花王(4452)は35期連続増配! 気になる配当金と配当時期を解説

配当金が上がっているイメージ

花王は、トイレタリーで国内トップのほか、傘下にカネボウ化粧品を持つなど多数のブランドを持つ家庭用品の総合企業です。

本記事では、35期連続増配を記録している花王(4452  東証プライム)の配当について解説します。

花王の業績や配当金額予想・配当性向・配当利回り、来期に予想される配当金額にも触れるので、ぜひ参考にしてください。

花王の配当金はいくら

配当金はいくらのイメージ

花王の株主が2024年に受け取った配当金額は1株当たり年間152円で、35期連続して増配しています。単元株100株で受け取れる配当金額は15,200円となります。これまで配当してきた金額の推移は次のとおりです。

年間配当(円)
中間配当期末配当合計
2025年12月期(予想)7777154
2024年12月期7676152
2023年12月期7575150
2022年12月期7474148
2021年12月期7272144

また、花王は12月決算で、配当は中間配当と期末配当の年2回です。配当金を決定する株主総会は例年3月に開催されています。配当金は、毎年6月末と12月末の株主名簿に記録された株主に支払われます。

配当金にかかる税金

配当金にかかる税金のイメージ

配当金には所得税と住民税などが課税されます。税率は20.315%です。内訳は所得税と復興特別所得税が15.315%、住民税が5%となっています。

花王の1株当たりの配当金は152円なので、単元株100株当たりでは12,113円が税引後の支払金額となります。

 (150円×100株)×(1-20.315%)= 12,113円

また、投資家がNISAで非課税の扱いを受けている場合には、税金が差し引かれないので15,200円そのままが受取額です。

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花王の業績

業績アップのイメージ

花王の事業年度は1月1日から12月31日までの1年間です。花王の2025年も増収増益を見込んでおり、特に営業利益は前年度比+9%と二桁近い成長率となる見通しです。これは国内外での販売拡大や構造改革による収益性向上を織り込んだ結果です。

2026年の業績見通しについて、現時点で花王は具体的な数値予想を公表していませんが、中期経営計画「K27」において2027年に過去最高の営業利益(2019年実績2,117億円超)を達成することを目標に掲げています。

この目標から逆算すると2026年も増収増益のトレンドを維持する必要があります。実際、「K27」では2024年~2027年の年平均成長率(CAGR)を売上高+4%以上とする計画が示されており、2026年もその途上にあたる年として一定の成長が期待されます。

(単位:億円)

決算期売上高営業利益経常利益純利益
2025年12月期(予測)1,670,000160,000163,000116,000
2024年12月期1,628,448146,644151,024107,767
2023年12月期1,532,57960,03563,84243,870
2022年12月期1,551,059110,071115,84886,038
2021年12月期1,418,768143,510150,002109,636

引用:決算短信 – 花王

花王の事業内容

事業内容のイメージ

花王が行う事業には、2つの柱があります。生活者向けの製品を扱うコンシューマープロダクツ事業と、産業界のニーズにきめ細かく対応した製品を扱うケミカル事業です。このうち、コンシューマープロダクツ事業をさらに4事業に細分化すると、花王の事業内容は次のように分類できます。

1.ハイジーン&リビングケア事業
2.ヘルス&ビューティケア事業
3.ライフケア事業
4.化粧品事業
5.ケミカル事業

これらの事業と花王の有するブランドについて、概略を説明します。

1.ハイジーン&リビングケア事業

ハイジーン&リビングケア事業では、衣類や住まいの清潔を保ち、家事負担を軽減する商品・サービスを提供しています。アタックやハミング・ワイドハイターなど、多くのリーディングブランドを持つファブリックケア&ホームケア製品が代表的です。

また、アジアで根強い人気のサニタリー製品や清潔で衛生的な暮らしを支える多様な技術も特徴です。

2.ヘルス&ビューティケア事業

ヘルス&ビューティケア事業では、無理なく続けられる日々の衛生習慣・行動や心身のお手入れを通じて、すこやかな暮らしに貢献しています。

ビオレやエッセンシャル・メリットなど、多数のリーディングブランドであるスキンケア製品・ヘアケア製品をグローバルに展開しています。

また、感染症や紫外線などの外的要因の防御・予防など衛生、環境に対応した多様な技術とともに、ボディスキンケアやスキンプロテクション、ヘアカラーに関する専門知識を蓄積していることも強みです。

3.ライフケア事業

ライフケア事業では、無理なく続けられるセルフキュア・セルフケアの実現を推進しています。特定保健用食品・機能性表示食品シリーズヘルシアやリファインが代表的なブランドです。

ハイジーンやメタボケア、スキンケア技術などの開発技術や、皮脂RNA検査技術などの高精度モニタリング技術・AIなど先端技術を活用したデータドリブンなソリューションも特色があります。

