老後資金問題が注目されて以降、私的年金作りの手段のひとつであるiDeCo(個人型確定拠出年金)の注目度が増しています。
iDeCo関連の本は数多く出版されており書店やネットで購入することができますが、多すぎるが故に何を選べばいいか迷うことがあるでしょう。
iDeCoをこれから学ぼうとする方と、すでにある程度の知識がある方では選ぶべき本も違うはず。
今回ご紹介するiDeCo関連の本は投資初心者の方が理解しやすいものを中心に厳選しました。
本の内容、おすすめポイント、どんな方にこの本が向いているのか、この本のおしいところの4項目をわかりやすくご紹介しています。
勉強してからiDeCoを始めたいと思っている方はぜひこの記事を参考に自分にピッタリな本を見つけていただければさいわいです。
目次
おすすめ本1.『世界一かんたんなiDeCoの始め方 iDeCoで老後資金づくり!』
本の内容
第1章でiDeCoとはどんな制度なのか?iDeCoは何がお得なのか?など基本的な仕組みを解説。第2章ではiDeCoの始め方を具体的に説明している。また、最後にiDeCoの掛金を捻出するための家計改善テクニックについても紹介。
この本のおすすめポイント
この本を1冊読めばiDeCoの仕組みと始め方、iDeCoの節税効果について大枠がわかります。
すでにiDeCoの仕組みを知っていて、すぐにでもiDeCoをスタートさせたい人は金融機関選びの説明から入る第2章から読んでも事足ります。iDeCoの入門書として最適です。
この本が向いている方
図やイラストを多用して解説しているのでわかりやすいです。目からの情報で理解が進むため、長い文章を読むのが苦手な人でもストレスなく情報を得られそうです。
この本のおしいところ
基礎的な内容なので、iDeCoの知識がすでにある人や投資先の銘柄選びに迷っている人には物足りないかもしれません。
出版社 | 晋遊舎 |
著者 | 晋遊舎 |
発売日 | 2022年6月21日 |
価格 | 980円 |
ページ数 | ムック本、81ページ |
詳細はこちら | 公式サイト |
おすすめ本2.『3つのステップでスラスラわかる iDeCo よくわかる本』
本の内容
理解編と行動編の2編から構成。理解編では、なぜiDeCoを始めるべきなのか?という点や、経済、労働力、ライフプランについての考え方を説いている。
行動編では、金融機関の選び方、運用するときのポイント、資産の受け取り方など実践的な内容を網羅。
この本のおすすめポイント
iDeCoという制度の仕組みや税制についてだけでなく、そもそも何故iDeCoが必要とされるのかを経済という大きな視点で解説しています。少子高齢化が進み公的年金の減額や支給の後ろ倒しが起きていることに着目して資産運用の必要性を解説しています。
この本が向いている方
日本の年金制度を一から知りたい人に向いています。iDeCoの加入を検討する前に、そもそもなぜ、iDeCoを活用した私的年金づくりが大切なのかを理論的に知っておきたい人に向いているでしょう。
この本のおしいところ
一冊まるまる読んで包括的にiDeCoの理解を深めるタイプの本であるため、iDeCoの加入を決めている人がピンポイントで知りたい事だけ調べるには不向きといえそうです。
出版社 | ビジネス教育出版社 |
著者 | 堀越 陽介 |
発売日 | 2022年10月8日 |
価格 | 単行本:1,650円、Kindle版 1,500円 |
ページ数 | 200ページ |
詳細はこちら | 公式サイト |
おすすめ本3.『一番やさしい!一番くわしい!iDeCo活用入門』
本の内容
iDeCoとは? iDeCoの税制メリット iDeCoの活用法 金融機関の選び方 運用資金の受け取り方 Q&Aの6章から構成。iDeCoの基本的な仕組み、メリットや注意点などを詳しく解説。
この本のおすすめポイント
iDeCoと企業型DC、DBとの関係、それに伴ったiDeCoの掛金の上限額がわかります。(2024年10月~改正点にも言及)受け取り時の税控除についてはケーススタディ形式で掲載されているので、自分事として捉えやすくなっています。
この本が向いている方
企業型DCやDBに加入中でiDeCoへの加入を考えている人に向いています。
また、受け取り方の記載では、会社員だけでなく自営業のケースもあるため自営業の方にも向いているでしょう。iDeCoの受け取り時期が近い人は目を通しておくと役に立つでしょう。
