日本製鉄の配当金はいつ?2026年権利確定日と利回りを解説

日本製鉄の企業イメージ

日本製鉄株式会社(東証プライム:5401)は、日本の三大製鉄メーカーのひとつで、鉄鋼業界でも業績がトップクラスの企業です。15カ国以上に拠点があり、世界中で鉄の製造を中心とした事業を展開しています。

10年以上欠かさず配当金が支払われており、2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)の日本製鉄の配当金は、1株あたり年間24円となりました。2027年3月期も同等程度の予想となっています。

本記事では、日本製鉄の配当金額やいつもらえるか、配当利回り、配当性向、2027年3月期の見通しについて解説します。

日本製鉄の株はNISAの成長投資枠でも買えるので、非課税での運用も可能です。

日本製鉄の配当金はいくら|2027年3月期も前年度と同等程度と予測

配当金のイメージ

2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)の日本製鉄の配当金は、1株あたり年間24円となりました。そのため、100株(単元株)を保有していると2,400円もらえます。2026年3月期の配当金予想は、1株当たり24円で予想ですが株主総会を経て決定されます。

過去5年度分の配当金の推移(1株あたり)を、以下の表にまとめました。

事業年度中間配当期末配当年間合計額
2027年3月期(予想)12円12円24円
2026年3月期12円12円24円
2025年3月期16円16円32円
2024年3月期18円18円36円
2023年3月期18円14円32円
※2025年10月1日を効力発生日として、普通株式を1株につき5株の割合で分割しました。
参照元:日本製鉄|株主還元・配当

 

配当金は配当所得として20.315%の税金が差し引かれるので、証券口座に振り込まれる金額は1,913円となります。

配当金の税金や節税方法については、こちらの章で解説しています。

日本製鉄の配当金はいつもらえる

配当金はいつもらえる

日本製鉄の配当金は、中間と期末の合計2回にわけて支払われます。日本製鉄の配当金が支払われる時期と株主確定日を、以下の表にまとめました。

2026年~2027年配当受取カレンダー

項目中間配当期末配当
権利付最終日2026年9月28日(月)2027年3月29日(月)
権利確定日2026年9月30日 (水)2027年3月31日(水)
配当支払予定日2026年11月~12月頃 2027年5月〜6月頃

日本製鉄の配当金を受け取るには、株主名簿への登録が必要です。

反映に時間がかかるので、2026年の配当を受け取るために、権利付最終日(基準日の2営業日前)までに株を買いましょう。

日本製鉄の配当利回りと配当性向

配当利回りと配当性向のイメージ

日本製鉄の配当方針は配当方針(連結配当性向30%目安)に基づき、安定的な収益基盤を背景に、業績変動を踏まえた高水準の配当継続しています。また2026年から下限配当(24円/株)を導入しました。

日本製鉄の配当利回りは5.73%(2026年3月期)で、配当性向は45.3%です。2027年3月期は配当性向は57%程度の予想になっています。直近5年度の推移については、以下の表をご覧ください。

事業年度配当利回り配当性向
2027年3月期(予想)57%程度
2026年3月期5.73%45.3%
2025年3月期2.97%45.6%
2024年3月期3.76%26.8%
2023年3月期4.22%23.9%

参照元:参照元:日本製鉄2025年度決算説明会資料、 みんかぶ|日本製鉄(5401)

日本製鉄の株は「高配当株」としても注目されている銘柄です。日経平均やプライム市場全銘柄の配当利回りは平均2%前後ですが、日本製鉄の株は過去3年間にわたって5〜8%の高水準を維持しています。

おすすめの高配当株をお探しの方は 新NISA向け【成長投資枠】配当利回り4%超!アナリストおすすめ高配当株10選 で解説しています。

また、以下の表では、2025年3月期の実績の日本製鉄の配当利回りと配当性向を、競合他社と比較しました。

会社名配当利回り配当性向
日本製鉄株式会社(5401)5.73%45.3%
JFEホールディングス(5411)4.97%72.5%
神戸製鉄所(5406)5.64%33.6%

参照元:みんかぶ

日本の三大鉄鋼メーカーと呼ばれる上記3社と比べても、日本製鉄の配当利回りは競合に劣らない水準です。

配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。詳しくは「配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説」の記事で解説しています。

日本製鉄の業績

業績のイメージ

2026年3月期の実績は売上収益は10兆632億円まで伸びましたが、事業利益は5,141億円、親会社株主に帰属する当期利益は171億円まで落ち込みました。背景には、鉄鋼市況の悪化や一過性損失がありました。ただし、会社は「本来の稼ぐ力」を示す実力ベース事業利益では6,504億円を確保しており、配当は24円を維持しました。見た目の最終利益は弱いが、本業の土台はまだ崩れていないという見方ができます。

2027年3月期の見通しは?

