TOTOの配当金は110円に増配|2026年最新の利回りを解説

TOTO株のイメージ

TOTO株式会社(東証プライム5332)は、おもにトイレの便座やウォシュレットなどを製造・販売しているメーカーです。

本記事では、TOTOの最新の配当金額や配当利回り、株主優待、業績、そして株価が変動する要因まで、最新データ(2026年8月28日時点)をもとに詳しく解説します。

「東洋陶器」の名称で創業してから100年以上、トイレやバスルームなどの陶器製品の製造・販売を続けています。

TOTOの株はNISAの成長投資枠でも買えるので、非課税での運用も可能です。新NISA成長投資枠について知りたい方は「新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の違いは?投資顧問がおすすめの銘柄を紹介」でわかりやすく解説しています。

TOTOの配当金はいくら|2026年3月期は110円に増配

TOTOの配当金はいくらのイメージ

2026年3月期のTOTOの配当金は、1株あたり年間110円(中間50円・期末60円)で確定しました。前期(2025年3月期)の100円から10円の増配です。

また、2027年3月期の会社予想は、さらに10円増配となる年間120円(中間60円・期末60円)です。 過去5年度分の配当金の推移(1株あたり)を、以下の表にまとめました。

事業年度中間配当期末配当年間合計額
2027年3月期(予想)60円60円120円
2026年3月期50円60円110円
2025年3月期50円50円100円
2024年3月期50円50円100円
2023年3月期50円50円100円

参照元:TOTO株式会社|株主還元方針・配当金の推移

TOTOは「新規事業にも投資しつつ、配当金での利益還元を行う」と公表しています。また、配当金額は「増配または維持」を目標としており、実際に2026年3月期は前期から10円の増配を実施しました。 2026年3月期に受け取れる配当金額は、100株(単元株)あたり年間11,000円です。配当所得として20.315%の税金が差し引かれるので、証券口座に振り込まれる金額は8,766.5円となります。

【税引後に受け取れる100株あたりの年間配当金】8,766.5円
計算方法:(110円×100株)×(1−20.315%)

【100株の購入に必要な資金】647,600円
計算方法:6,476円(2026年8月27日終値)×100株

配当金の税金や節税方法については、こちらの「配当金に税金はかからない?節税のコツや新NISAで非課税で受け取る方法を解説」記事で解説しています。

TOTOの配当金はいつもらえる

配当金はいつもらえるのイメージ

TOTOの配当金は、中間と期末の合計2回にわけて支払われます。TOTOの配当金が支払われる時期と株主確定日を、以下の表にまとめました。

項目中間配当期末配当
権利付最終日2026年9月28日(月)2026年3月29日(月)
権利確定日2026年9月30日(水)2026年3月31日(水)
配当支払予定日2026年11月〜12月頃2026年5月〜6月頃

TOTOの配当金を受け取るには、株主名簿への登録が必要です。反映に時間がかかるため、権利確定日の2営業日前にあたる「権利付最終日」までに株を購入しておく必要があります。次回(2026年9月30日基準日)の中間配当を受け取るための権利付最終日は、2026年9月28日前後が目安です。※権利付最終日は取引所の休業日によって前後する場合があるため、購入前に証券会社やTOTO公式IRで最新の日程をご確認ください。

TOTOの配当利回りと配当性向

配当利回りと配当性向のイメージ

2026年8月28日時点のTOTOの株価(6,393円)をもとに計算すると、2026年3月期の配当金(110円)による配当利回りは約1.72%です。2027年3月期の会社予想配当(120円)で計算すると、配当利回りは約1.88%になります。また、2026年3月期の配当性向(実績)は45.3%でした。直近の推移を、以下の表にまとめました。

事業年度配当利回り配当性向
2027年3月期(予想)
 約1.88%(会社予想配当120円÷現在株価6,393円)
―(※注記参照)
2026年3月期
約1.72%(配当110円÷現在株価6,393円)
45.3%
2025年3月期2.71%139.4%
2024年3月期2.45%45.59%
2023年3月期2.17%43.54%
2022年3月期1.7%40.12%
2021年3月期1.37%43.95%

参照元:[みんかぶ|TOTO 、kabuyoho.jp(2026年8月28日時点)

※2027年3月期の配当性向は会社から公表されていないため未掲載です(同期の純利益予想は460億円・前期比+14.3%)。

 

直近のTOTOの配当利回りは、1.7〜1.9%程度で推移しています。日経平均やプライム全銘柄の平均値が1.9〜2.3%なので、TOTOの配当利回りは平均水準です。

