月1万円でつみたてNISAを始めるなら?オールカントリ― vs S&P500どっち?

月1万円でつみたてNISAを始めるならオルカンvs s&p500のどっちのイメージ

2024年新NISAのつみたて投資枠の対象商品は2024年7月10日現在合計で294商品あります。
インデックス投資信託:236種
アクティブ運用投資信託等:49種
上場株式投資信託(ETF):8種

数多くの選択肢からよい商品を選ぶのは難しいですが、その中で、外国株銘柄の「S&P500指数」や「世界株式指数(オールカントリ―)」に連動した投資信託はNISAつみたて枠で非常に人気が高い商品となっています。

そんな人気の商品の中で今回は「月に1万円をつみたてNISAで投資するなら」「全世界株式型投資信託」と「S&P500連動投資信託」はどちらがお得なのか?を探っていきたいと思います。商品はSBI証券でつみたてNISA対応の投資商品で比較ランキング形式でご紹介しています。

全世界株式型投資信託(オールカントリ―)

全世界株式型投資信託イメージ

全世界株式型投資信託(オールカントリ)とは、世界の先進国や新興国の株式に幅広く投資できる投資商品です。広地域に投資できるため、地域の景気変動の影響を緩和できるメリットがあります。

NISAつみたて投資枠でも人気商品が多く、SBI証券の場合、対応している銘柄は14あります。そのうち下記が人気の銘柄になります。

商品指標運用会社(委託会社)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(通称:オルカン)

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)

三菱UFJ国際投信
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

S&P500(税引き前配当金込/円換算ベース)

三菱UFJ国際投信
野村-野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)MSCI All Country World Semiconductors&Semiconductor Equipment(税引後配当込み・円換算ベース)野村アセットマネジメント
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスMSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース)三菱UFJ国際投信
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円換算ベース)

三菱UFJ国際投信
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドMSCI コクサイ インデックス(配当込み、円換算ベース)ニッセイアセットマネジメント

ランキング参考:SBI証券の月間投信販売ランキングベスト20(2024/7/12現在)

藤村 哲也

オールカントリ―商品の違いは運用会社とファンドが連動を目指す指標の違いです。同じ指標連動を目指していれば成績も同じようになりますので、コストがやすいファンドを選ぶのがよいです。

全世界株式型投資信託の指標

 

全世界株式型の投資信託は大きく分けて下記の2つの指標のどちらかに連動を目指すファンドです。どの商品がどの指標との連動を目指しているのかは投資するうえで重要なので確認しておきましょう。

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI )FTSE  グローバル・オールキャップ・インデックス(FTSE GACI)
算出会社MSCI(米)FTSE(英)
投資対象大型・中型大型・中型・小型
構成銘柄数約3,000約8,000

①MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI )

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスは、米国のMSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が公表している世界の株式を対象とした時価総額加重平均型の株価指数です。先進国23カ国と新興国23カ国の約2,480銘柄で大型株&中型株で構成されています。

この指標には日本を除いた「MSCI コクサイ インデックス(MSCI Kokusai)」もあります。(参考:MSCI指数ハンドブック

②FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(FTSE GACI)

FTSE グローバル・オールキャップ・インデックスは、英FTSE社が公表している大型株、中型株、小型株を網羅する全世界の株式市場の動向を表す時価総額加重平均型の株価指数です。

先進国や新興国市場を含む約47ヵ国の約8,000銘柄で構成されます。 全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしています。(参考:バンガード®・トータル・ワールド・ストック

MSCI ACWIの代表銘柄iシェアーズ MSCI ACWI ETFとFTSE GACIの代表銘柄VTの比較チャート(引用:TradingViwe)

関連記事→「なぜオルカンが投資家から選ばれる?」オールカントリ―投資のすすめについて株アドバイザーが解説

S&P 500連動投資信託

S&P500連動投資信託のイメージ

米国の代表的な株価指数であるS&P 500に連動するため、米国株式市場全体の動向を捉えられます。SBI証券の場合、S&P 500連動のNISAつみたて枠対応商品は10あります。そのうち下記が人気の銘柄になります。

