
住友商事株式会社(東証プライム:8053)は、世界各地のネットワークを活用し、鉄鋼・自動車・航空機リースなど幅広い事業を展開する総合商社です。
本記事では、住友商事の配当金額や配当時期、配当性向、配当利回りについて解説します。
2026年7月1日には1株を4株にする株式分割を実施しており、2027年3月期の配当予想は分割後の基準で1株あたり年間40円と、6年連続の増配が見込まれています。
住友商事の株はNISAの成長投資枠でも購入できるので、非課税での運用も可能です。
目次
住友商事の配当金はいくら|1株あたり年間40円の予想

2027年3月期の予想において、住友商事の配当金は1株あたり年間40円です。100株あたり年間4,000円がもらえます。
100株分の配当金を受け取るためには、156,300円※の投資額が必要です。(※2026年7月14日終値で計算)。過去5年分の配当金の推移を、以下の表にまとめました。
(1株あたり)
| 事業年度 | 年間配当(調整前) | 年間配当(調整後) | ||
| 中間配当 | 期末配当 | 合計 | ||
| 2027年3月期(予想) | 20円 | 20円 | 40円 | 40円 |
| 2026年3月期 | 70円 | 80円 | 150円 | 37.5円 |
| 2025年3月期 | 65円 | 65円 | 130円 | 32.5円 |
| 2024年3月期 | 62.5円 | 62.5円 | 125円 | 31.25円 |
| 2023年3月期 | 57.5円 | 57.5円 | 115円 | 28.75円 |
参照元:住友商事株式会社|決算短信
※住友商事は2026年7月1日に株式分割(普通株式1株につき4株の割合)を実施
※年間配当(調整前)は決算短信に記載された株式分割・併合などを考慮する前の金額
※年間配当(調整後)は株式分割・併合などを考慮した金額
2027年3月期の配当が予想どおりであれば、6年連続での増配となります。
配当金には20.315%の税金が発生するので、100株を持っている株主に支払われる金額は3,187円です。
【税引後に受け取れる配当金】(40円×100株)×(1−20.315%)=3,187.4円
配当金の税金や節税方法については、こちらの「配当金に税金はかからない?節税のコツや新NISAで非課税で受け取る方法を解説」の記事を参考にしてみてください。
住友商事の配当金はいつもらえる|12月上旬頃、翌6月下旬頃

住友商事の配当金は、中間と期末の合計2回にわけて支払われます。配当金の権利確定日と支払い開始時期を、以下の表にまとめました。
| 項目 | 中間配当 | 期末配当 |
| 権利付最終日 | 2026年9月28日(月) | 2026年3月29日(月) |
| 権利確定日 | 2026年9月30日(水) | 2026年3月31日(水) |
| 配当支払予定日 | 2026年12月頃 | 2026年6月頃 |
住友商事の配当金を受け取るためには、権利確定日時点で株主名簿に記載される必要があります。
株主名簿への登録には一定の期間を要するため、配当を受け取りたい方は早め(最低でも権利確定日の2営業日前まで)に買付を済ませておきましょう。
住友商事の配当利回りと配当性向

2027年3月期の予想において、住友商事の配当利回りは2.51%、配当性向は30.3%です。直近5年分の推移については、以下の表をご覧ください。
| 事業年度 | 配当利回り | 配当性向 |
| 2027年3月期 | 2.51%(予想) | 30.3%(予想) |
| 2026年3月期 | 3.26% | 30.1% |
| 2025年3月期 | 3.66% | 28.0% |
| 2024年3月期 | 4.10% | 39.6% |
| 2023年3月期 | 5.58% | 25.4% |
直近5年間の配当利回りは2〜5%台で推移しており、日経平均やプライム市場の平均(約2.0%)と比べると高い水準です。
住友商事は利益の40%以上を配当や自社株買いで株主に還元する方針を掲げており、配当を減らさず利益成長に応じた増配を目指しています。
配当性向は20〜30%台で推移しており、利益に対して無理のない範囲で配当を出している状況です。
競合他社との比較
2026年の住友商事の配当利回りと配当性向を、競合他社と比較しました。
(2026年度実績)
| 会社名 | 配当利回り | 配当性向 |
| 住友商事(8053) | 3.26% | 3.01% |
| 伊藤忠商事(8001) | 2.41% | 32.8% |
| 三菱商事(8058) | 3.09% | 52.2% |
| 三井物産(8031) | 2.93% | 39.5% |
| 丸紅(8002) | 2.82% | 32.5% |
参照元:みんかぶ
配当利回りは5社のなかで最も高い水準です。また、配当性向は30.1%と5社のなかで最も低く、利益に対して配当に充てる割合に余裕がある状態といえます。業績が伸びれば増配につながりやすい構造です。
配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。
配当利回りは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けられるかを示す指標です。計算式は次のようになります。
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100
配当性向は、税金を差し引いた企業の純粋な利益である当期純利益のうち、配当に回される額を表した割合です。計算式は次のようになります。
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100
目安となる数値や詳しい計算方法については、こちらの「配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説」で解説しています。
住友商事の株主優待|なし

