TOTO株の配当金は100円の見込み!株主優待や利回りについて解説

TOTO株のイメージ

TOTO株式会社(東証プライム5332)は、おもにトイレの便座やウォシュレットなどを製造・販売しているメーカーです。

本記事では、TOTOの配当金額やいつもらえるか、配当利回り、配当性向について解説します。

「東洋陶器」の名称で創業してから100年以上、トイレやバスルームなどの陶器製品の製造・販売を続けています。

TOTOは直近10年以上にわたって配当金の支払いを継続しており、2026年3月期の配当金は、前年度と同様の年間100円(1株あたり)が見込まれています。

TOTOの株はNISAの成長投資枠でも買えるので、非課税での運用も可能です。

TOTOの配当金はいくら|2026年3月期も同じ100円

TOTOの配当金はいくらのイメージ

2024年度(2024年4月1日〜2025年3月31日)のTOTOの配当金は、1株あたり年間100円。単元株である100株を保有していると10,000円もらえることになります。

これは、前年度と同じ配当金額です。また、2026年度の配当予想も同じく1株当たり年間100円です。

過去8年度分の配当金の推移(1株あたり)を、以下の表にまとめました。

事業年度中間配当期末配当年間合計額
2026年3月期(予想)50円50円100円
2025年度50円50円100円
2024年3月期50円50円100円
2023年3月期50円50円100円
2022年3月期45円50円95円
2021年3月期30円40円70円
2020年3月期45円45円90円
2019年3月期45円45円90円
2018年3月期36円36円72円

参照元:TOTO株式会社|株主還元方針・配当金の推移

TOTOは「新規事業にも投資しつつ、配当金での利益還元を行う」と公表しています。また、配当金額は「増配または維持」を目標としており、配当金で積極的に利益を還元する方針のようです。

2024年度に受け取れる配当金額は、100株(単元株)あたり年間10,000円です。配当所得として20.315%の税金が差し引かれるので、証券口座に振り込まれる金額は7,969円となります。

【税引後に受け取れる100株あたりの年間配当金】7,969円
計算方法:(100円×100株)×(1−20.315%)

【100株の購入に必要な資金】361,400円
計算方法:3,660円(2025年6月4日終値)×100株

配当金の税金や節税方法については、こちらの「配当金に税金はかからない?節税のコツや新NISAで非課税で受け取る方法を解説」記事で解説しています。

TOTOの配当金はいつもらえる

配当金はいつもらえるのイメージ

TOTOの配当金は、中間と期末の合計2回にわけて支払われます。TOTOの配当金が支払われる時期と株主確定日を、以下の表にまとめました。

項目中間配当期末配当
株主確定日(基準日)9月30日3月31日
支払い時期11月〜12月頃5月〜6月頃

TOTOの配当金を受け取るには、株主名簿への登録が必要です。反映に時間がかかるので、2025年の中間配当を受け取るために、基準日の2営業日前(2025年9月26日15時30分)までに株を買いましょう。

TOTOの配当利回りと配当性向

配当利回りと配当性向のイメージ

TOTOの配当利回りは2.71%で、配当性向は52.1%です。直近5年度の推移を、以下の表にまとめました。

事業年度配当利回り配当性向
2026年3月期(予想)2.78%52.1%
2025年3月期2.71%139.4%
2024年3月期2.45%45.59%
2023年3月期2.17%43.54%
2022年3月期1.7%40.12%
2021年3月期1.37%43.95%

参照元:みんかぶ|TOTO (5332)

直近3年間のTOTOの配当利回りは、2%以上で推移しています。日経平均やプライム全銘柄の平均値が1.9〜2.3%なので、TOTOの配当利回りは平均より少し高い水準です。

TOTOの配当性向の方針は株主還元を一層強化し、「配当性向は40%以上とし、増配または維持」となっています。

2026年3月期の見通しは、当期純利益310億円を見込むものの、中国事業再編に伴う特別損失の継続発生が予告されているため、予想通りの年間配当金となるのか注視していく必要があります。

以下の表では、TOTOの配当利回りと配当性向を競合他社と比較しました。

会社名配当利回り 配当性向 
TOTO (5332)2.76%139.4%
LIXIL (5938)5.56%1,291.24%
Panasonic (6752)2.39%30.59%