商品指標運用会社(委託会社)
SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンドS&P500株価指数(円換算ベース)SBIアセットマネジメント
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)S&P500(税引き前配当金込/円換算ベース)三菱UFJ国際投信

参考:SBI証券の月間投信販売ランキングベスト20(2023/11/1現在)

 

S&P 500連動投信の指標

 

S&P 500連動投資商品の指標であるS&P 500はアメリカ合衆国の500の主要な株式から成る株価指数で、米国株式市場全体の動向を示す指標の一つです。

この指数には、多種多様な業界やセクターの企業が含まれていて、米国株式市場全体に対し約80%の時価総額比率を占めているため、米国市場全体の動きを概ね反映していると言えます。

S&P 500連動投資信託は、このS&P 500指数をベンチマークとして、そのパフォーマンスに連動するように設計されたファンドです。

そのため、S&P 500連動投資信託を購入することで、米国株式市場のほぼ全体のパフォーマンスを追うのと同じような効果を得ることができます。

2020年のコロナショックで値を下げ、2022年はロシアのウクライナ侵攻による世界的な経済危機から大きく暴落しました。しかし、2023年に入り米国ではインフレが一時沈静化を示し、4月頃より経済指標が市場予想を上回る傾向が強まり、株価の戻りにつながっています。

S&P 500指数構成銘柄

現在のS&P500を構成する銘柄の上位10銘柄は以下の通りです。(2024年6月24日現在)

  1. マイクロソフト(MSFT)19.9%
  2. アップル(AAPL)18.0%
  3. エヌビディア(NVD)17.4%
  4. アマゾン・ドット・コム(AMZN)10.2%
  5. メタ・プラットフォームズ(META)6.6%
  6. アルファベットA(GOOGL)6.3%
  7. アルファベットC(GOOG)5.3%
  8. パークシャー・ハサウェイ(BRK.B)4.5%
  9. イーライリリー 4.3%
  10. ブロードコム 4.2%

上記の通り、マイクロソフトやアップル、アマゾンなどアメリカを代表するIT企業を筆頭にして、上位10銘柄で全体の96.7%とほとんどを占めています。(参考:日興アセットマネージメント

関連記事→S&P500とは?初心者が迷わないおすすめの投資法をプロが伝授

新NISAのつみたて投資枠とは

NISAで資産を増やすイメージ

NISAは一定額までの投資から発生した利益を非課税にするという制度です。新NISAには
・成長投資枠(年間240万円)
・つみたて投資枠(年間120万円)
の2つの枠がありますが、成長投資枠で積立投資をしても良いことになっています。つまり、積立投資のみで年間360万円(120万円+240万円)の非課税枠を使用することができるのです。(累計1,800万円上限)

【新NISA制度概要】

成長投資枠つみたて投資枠
年間投資枠240万120万
非課税保有期間無期限無期限
非課税保有限度額(総枠)全体で1800万円(内成長枠投資枠:1200万円)
投資対象商品上場株式・投資信託等
(①整理・監理銘柄②信託期間20年未満、毎月分配型の投資信託及びデリパティブ取引を用いた一定の投資信託等を除外)
長期の積立分散投資に適した一定の投資信託
(現行のつみたてNISA対象商品と同様)
購入方法スポット・積立積立

出典:金融庁 NISAとは

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初心者にもわかる新NISAの活用ガイド!資産形成のための活用事例つきで解説します

毎月1万円NISAつみたて枠で運用した場合、どちらがお得?
オールカントリ―、S&P500連動 比較シミュレーションランキング!