4.化粧品事業

化粧品事業では、アルブラン化粧品やエストなど多様で個性豊かなブランド群を擁し、花王グループとして「希望」と「Kirei」を提供しています。ファインファイバーや皮脂RNAモニタリング、仮想人体生成モデルなど独自の先端技術に取り組んでいることも特徴のひとつです。

5.ケミカル事業

ケミカル事業では、花王グループの創業以来、産業界のニーズにきめ細かく対応した製品の事業に取り組んでいます。これまで、油脂誘導体や界面活性剤、機能性ポリマーなどを軸として、特長あるケミカル製品を開発し、現在では世界の幅広い産業分野の多岐の用途で活用されています。

花王の持つ多彩なブランドについて詳しく知りたい場合は、次の公式サイトをご覧ください。

花王の配当金はいつもらえる

配当金はいつもらえるのかのイメージ

花王の配当金は、中間配当と期末配当で年2回もらえます。

配当金の基準日は6月と12月の末日です。なお、2023年12月期の配当日は次のとおりです。配当金の権利を取得できる株式購入期限はそれぞれの最終営業日の2営業日前です。

項目中間配当期末配当
権利確定日6月30日12月31日
支払い時期9月3月

正式に決定する株式総会で議決された後、実際に配当が振り込まれるまでには約3か月かかります。単位株式数は100株となっているため、1単元株で受け取れる配当金額は、前述のとおり所得税や住民税等20.315%が差し引かれた税引後の金額で12,113円です。

NISAで購入した場合、運用益は非課税となるので、税引前金額に相当する15,200円を受け取れます。

花王の配当利回りと配当性向は

配当金はいくらのイメージ

花王の配当利回りは2.33%、配当性向は65.5%です。配当権利確定月は6月と12月の2回となっています。

これまでの配当性向と配当利回りは次のとおりです。

配当性向配当利回り
2025年12月期(予測)61.7%
2024年12月期65.5%2.33%
2023年12月期158.94%2.79%
2022年12月期80.75%2.69%
2021年12月期62.44%2.10%

引用:花王 (4452) : 配当情報 [Kao] – みんかぶ(旧みんなの株式)

なお、企業が1年間で得た利益からどれだけを配当金として株主に還元しているかは、配当性向や配当利回りを見ると分かります。配当金額から企業を評価する指標として活用可能です。

配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。考え方については『配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説』をご覧ください。

花王の株主優待

業績アップのイメージ

花王では、安定的・継続的な配当により利益を還元するという方針により、自社製品やサービスを安く提供するような株主優待制度はありません。

公式サイトでは、株式の保有比率は金融機関と海外機関投資家が約7割を占めており、すべての株主に対する公平性の観点からも実施されていないとしています。

花王の競合他社との業績比較

競合他社との業績比較のイメージ

花王と競合するような企業との業績を見てみましょう。ここでは、主に一般消費者向けの消費財を扱うメーカー4社の業績を比較します。

時価総額
(億円)
売上高
(百万円)
営業利益
(百万円)
純利益
(百万円)
花王(4452)31,6391,628,448146,644107,767
ユニチャム(8113)31,817941,790130,70986,053
資生堂(4991)19,004973,03828,13321,749
ライオン(4912)3,781402,76720,50514,624

引用:花王(4452)の株価・業績・比較銘柄 | 会社四季報オンライン

花王は、競合企業と比べ時価総額が大きく、売上高が突出して大きいのが特徴です。

 

花王の株価

花王の株価のイメージ

花王の株価は、最近一年でみると右肩上がりで好調に推移しています。年初来高値や年初来安値などをまとめると次のとおりです。

株価(円)日時
現在6,0442025/5/8日終値
年初来高値6,7342025/02/26
年初来安値5,7602025/04/11

株価の動向について詳しく知りたい場合は、こちらをご覧ください。

花王の自己株式取得

花王の自己株式取得のイメージ

花王がこれまでに取得した自己株式の総数は、累計で195.9百万株、取得価額の総額は6,938億円です。公式サイトによれば、安定的に創出されるキャッシュ・フローは、EVA(Economic Value Added:経済的付加価値)及びROIC(Return on Invested Capital、投下資本利益率)の視点で、次のように有効活用するとされています。

  • 将来の発展に向けての投資 (設備・M&A等)
  • 安定的・継続的な配当
  • 自己株式の取得

なお、安定的・継続的な配当の実施を通じた利益還元を重視しており、自社製品等を株主に届ける株主優待制度がないのは前述のとおりです。

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まとめ

まとめ

花王は、35期連続で増配を続けており、36期も152円の配当を予想しています。配当時期は6月の中間配当と12月の期末配当です(実際の支払は9月と3月)。花王は配当に力を入れており、株主に自社製品を格安で配布するなどの株主優待はありません。

2023年12月期まで業績は足踏みしていましたが、2024年12月期の決算は改善が予想され、36期も増配を続ける予定です。ぜひ銘柄選びの参考としてください。

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