
2024年から新NISAがスタートし、資産運用をしてみたいと考えている方も多いと思います。新NISAでは、S&P500指数に連動した投資信託など海外株式への投資が人気です。
ただし、今後円安から円高に為替が動く可能性が高く、円高になると、外国株式は為替で目減りしてしまうといったリスクがあります。
今回は、投資を始めたいという方に、国内ETF「One ETF TOPIX(トピックス) 」を紹介します。バブル崩壊から低迷していた日本株も2023年から回復基調となり、今後の伸びも期待されています。
あわせて、ETFと投資信託の違いや、日経平均株価とトピックスの違いについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
One ETF トピックス の特徴は
One ETF トピックス は、国内大手資産運用会社アセットマネジメントがOneが運用・管理しているETFです。アセットマネジメントOneはみずほフィナンシャルグループの資産運用会社でもあり、純資産規模では、業界3位の規模を誇ります・
One ETF トピックスは、東証株価指数(トピックス)に連動した値動きをするETF(上場投資信託)です。ここでは、トピックスと日経平均株価の違いや、投資信託とETFの違いも解説します。
投資信託とETFの違い
投資信託とは、投資家から集めたお金を資金として、資産運用のプロがさまざまな金融商品に分散投資するものです。金融商品とは株式や債券、不動産などのことでファンドマネージャーと呼ばれる運用の専門家が組み合わせを考えて運用しています。
個別株はその企業の業績次第で株価が大きく動くためリスクが高めですが、投資信託であればさまざまな金融商品に分散投資することでリスクを抑えられるのです。
この投資信託を上場させたものがETF(上場投資信託)です。投資信託は前日の終値を反映した基準価格で取引されますが、ETFの場合は、証券取引所が開いている時間帯であればリアルタイムで取引できるのが特徴です。
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トピックスと日経平均株価の違い
One ETF トピックスは、東証株価指数(トピックス)に連動した値動きをするETFです。トピックスと日経平均株価の違いはどのようなものでしょうか?
日経平均株価は日経225とも呼ばれ、日経新聞社が選出した日本を代表する企業225社の株価から算出した価格のことをいいます。
それに対してトピックスは、東京証券取引所に上場された銘柄を加重平均して算出された指数で、現在2,000以上の銘柄が含まれています。
トピックスは2,000以上の銘柄から算出されているため、日本国内の株式市場全体の動きを反映しているのに対し、日経225は特定の企業の値動きが反映されやすいのが特徴です。
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One ETF トピックス のチャートや配当利回りを確認
One ETF トピックスのチャートやトータルリターン、配当利回りを確認していきましょう。
【One ETF トピックスの週足チャート】
One ETFは過去DIAMアセットマネジメントから統合されたため、チャートの商品名はDIAMとなっています。
基本的にトピックスと連動した値動きとなっており、コロナ禍の2020年に下げましたが現在は大きくし伸長しています。また、先日の日銀利上げのタイミングで若干下げていますが、少しずつ戻している状況です。
One ETF トピックスのトータルリターンと配当利回り
銘柄コード | 1年トータルリターン | 3年トータルリターン | 5年トータルリターン | 直近配当利回り |
1473 | 10.84% | 10.85% | 3.60% | 2.23% |
※2024年9月Bloombergより
ここ5年間で見れば10%以上の安定した利回りで、配当利回りも2.23%とまずますの実績といってよいでしょう。
One ETF トピックスの構成上位銘柄は
One ETF トピックスは、トピックスに連動するように設計されたファンドのため、トピックスに含まれる約2,000銘柄に分散投資されています。そのなかでも構成比の高い、保有上位銘柄を確認しておきましょう。
順位 | 企業名 | 組入比率 |
1 | トヨタ自動車 | 3.63% |
2 | ソニーグループ | 2.61% |
3 | 日立製作所 | 2.46% |
4 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 2.34% |
5 | キーエンス | 1.84% |
6 | リクルートホールディングス | 1.73% |
7 | 三井住友フィナンシャルグループ | 1.68% |
8 | 三菱商事 | 1.61% |
9 | 伊藤忠商事 | 1.47% |
10 | 信越化学工業 | 1.44% |
2024年7月末で2,127銘柄となっており、日本を代表する企業が上位をしめているのがわかります。
One ETF トピックスのメリットは
One ETF トピックスに投資するメリットとしては、以下の2点があげられます。
- 為替の影響を受けない
- 割安な株が多く含まれる
それぞれ解説していきます。
為替の影響を受けない
円安が進んでいる状況では海外株式に投資するメリットがありますが、逆に円高になった場合、株価は変わらなくても為替の影響で含み損を抱える可能性があります。
One ETF トピックスは国内株式への投資なので、輸出に強い企業の業績が悪化するなどの影響はあるものの、直接の為替の影響は受けません。
今後日米の金利差の縮小で円高が進むと考えられるなかでは、為替の影響を気にせず投資できる国内株式はメリットが多いといえるでしょう。
割安な株が多く含まれる
株価が割安か判断する指標としてPBR(株価純資産倍率)があります。この指数は各企業に対して株式市場が評価した価格(時価総額)について、純資産に対して何倍あるかをあらわします。PBRが1倍であれば、株式価値と資産価値が同等であることを示し、PBR1倍未満は割安と判断できるでしょう。
日本株については、PBR1倍割れの企業が多いとされており、これらの企業の株価は割安と考えられます。ただし企業の評価は財務指標や業績などとあわせて総合的に判断する必要があります。PBRだけで判断しないことも大切です。
