iシェアーズ・コア TOPIX ETFで安心の資産形成を始めよう

株式投資のイメージ

iシェアーズ・コア TOPIX ETFは、米国再大手の最大手の投資会社ブラックロックが発売するETFです。

S&P500に連動したETFや全世界に投資するオールカントリーも人気の銘柄ですが、国内株式指数のTOPIXに連動したETFは、為替の影響を受けないなどのメリットも豊富です。

今回はiシェアーズ・コア TOPIX ETFについて、ETFのメリットなどもあわせて紹介します。

iシェアーズ・コアTOPIX ETFの特徴

投資信託・ETFの特徴のイメージ

iシェアーズ・コアTOPIX ETFは、TOPIXに連動した成績を目指す上場投資信託(ETF)です。

米国最大手の資産運用会社ブラックロックが販売するETFで東京証券取引所に上場しているため、証券会社で国内株式と同様に購入できます。

東京証券取引所での銘柄コードは「1475」。2015年から発売された商品です。

ここでは、iシェアーズ・コアTOPIX ETFの特徴とあわせて、投資信託とETFの違いや、TOPIXについてもサクッと解説します。

ETF(上場投資信託)とは

投資信託(ファンド)とは投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、株式や債券に投資・運用する商品です。その中でも、TOPIXなどの株価指数に連動する投資信託をインデックスファンドといいます。

ETF(上場投資信託)は、投資信託を証券取引所に上場させたもので、1日に1つの基準価格で取引する投資信託と異なり、証券会社でリアルタイムの取引ができるのが特徴です。

デメリットとしてETFは1株単位の売買のため、毎月決まった金額を買うといったことができないことがあげられます。また、価格が上がりすぎると少額での取引ができないのも欠点ですね。

TOPIXとは?日経平均株価との違い

TOPIXは東証株価指数とも呼ばれ、旧東証一部(現プライム・スタンダード市場)の全上場銘柄2,000銘柄以上を対象にして、東京証券取引所が算出しています。

TOPIXに対して日経平均株価は東証プライム市場に上場する銘柄のうち、日本経済新聞社が選定した大型株225銘柄をもとに算出されています。

どちらも日本経済を反映した指標となっています。その中でも、日経平均株価は大型株の動きに左右されやすいというデメリットがあります。またTOPIXは、銘柄数が多いため特定のめ銘柄の値動きに左右されにくいのが特徴です。

iシェアーズ・コア TOPIX ETFのチャートや配当利回りを確認

つづいて、iシェアーズ・コア TOPIX ETFのチャートの値動きや配当路周りを確認していきましょう。

TOPIXに連動するよう設計されたファンドのため、TOPIXとほぼ同じ値動きをします。

iシェアーズ・コア TOPIX ETFの週足チャート

iシェアーズ・コアTOPIX ETFの週足チャート

2020年コロナ禍で下げたところから回復し、23年後半から大きく伸ばしています。24年はバブル崩壊以来の最高値を更新するなど好調に推移しました。

【iシェアーズ・コア TOPIX ETFのトータルリターンと配当利回り】

銘柄コード1年トータルリターン3年トータルリターン5年トータルリターン直近配当利回り
147512.61%12.00%13.14%1.90%

※2024年8月Bloombergより

1年、3年、5年とそれぞれ10%以上のリターンと、安定した値動きですね。配当利回りも1.9%とまずまずです。

iシェアーズ・コア TOPIX ETFの上位銘柄やセクター構成比

iシェアーズ・コア TOPIX ETFに含まれる上位銘柄やセクター(業種)の構成比をみていきましょう。

基本的にはTOPIXと同様の値動きをするように設計されているため、TOPIXに含まれる2,000以上の銘柄に分散投資されています。

【上位銘柄】

順位企業名 組入比率
1  トヨタ自動車3.76%
2三菱UFJファイナンシャル・グループ2.71%
ソニーグループ2.40%
4日立製作所2.20%
5三井住友フィナンシャルグループ 1.96%
6東京エレクトロン1.70%
7キーエンス1.77%
リクルートホールディングス1.63%
9三菱商事1.62%
10信越化学1.53%

※2024年8月ブラックロックHPより

2,000以上の銘柄に投資していることから、1位のトヨタ自動車でも全体の3.76%。かなり分散投資されている商品です。

つづいて業種別構成比をみていきましょう。

【iシェアーズ・コア TOPIX ETFの業種別構成比】

順位 セクター組入比率
電気機器17.33%
2銀行業8.58%
3輸送用機器7.47%
4卸売業 7.42%
5情報・通信業7.14%
6化学5.72%
7機械5.45.%
8医療品4.78%
9サービス業 4.57%
10小売業4.06%

※2024年8月ブラックロックHPより

幅広い業界に分散投資されています。ソニー・日立などが上位なこともあり、電気機器の構成比が高くなっています。

iシェアーズ・コアTOPIX ETFのメリットは

東証のイメージ

iシェアーズ・コア TOPIX ETFに投資するメリットが以下の2点が考えられます。

  • 為替の影響を受けない
  • 経費率が低い

それぞれ確認していきましょう。

為替の影響を受けない

S&P500やオールカントリーなど海外のETFに投資する場合、ドル建ての資産となるため、円安が進めば大きく資産を伸ばせます。逆に円高に振れると円安時に購入したETFは大きく目減りします。