中東影響を除けば実力ベース事業利益7,000億円以上、最終利益2,200億円、配当24円を見込んでいます。一方で、中東情勢の影響は通期ではまだ読めないとして、業績予想に入れていません。ここはいちばん大きな注意点です

2027年の見通しでいちばん重要なのは、利益回復の主役がU. S. Steelだという点です。
会社は2027年3月期に、U. S. Steelの利益貢献を1,000億円以上見込み、全体の実力ベース事業利益を7,000億円以上へ引き上げる計画です。要するに、「国内の厳しい環境を、海外とくに米国で補っていく」という構図です。

過去5年分の業績を以下の表にまとめました。

(単位:百万円)

← 表は横にスクロールできます →
決算情報売上高事業利益当期利益親会社の所有者に
帰属する当期利益
2027年3月期(予想)10,063,216514,12844,754358,595
2026年3月期8,695,526683,237763,972549,372
2025年3月期8,868,097869,657364,254243,347
2024年3月期7,975,586916,456866,849694,019
2023年3月期6,808,890938,130816,583637,321

※事業利益は、売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費、並びにその他費用を控除し、持分法による投資利益及びその他収益を加えたもの
参照元:日本製鉄|決算情報

日本製鉄の事業内容

事業内容

日本製鉄はさまざまな事業を展開している企業で、おもに4つの分野にわかれて事業を行っています。

それぞれ紹介します。

製鉄事業

 

日本製鉄の基幹となっているのが、製鉄事業です。

自動車、船舶、橋、建造物などに使われる鉄鋼製品の製造・販売をしています。厚板や薄板、ステンレス、チタンなど、用途に応じてさまざまな製品を展開。2020年時点での粗鋼生産量は約3,300万トンで、国内シェア39.9%を占めています。

エンジニアリング事業

 

エンジニアリング事業では、製鉄技術を活かして設備設計・施工を行っている事業です。

オフィスや物流施設だけでなく、大分銀行ドームや東京スカイツリーのような大型施設の施工(特殊鉄鋼)もサポートしています。

また、廃棄物の発電プラントや風力発電など、カーボンニュートラルの実現に向けた技術開発も行っています。

ケミカル・マテリアル事業

 

ケミカル・マテリアル事業は、2018年10月に「新日鉄住金化学」と「新日鉄住金マテリアルズ」の事業を一体化させた部門です。それぞれの特徴は、以下のとおりです。

  • 新日鉄住金化学:化学製品を作る技術(化学合成、精製、配合など)
  • 新日鉄住金マテリアルズ:金属加工の技術(薄い鉄、細線の鉄、微粒子など)

2つの事業の技術を組み合わせて、日本製鉄グループは「さまざまな素材を総合的に提供できる会社」の実現を目指しています。

システムソリューション事業

 

製鉄所のシステム運用で得たノウハウを活かして、クラウドやAIを活用したITサービスを提供しているのがシステムソリューション事業です。

工場の生産管理や銀行のオンラインサービスなど、24時間365日動き続けるシステムを提供しています。

また下記の戦略的は取り組みも行っています。

脱炭素化への投資

日本製鉄は2050年カーボンニュートラル実現に向け、水素還元製鉄技術の実証プラント建設に2,300億円を投じる。2025年度中に広畑製鉄所で試験操業を開始し、2030年までに商業プラントへの移行を目指す。この技術が実用化されれば、CO2排出量を従来比50%削減可能と試算されます。

日本製鉄と競合他社の業績比較

日本製鉄と競合他社の業績比較

日本製鉄と競合他社の業績を比較してみましょう。前年度(2025年度)の業績は、以下のとおりです。

 

(百万円)

