株を買ってはいけない時間はいつ?初心者が意識すべき6つの取引ルール

株を買ってはいけない時間はいつのイメージ

株式投資において、取引する時間帯は利益を左右する要因のひとつです。

日本株の取引時間は「平日9:00〜15:30※」で、時間帯によって値動きの傾向が異なることが明らかになっています。

※11:30〜12:30の昼休憩を除く

株を買った後に値下がりして「タイミングが悪かったのでは?」と後悔したことのある投資家もいるでしょう。

そこで本記事では、株を買ってはいけない時間帯や曜日について、客観的なデータをもとに解説します。

株式投資での失敗を避け、効率的に利益を狙うための参考にしてみてください。

【大前提】株を買うベストタイミングは人それぞれ

初心者におすすめの短期売買の始め方のイメージ

大前提として、購入するタイミングに完璧な正解はありません。

誰も株の正確な値動きを予測できないからです。

「株を買ってはいけない時間帯」の章で過去データからわかる傾向を紹介していますが、もちろん過去の統計から大きく外れるケースもあります。

また、株の売買に適したタイミングや投資手法は、投資経験や個人のリスク許容度によっても異なるものです。

株式投資で大きな損失を出さないためにも、あくまで過去データは参考程度に活用し、最終的には自分にあった戦略で挑戦することを忘れないでください。

株を買ってはいけない時間帯

株を買ってはいけない時間帯

過去データからわかる傾向として、株を買ってはいけない時間帯は以下の2つのタイミングです。

上記は絶対ではありませんが、株の購入時期で迷っているときの参考にしてみてください。

前場:9:00〜11:00|値動きが激しい

TOPIXを用いた時間帯ごとの収益率の研究では、9:00〜11:00(前場)は平均して株価が下落する傾向があると報告されています。

また、昼休み(当時の11:00〜12:30)に向けて、さらに株価が下落しやすいことがわかりました。

つまり、9:00〜11:00に買うとその後も株価が下がりやすく、高値掴みをするリスクが高まる可能性があります。

上記の時間帯は株の値動きが激しい時間帯でもあるため、感情的な判断をしやすい初心者にとって購入を控えるべきタイミングと言えるでしょう。

参照元: J -STAGE|時間帯による株式投資収益率の差の研究 ─トレンド転換期における午前の異常な低収益─

後場:15:30前|終了間際で取引量が多い

東京証券取引所の売買データの研究では、市場が終了する直前15分間の売買代金は、日中の売買代金の21%ほどを占めているとの分析結果※が報告されています。

※本研究結果は取引終了時刻が15:00だった2021年時点のデータを元にしたもの

つまり、1日の取引のうち5分の1が、たった15分間に集中しているということです。

これは、当日中に株の売買を完了させるデイトレーダーが、取引終了間際に一斉に動き出すことが影響していると考えられます。

具体的には、その日に買った株を売ったり、空売りした株を買い戻したりする注文が集中して取引量が急増。

結果、値動きが激しくなって価格が読みにくくなるため、知識や経験の乏しい初心者にとってはリスクが高いと言えるでしょう。

参照元:金融庁|大引け間際の株式取引動向に関するデータ分析

株を買ってはいけない曜日|金曜日に注意

配当金はいつもらえるのイメージ

過去の研究では、月曜日に株価が下落しやすい時期があったと報告されています。

金曜日に買うと、土日の経済ニュースや国際情勢の変化で週明けに株価が下落し、月曜日に損失が出る可能性があると考えられていました。

ただし、この研究データは2000年代初頭のもので、その後は曜日効果が消滅した可能性が高いとの指摘もあります。

あくまで参考程度と考え、短期トレードで迷ったときの判断材料の一つとして活用してみてください。

参照本:国立国会図書館デジタルコレクション|アノマリーと投資家行動(1)

