三菱UFJの配当金はいくら?配当時期や権利確定日、利回りについて解説

三菱UFJの配当金はいくら?配当時期や権利確定日、利回りのイメージ

三菱UFJフィナンシャル・グループは、商業銀行や信託銀行、証券会社などの金融サービスを提供する総合金融グループです。

本記事では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(東証プライム:8306)の配当金額や配当時期、配当性向、配当利回りについて解説します。

2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)の配当金は1株あたり年間70円の予定で、前年から6円の増配が見込まれています。

三菱UFJの株はNISAの成長投資枠でも購入できるので、非課税での運用も可能です。

三菱UFJの配当金はいくら|1株あたり70円の予想

三菱UFJの配当金はいくらのイメージ

2026年3月期の予想では、三菱UFJの配当金は1株あたり年間70円です。単元株100株の年間配当金は7,000円です。100株分の配当金を受け取るためには、229,100円の投資額が必要です。※2025年8月22日の終値で計算

過去5年分の配当金の推移を、以下の表にまとめました。

(1株あたり)

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事業年度中間配当期末配当年間合計額
2026年3月期(予想)35円35円70円
2025年3月期25円39円64円
2024年3月期20.5円20.5円41円
2023年3月期16円16円32円
2022年3月期13.5円14.5円28円

参照元:三菱UFJフィナンシャル・グループ|配当情報

配当金には20.315%の税金が発生するので、100株を持っている株主に支払われる金額は5,577円です。

【税引後に受け取れる配当金】(70円×100株)×(1−20.315%)=5,577.95円

配当金の税金や節税方法については、こちらの「配当金に税金はかからない?節税のコツや新NISAで非課税で受け取る方法を解説」記事を参考にしてみてください。

三菱UFJの配当金はいつもらえる|6月末と12月末

三菱UFJの配当金はいつもらえるのイメージ

三菱UFJの配当金は、中間と期末の合計2回にわけて支払われます。三菱UFJの配当金が支払われる時期と権利確定日を、以下の表にまとめました。

項目中間配当期末配当
権利確定日9月30日3月31日
支払い時期11月〜12月末5月下旬~6月末

参照元:三菱UFJフィナンシャル・グループ|株式事務・手続きのご案内、三菱UFJ信託銀行|配当金はいつ受け取れますか?

三菱UFJの配当金を受け取るには、株主名簿への登録が必要です。

反映に時間がかかるので、2026年3月期の中間配当を受け取るためには、基準日の2営業日前までに株を買いましょう。ただし、証券会社によって買付日が異なるケースがあるため、できるだけ早めに注文を完了させるのが無難です。

三菱UFJの配当利回りと配当性向

三菱UFJの配当利回りと配当性向のイメージ

2026年3月期において、三菱UFJの配当利回りは3.05%、配当性向は40.3%の予想です。直近5年分の推移については、以下の表をご覧ください。

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事業年度配当利回り配当性向
2026年3月期(予想)3.05%40.3%
2025年3月期3.75%40.0%
2024年3月期3.45%32.9%
2023年3月期4.09%35.3%
2022年3月期4.36%31.7%

参照元:三菱UFJ|決算短信

直近5年間において、三菱UFJの配当利回りは約3〜4%で推移しています。

日経平均やプライム市場の平均配当利回り(約2.5%)と比べると、三菱UFJの配当利回りは高水準です。また、配当性向については「年間40%」を目標にしており、現実的な水準で配当金の支払いを継続しています。

以下の表では、2025年3月期の三菱UFJの配当利回りと配当性向を、競合他社と比較しました。

(2025年3月期)

会社名配当利回り配当性向
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)3.75%40.0%
三井住友フィナンシャルグループ(8316)3.54%40.45%
みずほフィナンシャルグループ(8411)4.05%39.97%

参照元:みんかぶ

三菱UFJの配当利回りは、上記3社の競合と同じ水準です。配当性向についても、競合他社と同じ水準で安定した株主還元を継続しています。配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。

 

配当利回りは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けられるかを示す指標です。配当利回りが高いことは、投資した資金に対して多くの配当金を受け取れるということです。一方、株価の下落によって利回りが高くなっている場合は、企業の業績悪化を示す兆候であり、将来的な減配のリスクも考えられます。

