指値と成行の違いとは?メリット・デメリットや注文方法の使い分けを紹介

株の指値と成行の違いのイメージ

近年は資産形成や資産運用といった言葉を見聞きすることが増えてきました。

若年層の間でも、株式投資などに取り組む人が増加傾向にあります。

実際に投資をするハードルは年々下がってきており、アプリなどで気軽に株取引ができるようになっています。しかしながら、投資初心者にとっては、注文一つ行うだけでも勇気がいるものです。

注文方法も指値注文や成行注文といった形があり、初心者からしてみればどうやって注文するのがベストなのか?が分かりにくいこともあるでしょう。

この記事では、そういった投資初心者さんに向けて、指値注文や成行注文等の基本的なところから、そのメリット・デメリット、注文方法の選び方などについて解説していきます。

指値注文や成行注文等の基礎知識

指値注文や成行注文等のイメージ

まずは株取引をする際に目にする、注文方法の特徴について説明します。指値注文・成行注文・逆指値注文のそれぞれの特徴をしっかり押さえていきましょう。

指値注文と成行注文

指値注文とは

 

指値注文とは、株式を売買する際、投資家自身が買値や売値を指定する注文です。

例えば、「とある株式に対し、1,000円の指値で500株の買い注文を出した」などといった使い方をします。

指値注文は、上記の買い注文を出した場合、その株の価格が1,000円以下になった場合に注文が成立し、投資家の保有株となります。

言い換えれば、投資家が指定した金額に達することがなければ、絶対に注文が成立しないのが指値注文の大きな特徴です。

成行注文とは

 

成行注文とは、指値注文とは異なり、値段を指定しない注文方法になります。

「とある株式に対し、成行注文で500株の買い注文を出した」などといった使い方をします。

取引時間中に成行の注文を出した場合、その時の最も低い価格の売り注文とマッチングして注文が成立します。

例えば、1,000円・1,010円・1,020円の売りの指値注文が出ている場合、ここで成行の買い注文を出すと、このうちで最も低い価格の1,000円で売買が成立、つまり約定することになります。

逆指値注文とは

 

指値注文や成行注文とともに、逆指値注文ができる証券会社があります。

逆指値注文とは、「〇〇円まで下がったら売る」「〇〇円まで上がったら買う」という注文方式です。

通常の指値注文が「△△円まで上がったら売る」「△△円まで下がったら買う」という注文となるため、その反対の注文方法という意味で逆指値注文と呼ばれています。

損失の拡大を防ぐために活用したり、一定の利益を確定するために活用します。

指値注文のメリット・デメリット

指値注文のメリット・デメリットのイメージ

指値注文は、投資家自身が買いたい価格を注文時に指定します。どのようなメリット・デメリットがあるかについて詳細に解説していきます。

指値注文のメリット

 

指値注文のメリットは、なんといっても想定外の価格で約定することがない点です。

注文が成立する場合、自分の指定した価格で基本的に取引できるので、思っていたよりも高く買ってしまうとか、安く売ってしまうといった失敗を防げます。

投資資金のコントロールなどもしやすいです。また、注文自体は取引市場が開場する前から出すことができます。

それゆえ、市場の取引時間中に株式投資に集中して取り組めなくても指値注文を出しておけば、売買のマッチングがうまくいった時点で自動的に取引が成立します。

成行注文だと価格変動が激しいときのリスクが大きいですが、指値注文であれば比較的そういったリスクを回避できるというメリットがあります。

指値注文のデメリット

 

指値注文のデメリットは、売買注文をした時に、指定した価格に到達しなければ購入や売却ができない点です。

例えば、500円のとある株があるとします。

もう少し下がるだろうと考えて、480円で指値注文を出した場合、480円まで下がらない限り取引は成立しません。481円まで下がってもその後、上昇基調に転じてしまうと、一向に注文が成立しない状況が続きます。

もし株価が600円、700円…と上昇し続けた場合、投資で利益を得るチャンスを逃してしまうという事態を引き起こしてしまいます。

売り注文の場合も同様で、指値注文の価格がその時点での需要にマッチしていないといつまでも売却ができないといったことが起こりえます。

株式を売却して投資資金を確保し、他の株式に乗り換えたいといった時に、いつまでも株式が売却できないとこちらも利益を得る機会を損失してしまうことになります。

成行注文のメリット・デメリット

成行注文のイメージ

成行注文は、投資家自身が価格を注文時に指定しません。どのようなメリット・デメリットがあるかについて詳細に解説していきます。

成行注文のメリット

 

