INPEXは5期連続の増配予定!政府が黄金株保有で国家的プロジェクトも!

資源開発のイメージ

株式会社INPEX(1605 東証プライム 以下INPEX)は、資源開発の最大手で、来期を含め5期連続の増配が予定されています。政府(経済産業大臣)が筆頭株主で、原油や天然ガスの開発・生産を行っており、豪州イクシスで大規模なLNG事業も展開しているのが特徴です。

本記事では、INPEXの配当金額や配当時期・配当性向・配当利回りについて解説します。

INPEXの配当金はいくら

配当金が増配するイメージ

INPEX株の購入単位である単元株数は100株なので、2025年12月期に単元株で受け取れる配当金額は、年間で9,000円の予定です。2025年予想と過去4年間の配当金の推移を示すと次のようになります。

事業年度中間配当金期末配当金年間配当金
2025年12月期(予想)45円45円90円
2024年12月期43円43円86円
2023年12月期37円37円74円
2022年12月期 30円32円62円
2021年12月期 20円28円48円
2020年12月期12円12円24円

2023年12月期まで4期連続で増配中ですが、来期もさらに12円アップされる予定です。

配当金にかかる税金

配当にかかわる税金のイメージ

配当を受け取る際には、あらかじめ税金が引かれる源泉聴取が原則です。INPEXの2024年12月期の年間配当金は1株当たり86円だったので、単元株100株当たりでは、税引後で8,600円が支払金額となります。

 (86円×100株)×(1-20.315%)= 6,869円

配当金には所得税と住民税などが課税されます。税率は20.315%です。内訳は所得税と復興特別所得税が15.315%、住民税が5%となっています。

ただし、NISA(少額非課税制度)で非課税の扱いを受けている場合には、税金が差し引かれないので8,600円が受取額です。

なお、非課税となるのは国内の株式や投資信託に限られます。米国株や米国ETFは非課税とならない点に注意しましょう。

INPEXの配当金はいつもらえる

配当金のスケジュールのイメージ

INPEX株の配当がもらう権利が確定するのは、12月下旬と6月下旬です。確定後、約3カ月すると支払われます。

まず、権利確定日と支払開始日を整理すると、次のとおりです。

中間配当期末配当
権利付最終日2024/6/262024/12/26
権利確定日2024/6/30 2024/12/31
支払開始予定日2024年9月2025年3月下旬

INPEXの権利確定日は6月末と12月末なので、期末配当金は12月末を基準日とし支払は3月下旬頃に、中間配当金は6月末を基準日として9月頃に支払われます。

配当金を受け取るには、権利付最終日(権利確定日の2営業日前)までに買い注文を約定(注文を成立)させておくことが必要です。

また、INPEXの事業年度は毎年1月から翌年12月までです。配当金額は、株主総会の決議により決定されます。実際に投資家の口座に配当が振り込まれるには、約3か月かかるので注意しましょう。

INPEXで通常購入できる単元株は100株となっているため、1単元株で受け取れる配当金額は、所得税や住民税等20.315%が差し引かれた税引後の金額で、6,869円です(計算式は前述)。なお、NISAで購入した場合は、税引前金額の8,600円を受け取れます。

INPEXの配当利回りと配当性向は

配当利回りと配当性向のイメージ

INPEXの配当利回りと配当性向を解説します。2023年12月期の配当利回りは4.24%、配当性向は29.77%でした。

2023年12月期までの配当性向と配当利回りの推移をまとめると、次のようになります。 

配当利回り配当性向
2025年12月期4.60%
2024年12月期3.98%24.90%
2023年12月期4.24%29.77%
2022年12月期4.31%18.37%
2021年12月期5.87%31.19%

企業が1年間で得た利益からどれだけを配当金として株主に還元しているかは、配当性向や配当利回りを見ると分かります。配当金額から企業を評価する指標として活用可能です。

配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。考え方については『配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説』をご覧ください。

INPEXの株主優待

株主優待のイメージ

INPEXでは、毎年12月31日現在、普通株式400株以上を1年以上継続して保有する株主を対象に、オリジナルデザインのQUOカードが送られます(毎年3月下旬頃)。

← 表は横にスクロールできます →
保有株式数継続保有年数
1年以上2年未満2年以上3年未満3年以上
400株以上800株未満1,000円分2,000円分3,000円分
800株以上2,000円分3,000円分5,000円分

株主優待の詳細を、同社のサイトから引用すると次のとおりです。株主優待について、さらに知りたい場合は公式サイトをご覧ください。株主優待 | INPEX

INPEXの業績

業績好調のイメージ

公式発表によると、INPEXの業績は、安全・安定操業の継続に加え、油価・為替等の外部環境要因の影響を受け好調です。売上高と親会社株主に帰属する当期純利益とも前期には及ばないものの、前期に次ぐ過去最高となる決算内容となっています。

過去4期の売上高や営業利益・経常利益・純利益の推移は、次のとおりです。

(単位:百万円)

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売上高営業利益経常利益純利益
2024年12月期2,265,8371,271,7891,298,811427,344
2023年12月期2,164,5161,114,1891,253,384321,708
2022年12月期2,324,6601,246,4081,441,995461,069
2021年12月期1,244,369590,0657657,627223,048
2020年12月期771,046248,471257,335-111,699