計算式は次のようになります。

配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100

配当性向は、税金を差し引いた企業の純粋な利益である当期純利益のうち、配当に回される額を表した割合です。つまり配当性向が高いと、株主への利益還元が多くなります。投資家には短期的な利益が増えるなどのメリットがあります。しかし、高すぎると減配や無配、株価下落のリスクなど将来の成長性や財務の安定性に影響が出るリスクも存在します。計算式は次のようになります。

配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100

目安となる数値や詳しい計算方法については、「配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説」記事で解説しています。

三菱UFJの株主優待|なし

株主優待のイメージ

三菱UFJは、株主優待を実施していません。しかし、増配によって株主に利益を還元する方針により、過去5年間の三菱UFJの配当利回りは右肩上がりです。

そのため、今後も配当金で株主に利益を還元する可能性が高いでしょう。

それでも、お得な株主優待を受けたい方は、こちらの「【お得な株主優待】初心者でも購入しやすい人気銘柄5選」記事を参考にしてみてください。

三菱UFJの業績

三菱UFJの業績のイメージ

三菱UFJの業績(直近5年分)を下表にまとめました。

(単位:百万円)

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決算情報売上高営業利益経常利益純利益
2025年3月期(2024年12月末時点)13,629,9972,669,4831,862,946
2024年3月期11,890,3502,127,9581,490,781
2023年3月期9,281,0271,020,7281,116,496
2022年3月期6,075,8871,537,6491,130,840
<2021年3月期6,025,336<1,053,610777,018

参照元:三菱UFJフィナンシャル・グループ|財務情報 日本基準

過去5年で見ると、三菱UFJフィナンシャル・グループの業績は好調に推移しています。

2025年3月期の純利益は、前期比約25%増となる1兆8,629億円を記録しました。

利益が増えたおもな理由として、保有中の他社株を売却して利益が出たことが挙げられます。

さらに、2024年3月期にはMUFGユニオンバンクの株式を売却することが決まり、これまで帳簿上で計上していた損失が取り消されることになります。

売上高については年々右肩上がりに上昇しているため、今後も三菱UFJの業績アップに期待がもてます。

三菱UFJの事業内容

三菱UFJの事業内容のイメージ

三菱UFJは、おもに6分野で事業を展開しています。

それぞれ紹介します。

リテール・デジタル事業

リテール・デジタル事業では、おもに以下の金融サービスを提供しています。

  • 資産運用
  • 口座管理
  • デジタル決済サービス

リテール・デジタル事業の2025年3月期の売上総利益(粗利益)は、約9,445億円でした。

法人・ウェルスマネジメント事業

法人・ウェルスマネジメント事業のターゲット層は、おもに企業と富裕層です。

「会社の後継ぎ問題」や「お金や資産の引き継ぎ」などをサポートし、社会の課題解決にも貢献しています。

法人・ウェルスマネジメント事業の2025年3月期の売上総利益は、約7,265億円でした。

コーポレートバンキング事業

コーポレートバンキング事業は、日本の大企業に対して金融サービスを提供する部門です。

  • 貸出
  • 資金決済
  • 外国為替

また、会社の合併や買収(M&A)や不動産の売買など、専門的な知識が必要な場面でもサポートしています。コーポレートバンキング事業の2025年3月期の売上総利益は、約1兆256億円でした。

受託財産事業

受託財産事業では、顧客の資産を預かったり増やしたりするサービスを提供しています。おもなサービス内容は、以下のとおりです。

  • 資産運用
  • 資産管理
  • 年金に関するサポート

受託財産事業の2025年3月期の売上総利益は、約5,342億円でした。

グローバルCIB事業

グローバルCIB事業は、海外を含む世界中の大企業を対象としている部門です。

銀行サービス(お金のやり取りや貸出など)だけでなく、株や債券など証券関係のサービスもあわせてサポートしています。

グローバルCIB事業の2025年3月期の売上総利益は、約9,130億円でした。

グローバルコマーシャルバンキング事業

グローバルコマーシャルバンキング事業では、東南アジアの中小企業や一般の顧客に対して金融サービスを提供しています。

タイのクルンシィ銀行(アユタヤ銀行)やインドネシアのバンクダナモンなどと提携することで、地域にあわせた柔軟な対応が可能です。

グローバルコマーシャルバンキング事業の2025年3月期の売上総利益は約9,693億円でした。

三菱UFJと競合他社の業績比較

三菱UFJと競合他社の業績比較のイメージ

三菱UFJと競合他社の業績を比較してみましょう。前年度(2025年3月期)の業績は、以下のとおりです。

(百万円)

