【徹底解説】TQQQとは?NASDAQ100の3倍の値動きのレバレッジETF概要と今後の見通!

TQQQのイメージ

今、米国株式市場では人工知能(AI)関連銘柄の急成長により、ハイテク株中心のNASDAQ市場が注目を集めています。その中でも、NASDAQ100の値動きを3倍に増幅させるレバレッジETF「TQQQ」が、大きな投資機会として投資家の間で話題となっています。

本記事では、TQQQの特徴やメリット・デメリット、投資方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。

この記事を読むことで、以下の点が明確に理解できます。

  • なぜTQQQが今、投資家の注目を集めているのか
  • NASDAQ100の3倍のリターンを得られる仕組み
  • TQQQへの投資チャンスとリスク
  • 2025年今後の見通し
  • どこで買えばいいの?具体的な取引方法

これらの知識を身につけることで、ハイリターンを狙うTQQQ投資を、リスクを理解した上で実践することが可能になります。投資の基礎から実践的なノウハウまで、この1記事ですべてが把握できます。

TQQQとは?

レバレッジETFのイメージ

TQQQは、米国プロシェアーズ社が発売するETF(上場投資信託)です。プロシェアーズ社は、約600億ドルの資産を持つ世界でも屈指の資産運用会社であり、複数の戦略的なETFを取り扱っているのが特徴です。

TQQQの特徴と価格推移

TQQQは、正式名称「ProShares UltraPro QQQ」といい、米国NASDAQ100指数の3倍の値動きをするETFです。NASDAQ100は、米国のIT企業を中心としたNASDAQ市場のうち、時価総額と流動性が高い100銘柄を加重平均した指数です。そのため直近ではAI関連株の高騰で大きく上昇しています。

TQQQの月足チャートを確認してみましょう。

2021年末にピークをつけてから大きく下がりましたが、その後ピーク近くまで上昇し現在下がっている状態です。

チャートを見るとわかりますが、3倍のレバレッジをかけているため、上がる時は大きく上がり、下がる時は一気に下がっています。 一旦底を打って、再び上昇しているため、現在は利益が出やすい状況といえるでしょう。

レバレッジETFとは

投資対象となる指標の日々の値動きに対して、2倍や3倍になるように設計されたETFのことをいいます。相場が上昇している場合は大きな利益を得られますが、下落すると大きく損失を出す可能性があるのが注意点です。

リスクが高い商品のため、レバレッジETFに投資する際は、余剰資金の範囲内で投資することをおすすめします。

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TQQQはいくらで買える?経費は?

よくある質問のイメージ

購入単位は1株単位で1株61.13ドルです。約9,169円で1株購入できます。(為替1ドル150円計算で2025年1月31日現在)

10株で91,690円、100株で約916,900円です。

TQQQのコスト

年間の経費率は0.84%です。(2025年3月12日現在)

他に米国株の取引き手数料などは各証券会社で異なりますがSBI証券で0.45%(税込)、42万円の約定としても1,840円程度です。経費を知っておくことは重要です。(実際の手数料は証券会社でご確認ください。)

藤村 哲也

TQQQの経費率は一般的なETFよりも高めです。これは、レバレッジをかけているため、運用コストがかかるためです。この経費率の高さは、長期保有する際に影響を与える要因となります。

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TQQQの運用成績

TECLの運用成績

TQQQのトータルリターン

 

トータルリターンは、分配金や値上がり益、ファンドにかかった費用なども含めて、一定期間にどれだけ値上がり(もしくは値下がり)したかを示したものです。

(2025年3月12日現在)

期間トータルリターン
3ヶ月9.51%
1年58.23%
3年-0.43%
5年30.57%
10年35.10%
設定以来42.61%

TQQQのトータルリターンを見ると長期保有に向いていると思う方もいると思いますが、リターンを狙える一方で、リスクも大きいです。市場が下落すると、TQQQの価格も急激に下がる可能性があります。そのため、投資を行う際は、リスク管理が非常に重要になります。

藤村 哲也

TQQQの構成銘柄

構成銘柄のイメージ

TQQQは、NASDAQの組入上位100銘柄の加重平均で構成されています。銘柄の組み入れ割合を確認してみましょう。

上位10銘柄は以下のようになっています。

順位銘柄名組入比率
1アップル9.79%
2エヌビディア8.50%
3マイクロソフト8.10%
4アマゾン5.96%
5ブロードコム4.63%
6テスラ3.79%
7メタプラットフォームズ クラスA3.30%
8アルファベット クラスA2.89%
9アルファベット クラスC2.72%
10コストコ2.58%

