
三菱UFJフィナンシャル・グループ(東証プライム:8306)は、商業銀行や信託銀行、証券会社などの金融サービスを提供する総合金融グループです。
本記事では、三菱UFJフィナンシャル・グループの2027年3月期(2026年4月〜2027年3月)の配当予想を基に、2026年時点での配当金額や配当時期、配当性向、配当利回りについて解説します。
三菱UFJの株はNISAの成長投資枠でも購入できるので、非課税での運用も可能です。
目次
三菱UFJの配当金はいくら|1株あたり70円の予想

2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)の、三菱UFJの配当金は1株あたり年間86円でした。単元株100株の年間配当金は8,600円です。
2027年3月期(2026年4月1日~2027年3月31日)の配当予想は年間96円です。100株分の配当金を受け取るためには、360,600円の投資額が必要です。(※3,606円:2026年8月12日の終値で計算)
過去5年分の配当金の推移を、以下の表にまとめました。
(1株あたり)
| 事業年度 | 中間配当 | 期末配当 | 年間合計額 |
| 2027年3月期(予想) | 48円 | 48円 | 96円 |
| 2026年3月期 | 35円 | 51円 | 86円 |
| 2025年3月期 | 25円 | 39円 | 64円 |
| 2024年3月期 | 20.5円 | 20.5円 | 41円 |
| 2023年3月期 | 16円 | 16円 | 32円 |
配当金には20.315%の税金が発生するので、100株を持っている株主に支払われる金額は7,650円です。
【税引後に受け取れる配当金】(96円×100株)×(1−20.315%)=7650円
配当金の税金や節税方法については、こちらの「配当金に税金はかからない?節税のコツや新NISAで非課税で受け取る方法を解説」記事を参考にしてみてください。
三菱UFJの配当金はいつもらえる|6月末と12月末

三菱UFJの配当金は、中間と期末の合計2回にわけて支払われます。三菱UFJの配当金が支払われる時期と権利確定日を、以下の表にまとめました。
2026年配当受取カレンダー
| 項目 | 中間配当 | 期末配当 |
| 権利付最終日 | 2026年9月28日(月) | 2027年3月29日(月) |
| 権利確定日 | 2026年9月30日 (水) | 2027年3月31日(水) |
| 配当支払予定日 | 2026年12月 | 2027年6月 |
参照元:三菱UFJフィナンシャル・グループ|株式事務・手続きのご案内、三菱UFJ信託銀行|配当金はいつ受け取れますか?
三菱UFJの配当金を受け取るには、株主名簿への登録が必要です。
反映に時間がかかるので、基準日の2営業日前までに株を買いましょう。ただし、証券会社によって買付日が異なるケースがあるため、できるだけ早めに注文を完了させるのが無難です。
三菱UFJの配当利回りと配当性向

2026年3月期において、三菱UFJの配当利回りは3.05%、配当性向は40.3%です。直近5年分の推移については、以下の表をご覧ください。
| 事業年度 | 配当利回り | 配当性向 |
| 2026年3月期 | 2.62% | 40.3% |
| 2025年3月期 | 3.75% | 40.0% |
| 2024年3月期 | 3.45% | 32.9% |
| 2023年3月期 | 4.09% | 35.3% |
| 2022年3月期 | 4.36% | 31.7% |
参照元:三菱UFJ|決算短信
直近の配当利回りが落ちているのは株価が上昇傾向だからです。日経平均やプライム市場の平均配当利回り(約2.5%)と比べると、三菱UFJの平均配当利回りは若干高めの水準です。また、配当性向については「年間40%」を目標にしており、現実的な水準で配当金の支払いを継続しています。
以下の表では、2026年3月期の三菱UFJの配当利回りと配当性向を、競合他社と比較しました。
(2026年3月期)
| 会社名 | 配当利回り | 配当性向 |
| 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) | 3.75% | 40.3% |
| 三井住友フィナンシャルグループ(8316) | 2.61% | 38.0% |
| みずほフィナンシャルグループ(8411) | 1.73% | 28.8% |
参照元:みんかぶ
三菱UFJの配当利回りは、上記3社の競合と同じ水準です。以前より全体的に配当利回りは低くなっています。配当性向についても、三菱UFJが3社の中では一番高く株主還元を継続しています。配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。
配当利回りとは?
購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けられるかを示す指標です。配当利回りが高いことは、投資した資金に対して多くの配当金を受け取れるということです。一方、株価の下落によって利回りが高くなっている場合は、企業の業績悪化を示す兆候であり、将来的な減配のリスクも考えられます。
計算式は次のようになります。
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100
配当性向とは?
税金を差し引いた企業の純粋な利益である当期純利益のうち、配当に回される額を表した割合です。つまり配当性向が高いと、株主への利益還元が多くなります。投資家には短期的な利益が増えるなどのメリットがあります。しかし、高すぎると減配や無配、株価下落のリスクなど将来の成長性や財務の安定性に影響が出るリスクも存在します。計算式は次のようになります。
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100
目安となる数値や詳しい計算方法については、「配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説」記事で解説しています。
三菱UFJの株主優待|なし