2027年3月期において、住友商事は株主優待を実施していません。その分、累進配当の方針のもと配当金での株主還元に注力しています。
株主優待がもらえるおすすめ銘柄については、こちらの記事を参考にしてみてください。
【お得な株主優待】初心者でも購入しやすい人気銘柄5選
住友商事の業績

2026年3月期を含む、過去5年分の業績を以下の表にまとめました。
(単位:百万円)
| 決算情報 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 2026年3月期 | 7,337,259 | – | 701,998 | 600,334 |
| 2025年3月期 | 7,292,084 | – | 695,567 | 561,859 |
| 2024年3月期 | 6,910,302 | – | 527,646 | 386,352 |
| 2023年3月期 | 6,817,872 | – | 723,122 | 565,333 |
| 2022年3月期 | 5,495,015 | – | 590,019 | 463,694 |
参照元:住友商事株式会社|決算短信
直近5年間で見ると、住友商事の業績は売上、利益ともに上昇傾向です。
2023年3月期は北米鋼管事業の市況好調と資源・エネルギー関連取引の増加により売上高が前期比24.1%増に拡大。利益面でも不動産大口案件の引き渡しや資源価格の上昇が寄与し、前期比21.9%増となりました。
2024年3月期は資源価格の下落やミャンマー通信事業での貸倒引当金計上が響いて減益となったものの、2025年3月期以降は2期連続で増益を達成しています。
今後は資源価格や為替変動の影響を抑えながら、継続して利益を伸ばせるかが投資判断のポイントになります。
住友商事の事業内容

住友商事は、世界各地のネットワークを活用し、商品の販売や輸出入、国内外への事業投資など、幅広い事業を手がける総合商社です。とくに収益性の高い事業として、以下が挙げられます。
- 鉄鋼事業
- 自動車事業
- 輸送機・建機事業
- デジタル・AI事業
- ライフスタイル事業
- 化学品・エレクトロニクス・農業事業
それぞれ紹介します。
鉄鋼事業
鋼材・鋼管・輸送機材などを取り扱い、自動車・船舶・航空機・エネルギー関連設備など幅広い分野へ供給しています。
世界各地の供給網を活用した安定供給体制を持ち、電気自動車の普及対応やCO2削減につながる製品・サービスの提供にも取り組んでいます。
自動車事業
完成車・部品・自動二輪車・タイヤなどを取り扱い、製造から販売・流通まで手がけています。
世界各地で自動車販売と金融サービスを展開しており、今後は電動化対応や新たな移動サービスの拡大を進めています。
輸送機・建機事業
船舶・航空機・建設機械・鉱山機械などを取り扱い、航空機リースや建設機械の販売・整備・レンタルまで展開しています。
世界各地の建設や資源開発を支えながら、脱炭素や資源の有効活用に取り組んでいる点も強みです。
デジタル・AI事業
デジタル・AI事業では、企業の業務やサービスにデジタル技術やAIを取り入れ、効率化や新しいサービスの開発を支援しています。
グループ企業のSCSKと連携し、国内外の企業へITサービスを提供しています。
ライフスタイル事業
ライフスタイル事業では、食品スーパーの運営に加え、食肉や青果、穀物、砂糖など、幅広い食品を取り扱っています。
ドラッグストア・調剤薬局・クリニックなどのヘルスケア事業も展開しており、生活と健康に身近な分野で事業を広げています。
化学品・エレクトロニクス・農業事業
化学品・エレクトロニクス・農業事業では、化学品や合成樹脂、半導体材料、二次電池関連製品などを世界各地で取り扱っています。
医薬品原料・農薬・肥料など暮らしや農業に関わる分野にも事業領域を広げており、脱炭素対応と食料の安定供給を進めています。
住友商事と競合他社の業績比較

