マルハニチロは26年3月期は減益予想! 配当は据え置きの110円予想を徹底解説

マルハニチロのイメージ

マルハニチロ(1333)は、水産業界の大手企業で、漁業や養殖・水産物の輸出入のほか、冷凍食品や化成品などの製造加工・流通事業などを展開しています。2025年3月期は5期連続増配となり、1株当たり25円アップの110円となりました。しかし、2026年は一転減益が予想されいます。

本記事では、マルハニチロの配当金額や配当時期・配当性向・配当利回りについて解説します。

マルハニチロの配当金はいくら

配当金のイメージ

2026年3月期のマルハニチロの配当金は、1株あたり年間110円予想です。100株(単元株)持っていれば、年間11,000円の配当金がもらえます。

100株での配当金を受け取るためには、298,250円※の投資資金が必要です(※2025年5月18日の終値2,982.5円で計算)。2026年3月期の配当は2025年と同じ110円の据え置き予想となっています。

今期と過去6年間の配当金の推移を示すと次のようにとなります。

 

中間配当金 期末配当金年間配当金
82期
2026年3月期(予想)
50円60円110円
81期
2025年3月期
50円60円110円
80期
2024年3月期
35円50円85円
79期
2023年3月期
65円65円
78期
2022年3月期
55円55円
77期
2021年3月期
40円40円

配当金にかかる税金

配当にかかわる税金のイメージ

配当を受け取る際には、あらかじめ税金が引かれる源泉聴取が原則です。マルハニチロの2025年3月期の年間配当金は100株で11,000円、税引後で8,766円が支払金額となります。

(110円×100株)×(1-20.315%)= 8,766円

配当金には所得税と住民税などが課税されます。税率は20.315%です。内訳は所得税と復興特別所得税が15.315%、住民税が5%となっています。

ただし、NISA(少額非課税制度)で非課税の扱いを受けている場合には、税金が差し引かれないので11,000円が受取額です。なお、非課税となるのは国内の株式や投資信託に限られます。米国株や米国ETFは非課税とならない点に注意しましょう。

マルハニチロの配当金はいつもらえる

配当スケジュールのイメージ

マルハニチロ株の配当がもらえるのは、12月下旬と6月下旬です。まず権利確定日と支払開始日との関係は、次のようになります。

中間配当期末配当
権利付最終日2025年9月26日2026年3月27日
権利確定日2025年9年30日2026年3月31日
支払開始予定日2025年12月下旬2026年6月下旬

マルハニチロの権利確定日は9月末と3月末なので、期末配当金は3月末を基準日とし支払は6月下旬頃に、中間配当金は9月末を基準日として12月下旬頃に支払われます。

配当金を受け取るには、権利付最終日(権利確定日の2営業日前)までに買い注文を約定(注文を成立)させておくことが必要です。

また、マルハニチロの事業年度は毎年4月から翌年3月までです。配当は、株主総会の決議により決定されます。実際に投資家の口座に配当が振り込まれるには、約3か月かかるので注意しましょう。

マルハニチロの配当利回りと配当性向は

配当利回りと配当性向のイメージ

マルハニチロの配当利回りと配当性向を解説します。

2025年3月期の配当利回りは3.63%、配当性向は23.81%です。配当性向と配当利回り推移をまとめると次のようになります。

配当利回り配当性向
2025年3月期3.63%23.81%
2024年3月期3.20%20.55%
2023年3月期2.68%17.87%
2022年3月期2.21%17.12%
2021年3月期1.72%36.58%
配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。考え方については『配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説』をご覧ください。

マルハニチロの株主優待

株主優待のイメージ

マルハニチロに株主優待はありません。過去に実施されていた時期がありましたが、2022年3月期をもって株主優待制度を廃止しています。

株主優待はありませんが、公式サイトによれば、株主への利益還元を経営の重要課題として位置付け、企業価値の向上に取り組んでいくとしています。配当と株価の上昇に期待しましょう。

マルハニチロの業績

業績のイメージ

マルハニチロ株式会社の2025年3月期、売上高1,078,631百万円(前年同期比+4.7%)、営業利益30,381百万円(+14.5%)、経常利益32,254百万円(+3.7%)、純利益23,264百万円(+11.6%)と大幅な増収増益となりました。営業利益は経営統合以降、最高となる300億円超を達成。

特に加工食品事業の営業利益が39.2%増と大きく伸長し、全体の業績を牽引しています。通期予想は据え置かれていますが、年間配当は前期比29.4%増の110円に修正され、株主還元の強化が図られています。事業セグメント別では加工食品事業や食材流通事業が海外市場拡大により安定成長し利益に貢献しています。

2026年3月期業績見通し

企業発表によると2026年3月期は構造改革費用の影響を受けることが想定されています。

  • 経常利益予想:26,000百万円(前期比-19.4%)
  • 変革費用:5,000百万円(CI変更関連費用)
  • 営業利益見通し:270億円(前期比-11.1%)

過去5期の売上高や営業利益・経常利益・純利益の推移は次のとおりです。

(単位:百万円)

