最近話題のNISA。しっかり学んで始めたいから本を探しているけれどいっぱいありすぎ。どれを選んだらいいのかわからない・・。という投資初心者の方に株のプロのアナリストがおすすめしたい「NISA入門書 厳選5冊」をご紹介します。この5冊は、株のプロである投資顧問のアナリストが厳選したもので、すべての本は投資初心者でもわかりやすい内容となっています。
各本にはそれぞれ特徴があり、おすすめポイント、向いている方が違います。そのあたりをプロ視点で初心者にわかりやすいという観点からまとめました。また、いい点だけでなくその本が向かない人などをおしいポイントにまとめています。この記事を読んで探していた自分に合った本と出会い、NISAについての不安を解消し、投資を始める準備の手助けになりましたら幸いです。
目次
おすすめ本1.『知識ゼロでも安心! つみたてNISA&iDeCo 最新版』
出版社 | 宝島社 |
著者 | 藤川 太(監修) |
発売日 | 2022年4月13日 |
価格 | 759円 |
ページ数 | ムック本、79ページ |
詳細はこちら | https://tkj.jp/book/?cd=TD028549 |
本の内容
この本の最大の特徴はつみたてNISAやiDeCoを中心にして、将来に備えることを世代別、家族構成別に提案しているところです。自分の年代や家族構成に合わせて具体的にどの商品に投資すればいいのかやおすすめする理由などがわかりやすく書かれているので非常に役に立ちます。もちろん、つみたてNISAやiDeCoの特徴やメリット、デメリット、選び方などついても初心者にわかりやすく詳しく説明されています。
この本のおすすめポイント
将来に備えることを世代別、家族構成別に提案しているところが最大の特徴。特に若い方で、NISA初心者、投資初心者の方で、つみたて型主体で資産形成をしていこうと思う方には非常に役に立つ内容になっています。とくにおすすめなのが『初心者でも使える年代別家族構成別運用テンプレート』です。
20代・独身・会社員の運用テンプレート
シンプルにつみたてNISA1本でスタート。
リスクは大きいが積極的にリターンを追求したい方・全世界株式・SBI全世界株式インデックスファンド雪だるま(全世界株式)、eMAXIS(目標)生活費の半年分を目標例えば生活費20万円であれば120万円が目標で月3万円で4年近くかかる。 (20代の特徴)運用期間を長く取れるメリットを活かす。
この本が向いている方
どんな世代にも当てはまるように網羅されています。
この本のおしいところ
一般NISA枠(2024年からは成長投資枠)については、商品が幅広く、絞り込むことは難しいため、株の経験者にとっては、物足りなく感じるかもしれません。
おすすめ本2.『知りたいことがぜんぶわかる!つみたてNISA&iDeCoの超基本』
出版社 | 学研プラス |
著者 | 酒井富士子 |
発売日 | 2022年4月21日 |
価格 | 単行本:1,590円、Kindle版 1,430円 |
ページ数 | 175ページ |
詳細はこちら | https://hon.gakken.jp/book/2380178800 |
本の内容
会話形式でわかりやすく、つみたてNISAとiDeCoの使い方や使い分けを説明。両者のメリットデメリットを知るにはオススメな1冊。投資が初めてのかたにもドルコスト平均法による積立のお得な方法であるつみたてNISAとiDeCoの違いや使い分けの仕方、どちらが自分に向いているのかなど詳しく丁寧に解説しています。
この本のおすすめポイント
積立型の投資の代表格であるつみたてNISAとIDECOの違いと両者のメリットデメリットを知るにはオススメな1冊。
この本が向いている方
積立型の投資商品を探している人に向いています。積立型で税金優遇される「つみたてNISA」と「iDeCo」のどちらで積みたてればよいか、両方やるべきか、などの参考になります。会話形式で、何故、投資をやった方がいいのか、積立型の優位性、つみたてNISAとIDECO、どっちでつみたてようか、と迷っている方にはオススメな1冊です。
この本のおしいところ
一般NISA枠(2024年からは成長投資枠)については、商品が幅広く、絞り込むことは難しいため、株の経験者にとっては、更に突っ込んだ内容を求めるため、物足りなく感じるかもしれません。
おすすめ本3.『税金ゼロの運用まるわかり!NISAのすべてがわかる本』
出版社 | ソーテック社 |
著者 | トミィ |
発売日 | 2022/11/27 |
価格 | 単行本、Kindle版 各1,650円 |
ページ数 | 208ページ |
詳細はこちら | http://www.sotechsha.co.jp/bs/html/2107.htm |
本の内容
IT関連上場企業の管理職サラリーマンであり、NISA芸人として活動する著者が、 NISAの概要から、投資の基本、投資信託やETF、インデックス(指数)の特徴、おすすめする組み合わせ、さらには出口戦略まで網羅的に解説。 投資初心者に向けて将来の資産形成に役立つ情報が、グラフや表を交えながら丁寧に記載されています。
この本のおすすめポイント
NISAのすべてがわかる本」というタイトルの通り、一般NISA、新NISA、つみたてNISA、ジュニアNISA、現行のNISA制度から2024年開始の新NISA制度、初心者がわかりにくいロールオーバーまで、この1冊にNISAのすべてが凝縮されています。非課税枠を最大限に活用するための運用シュミレーションや、非課税枠を効率よく使う方法が実例で解説されていますので、NISAで長期的に資産が増えるイメージを形成することができます。
この本が向いている方
これからNISAを始めようと思っている方には、特におすすめの1冊です。NISA口座を開設して取引する金融機関選びのポイントが、シンプルにわかりやすく解説されています。ネット型証券、店舗型証券、銀行、それぞれのメリット・デメリットが、比較表を用いて紹介されていますので、投資する商品をまだ具体的に決めていない方は、是非参考にしてみてください。
この本のおしいところ
「投資の成功は出口で決まる」と言われている程、投資は“いつど
