
本記事では、株式会社ヤクルト本社(東証プライム:2267)の配当金額や配当時期、配当性向、配当利回りについて解説します。
ヤクルトは、乳酸菌飲料ヤクルトをはじめとする食品事業を中心に、国内外で事業を展開する食品メーカーです。
2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)の配当金は、1株あたり年間66円が見込まれています。
ヤクルトの株はNISAの成長投資枠でも購入できるので、非課税での運用も可能です。
目次
ヤクルトの配当金はいくら|1株あたり年間66円の予想

2026年3月期の予想において、ヤクルトの配当金は1株あたり年間70円です。
100株あたり年間7,000円がもらえます。100株分の配当金を受け取るためには、256,000※の投資額が必要です。※2026年3月15日の終値で計算
過去5年分の配当金の推移を、以下の表にまとめました。
(1株あたり)
| 事業年度 | 中間配当 | 期末配当 | 年間合計額(調整後) |
| 2026年3月期 | 33円 | 37円(予想) | 70円(予想) |
| 2025年3月期 | 32円 | 32円 | 64円 |
| 2024年3月期 | 55円 | 28円 | 83円(55.5円※) |
| 2023年3月期 | 45円 | 45円 | 90円(45円※) |
| 2022年3月期 | 36円 | 36円 | 72円(36円※) |
参照元:ヤクルト|決算短信
※2023年10月1日に実施された株式分割(普通株式1株につき2株の割合)を考慮した数値
配当金には20.315%の税金が発生するので、100株を持っている株主に支払われる金額は5,259円です。
【税引後に受け取れる配当金】(70円×100株)×(1−20.315%)=5,578円
配当金の税金や節税方法については、こちらの「%配当金に税金はかからない?節税のコツや新NISAで非課税で受け取る方法を解説」の記事を参考にしてみてください。
ヤクルトの配当金はいつもらえる|6月上旬と12月上旬

ヤクルトの配当金は、中間と期末の合計2回にわけて支払われます。配当金の支払い時期と株主確定日を、以下の表にまとめました。
2025年~2026年配当受取カレンダー
| 項目 | 中間配当 | 期末配当 |
| 権利付最終日 | 2025年9月26日(金) | 2026年3月27日(金) |
| 権利確定日 | 2025年9月30日 | 3月31日 |
| 配当支払予定日 | 2025年12月上旬 | 2026年6月上旬 |
参照元:ヤクルト本社|よくあるご質問、株式会社 ヤクルト本社|2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
ヤクルトの配当金を受け取るには、権利付最終日の15時30分までに購入が完了している必要があります。当日注文でも約定が間に合えば権利を取得できます。ただし、証券会社によって買付日が異なるケースがあるため、できるだけ早めに注文を完了させましょう。
ヤクルトの配当利回りと配当性向

2026年3月期の予想において、ヤクルトの配当利回りは2.66%、配当性向は39.5%です。
直近5年分の推移については、以下の表をご覧ください。
| 事業年度 | 配当利回り | 配当性向 |
| 2026年3月期 | 2.66%(予想) | 39.5%(予想) |
| 2025年3月期 | 2.12% | 42.5% |
| 2024年3月期 | 1.43% | 33.7% |
| 2023年3月期 | 1.09% | 27.8% |
| 2022年3月期 | 1.20% | 25.7% |
参照元:みんかぶ|ヤクルト(2267)、%ヤクルト本社|決算短信
ヤクルトの直近5年間の配当利回りは1~2%と、日経平均やプライム市場の平均配当利回りと比べてやや低いです。
ヤクルトは毎年増配を目指す方針を掲げており、業績や財務状況、成長投資を考慮しながら配当額を決定しています。
実際に、直近の配当性向は30〜40%前後に抑えられており、成長投資と株主還元のバランスが取れた水準を維持しています。
競合他社との比較
以下の表では、2025年のヤクルトの配当利回りと配当性向を、競合他社と比較しました。
(2025年3月期実績)
| 会社名 | 配当利回り | 配当性向 |
| ヤクルト本社(2267) | 2.12% | 42.5% |
| 明治ホールディングス(2269) | 2.93% | 53.7% |
| 森永乳業(2264) | 2.82% | 139.3% |
参照元:みんかぶ
ヤクルトの配当利回りは競合と比べてやや低めです。
また、配当性向も約40%と競合より低いものの、利益に対して無理のない水準で配当を実施しているため、長期的に配当を継続しやすい財務体質だと言えます。
配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。
配当利回りは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けられるかを示す指標です。計算式は次のようになります。
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100
配当性向は、税金を差し引いた企業の純粋な利益である当期純利益のうち、配当に回される額を表した割合です。計算式は次のようになります。
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100
目安となる数値や詳しい計算方法については、こちらの記事で解説しています。
>>配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説
ヤクルトの株主優待|あり

