
本記事では、株式会社大和証券グループ本社(東証プライム:8601)の配当金額や配当時期、配当性向、配当利回りについて解説します。
大和証券グループは、証券・銀行・資産運用などの事業を展開する総合金融グループです。近年は業績が安定して伸びており、配当金も3期連続で増配を達成しています。
大和証券グループの株はNISAの成長投資枠でも購入できるので、非課税での運用も可能です。
目次
大和証券グループ本社の配当金はいくら|1株あたり年間64円

2026年3月期の大和証券グループ本社の配当金は、1株あたり年間64円です。3期連続で増配しており、100株あたり年間6,400円がもらえます。
100株分の配当金を受け取るためには、145,300円※の投資額が必要です。(※2026年5月1日の終値(1株=1,453円)で計算)
これまでの配当金の推移を、以下の表にまとめました。
(1株あたり)
| 事業年度 | 中間配当 | 期末配当 | 年間合計額 |
| 2027年3月期 | 未定 | 未定 | 44円〜(予想) |
| 2026年3月期 | 29円 | 35円 | 64円 |
| 2025年3月期 | 28円 | 28円 | 56円 |
| 2024年3月期 | 19円 | 25円 | 44円 |
| 2023年3月期 | 11円 | 12円 | 23円 |
| 2022年3月期 | 17円 | 16円 | 33円 |
参照元:大和証券グループ本社|決算短信
大和証券グループの配当方針として、2025年3月期から2027年3月期までは1株あたりの通期配当金額の下限を「44円」としています。2027年3月期においては、通期で最低でも1株あたり44円の配当金が支払われる見込みです。
また、配当金には20.315%の税金が発生するので、2026年3月期に100株を持っている株主に支払われる金額は5,099円です。
【税引後に受け取れる配当金】(64円×100株)×(1−20.315%)=5,099.84円
配当金の税金や節税方法については、こちらの「配当金に税金はかからない?節税のコツや新NISAで非課税で受け取る方法を解説」の記事を参考にしてみてください。
大和証券グループ本社の配当金はいつもらえる|12月と翌5~6月の年2回

大和証券グループ本社の配当金は、中間と期末の合計2回にわけて支払われます。配当金の支払い開始時期と権利確定日を、以下の表にまとめました。
| 項目 | 中間配当 | 期末配当 |
| 権利確定日 | 9月30日 | 3月31日 |
| 支払い開始時期 | 12月上旬 | 5月下旬〜6月上旬 |
参照元:大和証券グループ本社|配当金について、大和証券グループ本社|決算短信
配当金を受け取るには、株主名簿への登録が必要です。反映に時間がかかるので、基準日の2営業日前までに余裕をもって注文しましょう。
大和証券グループ本社の配当利回りと配当性向

2026年3月期において、大和証券グループ本社の配当利回りは4.40%(2026年5月1日終値1,453円基準)、配当性向は50.77%です。直近の推移については、以下の表をご覧ください。
| 事業年度 | 配当利回り | 配当性向 |
| 2026年3月期 | 4.40% | 50.77% |
| 2025年3月期 | 5.12% | 51.12% |
| 2024年3月期 | 5.11% | 51.8% |
| 2023年3月期 | 3.76% | 52.83% |
大和証券グループが掲げる配当方針は、以下のとおりです。
- 半期ごとに配当性向50%以上の配当を実施
- 2025年3月期〜2027年3月期は、通期1株あたり44円以上の配当を実施
直近4年間で見ると、大和証券グループは方針どおりの株主還元を実施しており、2024年3月期以降は配当利回りが「高配当株」の目安となる4%を超えています。
業績においても3期連続で増益を達成しており、配当の原資となる利益を確保できている状況です。配当利回りと配当性向のバランスを踏まえると、配当収入を重視する投資家にとって検討の余地がある銘柄といえるでしょう。
競合他社との比較
以下の表では、2026年3月期における大和証券グループの配当利回りと配当性向を、競合他社と比較しました。
(2026年3月期実績)
| 会社名 | 配当利回り | 配当性向 |
| 大和証券グループ本社(8601) | 4.40% | 50.77% |
| 野村ホールディングス(8604) | 4.68% | 41.43% |
| 松井証券(8628) | 5.50% | 83.18% |
| SBIホールディングス(8473) | 3.23% | 14.24% |
参照元:みんかぶ
大和証券グループの配当利回りは、野村ホールディングスやSBIホールディングスを上回っています。また、松井証券は利回り5.50%と高いですが、配当性向が80%を超えており、利益のほとんどを配当に回している状態です。
大和証券グループは、配当性向50%程度でも「利回り約5%」を達成しており、利益の半分を内部留保として残せています。そのため、上記4社の中で見ると、大和証券は利回りと持続可能性のバランスが取れていると言えるでしょう。
配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100
目安となる数値や詳しい計算方法については、こちらの「配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説」記事で解説しています。
大和証券グループ本社の株主優待|あり

