手元の資金がないために投資判断を誤る可能性があります。

住宅購入費用や子どもの教育費など中期的に必要となるお金も投資に回してしまうと、いざという時の出費ができなくなるので気をつけましょう。

ほったらかし投資で成功する方法

ほったらかし投資で成功するためにはいくつかのコツがあります。

最近は投資に関する情報も数多く出回っているので、情報に振り回されないためにも成功する方法をしっかり守って自分の資産も守っていきましょう。

ルールを決めてしっかり守る

ほったらかし投資で重要なのは、周りに振り回されずに自分のペースで長期的に投資をしていくことです。

そのために必要なのは、自分にとっての投資のルールとそれをしっかり守ることです。

投資を始めるとどうしても周囲が気になり、ルールを決めたとしてもそれを破ってあれこれやってしまいがちです。

しかし、あれこれやることで結果としてほったらかし投資ができず、結果として利益を得る機会を逃す可能性が高まります。

決めておきたいルールは主に以下の点です。

• 毎月使って良い投資金額
• どのような金融商品に投資するかについて
• どのような基準で投資をするのか（定期的に金融商品を積み立てるのかやどのような条件下で金融商品を売買するのか）について

明確なルールを決めてそれを遵守することで、株価の値動きや周囲の声に惑わされずに投資が続けられます。

また、投資に使う資金も決めておけば、いざ現金が必要になった時に慌てずに済み、冷静な投資判断もできます。

投資初心者のうちは投資金額を余剰資金内で拠出するように心がけることがほったらかし投資で成功するための極意です。

投資の勉強をし続ける

投資すべき金融商品を安易に決めてしまったりする背景には知識不足があげられます。

あまり考えずに金融商品を決めたり、インフルエンサーなどが紹介するものを安易に購入したりすると、自分軸がないために損を出すと他責になりがちです。

投資は基本的に自己責任の世界であり、損失を被っても誰かが補填してくれるわけではありません。

また、世の中には成功事例がたくさん存在していますが、人によって資産状況や属性などは大きくことなります。

それゆえ、成功した人と同じ方法をとったからといって、必ず成功するとは限りません。

投資で成功するためには、金融商品の内容や相場環境などについての理解が必要不可欠です。幸いにして、最近はさまざまな情報媒体で株式投資などの知識を得ることが可能です。

投資初心者向けの金融セミナーや書籍、YouTubeなどの動画なども豊富に出ています。

自分のやりやすい方法で構わないので、常に投資の勉強をし続ける姿勢がほったらかし投資で成功する近道といえます。

また、価格の変動などが気になる人はシミュレーションサイトやアプリなどを活用し、期待リターンと想定されうるリスクなどを事前に調べておくと、精神的負担を軽減することができるでしょう。

家計管理をしっかり行う

ほったらかし投資を成功させるためには、長期的な視点で投資に取り組む必要があります。

途中でほったらかすことができず、早期に金融商品を売却してしまったり、途中で入金ができなくなると失敗してしまう可能性が高まります。

投資を途中でやめないためには、きちんと家計管理をして資産をコントロールするに力を身につける必要があります。

安定した投資をするには、仕事がなくなってもしばらくは暮らしていけるための生活防衛資金なども必要です。

日々の生活費や将来に必要となってくるお金の確保も欠かせません。基本的なことですが、失っても大丈夫な余剰資金で投資を行うのが鉄則です。

まとめ

最近は投資や資産形成の話がよく話題に上がるようになりました。

「ほったらかし投資でうまくいく」という声もあれば、「ほったからしでは損をする」という声もあります。

なぜなら、ほったらかし投資は正しい方法で行えば、リターンを得られる可能性が高いのですが、自分で決めたルールを守れない人などは失敗する傾向にあるためです。

ほったらかし投資で成功するためには、失敗する人の特徴を押さえて成功する方法を着実に実行しましょう。