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売上高営業利益経常利益純利益
2025年3月期1,078,63130,38132,25423,264
2024年3月期787,34625,35830,22822,434
2023年3月期1,020,45629,57533,50018,596
2022年3月期866,70223,81927,59616,898
2021年3月期809,05016,17218,0935,753

参考:決算短信 / 決算説明資料 / IR資料室 |企業情報 | マルハニチロ株式会社

マルハニチロの事業内容

事業内容のイメージ

マルハニチロの事業内容は次のとおりです。(2025年3月期第1四半期連結会計期間より、4セグメントから3セグメントへ変更)

  • 水産資源
  • 食材流通事業
  • 加工食品事業

これら3つのセグメントの下に複数のユニットがあります。それぞれ概略を説明します。

1.水産資源

水産資源事業は、漁業を国内外で行う漁業ユニットと、国内で主にブリ、カンパチ、マグロの養殖を行う養殖ユニット、北米の豊富な水産資源を活用しながら水産物の加工・販売を展開する北米ユニットから構成されています。

2.食材流通事業

食材流通事業は、国内外で水産物の調達や市場流通の販売ネットワークを持つ水産商事ユニットと、多様な業態に対して水産商材や業務用商材の製造および販売も行う食材流通ユニット、国内外の畜産物と農産物を取り扱う農畜産ユニットから成っています。

3.加工食品事業

加工食品事業は、国内外において家庭用冷凍食品・缶詰・フィッシュソーセージ・ちくわ・デザート・調味料・フリーズドライ製品・ペットフード等の製造・販売を行う加工食品ユニット、化成品の製造・販売を行うファインケミカルユニットから構成されています。

マルハニチロの競合他社との業績比較

競合比較のイメージ

マルハニチロと同じく主に水産業を営む企業との業績を比較します。ニチレイ(2871 東証プライム)ニッスイ(1332 東証プライム)極水(1301 東証プライム)との業績比較は次のとおりです。(2025年5月19日現在)

(単位:百万円)

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銘柄時価総額売上高営業利益純利益
マルハニチロ(8766)152,8491,078,63130,38123,264
ニチレイ(2871)470,181702,08038,31524,731
ニッスイ(1332)267,909886,12631,77925,381
極洋(1301)53,144302,68111,0796,740

 マルハニチロは比較した他社に比べ、時価総額は低いが売上高が大きく上回っていることが分かります。

マルハニチロの株価

株価のイメージ

マルハニチロの株価は、過去2年間で1千円程度アップしており長期保有に適しています。現在の株価と年初来高値・年初来安値を整理すると次のとおりです。

マルハニチロの株価チャート

株価情報  マルハニチロ株式会社株価は2025年5月18日の終値で2,982.5円となっています。年初来高値は3,384円(2025/04/23)、年初来安値2,874円(2025/01/07)です。

株価(円)日時
現在2,982.52025/5/18終値
年初来高値3,3842025/04/23
年初来安値2,8742025/01/07

マルハニチロの自己株式取得

配当利回りと配当性向のイメージ

マルハニチロでは、大きな自己株式取得はありません。なお、2025年3月31日現在にマルハニチロが発行する株式の概要は次のとおりです。次に、所有者別株式数分布状況(普通株式)です。

参考までに、所有数別株主数分布状況(普通株式)は、100株以上500株未満が最も多く84.12%となっています。 

マルハニチロの株価について詳しく知りたい場合は、公式ホームページをご覧ください。

発行可能株式総数普通株式118,957,000株
発行済株式の総数普通株式50,578,837株
(自己株式39,612を含む)
株主数普通株式67,489名

次に、所有者別株式数分布状況(普通株式)です。

金融機関34.86%
金融商品取引業者2.44%
外国法人等18.46%
その他の法人等19.05%
個人その他25.20%

参考までに、所有数別株主数分布状況(普通株式)は、100株以上500株未満が最も多く84.12%となっています。

マルハニチロなどの個別株への投資は簡単と思っていたけれど実際に難しかった。とくに売る時に迷ってしまい売り時を逃してしまったという方が多くいらっしゃいます。利益を確保するのは大事ですが時には損切も必要になり、これができないと株で資産形成は難しくなります。しかし自分ではできないという方には、投資顧問の利用をおすすめします。当サイトを運営するライジングブル投資顧問は、株の「売買サポート」を行っております。ライジングブルの売買サポートサービスは、3ヶ月9,000円で買い推奨だけではなく、売却、銘柄入替するところまで、リスク管理をしながらサポートします。

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まとめ

まとめのイメージ

マルハニチロ株で2025年3月期に受け取れた配当は、1株当たり年間110円です。

単元株の100株あたりの配当金額は、税引前で11,000円(税引後8,766円)です。なお、2025年3月期の年間配当は15円増配となりました。

また、配当時期は中間配当が9月、期末配当が3月です(実際の支払時期は12月下旬と6月下旬)。マルハニチロ株の株主優待はありませんが、2026年3月期も好調な決算が予想されていますが、構造改革費用の影響で減益の見通りしなっています。四半期ごとの決算短信にも注目しながら、あなたの銘柄選びの参考としてください。

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