投資信託ランキング

毎月1万円をNISAつみたて投資枠で投資し続けた場合、「全世界株式型投資信託(オールカントリ―)」vs「S&P 500連動投資信託」はどのような結果になるのかをシミュレーションしてみました。

結果は下記の通りです。同じ指標に連動するものでも、運用会社の違いや信託報酬などランニングコストの違いで商品によって投資のリターンに差があることがわかります。

つみたてNISAで毎月1万円、5年間運用した場合のランキング

過去のトータルリターン5年実績を対象としたランキングです。この期間では、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が305,000円で運用益がトップとなっています。全世界株式型投資信託のeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)とは5年でも70,000円程度の差がついています。

順位銘柄名
最終つみたて額つみたて額運用収益過去5年間の
トータルリターン
1位eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
ランキングアイコン905,366円600,000円+305,000円15.80%
2位eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
860,315円600,000円+260,000円13.93%
3位ニッセイ外国株式インデックスファンド
859,149600,000円+259,000円13.88%
4位eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
 835,335円600,000円+235,000円12.84%
5位楽天・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・VTI)
 815,167600,000円+215,000円11.93%

つみたてNISAで毎月1万円、3年間運用した場合のランキング

過去のトータルリターン3年の実績をもとにしたランキングです。毎月1万円でも、3年間でもトータルリターンが

順位銘柄名
最終つみたて額つみたて額運用収益過去3年間の
トータルリターン
1位eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
ランキングアイコン517,617円360,000円+158,000円23.72%
2位SBI・V・S&P500インデックス・ファンド (愛称:SBI・V・S&P 500)
489,655円360,000円+130,000円23.59%
3位eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
504,882円360,000円+145,000円22.16%
4位ニッセイ外国株式インデックスファンド
 504,320円360,000円+144,000円22.09%
5位eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
 489,655円360,000円+130,000円20.23%

上記シミュレーション結果は金融庁 資産運用シミュレーションより計算しております。トータルリターンは2023年11月2日現在のSBI証券の投資信託データを引用しております。本シミュレーション結果は、毎月のつみたて額と年率、つみたて期間に基づき算出した概算値です。運用コストや手数料、税金等は考慮しておらず、実際値とは異なる場合があります。

※あくまでも、円安効果も含めた過去の実績に基づいたシミュレーションであり、本シミュレーションのいかなる内容も、将来の運用成果を予測し、保証するものではありません。例えば、円高になったり、株式市場が下がると、大きく結果は異なりますのでご注意ください。

藤村 哲也

1万円積立で迷われている方は、オルカンの愛称で人気の「eMAXIS SLIM 全世界株式(オール・カントリー)」または「SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド 」がおすすめです。投資はいい時ばかりではありません。上がったり下がったりがあるので、下げてもあまり動じず、つみたてし続けることが一番重要となります。下げている時は逆に「安くコツコツ買えている」という割り切りが必要です。

「全世界株式型投資信託(オールカントリ―)」vs「S&P500連動投資信託」、月1万円でつみたてNISAをするならどっちがお得か?

S&P 500 連動投資信託は、GAFAMをはじめ世界経済を動かすアメリカの多くの企業へ分散投資ができ、全世界株式型投資信託は世界に分散投資できるのが魅力です。

このカテゴリーで購入できるつみたてNISAだけでもSBI証券では24商品ありますので、迷われる方も多いと思います。

基本的にはリターンが大きく、コストが安いところを選べばよいと思います連動する指数が同じであればそれほどの大差はありませんので、過度に違いを気にしすぎることはありません。

まとめ

積み立てNISAのイメージ

この記事では、新NISAのつみたて投資枠を活用し、月額1万円の投資する場合に「全世界株式型投資信託(オールカントリ―)」と「S&P500連動投資信託」の2つの選択肢を比較検討しました。

全世界株式型は世界の株式市場の動向を広く反映できるメリットがありますが、S&P500連動型は米国株中心に投資できるため、リターンの高い運用ができるという特徴があります。

シミュレーションの結果、運用会社等の違いにより、同じ指数に連動する商品でも結果に差がでることが明らかになりました。

株式投資は長期的な成長が期待できますが、値動きのリスクがあるため、自己のリスク許容度に合わせたよい銘柄を選び、コツコツと継続することが肝要です。

新NISAのつみたて枠を活用して、定期的に投資を続けることで、時間と共に成長できる資産形成ができるはずです。

今回の記事をきっかけに、つみたてNISAを始めてみてください。

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