株の値動きが大きくなりやすい3つのタイミング

株の値動きが大きくなりやすい3つのタイミングのイメージ

株の値動きが大きくなりやすいタイミングとして、以下の3つが挙げられます。

それぞれの理由を知ることで、根拠のある投資判断ができるようになるでしょう。

決算発表前後

企業が業績を発表する決算の前後には、株の値動きが激しい傾向にあります。決算結果が投資家の期待を上回るか下回るかで、買いや売りが一気に集中するからです。

たとえば、発表された業績が予想を大きく上回れば買い注文が集まり、下回れば売り注文が増えます。また、業績が好調でも、市場の期待に届かなければ株価が急落するケースもあります。

決算前後は値動きが激しく短時間での判断が求められるため、初心者にとってはリスクが高いタイミングだと言えるでしょう。

不測の事態が起きたとき

戦争や災害、大企業の倒産といった不測の事態が起きると、投資家の間で不安が一気に広がり、感情的な売買が増えて株価が大きく動きます。実際に、以下のような出来事で株価が急落しました。

  • リーマンショック(2008年)大手金融機関の破綻で世界的な株価暴落
  • 東日本大震災(2011年):日経平均株価が直後に約16%下落
  • ロシアのウクライナ侵攻(2022年):日経平均株価が一時670円超下落

不測の事態では値動きの予測が極めて難しく、初心者が無理に取引すると大きな損失につながる可能性が高いです。

重要経済指標の発表前後|GDP・消費者物価指数

GDPや消費者物価指数などの重要経済指標の発表前後は、株価が急激に動きやすいタイミングです。

経済指標は国全体の経済状況を示すため、投資家が一斉に反応して売買が集中します。とくに、事前予想とのズレが大きいほど値動きが激しくなり、数分で数百円単位の変動が起きることもあります。

経済指標の発表直後は短時間で大きく動く可能性が高く、初心者は発表前後の取引を避けるのが無難です。

直近のGDPは詳細日程を知りたいときは「2026年の相場はどう動く?重要日程がひと目でわかる経済イベント年間カレンダー」でチェックしてみてください。

株の初心者が失敗しないための6つの取引ルール

株の初心者が失敗しないための6つの取引ルールのイメージ

初心者が株式投資で大損を出さないために、以下の6つの取引ルールを正しく理解すべきです。

老後資金やライフイベントに向けて資産を積み上げるための参考にしてみてください。

株の勉強をする

株式に関する基礎知識を身につければ、投資での失敗を最小限に減らせます。

しかし、注文方法や取引時間、経済動向の影響などを理解していないと、感情的な判断で売買してしまい、どんどん損失を広げてしまう可能性が高いです。

また、SNSには根拠のない情報や詐欺的な投資話も多く、基礎知識がないと真偽を判断できません。

誤情報に惑わされず、データをもとに根拠ある投資戦略で利益を狙うためにも、株や投資に関する勉強を継続しましょう。

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株の勉強は意味ない?得られるメリットやおすすめの勉強法、何から始めるかを解説