三菱UFJは、株主優待を実施していません。しかし、増配によって株主に利益を還元する方針により、過去5年間の三菱UFJの配当利回りは右肩上がりです。そのため、今後も配当金で株主に利益を還元する可能性が高いでしょう。
それでも、お得な株主優待を受けたい方は、こちらの「【お得な株主優待】初心者でも購入しやすい人気銘柄5選」記事を参考にしてみてください。
三菱UFJの業績

三菱UFJの業績(直近5年分)を下表にまとめました。
(単位:百万円)
| 決算情報 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 2026年3月期 | 14,620,843 | ー | 3,410,192 | 2,427,229 |
| 2025年3月期 | 13,629,997 | ー | 2,669,483 | 1,862,946 |
| 2024年3月期 | 11,890,350 | ー | 2,127,958 | 1,490,781 |
| 2023年3月期 | 9,281,027 | ー | 1,020,728 | 1,116,496 |
| 2022年3月期 | 6,075,887 | ー | 1,537,649 | 1,130,840 |
参照元:三菱UFJフィナンシャル・グループ|財務情報 日本基準
過去5年で見ると、三菱UFJフィナンシャル・グループの業績は好調に推移しています。2026年3月期の純利益は、前期比約30.3%増となる1兆4,620億円を記録しました。
業績が好調な大きな理由は、日本の金利上昇です。
金利がある世界に戻ったことで、銀行本来の商売が儲かりやすくなっています。また、手数料収入も伸びています。
売上高は年々右肩上がりに上昇していて、2027年3月期について会社は、さらに増益となる2兆7,000億円の純利益を目標にしています。
競合他社の業績を比較
三菱UFJと競合他社の業績を比較してみましょう。2026年3月期の業績は、以下のとおりです。
(百万円)
| 会社名 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) | 14,620,843 | ー | 3,410,192 | 2,427,229 |
| 三井住友フィナンシャルグループ(8316) | 10,790,853 | ー | 2,303,350 | 1,582,973 |
| みずほフィナンシャルグループ(8411) | 9,085,438 | ー | 1,573,159 | 1,248,632 |
参照元:みんかぶ
三菱UFJの強みは、世界規模のネットワーク数と豊富な事業ノウハウです。
たとえば、アメリカの金融機関「モルガン・スタンレー」と協力することで、国内外の顧客に対して資産運用や企業の合併・買収などの金融サービスを提供しています。
結果、国内のメガバンク3社を比べると、2025年3月期の三菱UFJは「売上高」「経常利益」「純利益」のすべてにおいてトップとなりました。
また、みずほフィナンシャルグループは銀行と証券が連携し、企業の資金調達から運用までを支えるビジネスモデルを強みとしています。
三菱UFJは他社を圧倒する事業規模の大きさを活かし、今後も業績アップを継続する可能性があります。
三菱UFJの事業内容

三菱UFJは、おもに6分野で事業を展開しています。
それぞれ紹介します。
リテール・デジタル事業
リテール・デジタル事業では、おもに以下の金融サービスを提供しています。
- 資産運用
- 口座管理
- デジタル決済サービス
法人・ウェルスマネジメント事業
法人・ウェルスマネジメント事業のターゲット層は、おもに企業と富裕層です。
「会社の後継ぎ問題」や「お金や資産の引き継ぎ」などをサポートし、社会の課題解決にも貢献しています。
コーポレートバンキング事業
コーポレートバンキング事業は、日本の大企業に対して金融サービスを提供する部門です。
- 貸出
- 資金決済
- 外国為替
また、会社の合併や買収(M&A)や不動産の売買など、専門的な知識が必要な場面でもサポートしています。
受託財産事業
受託財産事業では、顧客の資産を預かったり増やしたりするサービスを提供しています。おもなサービス内容は、以下のとおりです。
- 資産運用
- 資産管理
- 年金に関するサポート
グローバルCIB事業
グローバルCIB事業は、海外を含む世界中の大企業を対象としている部門です。銀行サービス(お金のやり取りや貸出など)だけでなく、株や債券など証券関係のサービスもあわせてサポートしています。
グローバルコマーシャルバンキング事業
グローバルコマーシャルバンキング事業では、東南アジアの中小企業や一般の顧客に対して金融サービスを提供しています。タイのクルンシィ銀行(アユタヤ銀行)やインドネシアのバンクダナモンなどと提携することで、地域にあわせた柔軟な対応が可能です。
三菱UFJの株価