TOTOの配当性向の方針は株主還元を一層強化し、「配当性向は40%以上とし、増配または維持」となっています。

2026年3月期は当期純利益が前期比230.8%増の402億5,700万円となる大幅増益を達成し、配当性向は45.3%と、前期の139.4%から大きく改善しました。2027年3月期は当期純利益460億円(前期比+14.3%)を見込んでおり、実現すれば13年ぶりの最高益更新となります。

以下の表では、TOTOの配当利回りと配当性向を競合他社と比較しました。

会社名配当利回り 配当性向 
TOTO (5332)
約1.88%(会社予想配当120円)
45.3%(2026年3月期実績)
LIXIL (5938) 5.08%(予想配当90.0円)317.7%(予想)
Panasonic (6752)1.23%(予想配当54.0円)49.3%(予想)

参照元:みんかぶ

上記3社のなかでは、LIXILの配当利回りが突出して高い水準です。ただしLIXILの配当性向は317.7%と、当期純利益に対して配当額が大きく上回る水準にあるため、業績動向次第では減配リスクにも注意が必要です。TOTOとPanasonicの配当利回りは1%台とやや低めですが、配当性向はいずれも40〜50%台に収まっており、利益に見合った無理のない配当水準といえます。

高配当利回りだけで銘柄を選ぶリスクについては、「買ってはいけない・おすすめしない高配当株の特徴5つと最新の注意すべき銘柄を紹介【2026年版】」でも詳しく解説しています。

配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。

配当利回りとは
配当利回りは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けられるかを示しています。計算式は以下のとおりです。

 配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100

配当性向とは
配当性向は、税金を差し引いた企業の純粋な利益である当期純利益のうち、配当に回される額を表した割合です。計算式は次のようになります。

配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100

目安となる数値や詳しい計算方法については、こちらの「配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説」記事で解説しています。

TOTOの株主優待|選べる優待品プレゼント

株主優待のイメージ

TOTOの株を持っていると、株主優待を受けられます。優待内容は、以下の9つの優待品のなかから選べるプレゼントです。

【地球環境保全への貢献】

  1. TOTO水環境基金への寄付(2,000円相当分)
  2. 奈良県明日香村産 ヒノヒカリ白米(2kg)

【被災地への地域貢献】

  1. 人吉球磨茶 白霧(80g)
  2. 球磨焼酎 山河(焼酎)
  3. さかなの煮つけ3種
  4. 紫波リールリングリオン(750mlの白ワイン)

【TOTO商品】

  1. お手入れらくらくセット
  2. トイレ川柳(4ロールセット)
  3. TOTOオリジナルカレンダー(限定商)

株主優待の詳細は、以下を参考にしてみてください。

  • 対象者:100株以上を保有している株主(毎年3月31日時点)
  • 申込み期限:例年7月31日ごろ(年度ごとの正式な期限は株主総会招集通知に記載)
  • 発送予定時期:11月初旬~12月中旬

対象の株主には、6月上旬に「株主総会招集ご通知」と「株主様ご優待のご案内」が郵送されるので、プレゼントを選んで期限までに申し込みましょう。

参照元:TOTO株式会社|株主優待制度

TOTOの業績

業績のイメージ

TOTOは安定的に業績を上げている企業です。コロナ禍の影響を受けて、2020年度に純利益が300億円を切ったものの、以降は370億〜400億円程度で推移していました。

2026年3月期は増収増益となり、純利益は前期比230.8%増の402億5,700万円と大幅な増益を達成しました。
売上高は7,374億4,100万円(前期比1.8%増)、営業利益は537億5,900万円(同10.9%増)、経常利益は606億8,900万円(同20.5%増)でした。前期(2025年3月期)に発生した中国事業再編に伴う特別損失の反動もあり、純利益は会社計画(310億円)を30%以上上回る着地となりました。

2027年3月期は
①米国市場でのウォシュレット普及率の更なる拡大
②台湾市場の売上高2桁成長
③半導体向け静電チャックの需要拡大
などを背景に、売上高7,850億円(+6.4%)、営業利益600億円(+11.6%)、純利益460億円(+14.3%)を見込んでおり、実現すれば13年ぶりの最高益更新となります。

一方で、中国市場の再編が営業利益率に与える影響は引き続き注視が必要な要因です。2026年3月期実績を含む、過去5年分の業績を以下の表にまとめました。

(単位:百万円)