← 表は横にスクロールできます →
会社名売上高事業利益経常利益純利益
日本製鉄株式会社(5401)8,695,526683,237763,972549,372
JFEホールディングス(5411)4,539,270112,20387,41770,165
神戸製鉄所(5406)2,436,581129,883121,33693,717

参照元:みんかぶ

国内の大手鉄鋼メーカー3社の業績(2025年度)を比べると、日本製鉄は規模の経済性を活かした収益力で競合をリードしています。また、日本製鉄は国内だけでなく、15カ国以上に拠点を持つ世界的な企業です。

世界中でのシェアと事業規模の大きさにより、2023年の粗鋼生産量は4,366万トンを記録し、世界4位にランクイン。JFEホールディングスは自動車向け電磁鋼板で技術優位性を築きつつある。神戸製鋼所はアルミニウム事業の強化で差別化を図っているが、鉄鋼部門の収益性改善が課題となっています。

日本製鉄の株主優待

株主優待

日本製鉄の株主は、以下の2つの株主優待を受けられます。

  • 見学会・説明会の招待
  • 文化・スポーツ観戦の招待

それぞれ見ていきましょう。

見学会・説明会の招待

 

日本製鉄の株主になると、以下のような見学会・説明会に招待されます。

← 表は横にスクロールできます →
項目内容 回数(時期)保有株式数
工場見学会製鉄所の見学年2回
・3~4月頃
・10~11月頃
5,000株以上
(3月末、9月末において)

2026年3月末基準から、株主優待の内容を見直しがあり、「経営概況説明会へのご招待」、「鹿島アントラーズ観戦ご招待」および「日本製鉄紀尾井ホール演奏会ご招待」を廃止しました。

参照元:日本製鉄|株主優待

 

日本製鉄の株価

日本製鉄の株価

日本製鉄の株価は、556円(2026年5月14日終値)です。以下のチャートでは、直近10年間の株価の推移を示しています。

日本製鉄の2025年6か月の株価チャート

出典:Yahoo!ファイナンス|日本製鉄(株)【5401】

約10年前、日本製鉄の株は3,000円前後で取引されていましたが、2020年4月にコロナの影響で1,000円を割り込みました。

しかし、その後は製鉄需要の高まりやカーボンニュートラル技術への期待などの影響でV字回復し、2024年3月8日には3,847円の最高値を記録しましたが、2026年は米国トランプ大統領の関税政策などで2026年3月期の事業利益見通しを前期比で大幅減益予想をだしているので、直近は低調な株価で推移しています。また、2025年10月に株式5分割をしています。

下限配当24円があり、国内の体質改善も進み、U. S. Steelが伸びれば利益と株価の両方に追い風になりますが、
気をつける点は、中東情勢、中国の安値輸出、原料高、買収後の統合作業など、外部要因が多くて株価がブレやすいことです。
初心者なら、「高配当株」として飛びつくより、24円配当が維持されるか、U. S. Steelの利益改善が見えてくるかを四半期ごとに確認しながら買う銘柄と考えるのが安全です。

藤村 哲也

 

配当ねらいで個別株を検討するなら、買う前だけでなく保有中の判断も重要です。
配当利回りだけで銘柄を選ぶと、株価の下落や減配によって、思ったように資産形成が進まないこともあります。
そのため、個別株で資産形成を考える場合は、配当だけでなく、業績の見通しや分散、保有継続の判断まで含めて考えることが大切です。

一方で、
「どの銘柄を選べばいいかわからない」
「買った後にいつまで持つべきか判断できない」
と感じる方も少なくありません。

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まとめ

日本製鉄の企業イメージ

本記事では、日本製鉄の配当金について解説しました。

2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)の日本製鉄の配当金は、1株あたり年間24円となりました。そのため、100株(単元株)を保有していると2,400円もらえます。2026年3月期の配当金予想は、1株当たり24円で予想ですが株主総会を経て決定されます。

株主確定日は毎年「9月末」と「3月末」で、それから2〜3ヶ月後に証券口座に支払われる予定です。

2023年の日本製鉄の粗鋼生産量は、世界4位にランクインしており、国内の競合他社と比べても純利益はトップクラスです。

銘柄選びの参考になれば幸いです。


【ご注意事項】

※本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
※株式投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
※配当金は企業の業績によって減額・廃止になる場合があります。
※記載のデータは2026年5月14日時点のものです。最新情報は各企業のIR資料等でご確認ください。

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