アルファベットは、Googleの親会社です。ほとんど上位はIT関連の企業が名を連ねています。AI関連で話題のエヌビディアも上位ですね。

セクター別の構成比も確認してみましょう。

順位銘柄名組入比率
1情報技術51.29%
2通信サービス15.11%
3一般消費財14.73%
4生活必需品5.48%
5ヘルスケア4.98%
6資本財・サービス4.61%
7素材1.27%
8公益事業1.24%
9エネルギー0.56%
10金融0.54%
11不動産0.19%

※引用:上記2表のデータともに2024年12月31日プロシェアーズHPより

ここでも、IT関連が半分近くを占めていることがわかります。IT関連は、現在AIブームにより伸長しているセクターですので、この先も上昇が期待できます。

TQQQに投資するメリット

メリットの説明

続いてTQQQに投資するメリットについて確認していきましょう。 メリットとしては次の2点があげられます。

  1. レバレッジにより大きな利益を狙いやすい
  2. IT関連株の将来性に期待できる

それぞれ解説していきます。

1.レバレッジにより大きな利益を狙いやすい

TQQQは、NASDAQ100に3倍のレバレッジをかけた商品です。レバレッジとは「てこの原理」のことで、NASDAQ自体がそれほど上がっていなくても、3倍の利益が狙えます。 とくに株価の上昇局面で買い付けできれば、短期間で大きな利益を得ることが可能です。 同時にリスクも3倍となりますので、その点は注意が必要です。

2.IT関連株の将来性に期待できる

TQQQのセクター別の構成比では、IT関連株が全体の半分近い数字となっていました。 IT関連株は、コロナ終了後に一時的に下げたものの、直近では、AI関連の盛り上がりで上昇に転じています。

IT関連株は、高PER(株価収益性が高い)株が多く、相対的に配当利回りが低いため、金利上昇時には下がる傾向があります。 これは、金利上昇時は債権市場に資金が流れるためですが、今後米国については、利下げ局面に入ると予測され、株高が期待できます。

TQQQの今度の見通しは?

株価とお金のイメージ

現在、AI関連株やテクノロジー株が注目を集めており、これがNASDAQ100の成長を支えています。特に、エヌビディアやマイクロソフトなどの企業が好調であるため、TQQQの価格も上昇する可能性があります。

米国の経済指標、特にインフレ率や金利の動向がTQQQの株価に影響を与えます。金利が低下する場合、株式市場全体が上昇しやすく、TQQQにもプラスの影響を与えるでしょう。一方、金利が上昇すると、テクノロジー株は売られやすくなるため、TQQQの価格も下がるリスクがあります。

藤村 哲也

TQQQの今後の株価は、AI関連株の成長、経済指標や投資家の心理など多くの要因に影響されます。短期的には上昇が期待されるものの、リスクも伴うため、投資を行う際は慎重な判断が必要です。特に、レバレッジETFであるため、価格の変動が大きいことを理解しておくことが重要です。

TQQQに投資するデメリット・注意点

投資するデメリット・注意点のイメージ

TQQQは、上昇局面では、レバレッジをかけた分大きく利益が出せる反面、下落局面では注意が必要です。 TQQQに投資をするデメリットや注意点は以下の2点が考えられます。

  1. 値下がり時のリスクが大きい
  2. 経費率が高い

それぞれ詳しく解説していきます。

1.値下がり時のリスクが大きい

下記チャートは、プロシェアーズ社が発表している、TQQQとNASDAQ100の相関関係を表したチャートです。

TQQQとNASDAQ100の相関関係を表したチャート

NASDAQ100と連動していますが、上昇局面や下落局面での値動きが非常に大きくなっているのがわかります。 上昇局面で買ったものをそのまま保有していると下落局面で大きな損失を出し、時間が立ってもなかなか回復できません。

長期保有するのではなく、下落局面では早めに手放すなどの対応が必要です。

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2.経費率が高い

一般的にETFは投資信託などと比較して、信託報酬など日々かかる経費率が低いのが特徴です。しかしながら、レバレッジETFのTQQQは、経費率が0.84%と比較的高めに設定されています。(証券会社によって経費率は異なります)

経費率0.84%は、100万円を年間保有していると、8,400円差し引かれることになります。 同じNASDAQ100に連動し、レバレッジをかけていないETFのQQQの経費率0.2%に対して4倍以上の経費です。