おすすめ本4.『じっくり派もお手軽派も 必ずトクする!NISA入門』
出版社 | ナツメ社 |
著者 | 大竹のり子監修 |
発売日 | 2018/01/18 |
価格 | 1,380円 |
ページ数 | 192ページ |
詳細はこちら | https://www.natsume.co.jp/books/9211 |
本の内容
この本のおすすめポイント
『つみたてNISAと『一般NISA、どっちを選択するか迷った時に読むといい本。
この本が向いている方
『つみたてNISA』と『NISA』どっちがいいのか?の参考になるような構成になっているので、『一般NISA』と『つみたてNISA』の選択に迷った場合に、手にすると良い本です。NISA制度や投資の基本についても学べるので、NISA全般について知りたい方にも参考になります。また、株式投資と投資信託についても章立てしており、株式投資と投資信託の基本について学べるので、投資信託に興味があるかたもにおすすめです。
この本のおしいところ
『IDECO』や『新NISA』についての記述はないため、この点は、他の本で補う必要があります。
おすすめ本5.『はじめてのNISA&iDeCo』
出版社 | 成美堂出版 |
著者 | 頼藤 太希 (著), 高山 一恵 (著) |
発売日 | 2020/12/02 |
価格 | 1,320円 |
ページ数 | 175ページ |
詳細はこちら | https://www.seibidoshuppan.co.jp/product/9784415329451/ |
本の内容
『IDECO』の解説が充実しています。『IDECO』は『NISA』よりも強力な3つの税制優遇制度がありますが、それについての漫画とイラスト等での解説はわかりやすい。『IDECO』と『つみたてNISA』の違いについても、初心者にもわかりやすく説明されている。公的年金をカバーする『IDECO』は60才まで引き出しができない点、税制優遇の点、投資信託は数十本から選び、保険や定期などでも運用が可能な点などの説明もわかりやすい。
この本のおすすめポイント
本書の特徴の一つは、口座開設について詳しく触れている点です。『つみたてNISA口座』と『IDECO口座』の口座開設の流れをそれぞれ説明しています。また、口座開設の注意点や一度開設すると変更が面倒な点や購入できるまでの流れを詳しく触れています。例えば、銀行でNISAの口座を開設してしまうと、
この本が向いている方
投資初心者向けなので株式投資が全くはじめての方もおすすめです。『IDECO』と『つみたてNISA』、どっちにつみ立てようか迷っている方にはオススメです。2022年の『IDECO』改正に対応しているので最新情報を知りたい方にもおすすめです。
この本のおしいところ
『つみたてNISA』や『IDECO』という積立型の投資についての基本書なので、『一般NISA枠』、『成長投資枠NISA』については、ほとんど触れられていないため投資中上級者には不向きです。
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厳選5冊!iDeCo(イデコ)を始める前の必読書を紹介
まとめ
NISAは今過渡期を迎えています。2024年から下記のような新制度に変わります。
- つみたてNISAは「投資信託+つみたて(月10万円程度)」
- 成長投資枠NISAは投資信託+株式投資+一括購入(年間240万円)
成長投資枠 | つみたて投資枠 | |
年間投資枠 | 240万円 | 120万円 |
非課税保有期間 | 1800万円※簿価残高方式で管理(枠の再利用が可能)(成長投資枠の内枠1,200万) | |
非課税保有限度額 | 上場株式・投資信託 | 長期の積み立て・分散投資に適した投資信託 |
関連記事→初心者にもわかる新NISAの活用ガイド!資産形成のための活用事例つきで解説します
成長投資枠は年間240万円の枠ですから月20万円までのつみたて枠があると同じです。利便性は一気に上がり、成長投資枠でつみたてを月3万円と一括購入で200万円行うような選択肢もできるようになります。成長投資枠は対象商品が現在よりも広がり、色んな運用方法ができるようになります。半面、難しさも増してきます。
この記事では投資初心者におすすめのNISA入門書をアナリストが5冊厳選し紹介しました。
各本ともにNISAについての基本的な知識から、資産運用のテクニックまで幅広くカバーしていますが、それぞれに特徴がありますので、自分にあった1冊を選ぶ参考になれば幸いです。
おすすめ本1.『知識ゼロでも安心! つみたてNISA&iDeCo 最新版』(宝島社)
将来に備えることを世代別、家族構成別に提案しているところが最大の特徴
おすすめ本2.
『知りたいことがぜんぶわかる!つみたてNISA&iDeCoの超基本』(学研プラス)
積立型の投資の代表格であるつみたてNISAとIDECOの違いと両者のメリットデメリットを知る
おすすめ本3.『税金ゼロの運用まるわかり!NISAのすべてがわかる本』(ソーテック社)
これからNISAを始めようと思っている方には、特におすすめの1冊
おすすめ本4.
『じっくり派もお手軽派も 必ずトクする!NISA入門』(ナツメ社)
『一般NISA』と『つみたてNISA』の選択に迷った場合に、手にすると良い本です。
おすすめ本5.『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂出版)
『IDECO』と『つみたてNISA』、どっちにつみ立てようか迷っている方にはオススメです。
今回ご紹介した本は投資初心者の方が読んでもNISAについてしっかり理解できるものですが、理解すればするほど不安がつのってくるかもしれません。そんなときは株のプロである投資顧問に相談するのも1つの方法です。投資顧問は株の売り買いに関する具体的なアドバイスが受けられます。銘柄選択や売り買いに関してのアドバイスが法的に認められるのは、証券営業マンもしくは投資顧問会社のみとなります。
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