リスク分散で堅実投資!バランス型投信「つみたて8資産均等バランス」とは?投資信託の選び方も解説

バランス型投信「つみたて8資産均等バランスのイメージ

投資信託の種類は、株式型、債券型、バランス型の大きく3つに分けて考えることができます。

株式型や債券型は文字通り、投資先資産は株式や債券ですが、バランス型の投資信託は、株式、債券、リートなど複数の資産にバランスよく投資をしていることが特徴です。

つみたて8資産均等バランスは、種類の違う8資産に均等に投資をしているファンドです。

本記事では、つみたて8資産均等バランスの特徴、NISAを始める前に確認しておきたいこと、投資信託の選び方のコツを解説します。

つみたて8資産均等バランスとは

株に関してわからないイメージ

つみたて8資産均等バランスの特色

つみたて8資産均等バランスは、「三菱UFJアセットマネジメント」が運用する投資信託です。

世界各国の株式、公社債、リート(不動産投資信託証券)に投資をしており、下記の8資産への投資割合は均等です。

【基本投資割合】

国内株式 12.5%
先進国株式12.5%
新興国株式 12.5%
国内債券 12.5%
先進国債券12.5%
新興国債券 12.5%
国内リート12.5%
先進国リート 12.5%

つみたて8資産均等バランスの基本情報

【基本情報】       

 (基準日2024.3.15)

運用(委託)会社三菱UFJアセットマネジメント
設定日2017.08.16
償還日無期限
純資産額 1,264.35億円
基準価額 15,554円
決算日 毎年6月25日
商品分類  インデックス型
投資対象地域 内外
投資対象資産 複合資産(株式、債券、リート)
為替ヘッジなし
購入時手数料 無料
信託報酬(運用管理費用)年率0.242%(税込み)
信託財産留保額   無料
NISA成長投資枠/つみたて投資枠購入可能

8つの投資対象資産の指数を均等比率(12.5%)で組み合わせた合成ベンチマークに連動した運用成果を目指しています。

つみたて8資産均等バランスは、NISAで購入可能な投資信託です。年1回決算日に分配金額が決定され、分配金は元本に上乗せして運用される仕組みです。

つみたて8資産均等バランスの基準価額と純資産総額の推移

過去5年の基準価額と純資産総額の推移を確認しましょう。

2020年に一旦、基準価額が下がりましたが、純資産は順調に積み増していることがわかります。

投資信託の人気は、純資産の流出入から判断することが可能です。運用期間が無期限と定められていても、純資産額が少ないと途中償還の可能性がありますが、つみたて8資産均等バランスは現時点で1,000億円を超えていますので問題ないレベルと言えるでしょう。

基準価額と純資産額のチャート】 

つみたて8資産均等バランスの基準価額と純資産総額の推移

つみたて8資産均等バランス目論見書より引用

基準価額と純資産総額の推移

決算日基準価額(円)純資産総額(億円)
2019.6.25  10,710 94.48
2020.6.25 10,490221.22
2021.6.2513,151461.40
2022.6.25  13,176672.74
2023.6.25 14,299984.37

つみたて8資産均等バランスのリスクリターン

(2024.3.15更新)

パフォーマンス 6ヶ月1年3年 5年
リターン(年率) 11.2719.82 7.59  7.77
リスク(年率) 8.34 8.259.66 13.29

投資信託を購入する際は、リターンに関心が向いてしまいがちですが、投資はリスクの概念を抑えておくことが大切です。

投資のリスクとは、言葉からイメージする「危険」という意味ではなく、値動きの不確実さを示したものです。リスクが大きい投資信託は、値動きに幅があることを意味しますので、リターンに振れ幅も大きくなります。

たとえば、つみたて8資産均等バランスの5年平均リスクリターンで見ると、平均リターンは7%、リスクが13%ですので、リターン7%を中心として上下13%ずつ動く可能性があると考えます。

具体的な数字で言うと、上限20%(7%+13%)から下限マイナス5%(7%-13%)の範囲に入る確率が統計学上約68.3%と理解します。

NISAでつみたて投資をする前に確認すべきこと

確認すべきこと

余裕資金を把握する

日経平均が史上最高値を更新し、投資を始めようと考える人は少なくないようです。

ただ、投資は資産形成の有用な手段ですが、元本保証がないことを今一度理解しておかなければならないでしょう。

投資信託の場合、資産形成を成功に導くコツは、基本、長期運用になります。

一旦投資を始めたら、預貯金のように必要なときに気軽に出し入れできないことを理解して、無理のない金額で投資を始めましょう。

そのためには、毎月の家計収支を把握して生活費の3ヶ月~半年分は現預金で確保する。その上で余裕資金があれば投資を考えるという手順を踏みます。投資でお金を増やして赤字を補填するなどの考え方は絶対にしてはいけません。