iシェアーズ・コア TOPIX ETFの場合、国内の株式に国内で投資するため、為替の影響は受けません。

投資先の企業が為替の影響で業績が変わることもあるため、まったく為替の影響を受けないわけではありませんが、あまり気にする必要はないでしょう。

経費率が低い

経費率とは、ETFの運用にかかる費用のことで、信託報酬などが含まれます。

ブラックロックのiシェアーズシリーズは、非常に経費率が低いことも特徴で、iシェアーズ・コア TOPIX ETFの経費率0.05%と非常に低くなっています。

年間100万円を運用したとして、かかる経費は、500円ですので非常に低いことがわかります。長期でかい買い持ちするETFは、かかる経費の差が大きく資産形成に影響しますので、経費率の低い銘柄をできるだけ選ぶようにしましょう。

iシェアーズ・コアTOPIX ETFのデメリット

日本株が上がっているイメージ

逆にiシェアーズ・コア TOPIX ETFに投資するデメリットは以下の2点があげられます。

  • 日本の景気に左右される
  • NISAつみたて投資枠が使えない

日本の景気に左右される

Iシェアーズ・コア TOPIX ETFは、東証プライム市場に上場されている銘柄のみで構成されているため、日本の景気に大きく左右されます。

2024年7月末に日銀が利上げを発表したことを受け、日経平均株価、TOPIXともに大きく下げました。このように日本の景気状況によって株価は大きく変動します。

今後円高がつづく場合は、海外株式を買うよりも為替の影響が少ない国内株式を買うメリットはありますが、国内株式の動きには注意する必要があります。

NISAつみたて投資枠が使えない

TOPIXに連動したインデックスファンドは、毎月一定の金額を長期的に投資するNISAのつみたて投資枠で買付することで、お得に資産形成ができます。しかしiシェアーズ・コア TOPIX ETFはつみたて投資枠は使えません。代わりにNISA成長投資枠が使えますのでこちらで投資をすることをおすすめします。

ETFは、1株単位での買付となるため、毎月決まった金額を投資することはできません。株価の価格をみながら、投資数量を決めて投資を行います。

iシェアーズ・コア TOPIX ETFとほかのETFを比較

株価の比較のイメージ

iシェアーズ・コア TOPIX ETFとほかのETFを比較してみます。iシェアーズ・コア TOPIX ETFと同様に国内証券取引所に上場しているETFで、トータルリターンと配当利回り、経費率を比較してみます。

比較するファンド

  • 【1475】iシェアーズ・コア TOPIX ETF
  • 【1364】iシェアーズ JPX日経400ETF
  • 【1655】iシェアーズ S&P500 米国株 ETF

iシェアーズ JPX日経400 ETFは、JPX総研と日経新聞社が選定した400銘柄で構成されたJPX日経400への連動を目指したETFです。

また、iシェアーズ S&P500 米国株 ETFは、米国主要な株価指数S&P500への連動を目指したETFです。

【週足チャート】

iシェアーズ・コアTOPIX ETFとJPX日経400、S&P500米国ETFのイメージ

 

パフォーマンスとしては、S&P500がよい状況ですが、為替の影響があります。また、国内株式指数に連動しているTOPIXとJPX400はほぼ同じ値動きをしています。

【トータルリターン・利回り・経費率を比較】

銘柄コード1年トータルリターン3年トータルリターン5年トータルリターン直近配当利回り経費率
147512.61%12.00%13.14%1.90%0.05%
136417.14%13.69%14.42%1.98%0.05%
165525.16%19.94% 22.12% 1.17% 0.06%

※24年8月 Bloombergより

どれも経費率は非常に低いのが特徴です。国内株式と海外株式を組み合わせて投資すればリスク分散にもなります。

iシェアーズ・コア TOPIX ETFに投資する方法

NISAのイメージ

iシェアーズ・コア TOPIX ETFに投資するのであれば、2024年より始まった、新NISAを活用するのがおすすめです。長期保存を前提にして、投資を行えば利益に対して税金がかからないNISAは非常にお得です。NISA口座開設と買付方法について紹介します。

1.証券会社でNISA口座開設をする

通常株式投資で得た利益には、約20%の税金を納めなければなりません。これに対してNISAはこの税金が免除される仕組みです。20%分の税額が免除されるため非常にお得です。

NISAには、つみたて投資枠と成長投資枠があり、つみたて投資枠は年間120万円まで、成長投資枠は年間240万円までの合計360万円が上限と決められています。

NISAで投資をするには、証券会社でNISA口座を開設する必要があります。SBI証券や楽天証券などのネット証券であれば、パソコンやスマホで口座開設でき、クレジットカード払いを選べばポイントも貯まりますので、おすすめです。

パソコンやスマホからネット証券口座にアクセスして、住所など個人情報を登録、免許証などの身分証明書画像をアップすればすぐに口座開設ができます。

2.NISA成長投資枠で買付する

iシェアーズ・コア TOPIX ETFはNISA成長投資枠の対象商品ですので、口座開設が完了したら投資金額を入金して買付をします。SBI証券であれば三井住友カード、楽天証券であれば楽天カード払いも選択でき、ポイントも貯まりますので、あわせてカードを作っておくとよいでしょう。

ETFはリアルタイムで買付ができますが、初心者には相場の上がる下がるの予測は難しいため、毎月一定の数量を購入します。価格が上がった時は数量を減らし、下がった時には数量を増やすなど調整することで平均価格を下げられます。

まとめ

投資信託のメリット・デメリット

iシェアーズ・コア TOPIX ETFは米国大手資産運用会社ブラックロックが販売するETF(上場投資信託)です。TOPIXに連動する利回りを目指すよう設計されたファンドですので、為替による影響は少なく、日本国内では情報も取りやすい指数です。

長期で買い持ちすることで安心して資産形成ができる商品といえるでしょう。NISA口座をうまく活用して毎月一定の数量を買い付けることをおすすめします。

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