
本記事では、松井証券株式会社(東証プライム:8628)の配当金額や配当時期、配当性向、配当利回りについて解説します。
松井証券は、インターネット上で個人投資家に向けた金融商品や各種サービスを提供している、オンライン取引に特化した証券会社です。
2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)の配当金は、1株あたり年間50円でした。
松井証券の株はNISAの成長投資枠でも購入できるので、非課税での運用も可能です。
目次
松井証券の配当金はいくら|1株あたり年間50円

2026年3月期において、松井証券の配当金は1株あたり年間50円です。100株あたり年間5,000円がもらえます。
100株分の配当金を受け取るためには、91,000円※の投資額が必要です。(※2026年5月7日の終値(1株=910円)で計算)過去5年分の配当金の推移を、以下の表にまとめました。
(1株あたり)
| 事業年度 | 中間配当 | 期末配当 | 年間合計額 |
| 2026年3月期 | 25円 | 25円 | 50円 |
| 2025年3月期 | 22円 | 18円 | 40円 |
| 2024年3月期 | 20円 | 20円 | 40円 |
| 2023年3月期 | 20円 | 20円 | 40円 |
| 2022年3月期 | 20円 | 20円 | 40円 |
参照元:松井証券|決算短信
配当金には20.315%の税金が発生するので、100株を持っている株主に支払われる金額は3,984.25円です。
【税引後に受け取れる配当金】(50円×100株)×(1−20.315%)=3,984.25円
配当金の税金や節税方法については、こちらの「配当金に税金はかからない?節税のコツや新NISAで非課税で受け取る方法を解説」の記事を参考にしてみてください。
松井証券の配当金はいつもらえる|11月末と翌6月末

松井証券の配当金は、中間と期末の合計2回にわけて支払われます。配当金の支払い開始時期と権利確定日を、以下の表にまとめました。
| 項目 | 中間配当 | 期末配当 |
| 権利付き最終日 | 2026年9月28日(月) | 2027年3月29日(月) |
| 権利確定日 | 2026年9月30日(水) | 2026年3月31日(水) |
| 配当支払予定日 | 2026年11月末頃 | 2027年6月末頃 |
参照元:松井証券|株式事務のご案内、松井証券|よくあるご質問
松井証券の配当金を受け取るには、権利確定日までに株主名簿へ記載される必要があります。株主名簿への反映には一定の時間がかかるため、最低でも基準日の2営業日前までに株を購入しておきましょう。
買付のタイミングによっては間に合わない可能性があるため、配当を受け取りたい場合は早めに注文を済ませるのが無難です。
松井証券の配当利回りと配当性向

2026年3月期において、松井証券の配当利回りは5.49%、配当性向は83.2%です。(2026年5月7日終値910円基準)
直近4年分の推移については、以下の表をご覧ください。
| 事業年度 | 配当利回り | 配当性向 |
| 2026年3月期 | 6.28% | 83.2% |
| 2025年3月期 | 4.93% | 98.0% |
| 2024年3月期 | 5.04% | 105.1% |
| 2023年3月期 | 5.02% | 131.5% |
松井証券の直近5年間の配当利回りは5〜6%で、日経平均やプライム市場の平均配当利回り(約2%)より高水準です。
利益の多くを株主還元に充てる方針であり、2027年3月期からは配当性向の基準を70%以上に引き上げるとしています。実際に、直近の配当実績でも、配当性向80%以上を維持しています。
ただし、配当性向が高いということは、利益の大部分を配当に回している状態です。
業績が悪化した場合、減配や配当停止につながるリスクがあるため、松井証券の株主になったら業績や配当方針の変化をこまめに確認しておきましょう。
松井証券の配当はなぜ高いのか|配当性向70%以上の還元方針
松井証券の配当が高い理由は、経営方針として稼いだ利益を積極的に株主へ還元する姿勢を明確に打ち出しているためです。
松井証券は「健全性・効率性・株主還元の3つを資本政策の柱」と定めており、必要な自己資本を確保しつつ、余剰利益は株主に返すという考え方を基本としています。
具体的な基準として、2027年3月期から配当性向70%以上を設定しています。
また、個人投資家の取引増加により手数料収入が前期比30%増加し、当期純利益は前年比47.4%増と大きく成長。
結果、2026年3月期の年間配当は1株あたり50円と、前期の40円から増配を達成しています。
競合他社との比較
以下の表では、2026年の松井証券の配当利回りと配当性向を、競合他社と比較しました。
2026年3月期の実績
| 会社名 | 配当利回り | 配当性向 |
| 松井証券(8628) | 6.28% | 83.2% |
| 大和証券グループ本社(8601) | 5.29% | 50.8% |
| 野村ホールディングス(8604) | 4.68% | 41.4% |
| SBIホールディングス(8473) | 3.23% | 14.2% |
参照元:みんかぶ
松井証券の配当利回りは、競合他社より高水準です。配当性向も競合他社と比べて高く、利益の多くを株主還元に充てていることがわかります。
配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。
配当利回りは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けられるかを示す指標です。計算式は次のようになります。
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100
配当性向は、税金を差し引いた企業の純粋な利益である当期純利益のうち、配当に回される額を表した割合です。計算式は次のようになります。
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100
目安となる数値や詳しい計算方法については、こちらの記事で解説しています。
>>配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説
松井証券の株主優待|なし