大和証券グループ本社は、年2回の株主優待を実施しています。対象株主は「3月31日および9月30日時点の株主名簿」に記載された、1,000株以上保有する株主です。
過去に実施された株主優待の内容は、下記の3つです。
- 株主優待品の進呈
- ホテル・ゴルフ場利用割引
- 高齢者向け施設・住宅の入居時費用割引
それぞれ見ていきましょう。
株主優待品の進呈
一定条件を満たした株主に対して、大和証券グループは「株主優待品」を進呈しています。ただし、2026年9月末の株主優待から内容が変わります。こちらでは変更後の優待内容をまとめました。
| 保有株式数 | 優待内容 |
| 1,000~1,999株 | 2,000円のQUOカード |
| 2,000~2,999株 | 3,000円相当の優待品※から1点を選択 |
| 3,000~4,999株 | 1,000円のQUOカード+3,000円相当の優待品※から1点を選択 |
| 5,000~9,999株 | 5,000円相当の優待品※から1点を選択 |
| 10,000株以上 | 5,000円相当の優待品※から2点、または10,000円相当の優待品※を1点選択 |
※株主優待品カタログから1つを選択
参照元:株式会社大和証券グループ本社|株主優待制度の見直しに関するお知らせ
優待品の詳細については、大和証券グループ本社の株主優待ページをチェックしてみてください。
ホテル・ゴルフ場利用割引
大和証券グループの株主(1,000株以上保有)は、自社グループが運営するホテルやゴルフ場を割引価格で利用できます。
対象者は以下のとおりです。
- 個人株主:株主本人、配偶者、二親等以内の親族
- 法人株主:役職員本人
割引は優待品カタログにある「ホテル・施設優待ご利用券」を使って受けられます。
ただし、上記の優待は2025年9月末に実施された優待内容です。
2026年度の実施内容はまだ公開されていないため、詳細は大和証券グループ本社の株主優待ページを随時ご確認ください。
高齢者向け施設・住宅の入居時費用割引
大和証券グループの株主(1,000株以上保有)は、自社グループが運営する高齢者向け施設の入居費用割引を受けられます。
利用可能者と優待内容は、下記のとおりです。
<利用可能者>
- 株主(本人)
- 株主の配偶者
- 株主の親族(三親等まで)
<優待内容>
- 有料老人ホーム「グッドタイムリビング」入居時費用から50万円割引
- シニア向けマンション「プラテシア」入居時費用から50万円割引
詳細は大和証券グループ本社の株主優待ページを確認しましょう。
大和証券グループ本社の業績

大和証券グループ本社の業績(過去5年分)を、以下の表にまとめました。
(単位:百万円)
| 決算情報 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 2026年3月期 | 1,467,983 | 207,333 | 234,510 | 175,281 |
| 2025年3月期 | 1,372,014 | 166,742 | 224,716 | 154,368 |
| 2024年3月期 | 1,277,482 | 153,705 | 174,587 | 121,557 |
| 2023年3月期 | 866,090 | 66,273 | 86,930 | 63,875 |
| 2022年3月期 | 619,471 | 115,534 | 135,821 | 94,891 |
参照元:大和証券グループ本社|決算短信
直近5年間で見ると、大和証券グループの売上高は右肩上がりです。しかし、2023年3月期は市場環境の悪化により投資家の取引が減少し、手数料収入が落ち込んだことで純利益が大幅に減益となりました。
それでも、2024年3月期からは株式市場の回復とともに業績が持ち直し、3期連続で増収増益を達成しています。
大和証券グループ本社の事業内容

大和証券グループ本社は、以下の3部門で事業を展開しています。
- ウェルスマネジメント部門
- アセットマネジメント部門
- グローバル・マーケッツ&インベストメント・バンキング部門
それぞれ紹介します。
ウェルスマネジメント部門
ウェルスマネジメント部門は、個人や未上場企業の顧客に対して、資産運用や管理のサービスを提供する部門です。株の売買仲介にとどまらず、顧客の資産全体に寄り添う「助言型ビジネス」を核としています。
「ダイワファンドラップ」に代表される投資一任サービスが強みで、預かり資産残高を積み上げることで安定した収益基盤を築いています。
近年は新NISAの普及による資産形成層の拡大を受け、幅広い世代のニーズに応える商品・サービスを展開中です。
アセットマネジメント部門
アセットマネジメント部門は、投資信託の作成・運用を担う部門です。個人投資家向けのファンド提供だけでなく、国内外の機関投資家から資金を預かり、運用アドバイスを実施しています。
おもな収益源は運用資産の残高に応じた「信託報酬」で、相場の変動に左右されにくい安定した収益が特徴です。
近年は不動産投資法人(REIT)のほか、株や債券以外の「オルタナティブ投資」にも力を入れています。
グローバル・マーケッツ&インベストメント・バンキング(GM&IB)部門
GM&IB部門は、国内外の企業や機関投資家を相手に、大規模な金融取引をサポートする部門です。
マーケッツ業務では「株式・債券などの売買仲介」を、インベストメント・バンキング業務では「企業の資金調達」や「M&Aのサポート」を実施しています。
おもな収益源は、取引仲介やM&A成立時の手数料です。
市場の活発化や大型プロジェクトの成功によって、顧客を満足させつつグループ全体の業績を大きく押し上げています。
大和証券グループ本社と競合他社の業績比較

