買うべき株を見極める!PBRを使った5つの手法とは?

PBRとは

株式投資では投資しようとする株が割安なのか割高なのかを評価する方法は数多く存在します。今回の記事では、株の評価方法の一つ、「PBR(株価純資産倍率)」に焦点を当て、その計算方法と具体的な使い方をわかりやすく解説します。PBRを使った株価の評価方法をマスターすれば、あなたも賢い投資判断ができるようになるでしょう。さあ、一緒にPBRの世界を探求してみましょう!

PBR(株価純資産倍率)とは?

「PBR」とは買いたい銘柄の今の株価が割安なのか割高なのかを判断する株価指標の1つです。

PBRは、Price Book-value Rationの頭文字で、日本語では「株価純資産倍率」といいます。これは、その企業の持つ財産(総資産から負債を差し引いた金額)に対して、現在、何倍の株価で売買されているかを示すものです。

 

PBRとは計算式

 

例)ソニーグループ(6758)

株価:12,555 円 ÷ BPS:5,674 円 = PBR:2.21倍

この計算例は、ソニーの2023年10月20日の終値と1株当たりの純資産の実績値を使ったものです。ソニー株は、純資産の2.21倍の値段で売買されていることが分かります。

計算に使われる1株当たりの純資産は、BPS(Book-value Per Share)と呼ばれ、企業の持つ財産の総額を発行済み株式数で割ったものです。BPS自体も企業の安定性を見る指標となっています。これが高いほど、財務的な安定性は高いと判断できる指数です。

PBRの理想値は?

一般に、PBRの数値が低い方が割安な株価で取引されていることになります。ただし、企業の財産の持ち方は業種によって違いがあり、例えば、証券会社や銀行のように工場や生産機械を持たない業種と、大きな設備を持つ製造業を比べることは意味がありません。

そこで、PBRで割高・割安を見る時は同じ業種内の企業同士で比較するようにしましょう。例示したソニーグループは2.21倍ですが、同日の値段で計算した場合、パナソニック0.85倍、三菱電機1.11倍、であり、電気機器業のなかでソニーグループ株は三菱電機、パナソニックより割高といえます。

PBRが1倍割れとはどういうこと?

BPSは、その会社が清算した時に株主に分配される1株当たりの財産です。

そのため、PBRが1倍といえば、現在の株価がそれと同じ水準であり、1倍を下回ってくる際にその株価で買えば、その企業がすぐに倒産したとしても分配される財産(解散価値)の方が多いことを意味します。

例えば、株価100円で買った株のBPSが120円であれば(PBR0.8倍)、理論上は20円が利益となる計算です。

このことから「1倍」という数値には意味があり、PBRが1倍に近づいてくると、一般に株価は底値が近いと言われます。

また、PBRが低ければ低いほど割安ではありますが、1倍を下回っている場合、解散価値より安い株価で取引されるだけの何らかの理由があるかもしれません。

買うべき株を見極める!PBRの具体的な使い方

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業種ごとのPBRを確認

各業種によって、適正なPBRは異なります。成長業種では高いPBRが許容される場合もあれば、成熟した業種では低PBRが妥当かもしれません。業種の特性を理解し、他の企業と比較することが重要です。

自社の時系列PBR分析

企業のPBRは時間とともに変動します。過去のPBRを比較分析することで、現在の企業の株価が適正かどうかのヒントが得られる可能性があります。

市場環境とPBRの分析

市場全体の環境もPBRに影響を与えます。経済が拡大している時はPBRが高くなる傾向があります。逆に、不況時は低下する可能性があります。

配当利回りとPBRの分析

配当利回りも投資判断の一因です。PBRと配当利回りを組み合わせて分析することで、投資対象とする企業の魅力をより深く知ることができます。

海外企業とのPBR比較

海外の企業と比較する場合も、PBRは参考になります。ただし、国ごとの会計基準の違いや経済状況を考慮する必要があります。

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PBRの使用上の注意点

ステマサイトに注意

PBRは、企業の財産価値の何倍の株価で買われているかという投資家の評価を表していますが、そこには業績の観念が入っていません。

そのため、PBRだけを見て銘柄を選ぶと、単に安いだけの銘柄、成長性は不明ということになります。

まずは、業績や企業活動などで魅力的な銘柄を選び、PBRはあくまでも株価水準の確認に使いましょう。

まとめ

国内の証券取引所とその値動きを見ている人

PBRは、企業の株価が市場で適正に評価されているかどうかを判断するための指標であり、企業の持つ財産に対する株価の評価を示します。

PBRが低ければ低いほど割安ではありますが、1倍を下回っている場合、解散価値より安い株価で取引されるだけの何らかの理由があるかもしれません

買うべき株を見極める!PBRの具体的な使いは
・業種ごとのPBRの違いの確認
・PBRの時系列分析
・市場環境とPBR
・配当利回りとの関係
・海外企業との比較

PBRを使用する際の注意点として、業績や企業活動に基づいた魅力的な銘柄の選定が重要であり、PBRはあくまで株価水準の一つの確認ツールです。指標をしっかり理解して株式投資に臨みたいですね。

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