← 表は横にスクロールできます →
決算情報売上高営業利益経常利益純利益
2026年3月期737,44153,75960,68940,257
2025年3月期724,45448,47950,36912,168
2024年3月期702,28442,76651,51537,196
2023年3月期701,18749,12154,76038,943
2022年3月期645,27352,18056,87040,131

参照元:TOTO株式会社|決算短信

TOTOとの競合他社(LIXIL・Panasonic)の業績比較

TOTOの競合であるパナソニックのイメージ

TOTOと競合他社の業績を比較してみましょう。2026年3月期時点でLIXIL・Panasonicの確定値が確認できなかったため※、3社とも共通して確認できる2025年3月期の実績で比較しています。

(百万円)

← 表は横にスクロールできます →
会社名売上高営業利益経常利益純利益
TOTO (5332)724,45448,47950,369 12,168
LIXIL (5938)1,504,697 29,68720,1502,001
Panasonic(6752)8,458,185 426,490486,289 366,205

参照元:みんかぶ

上記3社と比較すると、TOTOの売上高は規模として小さく見えます。しかし、LIXILの純利益は2025年3月期にようやく黒字化した水準にとどまっています。TOTOは前期(2025年3月期)こそ特別損失の影響で純利益が落ち込みましたが、2026年3月期には純利益が大幅に回復しました。

今後、セラミックやファインセラミックなどの新領域事業商品の需要が高まれば、TOTOの業績はさらに伸びる可能性があります。

TOTOの事業内容

TOTOの事業内容のイメージ

TOTOが製造・販売している製品は、以下の2分野です。

  • 住宅設備機器
  • 新領域事業商品

それぞれ見ていきましょう。

住宅設備機器

 

TOTOのメイン事業は、住宅設備機器の製造と販売です。国内外で新築やリフォーム時の施工を担当しており、以下のような製品を製造しています。

  • 浴槽
  • 衛生陶器(便器、洗面器など)
  • システムキッチン、洗面化粧台
  • 水栓金具(各種給水栓、排水金具など)
  • 環境建材(タイル、建材など)
  • 福祉機器 など

とくに、海外では衛生面を考慮してウォシュレットの需要が高まっており、節水便器を軸にした事業を展開しています。

 

 藤村哲也 ライジングブル投資顧問アナリスト

お尻だって洗ってほしいというCMで世にウオシュレットの存在を知らしめのが同社です。

 

 

新領域事業商品

 

TOTOは新たな領域として、セラミック商品の開発を行っています。衛生陶器の製造で培った技術やノウハウを活かし、半導体分野にも挑戦中です。おもな製品は、以下のとおりです。

  • エアスライド
  • 静電チャック
  • ボンディング・キャピラリー など

精密な製造により耐久性が高く、耐熱性・電気特性などの柔軟に活用できるTOTOのファインセラミックスは、利用者からも高い評価を得ています。

TOTOの株価|変動要因・推移と自己株式取得

株価のイメージ

TOTOの株価は、主に以下のような要因で変動しています。

1. 業績・決算の内容
純利益が会社予想を大きく上回る、または下回る決算発表があると、株価が大きく動きやすくなります。2026年3月期の純利益は会社計画を30%超上回りましたが、これは株価にとってプラス材料です。
2. 為替動向
TOTOは海外売上比率が高く、円安は輸出採算の改善要因、円高は逆にマイナス要因になりやすい傾向があります。
3. 国内外の住宅・リフォーム需要
新築着工件数やリフォーム市場の動向は、住宅設備機器メーカーであるTOTOの業績見通しに直結します。
4. 中国事業の動向
中国市場の再編に伴う特別損失など、一時的な損益要因が発表されると株価が下落しやすくなります。
5. 増配・自己株式取得などの株主還元策
増配や自己株式取得の発表は、株主還元強化のシグナルとして株価の押し上げ要因になることがあります。

TOTOの株価は、6,393円(2026年8月28日終値)です。52週高値は9,500円、52週安値は3,766円で、値動きにやや幅がある1年でした。以下のチャートでは、直近10年間の株価の推移を示しています。

TOTOの株価のイメージ

出典:Yahoo!ファイナンス|TOTO(株)【5332】

約10年前の2015年も、TOTOの株は3,000円台で取引されていました。その後、短期的な値動きはありつつも3,000〜4,000円台で推移。

しかし、2018年1月に6,900円台、2021年2月に7,300円台を記録。直近10年間で2回にわたって株価が高騰しました。とくに、2021年の値上がりは「コロナ禍での衛生意識の高まりによって、アメリカや中国でウォシュレットの売り上げが伸びた点が影響した」とも考えられています。