この本のおしいところ
iDeCoって何?を説明する導入部分が長いため、活字が苦手な人は本題に入る前に読み疲れてしまうかもしれません。
出版社 | ダイヤモンド社 |
著者 | 竹川 美奈子 |
発売日 | 2022/11/27 |
価格 | 単行本(ソフトカバー) 1,540円 |
ページ数 | 240ページ |
詳細はこちら | 公式サイト |
おすすめ本4.『1時間でわかるiDeCo 50代から始める安心投資』
本の内容
50代から始めるiDeCoの活用方法を解説。投資先の銘柄選びのポイントや、個人の運用方針別の銘柄の選び方のポイントを図やイラストを用いて説明。
この本のおすすめポイント
年金制度や投資の知識がある程度あるシニア世代に役立つ1冊です。3章の銘柄選びに多くのページを割いていて、銘柄選びの参考になりそうです。
この本が向いている方
50代になりiDeCoを始めたほうがいいのか迷っている人に向いているでしょう。
また、年代問わず投資先の銘柄に何を選んだらいいのか悩んでいる人にも向いています。
この本のおしいところ
iDeCoとは?という「そもそも論」の記述は少ないので、投資やiDeCoの知識がゼロであると少しハードルが高いかもしれません。
出版社 | 技術評論社 |
著者 | 野原亮 |
発売日 | 2020/09/14 |
価格 | 単行本(ソフトカバー)1,210円 |
ページ数 | 160ページ |
詳細はこちら | 公式サイト |
おすすめ本5.『最強の老後資金づくり iDeCoのトリセツ』
本の内容
老後資金づくりの考え方から、iDeCoの仕組み、運用、受け取り方、加入後の変更手続きについてそれぞれバランスよく解説。
この本のおすすめポイント
図、イラスト、文章がバランスよく配置されていて視覚的に読みやすい本です。
iDeCoへの加入方法だけでなく、加入後に転職した、専業主婦(夫)になった、独立して自営業になったなど、環境に変化があった際に必要な手続きもわかりやすく記述されています。
この本が向いている方
iDeCoの知識がある人も、これから勉強したい人にも全ての人に向いています。
知識のある人には、知りたい部分だけピンポイントで目次から検索できますし、知識がなくても最初から順を追って読むことで必要な知識が得られるでしょう。
この本のおしいところ
資産運用についての記述が基本的な内容のみとなっているため、すでにiDeCoで資産を運用中の人で、個別具体的な銘柄選びに迷っている人には物足りないかもしれません。
出版社 | ソシム |
著者 | 大江加代 |
発売日 | 2022/01/21 |
価格 | 1,430円 |
ページ数 | 192ページ |
詳細はこちら | 公式サイト |
あわせて読みたい
厳選5冊!投資初心者におすすめしたいアナリストが選ぶNISA入門書
まとめ
今回は、おすすめのiDeCoの本を5冊紹介しました。
おすすめ本1.世界一かんたんなiDeCoの始め方 iDeCoで老後資金づくり!
おすすめ本2.3つのステップでスラスラわかる iDeCo よくわかる本
おすすめ本3.一番やさしい!一番くわしい!iDeCo活用入門
おすすめ本4.1時間でわかるiDeCo 50代から始める安心投資
おすすめ本5.最強の老後資金づくり iDeCoのトリセツ
iDeCoとは何か?どんなメリットやデメリットがあるのか?まずは要点だけ知った上でiDeCoを始めたい方には、おすすめ本1の「世界一かんたんなiDeCoの始め方 iDeCoで老後資金づくり!」とおすすめ本5の「最強の老後資金づくり iDeCoのトリセツ」が向いているでしょう。
iDeCoを始めるに前にiDeCoの意義や考え方から学びたい方には、おすすめ本2の「3つのステップでスラスラわかる iDeCo よくわかる本」が良いでしょう。
iDeCoの全てがしっかり詰め込まれているおすすめ本3の「一番やさしい!一番くわしい!iDeCo活用入門」は、iDeCoのすべてを理解してから始めたい方に最適です。
おすすめ本4の「1時間でわかるiDeCo 50代から始める安心投資」は、まさしく50代以降からiDeCoを始めたい方や、銘柄選びに迷子になっている方にも役に立ちそうです。
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