KDDIの配当金と多角的事業の魅力!投資初心者が知るべきポイント

KDDIの配当金と多角的事業の魅力のイメージ

KDDI株式会社(9433)はスマホなど通信がメインの事業ですが、2008年にauじぶん銀行を設立し、auPAYなど金融事業も拡大、最近ではローソンに出資するなど事業の多角化をすすめています。

今回は、KDDI株式会社について、事業の魅力、配当金の推移などを紹介します。投資初心者にもおすすめのポイントなどもあわせて紹介しますので、参考にしてみてください。

KDDIの事業概要を解説

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KDDIがどのような事業を行なっているのか、会社概要やそれぞれの分野の事業内容を簡単に確認していきましょう。

KDDIの会社概要

KDDIは、1953年に設立された国際電信電話(KDD)が始まりです。当時は太平洋横断ケーブルの設置などを主な事業として取り組んでいました。

会社名KDDI株式会社
創業1984年(昭和59年)6月1日
事業内容電気通信事業
本社所在地東京都千代田区飯田橋3丁目10番10号ガーデンエアタワー
資本金141,852百万円
従業員数61,288名(連結ベース)

KDDI多角化経営の内容は

KDDIは、auをはじめとした通信事業のほかに、金融や物販、エネルギー関連事業などさまざまな事業を展開しています。代表的な事業内容を紹介していきます。

・移動通信事業/インターネット事業

UQコミュニケーションやビッグローブなど携帯電話、インターネット接続関連の事業

・コンテンツ/メディア事業

カカクコム・ナターシャ(ナタリー)などのメディアコンテンツ事業

・CATV事業

JCOM株式会社によりケーブルテレビ事業

・ネットワーク建設・運用・保守事業

KDDIエンジニアリング・KDDIケーブルシップなどの通信運用、保守事業

・金融事業

auファイナンシャルホールディングス株式会社:auじぶん銀行、auカブコム証券などの金融事業、ライフネット生命・au損害保険などの保険事業

・物販・EC事業

ジュピターショップチャンネル・モバオクなどのEC事業

・テーマパーク事業

キッザニアを運営するKCJ GROUP株式会社によるテーマパーク事業

そのほか、2024年には三菱商事と50%の比率でローソン株を取得し、コンビニエンス事業へも参入しています。

 

KDDIの株価と配当金の推移

KDDIの株価と配当金の推移のイメージ

ここからは実際にKDDIの株を取得した場合の価格の推移や配当金の推移について確認をしていきましょう。

KDDI株式の情報は以下となっています。

業種銘柄コード売買単位市場
情報通信9433100株東証プライム

KDDI配当金の推移

KDDIの過去からの配当の推移を確認していきましょう。

KDDI 一株当たり配当推移

決算期 中間配当期末配当年間合計額
2025年3月70円75円(予測)145円(予測)
2024年3月70円70円140円
2023年3月65円70円135円
2022年3月60円65円125円
2021年3月60円60円120円
2020年3月55円60円115円

引用:KDDI|IRライブラリ

2020年からの5年間のみ記載ですが、KDDIの1株当たりの配当金は22期連続で増配を達成しており、2025年の配当が予想通り145円であれば、23期連続の増配となります。

KDDI株価の推移

KDDI週足チャート

KDDI週足チャート

引用:TradingView

日本株が徐々に上がってきているのにプラスして、連続増配の影響もあり株価についても2022年から大きく上昇しています。

長期的にみても、下げる時期はあるものの継続して上昇しています。

KDDI株おすすめのポイントは

KDDI株おすすめのポイント

連続して配当金が増えていることや、株価についても継続して上昇しているのが魅力のKDDI株ですが、さらにおすすめのポイントや今後の成長可能性についてもみていきましょう。

KDDI株 利回りと株主優待

KDDI株については、株主優待も充実しています。

2024年まではカタログギフトから選択する株主優待が実施されますが、2025年からはKDDIで使えるポイントの贈呈となりました。

3月末100株以上の株式を1年以上保有している場合、株主優待の対象となります。

  • 保有期間 1年以上5年未満 2,000円相当のポイント auPAYマーケットの使用で1.5倍の3,000円相当
  • 5年以上保有で3,000円相当のポイント auPAYマーケットの使用で1.5倍の4,500円相当

進呈されるポイントは、Pontaポイントやau PAYマーケットのほか旅行や宅配などでも使用ができます。

詳しくは、KDDI株主優待を確認してみましょう。

2025年1月26日時点の株価は4,869円。配当利回りは145円÷4,869円×100=2.98%

株価の上昇と利回り2.98%、さらに連続増配と考えれば、非常にお得な株と考えてよいでしょう。

KDDI今後の成長可能性

KDDIの今後の成長は見込めるのでしょうか?