参照元:みんかぶ

上記3メーカーの中で、LIXILの配当利回りはダントツトップですが、TOTOとPanasonicは同水準で推移しています。

配当性向については20〜50%を基準とする企業が多いなか、直近2〜3年間で安定して基準の数値を維持しているのはTOTOのみです。

配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。

配当利回りとは
配当利回りは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けられるかを示しています。計算式は以下のとおりです。

 配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100

配当性向とは
配当性向は、税金を差し引いた企業の純粋な利益である当期純利益のうち、配当に回される額を表した割合です。計算式は次のようになります。

配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100

目安となる数値や詳しい計算方法については、こちらの「配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説」記事で解説しています。

TOTOの株主優待|選べる優待品プレゼント

株主優待のイメージ

TOTOの株を持っていると、株主優待を受けられます。優待内容は、以下の9つの優待品のなかから選べるプレゼントです。

【地球環境保全への貢献】

  1. TOTO水環境基金への寄付(2,000円相当分)
  2. 奈良県明日香村産 ヒノヒカリ白米(2kg)

【被災地への地域貢献】

  1. 人吉球磨茶 白霧(80g)
  2. 球磨焼酎 山河(焼酎)
  3. さかなの煮つけ3種
  4. 紫波リールリングリオン(750mlの白ワイン)

【TOTO商品】

  1. お手入れらくらくセット
  2. トイレ川柳(4ロールセット)
  3. TOTOオリジナルカレンダー(限定商)

株主優待の詳細は、以下を参考にしてみてください。

  • 対象者:100株以上を保有している株主(毎年3月31日時点)
  • 申込み期限:2025年7月31日(木)
  • 発送予定時期:11月初旬~12月中旬

対象の株主には、6月上旬に「株主総会招集ご通知」と「株主様ご優待のご案内」が郵送されるので、プレゼントを選んで期限までに申し込みましょう。

参照元:TOTO株式会社|株主優待制度

TOTOの業績

業績のイメージ

TOTOは安定的に業績を上げている企業です。コロナ禍の影響を受けて、2020年度に純利益が300億円を切ったものの、以降は370億〜400億円程度で推移していました。

2025年3月期は増収営業増益も経常減益・最終減益となりました。
売上高は7,244億5,400万円(前期比3.2%増)、営業利益は484億7,900万円(同13.4%増)、経常利益は503億6,900万円(同2.2%減)、当期純利益は121億6,800万円(同67.3%減)で、増収営業増益も経常減益・最終減益となりました。

2026年3月期は
①米国市場でのウォシュレット普及率35%突破
②台湾市場の売上高2桁成長
③半導体向け静電チャックの需要拡大
などから売上高7,535億円(+4.0%)、営業利益525億円(+8.3%)を見込んでいます。

一方で中国市場再編に伴う営業利益率低下リスク(現在8.1%→6.8%)があり、どの程度影響がでるのかを見定める必要があります。

2025年3月期を含む、過去5年分の業績を以下の表にまとめました。

(単位:百万円)

← 表は横にスクロールできます →
決算情報売上高営業利益経常利益純利益
2025年3月期724,45448,47950,36912,168
2024年3月期702,28442,76651,51537,196
2023年3月期701,18749,12154,76038,943
2022年3月期645,27352,18056,87040,131
2021年3月期577,84039,65641,03526,978

参照元:TOTO株式会社|決算短信

TOTOの事業内容

TOTOの事業内容のイメージ

TOTOが製造・販売している製品は、以下の2分野です。

  • 住宅設備機器
  • 新領域事業商品

それぞれ見ていきましょう。

住宅設備機器

 

TOTOのメイン事業は、住宅設備機器の製造と販売です。国内外で新築やリフォーム時の施工を担当しており、以下のような製品を製造しています。

  • 浴槽
  • 衛生陶器(便器、洗面器など)
  • システムキッチン、洗面化粧台
  • 水栓金具(各種給水栓、排水金具など)
  • 環境建材(タイル、建材など)
  • 福祉機器 など

とくに、海外では衛生面を考慮してウォシュレットの需要が高まっており、節水便器を軸にした事業を展開しています。

藤村 哲也

お尻だって洗ってほしいというCMで世にウオシュレットの存在を知らしめのが同社です。

新領域事業商品

 

TOTOは新たな領域として、セラミック商品の開発を行っています。衛生陶器の製造で培った技術やノウハウを活かし、半導体分野にも挑戦中です。おもな製品は、以下のとおりです。