投資初心者には積立投資がおすすめ

投資初心者が長期運用を考える場合、積立投資が選択肢の一つとなります。

積立投資は、毎月や毎日など定期的に定額で投資信託を買い付ける方法です。購入口数を指定するのではなく、購入金額を指定するため、買付け口数は、買付け時の基準価額によって異なります。

価額が下がっているときには、多くの口数が購入でき、反対に高いときには少しの口数を買い付けることになるため、取得額を平準化する効果があります。

日々変動する基準価額に一喜一憂することなく投資ができることがメリットです。

積立投資はNISAがおすすめな理由

約2,000本ある投資信託の中で、NISAのつみたて投資枠で購入できる投資信託は約280本です。(2024年2月29日時点)

つみたて投資枠の対象となっている投資信託は、運用コストが低く長期運用に適したものに限られているため、投資初心者はつみたて投資枠対象の投資信託から選択するのがおすすめです。

また、NISAの積立投資では、分配金は分配せずに再投資するため、複利効果が高まり効率的な資産形成が期待できます。

しかも、NISAの投資から生じた利益は非課税ですので、運用から生じた利益の全額が手元に残ります。

2024年開始の新NISAは、投資額ベースで年間360万円を上限とし、1,800万円までの投資から得られる利益に税金がかかりません。

また、非課税運用期間は無期限となったため、資金が必要になるタイミングまで運用を継続でき、仮に、売却しても翌年以降に空いた枠に再投資が可能となりました。

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何を買ったらいいかわからない問題を解決する

いざ投資を始めようとしたとき、何を買ったらいいかわからないと悩む方も少なくありません。

先述しましたが、投資信託には運用方針により種類があることを知っておくと、的を絞りやすくなります。

株式型、債券型、バランス型と投資資産の違いで分類できること、また、運用方針の違いから商品を分類すると、インデックスファンド、アクティブファンドがあります。

投資をこれから始める人は、投資指数に連動したインデックスファンドを選ぶほうが安心です。NISA対象の投資信託の大半はインデックスファンドですので、その中から投資期間や自分のリスク許容度などを勘案して投資信託を選びましょう。

たとえば、バランス型と比較すれば、株式型の投資信託のリスクリターンが高いですし、債券型はリスクリターンが低いです。過去の実績は、将来の利益を保証するものではありませんが、参考資料とすることはできます。

投資信託の運用成績を決める3つの要因

投資信託の値動きは自分でコントロールできませんが、投資信託の運用コスト、投資元本、投資期間は自分で選ぶことができます。

NISAのつみたて投資枠で購入できる投資信託は、購入時の手数料は無料、売却時に信託財産から引かれる信託財産留保額もかからない場合が多いですが、運用期間中の運用管理費用(信託報酬)は必要です。 

運用管理費用は、資産残高に応じて一定の比率で毎日かかるコストです。

そこで、コストの差がどの程度、資産額に影響するのかをシミュレーションしてみました。

たとえば、毎月5万円の積立投資を平均利率7%で20年続けた場合、信託報酬率0.2%と1.0%では、支払う信託報酬総額は次の差となって表れます。

信託報酬率0.2%の場合:信託報酬総額 53万円
信託報酬率1.0%の場合:信託報酬総額 252万円

コストの差は約200万となり、手取り額に大きな影響を及ぼします。

同じ種類の投資信託で迷った場合は、信託報酬の低い投資信託を選ぶことが効率的な資産形成の上では重要となります。

三菱UFJアセットマネジメントが運用する他の投資信託

三菱UFJアセットマネジメントは投資家から人気のeMAXIS Slimを始めNISA対象ファンド198件(2024.3.31現在)など数多くのファンドを運用しています。2022年3月末時点における運用資産残高「20兆円超」と多くの投資家から強い信頼を得ている運用会社です。

【投資信託一例】

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
S&P500指数(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果をめざします。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
日本を含む先進国および新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざします。

まとめ

つみたて8資産均等バランスは、全世界の株式、債券、リートにバランスよく投資をしている投資信託です。この投資信託の最大の特徴は、値動きの違う資産に投資をしているためにリスクが分散されていることです。

一般的に、株式市場が好調なときは債券価格が下がり、反対に株式が低調なときは債券価額が上がる傾向にあります。そのため、株式や債券など特定の資産に投資をしている投資信託では、値動きが市場動向に大きく左右されますが、バランス型は投資資産の反作用によりブレ幅が小さくなります。

このようにつみたて8資産均等バランスは、大きな損失は避けられる可能性が大きい投資信託と言えそうですが、反面、大きなリターンを得られる可能性はそれほど期待できないということにもなります。ただ、安定的な運用を期待できるため、投資期間が短くてリスクが取れない、取りたくない人には向いているかもしれません。

これから投資を始めようとしている人は、運用にかかるコストについて知っておくことが大切です。少しと思える差でも長い運用期間中には大きな差となって表れます。

投資信託の積立投資は、買付け設定を行った後は、投資額の変更や中止などをしない限り、基本ほったらかしで運用できますが、投資先を決めるまでは、複数の投資信託を比較するなど慎重な選択が求められます。

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