大和証券グループ本社と競合他社の業績を比較してみましょう。2026年3月期の業績は、以下のとおりです。
(百万円)
| 会社名 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 大和証券グループ本社(8601) | 1,467,983 | 207,333 | 234,510 | 175,281 |
| 野村ホールディングス(8604) | 4,758,486 | ー | 539,821 | 362,129 |
| 松井証券(8628) | 52,660 | 23,462 | 23,813 | 15,480 |
| SBIホールディングス(8473) | 1,896,607 | ー | 516,667 | 427,577 |
参照元:みんかぶ
大和証券グループの売上高は、同じ対面型の野村ホールディングスに劣っています。しかし、純利益率(売上に対する純利益の割合)は約11.9%と、野村証券(約7.6%)を上回る成績です。
売上規模は小さくても、効率よく利益を生み出せている点が大和証券グループの強みと言えます。一方、松井証券やSBIホールディングスのようなネット証券と比べると、純利益率は低い水準にとどまっています。
対面型証券は店舗運営費や人件費といった固定コストが大きく、構造的にコスト面で不利だからです。今後は対面営業の強みをどこまで収益に活かせるかが、ネット証券との競争における課題となるでしょう。
大和証券グループ本社の株価

大和証券グループ本社の株価は、1,453円(2026年5月1日終値)です。
以下のチャートでは、直近10年間の株価の推移を示しています。

出典:Yahoo!ファイナンス|(株)大和証券グループ本社【8601】
2016年頃、大和証券の株価は約500〜600円で推移していました。2020年のコロナショックで最安水準まで下落しましたが、以降は株式市場が活気を取り戻したことで、2024年6月には1,300円台を記録。
さらに、東証のPBR改善要請に沿った経営によって業績が改善したことで、株価が直近10年の最高水準(1,500円前後)まで上昇しています。
また、大和証券グループと競合他社の株の値動きについては、以下の表を参考にしてみてください。
| 会社名 | 現在の価格 | 年初来高値 | 年初来安値 |
| 大和証券グループ本社(8601) | 1,453円 (以下2026年5月1日終値) | 1,686円 (2026年2月12日) | 1,377円 (2026年1月5日) |
| 野村ホールディングス(8604) | 1,220円 | 1,506円 (2026年1月15日) | 1,145円 (2026年3月9日) |
| 松井証券(8628) | 909円 | 1,007円 (2026年3月25日) | 851円 (2026年1月5日) |
| SBIホールディングス(8473) | 3,157円 | 3,866円 (2026年1月15日) | 2,789円 (2026年3月4日) |
参照元:Yahoo!ファイナンス|日本株
大和証券グループ本社の自己株式取得|実施あり

2026年3月期において、大和証券グループ本社は自己株式取得を実施しています。直近での実施状況は、以下のとおりです。
- 取得した株式の種類:普通株式
- 取得した株式の総数:46,596,600株
- 取得価額の総額:49,999,975,650円
- 取得期間:2025年5月16日~2025年10月22日
- 取得方法:信託方式による市場買付
参照元:大和証券グループ本社|自己株式の取得結果および取得終了に関するお知らせ
自己株式の取得で1株あたりの価値を引き上げ、配当金とあわせた株主還元を目指す姿勢がうかがえます。
まとめ

本記事では、大和証券グループ本社の配当金について解説しました。
2026年3月期の配当金は1株あたり年間64円で、3期連続の増配を達成しています。
配当利回りは4%を超えており、配当収入を重視する投資家にとって注目銘柄だと言えるでしょう。配当の権利確定日は9月末と3月末で、支払いはそれぞれ12月上旬と5〜6月です。
2027年3月期も1株あたり44円以上の配当が方針として示されており、一定の予測が立てやすい点も特徴です。
ただし、業績や市場環境によって配当額は変動する可能性があるため、最新の決算情報は定期的にチェックしましょう。銘柄選びの参考になれば幸いです。
【ご注意事項】
本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
株式投資には元本割れのリスクがあります。
配当金は企業の業績によって減額・廃止になる場合があります。
投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
記載のデータは2026年5月1日時点のものです。
最新情報は各企業のIR資料等でご確認ください。



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