TQQQとQQQを比較してみよう

銘柄を資格してみよう

TQQQと同様にNASDAQ100に連動するETFとしてQQQがあります。TQQQとの違いを確認していきましょう。

QQQとは

QQQは、インベスコ社が販売するNASDAQ100に連動したETFですが、こちらはレバレッジがかかっていません。NASDAQ100の価格同様の値動きを目指したETFです。

NASDAQ100に連動するETFのため、IT関連の株価上昇のメリットを受けられ、レバレッジをかけていない分、リスクはそこまで高くないのが特徴といえます。

TQQQとQQQのチャートやリターンを比較

TQQQとQQQのチャートの動きや利回り、経費率を比較してみましょう。

TQQQとQQQの週足チャート

 

TQQQとQQQを比べると、QQQは安定して価格が上昇していますが、3倍のレバレッジをかけたTQQQは、非常に大きな値動きとなっています。

【TQQQ vs QQQ トータルリターン比較】

トータルリターンTQQQQQQ
1年58.23%8.13%
3年-0.43%14.44%
5年30.57%22.65%

【TQQQ vs QQQ 経費率比較】

TQQQ:0.84% 
QQQ:0.20%

※2024年11月Bloombergから引用

2024年は株価が大きく上がっているため、トータルリターンでは、TQQQが58.23%となっています。 しかし3年間のリターンで見るとQQQのほうがパフォーマンスが良く、購入時期によって大きな差があるのがわかります。

QQQでも5年間で見れば約22.65%のリターンとなっていますが、あまりリスクを取りたくない場合は、QQQも選択肢の1つとして検討しても良いでしょう。

TQQQに投資する方法

TQQQに投資するイメージ

TQQQを購入する場合は、取り扱いがある証券会社の特定口座または一般口座を開設する必要があります。レバレッジETFについては、NISAでの取り扱いはできませんので注意が必要です。

おすすめの証券会社は?

TQQQの取り扱いがあるおすすめの証券会社を紹介します。

【SBI証券】

SBI証券は、国内ネット証券では取り引きシェアNo.1の証券会社です。幅広い米国株式銘柄を取り扱っており、TQQQの売買が可能です。

PROSHARES ULTRAPRO QQQ ETF (TQQQ)

ちなみにナスダック100指数の日次運用実績の反対の3倍(300%)に連動する投資成果を目指す「SQQQ」の売買も可能です。

【楽天証券】
楽天証券はSBI証券と同様の最大手のネット証券です。管理画面の使い勝手よさや楽天ポイントを利用できるなど独自のサービスを展開し人気となっています。

SBI証券同様にTQQQ、SQQQの取引が可能ですが、NASDAQ100の値動きを3倍程度となる事をめざして運用を行う投資信託の取引も可能です。「NASDAQ100 3倍ブル

TQQQ投資する場合の注意点

TQQQは、値上がり時には大きな利益を生み出しますが、一度下がると回復するまで時間かかかり、その間、多くの含み損が発生します。 さらに、持ち続けている間、一定の経費がかかり続けますので、長期の資産運用には向かない商品です。

相場の上昇に合わせて買い付けし、ある程度値上がり益を出したら売却するなど、短期での取り引きに向いた商品といえるでしょう。 ただし、相場が上がるか下がるかの予測は非常に難しいものです。資金管理をしっかり行ない、余剰資金で投資することをおすすめします。

TQQQなどのETFや投資信託だけでなく、個別株も実は気になっている・・でも、日本や世界の会社の中から、「どの銘柄を購入すれば良いか全くわからない」という方には、信頼できる投資顧問の利用をおすすめします。当サイトを運営するライジングブル投資顧問は、株の「売買サポート」を行っております。ライジングブルの売買サポートサービスは、3ヶ月9,000円で買い推奨だけではなく、売却、銘柄入替するところまで、リスク管理をしながらサポートします。

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まとめ

株式投資

TQQQは、プロシェアーズ社が販売する、NASDAQ100に対して3倍のレバレッジをかけたETFです。レバレッジETFは、相場が上昇している際は、大きな利益を生み出します。しかし下げ相場では、予想以上に大きく下がるため、リスクが高めな商品です。

組み入れ銘柄は、IT関連の企業が多く、今後AI関連株が市場で注目される中、今後も大きく伸びることが期待できるでしょう。ただし経費率が高い商品ですので、投資する場合は、長期の資産形成ではなく、短期の上昇相場に乗って利益を得る方法に適しています。

同じNASDAQ100に投資する商品でもQQQの場合、レバレッジをかけずに経費率が低い商品となるため、長期の資産形成を目指すのであればQQQを購入することもおすすめします。

どちらの銘柄に投資をするにしても、投資は余剰資金の中から余裕を持って実施することが大切でしょう。

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