
本記事では、セブン銀行株式会社(東証プライム:8410)の配当金額や配当時期、配当性向、配当利回りについて解説します。
セブン銀行は、全国28,000台以上のATMネットワークを基盤に、個人や法人向けに金融サービスを展開している企業です。
2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)の配当金は、1株あたり年間11円と予想されています。
セブン銀行の株はNISAの成長投資枠でも購入できるので、非課税での運用も可能です。

2026年3月期のセブン銀行の配当金は、1株あたり年間11円(予想)です。
100株あたり年間1,100円がもらえます。100株分の配当金を受け取るためには、294,900円※の投資額が必要です。※2026年1月28日の終値(1株=294.9円)で計算
過去5年分の配当金の推移を、以下の表にまとめました。
(1株あたり)
| 事業年度 | 中間配当 | 期末配当 | 年間合計額 |
| 2026年3月期 | 5.5円 | 5.5円(予想) | 11円(予想) |
| 2025年3月期 | 5.5円 | 5.5円 | 11円 |
| 2024年3月期 | 5.5円 | 5.5円 | 11円 |
| 2023年3月期 | 5.5円 | 5.5円 | 11円 |
| 2022年3月期 | 5.5円 | 5.5円 | 11円 |
参照元:セブン銀行|決算短信
配当金には20.315%の税金が発生するので、100株を持っている株主に支払われる金額は876円です。
【税引後に受け取れる配当金】(11円×100株)×(1−20.315%)=876.535円
配当金の税金や節税方法については、こちらの「配当金に税金はかからない?節税のコツや新NISAで非課税で受け取る方法を解説」の記事を参考にしてみてください。
目次
セブン銀行の配当金はいつもらえる|12月上旬と翌6月上旬

セブン銀行の配当金は、中間と期末の合計2回にわけて支払われます。
セブン銀行の配当金が支払われる時期と権利確定日を、以下の表にまとめました。
| 項目 | 中間配当 | 期末配当 |
| 権利確定日 | 9月30日 | 3月31日 |
| 支払い時期 | 12月上旬 | 6月上旬 |
参照元:セブン銀行|決算短信
セブン銀行の配当金を受け取るには、株主名簿への登録が必要です。
2026年の期末配当を受け取りたい場合は、基準日の2営業日前までに株式を保有しておきましょう。
ただし、証券会社によって買付日が異なるケースがあるため、できるだけ早めに注文を完了させるのがおすすめです。
セブン銀行の配当利回りと配当性向