One ETF トピックスのデメリットは
つづいてOne ETF トピックスのデメリットについても紹介していきましょう。デメリットとしては次の2点があげられます。
- 日本の景気に左右される
- 少額からの投資はできない
それぞれ解説します。
日本の景気に左右される
One ETF トピックスは基本的に日本株に投資をするため、日本の景気に大きく左右されます。オールカントリーなど全世界の株式に分散投資を行う投資信託であれば、日本だけの影響ではそれほど大きく変動はしませんが、トピックスの場合、日本の景気が落ち込むと株価も同様に落ち込みます。
日本の高齢化や人口減少などの影響で今後株価がどこまで上昇するかは見えない部分もあります。長期的な資産運用を考えた場合には、日本株だけでなく、海外株式と組み合わせたポートフォリオを組むことをおすすめします。
少額からの投資はできない
One ETF トピックスの基準価格は(100口当り)26万前後。売買単位は10口からとなるため、買付には26,000円が必要です。ETFは、このように売買単位での買付となるため、少額からの買付ができません。
投資信託であれば、1,000円や10,000円など購入したい金額での売買が可能です。
毎月10,000円など金額を決めてコツコツ積立を行いたい場合は不向きな商品ですので、トピックスに連動した投資信託での買付をするなど検討してみるとよいでしょう。
One ETF トピックスとほかのETFを比較
アセットマネジメントOneでは、One ETF トピックスのほかに、日経平均株価に連動したものや、高配当株式などさまざまな商品を運用・販売しています。
ここでは、アセットマネジメントOneのほかの銘柄との比較をしてみましょう。
- 銘柄コード:1473 One ETF トピックス
- 銘柄コード:1369 One ETF 日経225
- 銘柄コード:1494 One ETF 高配当日本株
すべて東京証券取引所に上場しているETFです。
週足チャート
日経225の方が若干パフォーマンスが良い値動きとなっています。
【トータルリターン・利回りを比較】
銘柄コード | 1年トータルリターン | 3年トータルリターン | 5年トータルリターン | 直近配当利回り | 経費率 |
1473 | 10.84% | 10.85% | 13.60% | 2.23% | 0.08% |
1369 | 11.43% | 9.06% | 13.44% | 1.57% | 0.16% |
1494 | 14.53% | 19.47% | 17.17% | 3.27% | 0.28% |
One ETF 日経225は、トピックスと近い値動きをするのが特徴。One ETF高配当日本株は、経費率が0.28%とほかのETFと比較して若干高いですが、配当利回りが3.27%と高いのがポイントです。
One ETF トピックスに投資する方法
One ETF トピックスに投資するには、証券会社で口座開設する必要があります。また、One ETF トピックスはNISA成長投資枠での買付が可能なため、あわせてNISA口座も開設しましょう。
1.証券会社でNISA口座開設する
証券会社に口座開設する際、NISA口座も同時に開設できます。おすすめ証券会社を紹介しますので、口座開設してみましょう。
ETFや株式の買付はネット証券がおすすめです。インターネット上で口座開設から買付まで完了でき、ポイントが貯まるなどの特典があります。
おすすめ証券会社
- SBI証券
- 楽天証券
SBI証券
SBI証券は国内株式個人取引シェアNo.1の証券会社。取り扱い銘柄が非常に多く、初心者からベテランまで満足できるラインナップです。三井住友カードのクレジット決済を使用すればVポイントが貯まり、貯まったポイントはコンビニなどで利用できるほか、投資にも使えます。Vポイントはコンビニやマクドナルドなどの使用で貯まりやすいため、普段からコンビニをよく使用する方におすすめです。
楽天証券
普段から楽天で買い物をしたり、楽天モバイルを使っているという方は楽天証券がおすすめです。楽天証券での口座があれば、買い物でのポイントの付与率が上がるなどの特典もあります。楽天カードを使用して決済すればポイントも貯まり、ポイントでの投資も可能です。
2.NISA成長投資枠で買付する
証券口座・NISA口座開設が完了したら実際にETFを買付します。One ETF トピックスはNISA成長投資枠での買付が可能です。年間買付金額の上限は240万ですので、そこまでの買付ができます。
NISAで買付した分に関しては、値上げ利益が非課税となります。通常株式投資で出た利益については、約20%の課税対象となりますので、上限に達するまでは必ずNISAでの買付を行いましょう。
株の売買は思っていたよりも難しい、とくに売る時に迷ってしまって売れないことが多いという方が多くいらっしゃいます。利益を確保するのは大事ですが時には損切も必要になり、これができないと株で資産形成は難しくなります。しかし自分ではできないという方には、投資顧問の利用をおすすめします。当サイトを運営するライジングブル投資顧問は、株の「売買サポート」を行っております。ライジングブルの売買サポートサービスは、3ヶ月9,000円で買い推奨だけではなく、売却、銘柄入替するところまで、リスク管理をしながらサポートします。
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・これから株をはじめる方
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・損切ができない方
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まとめ
One ETF トピックスは、アセットマネジメントOneが運用・販売するETFです。東証株価指数(トピックス)に連動した値動きをするため、為替の影響を受けづらいものの、日本国内の景気に左右されるのが特徴です。
国内株式であれば初心者でも情報が取りやすく、扱いやすいETFといえるでしょう。まずはNISA口座開設をして積立することから始めるとよいでしょう。
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