← 表は横にスクロールできます →
会社名売上高営業利益経常利益純利益
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)13,629,9972,669,4831,862,946
三井住友フィナンシャルグループ(8316)10,174,8941,719,4821,177,996
みずほフィナンシャルグループ(8411)9,030,3741,168,141885,433

参照元:みんかぶ

三菱UFJの強みは、世界規模のネットワーク数と豊富な事業ノウハウです。

たとえば、アメリカの金融機関「モルガン・スタンレー」と協力することで、国内外の顧客に対して資産運用や企業の合併・買収などの金融サービスを提供しています。

結果、国内のメガバンク3社を比べると、2025年3月期の三菱UFJは「売上高」「経常利益」「純利益」のすべてにおいてトップとなりました。

また、みずほフィナンシャルグループは銀行と証券が連携し、企業の資金調達から運用までを支えるビジネスモデルを強みとしています。

三菱UFJは他社を圧倒する事業規模の大きさを活かし、今後も業績アップを継続する可能性があります。

三菱UFJの株価

三菱UFJの株価のイメージ

三菱UFJの株価は、2,291円(2025年8月22日終値)です。以下のチャートでは、直近10年間の株価の推移を示しています。三菱UFJの直近10年間の株価の推移表

出典:Yahoo!ファイナンス|(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ【8306】

2015年ごろ、三菱UFJの株は700〜800円程度で取引されていました。しかし、日銀の「マイナス金利導入」の影響もあってか、2016年に三菱UFJの株は500円代まで下落しています。

その後、2017年に株価が800円台まで回復したものの、2020年の連結決算で3,600億円の損失が出たことで再び下落。

それでも、2024年3月期にアジア関連事業が好調となったことで株価が徐々に回復し、2025年8月時点では2,000円前後で取引されています。

 

藤村 哲也

三菱UFJは2026年3月期で5期連続の増配を予定しており、1株あたり配当は70円予想です。過去5年で配当額は2.8倍に拡大しています。また、現在の予想配当利回りは3.1~3.6%と、メガバンクの中では堅調な水準を維持しているので、配当重視の方には魅力的な銘柄です。ただし、金融株は景気や金利動向に敏感です。日銀の金融政策変更や国際的な経済ショック(例:米国関税引き上げ)で株価が急落する可能性がありますので、ご注意ください。

また、三菱UFJと競合他社の株の値動きについては、以下の表を参考にしてみてください。

← 表は横にスクロールできます →
会社名現在の価格年初来高値年初来安値
三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)2,047円
(以下2025年8月25日終値)
2,374円
(2025年8月15日)
1,310円
(2025年4月7日)
三井住友フィナンシャルグループ(8316)4,127円4,268円
(2025年8月15日)
2,560円<
(2025年4月7日)
みずほフィナンシャルグループ(8411)4,817円4,960円
(2025年8月15日)
2,688円
(2025年4月7日)

参照元:Yahoo!ファイナンス|日本株

三菱UFJの自己株式取得

三菱UFJの自己株式取得のイメージ

2026年3月期において、三菱UFJは自己株式取得を実施しています。

直近の実施情報は以下のとおりです。

  • 対象:普通株式
  • 取得総数:約3,977万株
  • 取得価額の総額:約800億円
  • 取得期間:2025年7月1日~2025年7月31日

参照元:株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ|自己株式の取得状況および取得終了に関するお知らせ

三菱UFJは過去に何度も自己株式取得を実施しているので、今後も株主還元の一環として行う可能性があります。

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まとめ

三菱UFJの配当金などまとてのイメージ

本記事では、三菱UFJの配当金について解説しました。

2026年3月期において、三菱UFJの配当金は1株あたり年間70円が予定されています。

100株あたり年間7,000円が支払われますが、実際に振り込まれる金額は税引き後の5,577円です。

直近5年間の推移を見ると、三菱UFJの業績は右肩上がりと好調であり、2026年3月期の純利益は2兆円を目標としています。

また、配当性向は約40%を基準としているうえ、利益アップに伴って増配する方針なので、三菱UFJは今後も株主への利益還元を継続する可能性が高いです。

銘柄選びの参考にしてみてください。

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