2026年3月期の予想において、セブン銀行の配当利回りは3.69%、配当性向は80.4%です。
直近5年分の推移については、以下の表をご覧ください。
| 事業年度 | 配当利回り | 配当性向 |
| 2026年3月期 | 3.69%(予想) | 80.4%(予想) |
| 2025年3月期 | 3.76% | 70.6% |
| 2024年3月期 | 3.71% | 40.3% |
| 2023年3月期 | 4.25% | 68.6% |
| 2022年3月期 | 4.53% | 62.0% |
参照元:みんかぶ|セブン銀行(8410)、セブン銀行|決算短信
日経平均やプライム市場の平均配当利回り(約2%)と比べると、セブン銀行の配当利回りは3〜4%と高水準です。
配当性向については、安定した配当を継続できるように、年間40%以上を目標としています。
競合他社との比較
2025年3月期(前年度)のセブン銀行の配当利回りと配当性向を、競合他社と比較しました。
(2025年3月期の実績)
| 会社名 | 配当利回り | 配当性向 |
| セブン銀行(8410) | 3.76% | 70.6% |
| イオンフィナンシャルサービス(8570) | 4.10%※ | 73.13※ |
| ゆうちょ銀行(7182) | 3.89% | 50.61% |
参照元:みんかぶ
※イオンフィナンシャルサービスは2月期決算
上記3社で比べると、セブン銀行の配当利回りは3位でした。配当性向については2位で、積極的に株主還元を実施していることがわかります。
セブン銀行の株価は直近1年間で同水準(300円前後)を維持しており、配当額も前年度と同じなので、2026年3月期の配当利回りは前年と同じ水準になる可能性が高いです。
配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。
配当利回りは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けられるかを示す指標です。計算式は次のようになります。
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100
配当性向は、税金を差し引いた企業の純粋な利益である当期純利益のうち、配当に回される額を表した割合です。計算式は次のようになります。
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100
目安となる数値や詳しい計算方法については、こちらの記事で解説しています。
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配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説
セブン銀行の株主優待|なし
セブン銀行は、株主優待を実施していません。
それでも、会社に残す資金と株主還元のバランスを取りながら、安定した配当を続ける方針※を掲げています。
過去10年間は増配か維持を継続しているので、今後も配当金で株主に利益を還元する可能性が高いです。
こちらの記事では、株主優待がもらえるおすすめ銘柄を紹介しているので「配当金生活をしたい」という方は参考にしてみてください。
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セブン銀行の業績
2025年3月期(2024年4月1日〜2025年3月31日)を含む、過去5年分の業績を以下の表にまとめました。
(単位:百万円)
| 決算情報 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 2025年3月期 | 214,408 | – | 30,289 | 18,221 |
| 2024年3月期 | 197,877 | – | 30,526 | 31,970 |
| 2023年3月期 | 154,984 | – | 28,924 | 18,854 |
| 2022年3月期 | 136,667 | – | 28,255 | 20,827 |
| 2021年3月期 | 137,267 | – | 35,640 | 25,905 |
参照元:セブン銀行|決算短信
過去5年で見ると、セブン銀行の業績は売上高は右肩上がりです。
実際に、2025年3月期の売上高は2,144億円(前期比約8%増)を記録し、過去最高額を達成しています。
近年のセブン銀行は海外事業に力を入れており、アジア地域でのATM利用件数の伸びや米国事業の黒字化に成功したことで売上が伸びたと考えられます。
一方で、純利益は年度ごとに変動が大きく、2025年3月期は前期比約43%減となる182億円となりました。
前期に子会社化したセブン・カードサービスで特別利益215億円が発生した反動に加え、最新型ATMへの入れ替えで減価償却費が増加したことが影響しています。
それでも、売上高は2021年から毎年増加しているため、今後もセブン銀行の業績アップに期待が持てそうです。
参照元:日本経済新聞|セブン銀行の純利益43%減 25年3月期、「負ののれん」反動で
今後の見通し
セブン銀行の配当を左右するのは、ざっくりいうと ①ATMの取引量(手数料) と ②費用(ATM入替の減価償却、資金調達コスト)、それに ③非ATM(カード・決済等)の立て直しです。
2026年は配当は維持予想(年間11円)ですが、利益予想は減益なので、「配当維持=盤石」ではなく、「利益の下ブレに弱い局面」になりがちです。
一方でATMが“現金の箱”から“手続き・認証の窓口”へ(+Connect)事業や伊藤忠との提携によるサービス拡大の可能性は今後の追い風の材料になるかもしれません。

セブン銀行の事業内容

セブン銀行の事業内容は、おもに以下の3分野に分かれています。
- 国内事業(銀行業)
- クレジット・電子マネー事業
- 海外事業
それぞれ紹介します。
国内事業(銀行業)
セブン銀行の中心となる事業で、約28,000台のATMネットワークを運営しています。セブン-イレブンをはじめ、商業施設や観光地など、幅広い場所にセブン銀行のATMを設置。
買い物ついでや旅行先でもすぐに現金を引き出せる利便性の高さから、2024年3月期時点での口座数は300万口座を超えています。
2025年3月期国内事業の売上は1,394億円と、昨年より4.4%上昇しました。
クレジット・電子マネー事業
クレジット・電子マネー事業は、おもに子会社である「株式会社セブン・カードサービス」が運営している事業です。
クレジットカード「セブンカード・プラス」や「セブンカード」、電子マネー「nanaco」などの発行・運営をしています。
高いポイント還元率やスムーズな決済など、普段の買い物を便利にするためのサービスを提供。
2025年3月期クレジット・電子マネー事業の売上は325億円と、昨年より21.3%上昇しました。
海外事業
国内だけでなく、セブン銀行は4カ国(アメリカ/インドネシア/フィリピン/マレーシア)でATMサービスを展開中です。
セブン銀行の海外ATMを利用すれば現地通貨を引き出せるので、海外の旅行先で急な出費が必要になったときでも対応できます。
2025年3月期海外事業の売上は435億円と、昨年より12.1%上昇しました。
セブン銀行と競合他社の業績比較

