ETFとインデックスファンドの比較 2026年|NISAで損しないための選び方

ETFとインデックスファンドの違いを比較 2026年

NISAで銘柄選びをしていると「ETF」と「インデックスファンド」という言葉をよく目にします。どちらも複数の銘柄に分散投資できる商品ですが、取引の仕組みやコスト面に違いがあり、自分に向いている方を選ばないと思うような運用結果が得られません。

本記事では、ETFとインデックスファンドの違いをわかりやすく解説し、それぞれ向いている人の特徴を紹介します。自分の投資スタイルに合った方を選ぶための判断材料にしてみてください。

ETFとインデックスファンド(投資信託)の違い|項目別

ETFとインデックスファンド(投資信託)の違い|項目別

ETFは証券取引所でリアルタイム売買できる上場型インデックスファンドは1日1回の基準価額で取引する非上場型の投資信託です。取引の仕組みやコスト面において、いくつか違いがあります。おもな違いを以下の表で確認しましょう。

項目ETFインデックスファンド
投資対象(1)証券取引所に上場された投資信託非上場の投資信託
取引方法(2)証券会社を通じたリアルタイム取引1日1回、基準価額で取引
購入金額(3)1口単位100円などの少額から
運用コスト(4)低めやや高め
分配金の扱い(5)現金で受けとる自動再投資が基本
購入できる場所(6)証券会社のみ証券会社、銀行、郵便局など

以降では、各項目の違いをひとつずつ詳しく解説します。

(1)投資対象|上場しているかどうか

ETFとインデックスファンドの最大の違いは、証券取引所に上場しているかどうかです。

項目ETFインデックスファンド
上場の有無上場非上場

ETFは証券取引所に上場しているため、株式と同じように市場で売買できます。一方、インデックスファンドは非上場のため、証券会社・銀行・郵便局などの販売会社を通じて売買します。

(2)取引方法|リアルタイム取引か1日1回か

取引方法におけるETFとインデックスファンドの違いは、以下のとおりです。

項目ETFインデックスファンド
取引方法リアルタイム1日1回、基準価額で取引

ETFは株式と同じように、市場が開いている時間中であればリアルタイムで売買できます。取引のたびに価格が変動するため、1日のうちに安い値段で買って高い値段で売るといった取引(デイトレード)も可能です。

一方、インデックスファンドは1日1回、市場終了後に算出される「基準価額」で取引されます。同じ日に複数回注文しても、注文はすべて合算され、同一の基準価額で処理される仕組みです。

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(3)購入金額|ETFは1口単位、インデックスは少額から

ETFとインデックスファンドでは、購入に必要な金額が異なります。

項目ETFインデックスファンド
取引価格約定時の市場価格基準価額
最低購入金額1口単位(数千円〜数万円程度)100円など少額から

ETFは1口単位での購入となるため、銘柄によっては数万円以上の資金が必要になります。対して、インデックスファンドは金額指定で購入でき、100円から始められる商品も多いです。少額からコツコツ積立投資をしたい方には、インデックスファンドの方が始めやすいと言えます。

(4)運用コスト|信託報酬・売買手数料

ETFとインデックスファンドでは、かかるコストの種類と金額が異なります。

項目ETFインデックスファンド
信託報酬低めやや高め
購入時手数料証券会社ごとに異なるノーロード(無料)が主流
売却・解約時手数料証券会社ごとに異なる商品ごとに異なる

信託報酬とは、投資信託を保有している間、運用・管理にかかる費用として継続的に支払う手数料です。代表的な商品の信託報酬を、下表にまとめました。

商品名種類信託報酬
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)インデックスファンド0.05775%
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)インデックスファンド0.08140%
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)ETF0.06%
バンガード・S&P500ETF(VOO)ETF0.03%

出典: 各運用会社公式サイト・StockAnalysis.com 2026年6月29日時点

一般的に、信託報酬はETFの方が低い傾向にあります。ただし、2024〜2025年にかけてインデックスファンドの信託報酬も下がってきており、全世界株式ではETFより低い信託報酬のインデックスファンドも登場しています。売買手数料については、インデックスファンドはノーロード(購入手数料無料)の商品が主流です。