成行注文のメリットは、基本的にその時の市場価格で売買することになるので、売買取引が早く成立する点です。

「いくらでもいいから今すぐに確実にこの株を買いたい(売りたい)」という希望がある時に、即座に取引が成立するのでストレスが少ないといえます。

うまく活用できれば、上昇基調にある株式を手にしやすかったり、早急に損切りができて損失を最小限に抑えられたりします。

成行注文のデメリット

 

成行注文のデメリットは、自分が想定していた価格よりも高く買ってしまったり、安く売ってしまう可能性が高まるという点です。

例えば、注文を出そうと考えたとき、その時点で株価が100円程度であったとしても、注文約定時に株価が高騰して200円になっていたら200円で約定してしまうことになります。

株価の変動が大きい銘柄や変動が大きい時期に成行注文を出すと、思わぬ価格がつくことがあるので注意が必要です。

特に、売買取引量が少ない銘柄に対して成行注文を出すと、想定外の価格になりやすいのと、取引がいつ成立するかも読みにくいので気をつけましょう。

投資初心者向け注文方法の選び方

投資初心者向け注文方法の選び方のイメージ

指値注文と成行注文は大きく違う注文方法です。

注文方法を間違えると、得られたはずの利益が小さくなってしまったり、大きな損失を抱えてしまう可能性があります。

どのような場面でどういった注文方法を選択したら良いかについて、場面ごとに説明していきます。

注文がどのように成立するかについて

 

まず、株式の売買注文を出した場合、どのように注文が成立するかについて理解を深めておきましょう。基本的に、売買注文には以下のような優先順位があります。

価格が同じ場合は注文時間が早い方から約定する

午前中に注文を出した場合と午後に注文を出した場合は、午前中に注文を出したものから約定していきます。

指値注文よりも成行注文が優先される。

注文時間が遅くとも、成行注文が出た時点でどの指値注文よりも成行注文が優先されます。テーマパークのファストパスのごとく、他の注文をごぼう抜きにできるのが成行注文の良さともいえます。

それゆえ、ある株式に関して「時期はいつでも良いがこの値段になったら買いたい」といった希望があるなら、なるべく早くに指値注文を出すのが良いでしょう。

もし「(この株は今後一気に値上がるだろう等と見越して)今すぐ買いたい」という希望があるなら成行注文で優先的に購入するのが良いということになります。

株価変動に慣れていないなら指値注文がおすすめ

 

指値注文は、事前に価格を指定して購入・売却する注文方法です。それゆえ、約定の際に自分の想定した価格から大きくずれることはありません。

投資に慣れた上級者であれば、市場環境などを考慮して成行注文で利益を出していくこともできるでしょう。

しかし、投資初心者など株価の変動に慣れていない人は思いもよらない金額になると焦ってトレードしてしまう可能性があります。

最初は指値注文を重ねることで、株取引に慣れていくのがおすすめです。

また、臨機応変に対応する必要が少ないので、日中は仕事をしていて株取引に時間がかけられない会社員の人などにも向いている注文方法といえます。

損切りしたい時は成行注文がおすすめ

 

損切りとは、損失が大きくなる前に株式等を売却することで損失を最小限に抑えることを指します。

株価が下落傾向にある時などに行うことが多く、早く売ることが優先される事態です。

それゆえ、損切りしたい場合は成行注文が向いています。もし、損切りのタイミングで指値注文をすると、希望価格に到達しない限り売却できないので損失が拡大してしまう可能性が高まります。

また、成行注文が優先されてしまうため、いつまでたっても売れない事態にもなりかねません。


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まとめ

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基本的に、株式投資は株価が安い時に買って、高い時に売ることで売却益を得て利益を確定していくものです。

人によっては、長期投資でインカムゲインを得ながら資産を増やしていく人もいれば、短期的なトレンドを掴んで売買を頻繁に繰り返しながら資産を増やす人もいます。

いずれにしても、いつ買っていつ売るか?といったことが得られる利益に与える影響は大きいです。

それゆえ、株式投資における利益を最大化するためには、どのような注文方法で売買の注文を出して約定していくかも重要な要因となってきます。

株の注文方法には主に指値注文と成行注文があります。

2つの注文方法の大きな違いは、注文時に買いたい(売りたい)株の価格を投資家が指定して注文するかそうではないかです。

いずれの注文方法にもメリット・デメリットがありますが、投資家が意図した価格と約定する価格の乖離が抑えられる指値注文の方が、投資初心者には勧められます。

成行注文は、指値注文よりも素早く約定するため、相場をチェックしながら投資する人が好んで活用する注文方法です。

それぞれの特徴があるので、自分の投資スタイルや状況に応じて使い分けていくのが良いでしょう。

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