ヤクルトは株主優待を実施しています。100株以上の保有期間に応じて、以下2つの特典が受けられます。
それぞれみていきましょう。
食料品の贈呈|乳製品、清涼飲料、乾めんなど
ヤクルトの株主(100株以上)になると、株式会社ヤクルト本社が提供する食料品を受け取れます。
詳細は以下のとおりです。
| 継続保有期間 | 乳製品等<新設> | 清涼飲料、乾めん等 | ||||
| 100株~500株未満 | 500株~1,000株未満<新設> | 1,000株以上 | 100株以上500株未満 | 500株以上1,000株未満<新設> | 1,000株以上 | |
| 3年未満 | ㋐乳製品等 | ㋒清涼飲料、乾めん等の詰め合わせ | ||||
| 3年以上※ | ㋑上記商品(㋐)に加え、上記とは異なる乳製品等を進呈 | ㋓上記商品(㋒)に加え、化粧品を進呈 | ||||
| 5年以上<新設> | 上記商品(㋐+㋑)に加え、クオカードを進呈 | 上記商品(㋒+㋓)に加え、クオカードを進呈 | ||||
出典:ヤクルト|株主優待
※3月末日および9月末日の当社株主名簿に連続7回以上(または11回以上)、同じ株主番号で記載されている株主が対象
また、ヤクルトの商品を購入できるサイト「ヤクルトビューティエンス」「ヤクルトウェルネスオンライン」で利用できるクーポンも同時にもらえます。
東京ヤクルトスワローズオフィシャルファンクラブへの入会|無料
ヤクルトの株主になると、プロ野球チーム「東京ヤクルトスワローズ」のオフィシャルファンクラブに無料で入会できます。
保有株式数と会員ランクを、下表にまとめました。
| 保有株式数 | 無料招待される会員ランク |
| 100株以上1,000株未満 | スワローズクルー「ライト会員」 |
| 1,000株以上 | スワローズクルー「レギュラー会員」 |
こちらの記事では、株主優待がもらえるおすすめ銘柄を紹介しているので「配当金生活をしたい」という方は参考にしてみてください。
ヤクルトの業績

2025年3月期(2024年4月1日〜2025年3月31日)を含む、過去5年分の業績を以下の表にまとめました。
(単位:百万円)
| 決算情報 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 2025年3月期 | 499,683 | 55,391 | 75,860 | 45,533 |
| 2024年3月期 | 503,079 | 63,399 | 79,300 | 51,006 |
| 2023年3月期 | 483,071 | 66,068 | 77,970 | 50,641 |
| 2022年3月期 | 415,116 | 53,202 | 68,549 | 44,917 |
| 2021年3月期 | 385,706 | 43,694 | 57,601 | 39,267 |
参照元:%ヤクルト|決算短信
過去5年間で見ると、ヤクルトの業績は着実に成長しています。売上高は2021年から2024年にかけて約3,800億円から5,000億円超に拡大しました。
とくに、2024年3月期は国内で「ヤクルト1000」シリーズが好調だったことに加え、アメリカでの売上も伸びたことで、前年比4.1%増を達成しています。
ただ、国内の乳製品販売が一時的に落ち込んだことで、2025年3月期はやや減収・減益となりました。
過去5年間の全体的な流れを見ると、売上・利益ともに右肩上がりで推移しており、今後も成長が期待できる企業といえます。
ヤクルトの事業内容

ヤクルトの事業内容は、以下の5つの分野にわかれています。
- 食品事業
- 国際事業
- 化粧品事業
- 研究開発事業
- その他事業
それぞれ紹介します。
食品事業
食品事業は、ヤクルト本社の中核となる事業です。
国内で乳酸菌飲料や発酵乳、清涼飲料などを製造・販売しています。
1935年に誕生した乳酸菌飲料ヤクルトをはじめ、ジョアなどのはっ酵乳、清涼飲料などがおもな商品です。
また、1963年から全国展開しているヤクルトレディによるお届けシステムも、食品事業の特徴のひとつです。
国際事業
国際事業は、海外市場でヤクルトを展開する事業です。
ヤクルト本社は現地生産・現地販売を基本とする現地主義を採用しています。
1964年の台湾進出から現在はアジア・オセアニア、米州、ヨーロッパなど、日本を含む40の国と地域で事業を展開しています。
化粧品事業
化粧品事業は「からだに良い乳酸菌はお肌にも良い」という発想から生まれた事業です。
乳酸菌研究を応用し、独自の保湿成分「S.E.(シロタエッセンス)」を配合した化粧品を開発・販売しています。
使用者のお肌を守るため、厳しい安全基準のもとで製造された製品を提供しています。
研究開発事業
研究開発事業は、ヤクルト本社の競争力の源泉です。
創業以来、腸内細菌や有用微生物の研究を続けており、プロバイオティクス(お腹の中から健康を支える菌)分野では世界トップレベルの研究開発力を誇ります。
体に良い菌の研究を進め、その成果を新しい素材や商品づくりに活かし、病気を防ぎながら人々の健康を支えています。
その他事業
体に良い菌の研究を軸として、おもに以下の事業拡大を目指しています。
- ウェルネス&ライフサポート(毎日の健康や生活を支える)
- ヘルス&ビューティー(健康と美容をサポート)
- メディカルケア&ニュートリション(医療や栄養面から体を支える)
上記の分野を通じて、ヤクルトは食だけにとどまらず、幅広い健康分野で価値を提供する企業を目指しています。
ヤクルトと競合他社の業績比較

