プロもおすすめ!上場インデックスファンドTOPIXで賢く投資

上場インデックスファンドTOPIXのイメージ

2024年から新NISAがスタートし、多くの方がオールカントリーや米国S&P500指数に連動した投資信託をすすめています。長い歴史でみると両方とも安定して伸び続けているので、長期で買い持ちするには魅力的な商品ですね。

そんな中ですが、今回は、国内ETFの「上場インデックスファンドTOPIX」を紹介します。

バブル崩壊から長期間低迷していた日本株ですが、2024年はバブル後の最高値を更新し、今後も伸びが期待できるETFです。

ETFと投資信託の違いや、TOPIXについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

上場インデックスファンドTOPIXの特徴は

東証のイメージ

上場インデックスファンドTOPIXは、TOPIXに連動した成績を目指す上場投資信託(ETF)です。

国内大手の投資信託取り扱い会社、日興アセットマネジメントが運用・管理しているETFで、証券会社などで購入できます。

ここでは、投資信託とETFの違いや、TOPIXについて解説するとともに、上場インデックスファンドTOPIXの特徴も紹介します。

投資信託とETFの違い

ETFはExchange Traded Fundの頭文字をとったもので、日本語では上場投資信託といいます。ETFは投資信託の一種ですが、投資信託と違い、取引所に上場しているため、証券会社を通じて取引所で売買できます。

インデックスファンドは、投資信託もETFも日経平均やTOPIX、S&P500といった指数に連動するように運用されているのが特徴です。日経平均に連動する投資信託であれば、日経平均に含まれる株式にまとめて投資しているのと同じ成果が得られます。

投資信託とETFの大きな違いとしては、投資信託は1日1回算出される基準価格でしか取引できないのに対し、ETFは、取引所の取引時間内であればリアルタイムに取引ができることがあげられます。

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TOPIXとは

上場インデックスファンドTOPIXはTOPIXに連動した運用成績を目指すETFです。TOPIXとは、東証株価指数のことで、東京証券取引所に上場する銘柄を対象として算出・公開されている株価指数です。

日経平均は、225社から算出されるため、上位銘柄の影響を受けやすいのに対し、TOPIXは2,000社以上を対象にしているため、日本の株式市場全体の動きが反映されやすいのが特徴です。

このため多くの機関投資家が運用指標として使っています。

上場インデックスファンドTOPIXのチャートや配当利回りを確認

続いて上場インデックスファンドTOPIXのチャートや利回りを確認していきましょう。

上場インデックスファンドTOPIXはTOPIXに連動下値動きをするため、TOPIXとほぼ同じ値動きをしています。

上場インデックスファンドTOPIXチャート

上場インデックスファンドTOPIX週足チャート

長期間低迷していた日本株ですが、2023年後半から上昇しはじめ、24年には大きく伸ばしています。

上場インデックスファンドTOPIXのトータルリターンと配当利回り

銘柄コード1年トータルリターン3年トータルリターン5年トータルリターン直近配当利回り
130826.74%15.09%15.01%1.76%

※2024年6月Bloombergより

日本株が好調となっているため、直近1年では利回り26.74%と好調です配当利回りについても1.76%はまずまずの実績といってよいでしょう。

上場インデックスファンドTOPIXの上位銘柄やセクター構成比は

上場インデックスファンドTOPIXは、TOPIXに連動するように設計されたファンドのため、TOPIXに含まれる約2,000銘柄に分散投資されています。その中でも構成比の高い、保有上位銘柄を確認しておきましょう。

保有上位銘柄

順位企業名組入比率

トヨタ自動車 4.38%
2 三菱UFJファイナンシャル・グループ2.60%/td>
ソニーグループ2.39%
4日立製作所2.19%
5三井住友フィナンシャルグループ1.85%
6東京エレクトロン1.85%
キーエンス 1.77%
8三菱商事1.60%
リクルートホールディングス 1.60%<
10 三井物産1.45%

※2024年6月日興アセットマネジメントHPよりより

構成比の高い上位銘柄をみても、トヨタ自動車で4.38%ですので、かなり分散投資されているのがわかります。そのほかも誰でも知っている安定している企業が上位を占めています。

続いてTOPIXの業種別構成比を確認していきましょう。

TOPIXの業種別構成比

順位セクター 組入比率

1

電気機器17.7%
2情報・通信業8.5%
輸送用機器7.3%

卸売業6.2%
5化学6.2%
6銀行業6.0%
7医薬品5.6.%
8機械5.4.%
9サービス業5.1.%
10小売業4.6%

※JPXHPより(2023年4月末時点)

基本的に上場インデックスファンドTOPIXとTOPIXの構成銘柄は同じなので、TOPIXの業種別構成比を紹介しました、幅広い業界に分散されています。

 

上場インデックスファンドTOPIXのメリットは

インデックスファンドのイメージ

上場インデックスファンドTOPIXに投資することのメリットとして、以下の2点があげられます。

  • 為替の影響を受けない
  • 少額から購入できる

それぞれ解説していきましょう。

為替の影響を受けない

S&P500など米国のETFに投資する場合は、為替の影響を大きく受けます。現在は、円安が進んでいるため、利益が出やすい状況ですが、いったん円高となると円安のタイミングで購入したETFは含み損を抱える可能性があります。

その点、上場インデックスファンドTOPIXは、円で国内の株式に投資するため、為替の影響は受けません。厳密には企業業績が為替の影響を受けるため、まったく影響がないわけではありませんが、基本的には、為替の状況を気にせず購入できます。