住友商事と競合他社の業績を比較してみましょう。前年度(2026年3月期)の業績は、以下のとおりです。
(百万円)
| 会社名 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 住友商事(8053) | 7,337,259 | – | 701,998 | 600,334 |
| 伊藤忠商事(8001) | 14,823,087 | 701,888 | 1,199,466 | 900,283 |
| 三菱商事(8058) | 18,915,995 | – | 1,096,094 | 800,460 |
| 三井物産(8031) | 13,995,222 | – | 1,087,056 | 833,971 |
| 丸紅(8002) | 8,265,841 | 256,670 | 664,457 | 543,852 |
参照元:みんかぶ
売上高・純利益の規模では5社のなかで下位ですが、純利益率は約8.2%と5社のなかで最も高く、売上に対して効率よく利益を生み出している点が特徴です。
上記5社の強みを、それぞれ以下に列挙しました。
- 住友商事:航空機の保有・管理数で世界有数の規模を持つ航空機リース事業
- 伊藤忠商事:国内約1万6,600のファミリーマート店舗を活かした生活消費関連事業
- 三菱商事:国内で消費されるLNG(液化天然ガス)の約2割を供給するエネルギー事業
- 三井物産:豪州ピルバラ地域を事業基盤とする金属資源事業
- 丸紅:菓子専門卸最大手の山星屋を中核とした食品の卸売・流通事業
なかでも、住友商事は事業規模では他社を下回るものの、航空機リース事業を軸に高い利益率を維持している点で差別化されています。
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住友商事の株価

住友商事の株価は、1,563円(2026年7月14日終値)です。以下のチャートでは、直近10年間の株価の推移を示しています。

出典:Yahoo!ファイナンス|住友商事【8053】:株価・株式情報
2016年ごろ、住友商事の株は300円前後で推移していましたが、その後右肩上がりで上昇しています。
2023年にはバークシャー・ハサウェイによる5大商社株の買い増しが注目を集め、株価は800円台まで上昇しました。
2025年にはバークシャー・ハサウェイ傘下企業の保有比率が9.30%に達し、商社株への注目が続く形となりました。2026年5月には株式4分割と上限800億円の自社株買いを同時に発表。
上記が株価の押し上げ材料となり、1,900円台まで上昇しました。2026年7月現在は、1,600円前後で取引されています。

住友商事は、総合商社として事業分散が効いており、累進配当方針のもと配当重視の投資家にとって注目しやすい銘柄です。2027年3月期は株式分割後で年間40円配当を予想し、利回りは2%台半ばです。ただし資源価格、為替、金利負担、投資案件の損益で利益が振れやすく、通期利益6,300億円計画の進捗を確認したいところです。
また、住友商事と競合他社の株の値動きについては、以下の表を参考にしてみてください。
| 会社名 | 現在の価格 | 年初来高値 | 年初来安値 |
| 住友商事(8053) | 1,563円 (以下26/7/14終値) | 1,944円(26/5/13) | 1,350円(26/3/23) |
| 伊藤忠商事(8001) | 1,904円 | 2,286円(26/2/27) | 1,802円(26/6/11) |
| 三菱商事(8058) | 4,496円 | 6,012円(26/5/15) | 3,610円(26/1/5) |
| 三井物産(8031) | 4,698円 | 6,675円(26/4/8) | 4,407円(26/7/1) |
| 丸紅(8002) | 4,920円 | 6,328円(26/2/12) | 4,408円(26/1/5) |
参照元:Yahoo!ファイナンス|日本株
住友商事の自己株式取得|実施あり

2027年3月期において、住友商事は自己株式取得を実施しています。直近の実施状況は、以下のとおりです。
- 対象:普通株式
- 取得総数:4,567,100株
- 取得価額の総額:29,976,278,500円
- 取得期間:2026年6月1日~2026年6月30日(約定ベース)
※取得株数・価額は株式分割前の基準
参照元:住友商事株式会社|自己株式の取得状況に関するお知らせ
住友商事は過去にも自己株式取得を実施しているので、今後も株主還元のひとつとして実施する可能性があります。
まとめ

本記事では、住友商事の配当金について解説しました。
2027年3月期の配当金は1株あたり年間40円が予定されており、100株あたり税引後3,187円が受け取れます。予想どおりであれば6年連続の増配となります。
5大商社のなかで配当利回りが最も高く、配当性向も30%台と利益に対して無理のない還元が続いています。累進配当の方針を掲げており、業績が伸びれば今後も増配につながりやすい構造です。
銘柄選びの参考になれば幸いです。
【ご注意事項】
本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがあります。配当金は企業の業績によって減額・廃止になる場合があります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載のデータは2026年7月14日時点のものです。最新情報は各企業のIR資料等でご確認ください。



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