三菱UFJの株価は、3,606円(2026年8月11日終値)です。以下のチャートでは、直近10年間の株価の推移を示しています。
出典:Yahoo!ファイナンス|(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ【8306】
2015年ごろ、三菱UFJの株は700〜800円程度で取引されていました。しかし、日銀の「マイナス金利導入」の影響もあってか、2016年に三菱UFJの株は500円代まで下落しています。
その後、2017年に株価が800円台まで回復したものの、2020年の連結決算で3,600億円の損失が出たことで再び下落。それでも、2024年3月期にアジア関連事業が好調となったことで株価が徐々に回復し、2026年8月時点では3,500円前後で取引されています。

三菱UFJは、2027年3月期も増益・増配を目指しており、配当投資先としては比較的見通しの立てやすい銘柄です。 特に国内金利の正常化は大きな追い風で、96円配当を受け取りながら利益成長も期待できます。
ただし、銀行株なので、①2027年3月期の純利益2.7兆円目標を達成できるか、②国内の貸出金利回りが伸び続けるか、③貸倒費用が急増していないか、④急激な金利上昇で債券の含み損が膨らんでいないかを決算ごとに確認することが大切です。
また、三菱UFJと競合他社の株の値動きについては、以下の表を参考にしてみてください。
3メガバンクとも金利上昇と増配が追い風ですが、三菱UFJは規模と海外分散、三井住友は収益力と増配、みずほは株主還元の積極性がそれぞれの強みです。
| 会社名 | 現在の価格 | 年初来高値 | 年初来安値 |
| 三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) | 3,606円 (以下26/8/11終値) | 3,813円 (26/07/27) | 2,516円 (26/01/05) |
| 三井住友フィナンシャルグループ(8316) | 6,857円 | 7,260円 (26/07/27) | 4,927円 (26/03/30) |
| みずほフィナンシャルグループ(8411) | 8,502円 | 8,816円 (26/07/23) | 5,775円 (26/01/05) |
参照元:Yahoo!ファイナンス|日本株
三菱UFJの自己株式取得

三菱UFJファイナンス・グループは保有する自己株式の総数の上限を、発行済株式総数の5%程度を目安とし、それを超える数の株式は、原則として消却という方針です。直近の自己株式取得状況は以下のとおりです。
- 対象:普通株式
- 取得総数:約31,967,100株
- 取得価額の総額:99,999,771,608円
- 取得期間:2026年5月18日 ~ 2026年6月25日
参照元:株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ|自己株式の取得状況および取得終了に関するお知らせ
三菱UFJは過去に何度も自己株式取得を実施しているので、今後も株主還元の一環として行う可能性があります。
配当ねらいで個別株を検討するなら、買う前だけでなく保有中の判断も重要です。
配当利回りだけで銘柄を選ぶと、株価の下落や減配によって、思ったように資産形成が進まないこともあります。
そのため、個別株で資産形成を考える場合は、配当だけでなく、業績の見通しや分散、保有継続の判断まで含めて考えることが大切です。
一方で、
「どの銘柄を選べばいいかわからない」
「買った後にいつまで持つべきか判断できない」
と感じる方も少なくありません。
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三菱UFJの配当金に関するよくある質問
まとめ|三菱UFJの配当金は今後も注目

本記事では、三菱UFJの配当金について解説しました。
2026年3月期において、三菱UFJの配当金は1株あたり年間86円となりました。単元株100株の年間配当金は8,600円です。
2027年3月期の配当予想は年間96円です。100株分の配当金を受け取るためには、360,600円の投資額が必要です。(※3,606円:2026年8月12日の終値で計算)
100株あたり年間8,600円が支払われますが、実際に振り込まれる金額は税引き後の7,650円です。
直近5年間の推移を見ると、三菱UFJの業績は右肩上がりと好調であり2027年3月期について会社は、さらに増益となる2兆7,000億円の純利益を目標にしています。
また、配当性向は約40%を基準としているうえ、利益アップに伴って増配する方針なので、三菱UFJは今後も株主への利益還元を継続する可能性が高いです。
銘柄選びの参考にしてみてください。



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