ヤクルトと競合他社の業績を比較してみましょう。前年度(2025年3月期)の業績は、以下のとおりです。
(百万円)
| 会社名 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| ヤクルト本社(2267) | 499,683 | 55,391 | 75,860 | 45,533 |
| 明治ホールディングス(2269) | 1,154,074 | 84,702 | 82,013 | 50,800 |
| 森永乳業(2264) | 561,173 | 29,658 | 29,864 | 5,459 |
参照元:%みんかぶ
上記3社の中で、ヤクルトの売上は3位、純利益は2位でした。ヤクルトは乳酸菌飲料を主力としながら、化粧品や医薬品事業にも展開しており、複数の事業を持つ総合企業です。
また、上記3社には、それぞれ以下のような企業ごとの強みがあります。
- ヤクルト:乳酸菌飲料を核として、日本を含む40の国と地域で事業展開
- 明治:食品事業と医薬品事業の両立
- 森永乳業:BtoB(業務用・素材)事業を本格的に展開
ヤクルトは「ヤクルト1000」などの高付加価値商品の拡販により、他社よりも高い利益率を実現しています。
ヤクルトの株価

ヤクルトの株価は、2,560円(2026年3月15日終値)です。以下のチャートでは、直近10年間の株価の推移を示しています。

出典:Yahoo!ファイナンス|(株)ヤクルト本社【2267】:株価・株式情報
2017年ごろ、ヤクルトの株は2,700円前後で取引されていました。2018年頃には一時4,800円台まで上昇しましたが、その後は調整局面に入り、3,000円前後まで下落しています。
2023年には「ヤクルト1000」が国内売上を牽引し、2023年3月期の売上は4,831億円(前期比16.4%増)を達成。その影響もあり、株価は5,000円台まで上昇しました。
しかし、2025年3月期途中に乳製品の販売が計画を大きく下回り業績の下方修正が発表されたことで、株価は3,000円付近まで下落。
その後も下落が続き、2026年2月現在では2,400円前後で取引されています。

ヤクルトは「一攫千金を狙う銘柄」ではなく、「長期でコツコツ配当と優待をもらいながら、企業の回復を待つ銘柄」です。現在の株価水準での配当利回りは2.7%〜2.8%程度で、超高利回りではありませんが、銀行に預けるよりはるかに高く、安定したインカムゲイン(配当収入)を狙うには適しています。
また、ヤクルトと競合他社の株の値動きについては、以下の表を参考にしてみてください。
| 会社名 | 現在の価格 | 年初来高値 | 年初来安値 |
| ヤクルト本社(2267) | 2,560円 (以下26/3/15終値) | 3,141円 (25/3/18) | 2,291円 (25/11/4) |
| 明治ホールディングス(2269) | 3,931円 | 3,812円 (26/2/5) | 2,871円 (25/2/10) |
| 森永乳業(2264) | 4,659円 | 4,141円 (26/2/5) | 2,705円 (25/2/12) |
参照元:Yahoo!ファイナンス|日本株
ヤクルトの自己株式取得|実施あり

2025年3月期において、ヤクルトは自己株式取得を実施しています。直近の実施情報は以下のとおりです。
- 対象:普通株式
- 取得総数:14,000,000株
- 取得価額:300億円
- 取得期間:2025年2月17日~2025年6月19日
参照元:株式会社ヤクルト|株主還元方針の変更、自己株式の取得に係る事項の決定および自己株式の消却 に関するお知らせ
継続的な増配に加えて、300億円規模の自己株式取得も実施しており、ヤクルトの積極的な株主還元姿勢がうかがえます。
まとめ

本記事では、ヤクルトの配当金について解説しました。
ヤクルトの2026年3月期の配当金は、1株あたり年間70円が予定されています。100株あたり年間7,000円が支払われますが、実際に振り込まれる金額は税引後の5,578円です。
ヤクルトの配当利回りは約1~2%、配当性向は20~40%で推移しています。
また、100株以上保有している株主は、食料品の贈呈や東京ヤクルトスワローズのファンクラブ入会特典などを受けられます。
ヤクルトは増配方針を掲げているうえに、自己株式取得も実施していることから、継続的な株主還元が期待できる銘柄だと言えるでしょう。
銘柄選びの参考になれば幸いです。
※本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 ※株式投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。 ※記載のデータは2026年3月15日時点のものです。最新の情報は各省庁や企業の公式サイトでご確認ください。


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