セブン銀行と競合他社の業績を比較してみましょう。前年度(2025年3月期)の業績は、以下のとおりです。
(百万円)
| 会社名 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| セブン銀行(8410) | 214,408 | – | 30,289 | 18,221 |
| イオンフィナンシャルサービス(8570) | 533,262※ | 61,485※ | 62,554※ | 15,644※ |
| ゆうちょ銀行(7182) | 2,522,052 | – | 584,533 | 414,324 |
※イオンフィナンシャルサービスは2月期決算
参照元:みんかぶ
上記3社の中で、セブン銀行の売上高は3位、純利益は2位となりました。上記3社の強みは、それぞれ以下のように異なります。
- セブン銀行:全国28,000台以上のATMを基盤とした「ATMプラットフォーム事業」
- イオンフィナンシャルサービス:イオングループの顧客基盤を活かした「クレジットカード・決済事業」
- ゆうちょ銀行:全国の郵便局ネットワークを通じた「個人向け金融サービス」
セブン銀行は全国28,000台以上のATMネットワークを活かし、金融・決済サービスの連携で収益を安定させる戦略を進めています。
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セブン銀行の株価

セブン銀行の株価は、294.9円(2026年1月28日終値)です。以下のチャートでは、直近10年間の株価の推移を示しています。
2016年頃、セブン銀行の株は400〜500円前後で取引されていました。
一時的に300円まで下落したものの、法人減税の影響で純利益が増加(前期比1.6%増)した影響もあって、2017年3月期には400円台まで回復。
しかし、コロナ禍の影響を受け、2021年上半期にはATM利用件数が国内3,3%減、米国1,6%減の業績悪化を記録しました。結果、2021年には株価が200円前半まで下落しています。
それでも、2024年には「キャッシュレス決済への現金チャージ利用」と「ATM利用」のニーズが回復したことで、株価は300円前半に上昇。
2025年12月現在では、300円前後で推移しています。
また、セブン銀行と競合他社の株の値動きについては、以下の表を参考にしてみてください。
| 会社名 | 現在の価格 | 年初来高値 | 年初来安値 |
| セブン銀行(8410) | 296.9円 (2026/1/28終値) | 317円 (2025/9/29) | 233円 (2025/4/7) |
| イオンフィナンシャルサービス(8570) | 1,560.5円 (2026/1/28終値) | 1,604円 (2025/12/15) | 1,070円 (2025/4/7) |
| ゆうちょ銀行(7182) | 2,038円 (2026/1/28終値) | 2,160円 (2025/12/15) | 1,160円 (2025/4/7) |
参照元:Yahoo!ファイナンス|日本株
セブン銀行の自己株式取得|実施あり
2026年3月期において、セブン銀行は自己株式取得を実施しています。
直近の実施状況は、以下のとおりです。
- 対象:普通株式
- 取得総数:2億株
- 取得価額の総額:524億円
- 取得期間:2025年6月20日
参照元:日経会社情報DIGITAL|セブン銀行[8410]:自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ 2025年6月19日(適時開示)
セブン銀行は過去にも自己株式取得を実施しているので、今後も株主還元の一環として実施する可能性があります。
まとめ
本記事では、セブン銀行の配当金について解説しました。
2026年3月期において、セブン銀行の配当金は1株あたり年間11円が予定されています。
100株あたり年間1,100円が支払われますが、実際に振り込まれる金額は税引後の876円です。
セブン銀行は、全国に展開するATMネットワークを基盤とした安定した収益モデルを持っており、10年以上減配なく配当を実施しています。
配当利回りは4年連続で3.5%を超えており、今期も3%超えの予想です。
株主優待がない反面、セブン銀行は株価の上昇や配当の実施などで株主還元を図っています。
銘柄選びの参考になれば幸いです。

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