少額から購入できる

上場インデックスファンドTOPIXの1株当たりの価格は、2024年6月現在で、2,939円。

購入は1株単位のため、2,939円から購入できます。個別株の場合は、最低購入価格が100株以上などの商品もあり、少額で購入できないものもあります。

少額から購入できるメリットとしては、毎月無理なく投資できることや、予算の中でほかの投資対象と組み合わせることでリスクヘッジできることがあげられます。

ほかにも、毎月決まった予算で購入する場合は、価格が下がったときに多く購入して、価格が上がったときに少なく購入することで、平均取得単価を下げることも可能です。

上場インデックスファンドTOPIXのデメリットは

株価を見る人のイメージ

逆に上場インデックスファンドTOPIXに投資する場合のデメリットもあります。デメリットとしては以下の点があげられます。

  • 日本の景気に左右される
  • 手数料が海外ETFより高め

それぞれ解説します。

日本の景気に左右される

上場インデックスファンドTOPIXは、国内の証券取引所に上場されている銘柄のみで構成されているため、日本の景気に大きく左右されます。

バブル崩壊後、長期にわたって低迷してきた日本株は、現在勢いを取り戻しており、さらに大きく上がると予測している方も多くいます。

しかし、人口の減少や、円安の進み具合をみると、日本の国力が今後上がっていくとは考えにくい状況もあります。新NISAで人気のオールカントリーは、全世界に投資する商品で、日本も一部含まれていますが、日本の景気が低迷しても、構成比は少ないため影響は限定的です。

TOPIXは、日本株が今後も伸び続けると考えるのであれば有効な投資先ですが、長期的な投資を考えた場合は、日本株だけでなく、海外株式と組み合わせてポートフォリオの強化するのをおすすめします。

手数料が海外ETFと比較すると高め

上場インデックスファンドTOPIXは、手数料として信託報酬が年率0.057%かかります。現在人気のeMAXIS Slme全世界株式(オールカントリー)の信託報酬も同様の0.05775%ですので、投資信託と比較すれば十分安い商品です。

しかし海外ETFは、全世界に投資できるバンガード・トータル・ストックマーケットETF(VT)が経費率(信託報酬)0.03%、iシェアーズ・コアS&P500ETF(IVV)0.03%など、運用にかかる手数料が0.03%程度のものも多数あります。

海外ETFと比較すると若干手数料が高めとなっています。

上場インデックスファンドTOPIXとほかのETFを比較

株式チャートのイメージ

上場インデックスファンドTOPIXとほかのETFとを比較してみましょう。今回は、TOPIX同様に日本株が購入できる日経平均に連動したETFとアメリカの代表的な指数S&P500に投資したETFで比較します。

  • 【1308】上場インデックスファンドTOPIX
  • 【1330】上場インデックスファンド225
  • 【1547】上場インデックスファンド米国株式(S&P500)

どちらも東京証券取引所に上場しており、国内株式と同様に取引することが可能です。

上場インデックスファンドTOPIXと他のETF比較チャート

上場インデックスファンドTOPIXとほかのETFとを比較

パフォーマンスとしては、S&P500と連動した上場インデックスファンド米国株式【1547】が上回っています。

トータルリターン・利回りを比較

銘柄コード1年トータルリターン3年トータルリターン 5年トータルリターン直近配当利回り経費率
130826.74% 15.09%15.01% 1.76%0.05%
133021.00% 13.13%15.12%1.34%0.10%
154740.26%24.54%24.32%0.90%0.15%

※24年6月 Bloombergより

米国株式が好調なため、トータルリターンでは、S&P500が上回っていますが、配当利回りや経費率では、上場インデックスファンドTOPIXの実績がよい状況です。国内株式と海外株式を組み合わせて運用することがリスクヘッジとなるでしょう。

上場インデックスファンドTOPIXに投資する方法

東京証券取引所

上場インデックスファンドTOPIXは、2024年から始まった新NISA成長投資枠での投資が可能です。NISA成長投資枠での投資や、積み立て投資を行いたい場合の代替え方法も紹介します。

NISA成長投資枠で購入する

上場インデックスファンドTOPIXは、NISA成長投資枠での投資が可能ですので、証券会社にNISAの口座開設をすれば簡単に買付が可能です。

スマホやパソコンで買付ができ、ポイントが貯まるネット証券会社で口座開設して投資することをおすすめします。

代表的なネット証券会社としては、楽天証券やSBI証券があげられます。普段から楽天ポイントなどを使用している場合は、楽天証券で口座開設をすればお得にポイントがためられます。また、普段コンビニをよく使うかたは、SBI証券で口座開設をして、三井住友カードから引き落としにするのがおすすめです。

三井住友カードは、コンビニで使用すると最大7%のポイント還元、投資についてもVポイントが貯まります。

NISAつみたて投資枠を使うには

上場インデックスファンドTOPIXはNISA成長投資枠での投資しかできませんが、同様の値動きをする投資信託であれば、つみたて投資枠を活用できます。

三菱UFJアセットマネジメントが運用するeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)であれば、毎月10,000円など決まった金額で積み立てすることが可能です。経費率(信託報酬)は、0.143%とETFに比べて若干高くなりますが、100円以上1円単位で買付ができるのは魅力ですね。

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まとめ

花王の自己株式取得のイメージ

上場インデックスファンドTOPIXは、日興アセットマネジメントが運用する、TOPIXに連動したETFです。

TOPIXは東京証券取引所に上場している2,000社以上の株式の動きを反映しており、日本の株式市場全体の動きが反映されやすいのが特徴です。このため、多くの国内機関投資家の運用指標とされています。

国内株式は為替の影響を受けにくいといったメリットがある反面、日本国内の景気に影響される側面があるため、海外株式などとあわせてポートフォリオを組むのがよいでしょう。

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