  • エアスライド
  • 静電チャック
  • ボンディング・キャピラリー など

精密な製造により耐久性が高く、耐熱性・電気特性などの柔軟に活用できるTOTOのファインセラミックスは、利用者からも高い評価を得ています。

TOTOと競合他社の業績比較

TOTOの競合であるパナソニックのイメージ

TOTOと競合他社の業績を比較してみましょう。

(百万円)

← 表は横にスクロールできます →
会社名売上高営業利益経常利益純利益
TOTO (5332)724,45448,47950,36912,168
LIXIL (5938)1,504,69729,68720,1502,001
Panasonic(6752)8,458,185 426,490 486,289 366,205

参照元:みんかぶ

上記3メーカーと比較すると、TOTOの売上高は低く感じます。しかし、LIXILの純利益は2025年度ようやく黒字になりました。

「リフォーム需要の伸び」や「値上げの効果」があるなかでLIXILの業績は伸び悩んでいますが、TOTOは安定して例年並みの純利益を維持しています。

今後、セラミックやファインセラミックなどの新領域事業商品の需要が高まれば、TOTOの業績はさらに伸びるでしょう。

TOTOの株価

株価のイメージ

TOTOの株価は、3,660円(2025年6月2日終値)です。以下のチャートでは、直近10年間の株価の推移を示しています。

TOTOの株価のイメージ

出典:Yahoo!ファイナンス|TOTO(株)【5332】

約10年前の2015年も、TOTOの株は3,000円台で取引されていました。その後、短期的な値動きはありつつも3,000〜4,000円台で推移。

しかし、2018年1月に6,900円台、2021年2月に7,300円台を記録。直近10年間で2回にわたって株価が高騰しました。とくに、2021年の値上がりは「コロナ禍での衛生意識の高まりによって、アメリカや中国でウォシュレットの売り上げが伸びた点が影響したとも考えられています。

徐々に株価は安定し、現在は約3,000円台で取引されています。

1年後の株価は上昇傾向と予想していますが、売買の判断については、慎重に行いましょう

す。

藤村 哲也

また、TOTOと競合他社の株の値動きについては、以下の表を参考にしてみてください。

← 表は横にスクロールできます →
会社名現在の価格 年初来高値年初来安値
TOTO (5332)3,660円
(以下2025/6/2終値)
4,192
25/03/18
3,269
(25/04/09
LIXIL(5938)1,621

1,873
25/03/21
1,551円
(2024/8/5)
Panasonic(6752)1,557円1,87325/03/211,53325/04/07

TOTOの自己株式取得

自己株式取得のイメージ

TOTOの直近の自己株式取得は下記の通り行われました。

取得期間取得方法取得株式総数取得総額
2025年5月1日~2025年5月31日事前公表型市場買付(ToSTNeT)を含む市場買付1,506,700 株5,570,269,900 円

TOTOなどの個別株への投資は簡単と思っていたけれど実際にやってみたら難しかった。とくに売る時に迷ってしまい売り時を逃してしまったという方が多くいらっしゃいます。利益を確保するのは大事ですが時には損切も必要になり、これができないと株で資産形成は難しくなります。しかし自分ではできないという方には、投資顧問の利用をおすすめします。当サイトを運営するライジングブル投資顧問は、株の「売買サポート」を行っております。ライジングブルの売買サポートサービスは、3ヶ月9,000円で買い推奨だけではなく、売却、銘柄入替するところまで、リスク管理をしながらサポートします。

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まとめ

totoのイメージ

本記事では、TOTOの配当金について解説しました。

TOTOの2024年度の配当金は、1株あたり年間100円で計画されています。単元株(100株)あたり年間10,000円の配当金が支払われますが、実際に振り込まれる金額は税引後の7,968円です。

配当金額は前年度と同じですが、TOTOはコロナ禍でも配当金の支払いを継続しており、今後の方針も「増配または維持」としています。株主確定日は毎年「9月末」と「3月末」で、それから2〜3ヶ月後に証券口座に支払われる予定です。

TOTOの株主優待は、9つの優待品から選んで受け取れるプレゼントです。2024年度の株主優待の申し込みは終了しているので、株主になったら2025年度の期限内に申し込みを完了させましょう。

純利益が赤字となっている競合がいるなか、TOTOは今年度も例年並みの業績を維持しています。また、新規事業への投資も継続中です。

今後も利益に応じて株主に利益を還元する方針なので、TOTOの株を持っていれば、配当益で少しずつ資産を増やせるでしょう。

銘柄選びの参考にしてみてください。

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