一方、ETFは証券会社によって売買のたびに手数料が発生する場合があるため、売買頻度が高い場合はコストが積み上がりやすい点を理解しておきましょう。

(5)分配金の扱い|自動再投資ができるか

ETFとインデックスファンドでは、分配金の扱いが異なります。

項目ETFインデックスファンド
分配金現金受取自動再投資が可能

ETFの分配金は現金で受け取るため、再投資したい場合は自分で買い直す必要があります。手間がかかるうえ、売買手数料が発生すると運用効率が下がりやすいです。一方、インデックスファンドは分配金を自動で再投資できます。複利効果を得やすく、手間なく長期の資産形成を続けたい方に向いています。

(6)購入できる証券会社・口座

ETFとインデックスファンドはどちらも証券会社で購入できます。一部のインデックスファンドは銀行や郵便局でも購入できますが、取扱銘柄の多さや手数料の安さから、証券会社での購入がおすすめです。

項目ETFインデックスファンド
購入できる場所証券会社のみ証券会社・銀行・郵便局など
NISA口座での購入可能可能

なお、どちらもETF、インデックスファンドともにNISA口座で購入できます。通常、投資で得た利益には20.315%の税金がかかりますが、NISA口座で運用すれば非課税です。取扱銘柄は証券会社によって異なるため、買いたい銘柄が決まっている場合は事前に確認しておきましょう。

ETFとインデックスファンド(投資信託)のメリット・デメリット

ETFとインデックスファンド(投資信託)のメリット・デメリット

ETFとインデックスファンドのメリット・デメリットを、以下の表にまとめました。

ETFインデックスファンド
メリット・リアルタイムで売買できる
・市場価格を見ながら取引できる
・信託報酬が低い
・100円程度の少額から始められる
・自動積立で手間を減らせる
・分配金を自動再投資できる
デメリット・まとまった資金が必要になる場合がある
・分配金の再投資は手動でする必要がある
・自動積立に対応していない場合がある
・注文時点で正確な買付金額がわからない
・リアルタイムで売買できない
・信託報酬がETFより高め

ETFの強みは、リアルタイムで売買できる点です。市場の動きを見ながら自分のタイミングで取引できるため、相場の動きに合わせてその日のうちに売買したい方に向いています。

一方、口数単位での購入や分配金の手動再投資など、ある程度の資金と手間が必要な点はデメリットです。インデックスファンドは100円から始められ、自動積立に対応している商品が多いため、投資初心者でも取り組みやすいです。一度積立設定をすれば、忙しい方でも手間をかけずに長期運用を続けられます。

ETFとインデックスファンド(投資信託)はどっちが良い?

ETFとインデックスファンド(投資信託)のメリット・デメリット

ETFとインデックスファンド、どちらが向いているかは資産形成の目的や運用スタイルによって以下のように異なります。

自分に合った運用方法を見つけるための参考にしてみてください。

ETFが向いている人|リアルタイムで売買したい人

ETFはリアルタイムで売買できるため、相場を見ながら自分のタイミングで動きたい方に向いています。向いている人のおもな特徴と理由を、下表にまとめました。

ETFが向いている人おすすめの理由
リアルタイムで売買したい人必要な資金や利益を正確に把握できる
定期的に現金収入を得たい人分配金を現金で受け取れる
運用コストを抑えたい人信託報酬が低い商品が多い
まとまった資金を用意できる人口数単位での購入銘柄にも投資できる
投資経験がある人自分で売買タイミングを判断できる

ETFは市場の動きを見ながら柔軟に売買できるため、自分の判断で売買タイミングをコントロールしたい方におすすめの投資先です。

インデックスファンドが向いている人|少額でコツコツ積立したい人

インデックスファンドは少額からコツコツ積み立てたい人に向いています。向いている人のおもな特徴と理由を、下表にまとめました。

インデックスファンドが向いている人おすすめの理由
投資経験が少ない人100円など少額から試せる
投資に手間をかけたくない人自動積立に対応している商品が多い
利益を最大化させたい人分配金の自動再投資でより高い複利効果が得られる

とくに向いているのは、仕事が忙しく投資に時間を割けない会社員です。インデックスファンドなら一度積立設定をしてしまえば、あとは定期的に状況を確認するだけで運用を続けられます。生活リズムを変えずに資産形成を進めたい方にとって、インデックスファンドの長期積立は有力な選択肢でしょう。