松井証券は、株主優待を実施していません。
おもに配当金での株主還元に力を入れており、業績に応じた毎期配当を基本方針としています。
事実として、2027年3月期からは「配当性向70%以上を基準」としており、株主への利益還元を重視する姿勢がうかがえます。
株主優待でおすすめな銘柄を探しているときは、こちらの「【お得な株主優待】初心者でも購入しやすい人気銘柄5選」記事を参考にしてみてください。
松井証券の業績

松井証券の業績(過去4年分)を、以下の表にまとめました。
(単位:百万円)
| 決算情報 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 2026年3月期 | 52,660 | 23,462 | 23,813 | 15,480 |
| 2025年3月期 | 39,204 | 15,636 | 15,292 | 10,501 |
| 2024年3月期 | 40,207 | 15,165 | 15,054 | 9,790 |
| 2023年3月期 | 31,071 | 11,349 | 11,253 | 7,823 |
参照元:松井証券株式会社|決算短信
直近5年間で見ると、松井証券の業績は売上、利益ともに上昇傾向です。
2026年3月期は、日経平均の最高値更新やトランプ関税などによる相場の大きな値動きを受け、個人投資家の取引が大幅に増加しました。結果、売上高・純利益ともに前期比で約3〜5割増と大きく成長しています。
ただし、松井証券の収益は株式市場の活況に左右されやすい構造です。
相場が落ち着き個人投資家の取引が減ると、手数料収入が減少して業績が伸び悩む可能性があるため、業績や配当の動向は定期的にチェックしましょう。
松井証券の事業内容

松井証券は、個人投資家向けに金融商品や各種サービスを提供するオンライン証券会社です。
おもな取扱商品・取引種別を以下に列挙しました。
- 日本株
- 米国株
- FX
- 投資信託
- 先物・オプション
- NISA
- iDeCo
顧客満足度の向上を重視しており、日本株取引での「1日の約定代金が50万円以下なら手数料0円」やオンラインでの「手厚いサポート体制」といった強みがあります。
また、証券事業は相場環境によって業績が変動しやすいため、収益の多様化にも力を入れています。
松井証券と競合他社の業績比較

松井証券と競合他社の業績を比較してみましょう。前年度(2026年3月期)の業績は、以下のとおりです。
(百万円)
| 会社名 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 松井証券(8628) | 52,660 | 23,462 | 23,813 | 15,480 |
| 大和証券グループ本社(8601) | 1,467,983 | 207,333 | 234,510 | 175,281 |
| 野村ホールディングス(8604) | 4,758,486 | – | 539,821 | 362,129 |
| SBIホールディングス(8473) | 1,896,607 | – | 516,667 | 427,577 |
参照元:みんかぶ
上記4社で比べると、松井証券の売上高・純利益はともに4位です。
大和証券・野村・SBIは総合金融グループとして幅広い事業を展開しているため、事業規模には大きな差があります。
ただし、松井証券はオンライン専業として個人投資家向けサービスに特化しており、総合金融グループとは事業モデルが根本的に異なります。
各社の強みは、それぞれ以下のとおりです。
- 松井証券:オンライン専業の証券会社として、個人投資家向けサービスに特化
- 大和証券グループ本社:国内182カ店の店舗網を持ち、対面相談に強い総合証券グループ
- 野村ホールディングス:国内最大の顧客資産残高を持つ大手証券グループ
- SBIホールディングス:証券総合口座数で国内初の1,600万口座を達成したネット金融グループ
事業規模では大手に及ばないものの、手数料の低さやサポート体制の充実を強みに個人投資家の支持を集めており、配当利回りの高さも含めて検討しやすい銘柄だと言えます。
松井証券の株価