なお、2024年12月期も好調に推移しており、最終的にはいずれも前期を上回ると予想されています。

INPEXの事業内容

石油関連の事業のイメージ

INPEXの行う事業は、国内外の石油・天然ガス事業がメインです。

内容は主に3つのセグメントからなっています。それぞれの概略は次のとおりです。

セグメント内容
国内石油・天然ガス事業(国内O&G) 南長岡ガス田、直江津LNG基地
海外石油・天然ガス事業(海外O&G)― イクシスフプロジェクト(注1)豪州イクシス及び周辺探鉱
海外石油・天然ガス事業(海外O&G)― その他のプロイジェクト豪州(イクシス除く)・東南アジア・欧州・アブダビ等におけるプロジェクト
その他ネットゼロ5分野(注2)、輸送、販売事業、土木事業等

(注1)イクシスプロジェクトについては、資源エネルギー庁のサイトを参照 史上初・日本企業による大型LNGプロジェクトがついに生産・出荷を開始!
(注2)次の5分野からなる

  1. 水素・アンモニア事業の展開
  2. 石油・天然ガス分野のCO2削減(CCS・CCUS)
  3. 再生可能エネルギーの強化と重点化
  4. カーボンリサイクルの推進と新分野事業の開拓
  5. 森林保全の促進

(参考)ネットゼロ5分野の取組み | INPEX

INPEXの競合他社との業績比較

競合他社との業績比較のイメージ

INPEXと同じく資源開発等を営む主な企業との業績を比較します。

ENEOSホールディングス(5020 東証プライム)、石油資源開発(1662 東証プライム)との業績比較は次のとおりです。 

(単位:百万円)

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銘柄時価総額売上高営業利益純利益
INPEX(1605)2,581,2002,165,7021,121,844371,531
ENEOS(5020)2,320,70013,856,662464,946288,121
石油資源開発(1662)298,600325,86355,24753,661

INPEXは比較した他社に比べ、営業利益と純利益が大きく上回っていることが分かります。

INPEXの株価

プライム・スタンダード・グロース市場のイメージ

INPEXの株価は、過去2年間で1千円程度アップしており長期保有に適しています。

現在の株価と年初来高値・年初来安値を整理すると、次のとおりです。

株価(円)日時
現在1,9302025/3/09日終値
年初来高値2,6282024/04/15
年初来安値1,7002024/08/05

株価は2025年3月9日の終値で1,930円となっています。年初来高値は2,628円(24/04/15)、年初来安値1,700円(24/08/05)です。INPEXの株価について詳しく知りたい場合は、こちらをご覧ください。

INPEXの自己株式取得

自己株取得のイメージ

INPEXでは、株主への利益還元のため、自己株式の取得と消却を積極的に進めています。現在進行中の取組みと過去の経緯をまとめると、次のとおりです。

自己株式の取得状況

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取得期間株式数価格の総額

2024年8月9日~2024年12月31日(予定)

64,000,000(上限)

80,000,000,000(上限)

2024年5月15日~2024年12月31日 20,952,60049,999,913,200
2023年8月10日~2023年12月29日47,768,60099,999,852,800
2022年8月9日~2022年12月30日79,762,500119,999,900,900
2021年11月8日~2022年1月31日73,689,900 69,999,947,000

自己株の消却状況

消却日消却株数(株)
2024/01/31127,531,100
2022/02/0875,656,433

INPEXは、政府(産業産業大臣)が普通株式の筆頭株主であり、経営上大きな権限を持つ甲種類株式を保有しています。2024年6月30日現在、INPREXが発行する株式の概要は次のとおりです。

← 表は横にスクロールできます →
発行可能株式総数普通株式
甲種類株式
3,600,000,000株 
1株
発行済株式の総数普通株式
甲種類株式
1,259,136,067株
1株 
株主数普通株式
甲種類株式
306,328名
1名(経済産業大臣)

次に、所有者別株式数分布状況(普通株式)です。

金融機関24.79%
証券会社6.57%
経済産業大臣21.99%
外国人29.44%
その他国内法人等6.71%
個人その他9.78%
自己名義株式0.84%

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まとめ

INPEX株で2024年12月期に受け取れた配当は、1株当たり年間86円です。内訳は、中間配当・期末配当ともに43円となっています。単元株の100株あたりの配当金額は、税引前で8,600円(税引後6,869円)です。

なお、2025年12月期の年間配当は1株当たり4円アップの90円で、今期以上の配当が期待されます。

また、配当時期は中間配当が6月、期末配当が12月です(実際の支払時期は8月下旬頃と3月下旬)。

INPEX株の株主優待は、普通株式400株以上を1年以上継続して保有する株主を対象に、保有株式数と継続保有年数に応じて、オリジナルデザインのQUOカードが送られます。

政府が大株主で強い権限を持ち、豪州イクシスでLNGの国家レベルのプロジェクトを行っているため注目度が高いです。

2025年12月期では前期以上に好調な決算が予想されています。四半期ごとの決算短信にも注目しながら、あなたの銘柄選びの参考としてください。

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