両方を使い分けるのもおすすめ|目的別に組み合わせる

ETFとインデックスファンドはどちらが優れているというものではなく、目的に応じて組み合わせることで、それぞれの強みを活かした運用ができます。参考までに、ETFとインデックスファンドの組み合わせ運用の例を下表に記載しました。

目的組み合わせ方
長期の資産形成をしながら相場も活用したいインデックスファンドで毎月積立+余裕資金でETFを機動的に売買
NISAの非課税枠を使い分けたいつみたて投資枠でインデックスファンド積立+成長投資枠でETFに投資
安定運用しながら現金収入も得たいインデックスファンドで資産形成+ETFで分配金を現金受取

上記はあくまで一例です。自分の目的や資金状況に合わせて、柔軟に組み合わせを考えてみてください。

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ETFとインデックスファンド(投資信託)の始め方

ETFとインデックスファンドの始め方は、ほぼ同じです。以下の4ステップを参考に進めてみてください。

【ETFの場合】

  1. ネット証券で総合口座とNISA口座を開設する
  2. 投資対象を決める(日経平均・オルカン・S&P500など)
  3. 信託報酬と純資産総額を比較して銘柄を選ぶ
  4. 口座に入金して購入する

【インデックスファンドの場合】

  1. ネット証券で総合口座とNISA口座を開設する
  2. 投資対象を決める(日経平均・オルカン・S&P500など)
  3. 信託報酬と純資産総額を比較して銘柄を選ぶ
  4. 口座に入金して積立設定をする

口座開設はネット証券がおすすめです。取扱銘柄が豊富で手数料も安く、ETF・インデックスファンドどちらも購入しやすい環境が整っています。口座開設は無料でできるため、まずは証券会社のサイトから手続きを進めてみましょう。

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ETFとインデックスファンド(投資信託)の違いに関するよくある質問

ETFとインデックスファンド(投資信託)の違いに関するよくある質問のイメージ

ETFとインデックスファンドに関するよくある質問に回答します。

順番に見ていきましょう。

ETFはNISA口座で買える?

ETFはNISA口座でも購入できます。成長投資枠の対象となっているETFは多く、一部はつみたて投資枠でも購入可能です。ただし、一部NISA対象ではないETFもあるため、購入前に証券会社で確認しておきましょう。

オルカン(オールカントリー)はETFの商品なの?

オルカンはETFではなく、インデックスファンド(投資信託)です。正式名称は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」で、全世界の株式に分散投資できる商品です。証券取引所に上場していないため、ETFには該当しません。

ETFとインデックスファンドで税金面の違いはある?

税金面において、ETFとインデックスファンドに違いはありません。ただ、課税されるタイミングについては以下のような違いがあります。

項目ETFインデックスファンド
税率20.315%20.315%
課税タイミング分配金受取時・売却時売却時のみ(自動再投資型の場合)

インデックスファンドは分配金を自動再投資する商品が主流のため、売却するまで課税されません。運用中の税負担を抑えたい方には、インデックスファンドの方が有利な場合があります。

S&P500に投資するならETFとインデックスファンドのどっちが良い?

投資初心者や忙しい会社員には、インデックスファンドがおすすめです。100円程度の少額から始められ、自動積立を設定すれば手間なく長期運用を続けられます。一方、相場を見ながら自分のタイミングで売買したい方や、まとまった資金がある方にはETFが向いています。

ETFとインデックスファンドはどちらが手数料が安いですか?

信託報酬はETFが低い傾向ですが、ETFには売買手数料が発生する。運用スタイルによって総コストが変わる可能性があります。

まとめ

ETFとインデックスファンド(投資信託)のまとめ

ETFとインデックスファンドは、どちらが優れているというものではありません。以下のように、資産形成の目的や運用スタイルに応じて選びましょう。

ETFが向いている人インデックスファンドが向いている人
・リアルタイムで取引がしたい人
・定期的に現金収入を得たい人
・運用コストを抑えたい人
・少額から始めたい人
・投資に時間や手間をかけたくない人
・複利効果で利益を最大化させたい人

どちらに投資するか迷ったら、まずは少額から始めやすいインデックスファンドから試してみましょう。

ETFとインデックスファンドは併用もできるため、慣れてきたら目的に合わせて組み合わせることも検討してみてください。


【ご注意事項】

本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがあります。配当金は企業の業績によって減額・廃止になる場合があります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載のデータは2026年6月29日時点のものです。最新情報は各企業のIR資料等でご確認ください。

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