松井証券の株価は、910円(2026年5月7日終値)です。以下のチャートは、直近10年間の株価の推移を示しています。

出典:Yahoo!ファイナンス|松井証券【86288268】:株価・株式情報
2016年頃、松井証券の株は900円前後で取引されていました。
2018年7月の「増配発表」や2018年9月に実施した「配当性向の上限撤廃」などの影響もあり、2018年12月には一時1,300円前後まで上昇しています。
しかし、2019年は個人投資家の株式売買が減ったことで、松井証券が受け取る手数料収入が減少。信用取引の利用も少なくなったため、金融収支も悪化し株価は800円台まで下落しました。その後も株価は低迷状態が続いており、2026年5月現在は900円前後で取引されています。

会社の土台は悪くないが、来期も今年並みに稼げるかは相場次第なります。オンライン中心の事業に経営資源を集中し、付加価値の高い商品・サービスで顧客基盤を強化するとしていますが、数字のガイダンスは2026年6月の決算説明では出していません。なので、見通しは会社計画よりも、外部環境をどう見るかが重要になります。
また、松井証券と競合他社の株の値動きについては、以下の表を参考にしてみてください。
| 会社名 | 現在の価格 | 年初来高値 | 年初来安値 |
| 松井証券(8628) | 910円 (以下2026年5月7日終値) | 1,007円 (2026年3月25日) | 851円 (2026年1月5日) |
| 大和証券グループ本社(8601) | 1,518円 | 1,686円 (2026年2月12日) | 1,377円 (2026年1月5日) |
| 野村ホールディングス(8604) | 1,250円 | 1,506円 (2026年1月15日) | 1,145円 (2026年3月9日) |
| SBIホールディングス(8473) | 3,071円 | 3,866円 (2026年1月15日) | 2,789円 (2026年3月4日) |
参照元:Yahoo!ファイナンス|日本株
松井証券の自己株式取得|実施なし

2026年3月期において、松井証券は自己株式取得を実施していません。おもに配当金での株主還元に力を入れており、配当性向の基準値を70%以上と定めています。そのため、今後も配当金を中心とした株主還元が続くと考えられます。
配当目的で個別株を始めたいと思っても、実際には迷いやすいポイントがあります。
たとえば、
- 利回りだけで選んでよいのか
- 今が買い時なのか
- 配当を受け取りながら個別株を持ち続けるべきか
- 利益確定や見直しはいつ行うべきか
こうした判断は、初めての方ほど迷いやすい部分です。
配当をきっかけに個別株へ関心を持つのは自然なことですが、資産形成として考えるなら、購入後の判断まで含めて設計することが大切です。
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まとめ

本記事では、松井証券の配当金について解説しました。
2026年3月期において、松井証券の配当金は1株あたり年間50円でした。
100株あたり年間5,000円が支払われますが、実際に振り込まれる金額は税引後の3,984円です。
直近5年間の配当利回りは約5〜6%と高水準で推移しており、背景には「配当性向70%以上」という高い株主還元方針と、個人投資家の取引増加による業績成長の2つがあります。
売上・利益ともに伸びており、今後も配当を中心とした株主還元が続く可能性があります。ただし、業績は相場環境に左右されやすいため、最新の動向は定期的に確認しましょう。
銘柄選びの参考になれば幸いです。
【ご注意事項】
本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
株式投資には元本割れのリスクがあります。
配当金は企業の業績によって減額・廃止になる場合があります。
投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
記載のデータは2026年5月7日時点のものです。最新情報は各企業のIR資料等でご確認ください。



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