 藤村哲也 ライジングブル投資顧問アナリスト

TOTOは2026年3月期に110円へ増配し、2027年3月期も120円への増配を予想するなど、増配実績のある銘柄です。配当利回りは1%台とやや控えめですが、業績回復に伴う株価上昇とあわせてトータルリターンを狙える可能性の高い銘柄といえます。

また、TOTOと競合他社の株の値動きについては、以下の表を参考にしてみてください。

← 表は横にスクロールできます →
会社名現在の価格 (25/8/28時点)年初来高値年初来安値
TOTO (5332)6,393円

9,500円

3,766円

LIXIL(5938)1,768円1,990円1,572円
Panasonic(6752)4,463円4,982円1,474円

TOTOの自己株式取得

自己株式取得のイメージ

 TOTOの直近の自己株式取得は下記のとおり行われました。

取得期間取得方法取得株式総数取得総額
2025年5月1日~2025年5月31日事前公表型市場買付(ToSTNeT)を含む市場買付1,506,700 株5,570,269,900 円

※2025年6月以降の追加実施状況は確認できなかったため、最新の実施有無はTOTO公式IRでご確認ください。

※2025年6月以降の追加実施状況は確認できなかったため、最新の実施有無はTOTO公式IRでご確認ください。配当ねらいで個別株を検討するなら、買う前だけでなく保有中の判断も重要です。
配当利回りだけで銘柄を選ぶと、株価の下落や減配によって、思ったように資産形成が進まないこともあります。
そのため、個別株で資産形成を考える場合は、配当だけでなく、業績の見通しや分散、保有継続の判断まで含めて考えることが大切です。

一方で、
「どの銘柄を選べばいいかわからない」
「買った後にいつまで持つべきか判断できない」
と感じる方も少なくありません。

そのような方に向けて、ライジングブルでは売買判断をサポートするサービスを案内しています。
個別株の運用に不安がある方は、サービス内容をご確認ください。
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よくある質問(FAQ)

Q1. TOTOの配当金はいつもらえますか?

中間配当は基準日(9月30日)から2〜3ヶ月後の11月〜12月頃、期末配当は基準日(3月31日)から2〜3ヶ月後の5月〜6月頃に、証券口座に振り込まれます。

Q2. TOTOの配当金はいくらですか?

2026年3月期の配当金は年間110円(中間50円・期末60円)で確定しています。2027年3月期は会社予想で年間120円への増配が見込まれています(2026年8月28日時点)。

Q3. TOTOの株価はなぜ変動するのですか?

業績(とくに純利益の増減)、為替動向、住宅・リフォーム需要、中国事業の動向、増配や自己株式取得など株主還元策の発表が主な変動要因です。詳しくは本記事の「TOTOの株価はなぜ動く?」をご覧ください。

Q4. TOTOの配当利回りは高いですか?

2026年8月28日時点の配当利回りは約1.7〜1.9%程度で、決して高い水準ではありません。ただし配当性向は45.3%と無理のない水準で、増配傾向が続いている点が特徴です。

Q5. TOTOの株主優待はどのようにもらえますか?

100株以上を3月31日時点で保有していると、9種類の優待品から1つを選んでもらえます。対象株主には6月上旬に案内が郵送され、例年7月末ごろが申込み期限の目安です。

 

まとめ

totoのイメージ

本記事では、TOTOの配当金について解説しました。

TOTOの2024年度の配当金は、1株あたり年間100円で計画されています。単元株(100株)あたり年間10,000円の配当金が支払われますが、実際に振り込まれる金額は税引後の7,968円です。

配当金額は前年度と同じですが、TOTOはコロナ禍でも配当金の支払いを継続しており、今後の方針も「増配または維持」としています。株主確定日は毎年「9月末」と「3月末」で、それから2〜3ヶ月後に証券口座に支払われる予定です。

TOTOの株主優待は、9つの優待品から選んで受け取れるプレゼントです。2024年度の株主優待の申し込みは終了しているので、株主になったら2025年度の期限内に申し込みを完了させましょう。

純利益が赤字となっている競合がいるなか、TOTOは今年度も例年並みの業績を維持しています。また、新規事業への投資も継続中です。

今後も利益に応じて株主に利益を還元する方針なので、TOTOの株を持っていれば、配当益で少しずつ資産を増やせるでしょう。

銘柄選びの参考にしてみてください。

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