携帯電話事業は、ドコモ・ソフトバンク・auに楽天モバイルが参入したことから、激しい価格競争となっており、各社低価格のプランの導入を余儀なくされています。

携帯やスマートフォンはほぼ行き渡っている状況のため、今後は既存契約の取り合いとなり、大きな成長は見込めないと考えてよいでしょう。

しかしながら、KDDIは、auじぶん銀行やau PAYが好調に推移しており、今後金融面での拡大が期待できます。特に2024年のローソンへの出資により、Pontaポイントと組み合わせたポイントや支払い方法の拡大が期待できます。

コンビニのインフラを活用し、コンビニ客と支払いを組み合わせて拡大するチャンスがまだまだあります。

KDDI株の配当性向

配当性向とは、企業が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけ配当の支払いに充てたかを示す指標です。1株当たりの配当額を1株当たり当期純利益で割って計算します。

KDDI株の配当性向

決算期配当性向
2025年3月42.6%(予定)
2024年3月46.5%
2023年3月43.4%
2022年3月41.7%
2021年3月42.2%
2020年3月41.7%

引用:KDDI決算短信

国内の上場企業の配当性向は平均すると約3割と言われており、40%を超えるKDDIの配当性向は非常に高いといえます。

配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。考え方については『配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説』をご覧ください。

株式分割と配当金の考え方

KDDIは2025年4月1日付で株式分割を実施し、1株につき2株の割合で分割する予定しています。

株式分割とは、発行済みの1株を複数の株に分ける施策です。株数が増えた分だけ理論上の株価も下がるので、株の購入ハードルが下がり、投資家が新たな企業に参入しやすくなります。

たとえば、100株持っていた場合、2025年4月に行われる株式分割後の保有株数は200株です。しかし、保有株数が2倍になっても、1株あたりの配当金が1/2になるので、年間の配当金額は変わりません。

それでも、株式分割で三菱重工業の新たな株主が増えやすくなるので、企業が成長すれば株価や配当額が上がりやすくなるでしょう。

引用:株式分割の実施および株式分割に伴う定款の一部変更ならびに株主優待制度の一部変更に関するお知らせ

KDDIと競合他社比較

他社との比較のイメージ

KDDIはNTT(9432)に次ぐ通信大手の企業です。ほかの競合他社と比較した場合の利回りはどのようになっているのでしょうか? 比較してみましょう。

他社との比較表

企業名(銘柄コード)年間配当金額配当利回り配当性向
KDDI(9433)140円3.01%46.47%
NTT(9432)5.1円3.47%33.80%
ソフトバンク(9434)86円4.34%83.35%

1株当たりの配当金額はKDDIが高い状況ですが、株価から算出した配当利回りでは、ソフトバンクが上回っています。

株価の推移

KDDI(9433)・NTT(9432)・ソフトバンク(9434)の株価比較表

通信関連3社の株価の推移で比較するとKDDI(9433)の伸び率が高いことがわかります。

 

KDDI株を買うには

KDDI株を買うイメージ

KDDI株の株価は、2025年1月現在で約4,869円。売買単位は100株となりますので、買付には約486,900円が必要です。

100株を買うことになりますので、2024年度は140円×100株=14,000円の配当金が得られます。さらに株主優待として3,000円相当のポイントももらえます。

個別株でもNISAがお得に

2024年からはじまった新NISAでは、投資信託やETFを積立投資する方が多い印象ですが、個別株投資もおすすめできます。

新NISA制度では、通常株の売却益や配当にかかる約20%の税金が免除されます。つみたて投資枠で年間120万円、成長投資枠で年間240万円の合計360万円が非課税となる仕組みです。

NISAのデメリットとして、損失が出た場合、利益の出ている投資商品と相殺する損益通算ができません。そのため短期の売買で損失を出す可能性がある投資はリスクとなります。

KDDI株の場合、長期の運用を前提として買い持ちすれば、毎年の配当が非課税となり、価格が上昇する可能性が高くNISAでも有効な株式といえます。

買付金額が大きく毎月の積立での買付は難しい商品のため、成長投資枠を使って、長期運用し配当を得ながら、将来必要なった際に売って売買益も得る投資をするのがよいでしょう。

まとめ

まとめ

KDDIは1984年に創業し、通信ケーブル事業から携帯電話事業、インターネット通信、金融事業など幅広い事業を展開しています。さらに2024年にはコンビニエンスストアのローソンを傘下におさめるなど、多角化をすすめています。

株価については、長期的にみて右肩上がり、配当について、22期期連続増配と好調な実績を維持しています。長期的に買い持ちしていれば、毎年増える配方と株価上昇両方の恩恵を受けることのできる企業です。

売買単位が100株のため、2024年9月現在で買付には約480,000円必要とやや高額ですが、NISAを活用し、非課税の恩恵を受けながら長期で買い持ちをするのに適した株式といえるでしょう。

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