余剰資金で挑戦する

余剰資金とは、数年間使う予定がなく、万が一失っても生活に影響しないお金のことです。

もし、生活費や結婚資金、入院費などの必要資金で株を買うと「損を取り戻したい」「もっと下がる前に売らないと」といった感情的な売買で損失を広げる可能性があります。

一方、余剰資金で運用していれば、多少の値下がりがあっても生活に支障がでにくいです。

冷静さを保って適切なタイミングで売買するために、初心者こそ余剰資金での投資を徹底しましょう。

分散投資を徹底する

株式投資においても、複数の銘柄への分散投資を徹底しましょう。

仮にひとつの銘柄が暴落しても、ほかの投資先でカバーできれば損失を抑えられるからです。

また、異なる業種(製造業/食品/ITなど)に投資しておくことで、特定のジャンルが不調でも他業種の好調で損失額を補えます。

ネット証券のなかには1株単位で買える日本株もあるため、数百円〜数千円ほどの少額でも分散投資が可能です。

関連記事
株初心者向け!分散投資の種類やメリット・デメリット徹底解説

損切りラインを事前に決めておく

損切りとは、保有している株が値下がりした際、これ以上損失を広げないために売却する戦略です。

あらかじめ「購入価格から10%下がったら売る」といった損切りラインを設定しておくことで、想定外の下落が起きても冷静に対応できます。

損切りラインを決めずに投資すると、感情に流されて保有し続けたり、さらに買い増しして損失を拡大させたりする可能性が高いです。

初心者ほど感情的な判断をしやすいため、事前に決めたルールを守りながら投資を続けましょう。

関連記事
株の損切りはしない方が良いのかをパターン別に解説!メリット・デメリット、ルールの決め方とは

値動きが激しいタイミングを避ける

値動きが激しい時間帯は冷静な判断が難しいため、売買のタイミングを誤りやすいです。

とくに、以下のタイミングでの取引は値動きが激しい傾向があるため、初心者にはあまりおすすめできません。

  • 市場の開始直後(9:00〜11:00)
  • 市場の終了間際(15:30前)
  • 経済指標の発表直後(GDPや消費者物価指数など)
  • 企業の決算発表直後

値動きが激しい場面はハイリスクハイリターンであり、上級者なら大きな利益を出せることもあります。

それでも経験や知識が十分でないうちは、値動きが安定している時間帯で取引し、経験を積んでから挑戦するのが無難です。

過去の傾向だけで判断しない|アノマリー

アノマリーとは、理論では説明できないものの、過去のデータでは繰り返し起きている相場の傾向や規則性のこと。

「月曜日は株価が下がりやすい」「特定の時間帯は値動きが激しい」といった傾向がアノマリーの一種です。

ただし、アノマリーは過去の傾向に過ぎず、将来も同じ動きになるとは限りません。

実際の相場は、企業の業績や金利動向、経済状況によって大きく変わるため、過去の傾向だけで売買するのは高リスクです。

投資におけるアノマリーはあくまで参考程度にとどめ、チャートの動きや経済動向など複数の要素を組み合わせて判断しましょう。

関連記事
株初心者向け、ファンダメンタルズ分析とは?どうやって株価の予測に役立てるのかをわかりやすく解説

株を買う時間帯に関するよくある質問

SMTグローバル株式インデックス・オープンとはのイメージ

株を買う時間帯に関するよくある質問に回答します。

それぞれ見ていきましょう。

土日や祝日の株取引時間は?

土日や祝日は株式市場が休みなので、株を取引できません。ただし、システム上は売買注文を出すことは可能です。

土日や祝日に出した注文は、翌営業日の取引開始時(9:00の寄り付き)に注文が処理されます。

株を売るおすすめのタイミングや時間帯は?

株の売却時期について、特定の時間帯を推奨できるような明確なデータはありません。

売るタイミングは「時間帯」ではなく、事前に決めた「利益確定」や「損切りのライン」に達したら売るのがおすすめです。

ルールを守ることで、初心者でも感情に流されない冷静な取引ができるようになります。

株を金曜に売って月曜に買うと利益を狙いやすい?

過去の研究では、金曜日に株価が上昇し、月曜日に下落する傾向が報告されていました。

そのため、金曜日に売って月曜日に買うと利益が狙える可能性があります。

しかし、この傾向は2000年代初頭のデータで、その後は曜日効果が消滅したとの見解もあります。

鵜呑みにして投資すると大損する可能性もあるので、あくまで参考程度にとどめ、判断材料の一つとして活用してみてください。

参照本:国立国会図書館デジタルコレクション|アノマリーと投資家行動(1)

まとめ

まとめ

過去データを見ると「9:00〜11:00」と「15:30前」は値動きが激しく、初心者にはおすすめしにくい時間帯だと言えます。

ただし、アノマリーには理論的根拠がないうえに最適なタイミングは人によって異なるため、過去データを鵜呑みにするのは危険です。

時間帯よりも、以下の6つを守ることで大きな損失を避けられます。

  • 株の勉強をする
  • 余剰資金で挑戦する
  • 分散投資を徹底する
  • 損切りラインを事前に決めておく
  • 値動きが激しいタイミングを避ける
  • 過去の傾向だけで判断しない

過去データを参考にしながらも、チャートの動きや経済動向など複数の要素を組み合わせて総合的に判断し、自分なりの取引ルールを作っていきましょう。

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