資産形成コンサルタントは本当に怪しいのか?見分け方とよくある詐欺手口の特徴

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「資産形成コンサルタントの方に相談してみたいけど怪しいのかな……」老後の資産運用について相談してみたいけど、怪しいイメージが拭えなく、相談するのを躊躇っている方も多いのではないでしょうか。

テレビやSNSで詐欺被害にあった方の報道がされていると、本当に利用して大丈夫なのか、不安になりますよね。

本記事では、資産形成コンサルタント資格は本当に怪しいのか解説します。

資産形成コンサルタントの見分け方とよくある詐欺手口の特徴も紹介しているので、最後まで読んでみてください。

資産形成コンサルタントは怪しい?詐欺やマルチ商法まがいと勘違いされる理由

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資産形成コンサルタントが怪しいと勘違いされる主な理由は、以下のとおりです。

詳しく解説します。

誰でも「コンサルタント」を名乗れるから

「資産形成コンサルタント」は国家資格ではなく自称で使える名称のため、名乗るだけなら資格も審査も不要です。

実際、特別な資格や登録がなくても今日から「コンサルタントです」とSNSで発信できてしまいます。

ファイナンシャルプランナー(FP)のように、金融商品を取り扱う場合は登録が必要ですが、単に「アドバイスします」というだけなら、法的な制約はほとんどありません。

このように資産形成コンサルタントは、誰でも「コンサルタント」を名乗れる点から怪しいと思われやすくなっています。

マルチ商法や情報商材販売と紐づいているケースがある

一部の資産形成コンサルタントが「怪しい」と言われるのは、マルチ商法や情報商材の販売と深く関わっている場合があるのも一つの要因でしょう。

将来の不安から「資産形成をはじめたい」と思ったとき、親しげに寄ってくるSNSアカウントやYouTubeの資産形成コンサルタントも多くいます。

最初は無料相談や情報提供のフリをして、実際には高額な講座やツールを買わせようとしてくるケースが多々あります。

さらに「この講座を人に紹介すれば報酬がもらえる」と、マルチ商法やねずみ講のような紹介ビジネスに発展するケースも少なくありません。

こうした詐欺まがいの事例が少なくないため、資産形成コンサルタントには不信感を持たれやすいのが現実です。

SNSやDMで勧誘されることが多く不透明さがある

資産形成コンサルタントと名乗る人物から、SNSやDMでの勧誘は相手の実態が不明であることも多く信頼性を判断しにくいです。

実際、LINEグループで投資話を持ち掛けられ、約2,000万円を奪われた事例があります。

徳島県警は11日、徳島市の60歳代男性が無料通信アプリ「LINE」のグループ機能で投資話を持ちかけられ、計約2010万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。

県警捜査2課によると、男性は1月、LINEで「投資学習グループ」「投資交流グループ」というグループに勝手に追加された。グループではメンバーの1人が他のメンバーに投資の指導をし、利益を上げているというやりとりがあった。

男性は、投資に詳しいという2人と個別にやりとりしたところ「指導通りにすれば利益が得られる」などと持ちかけられた。

実在する投資アプリを使い、外国為替証拠金取引(FX取引)投資の資金として2〜3月に8回、指定口座に現金を振り込んだ。1回で最大1000万円以上を振り込んだこともあった。

アプリ上では利益が出たように見えたが、利益を引き出せないことから被害が発覚した。

引用元:勝手にLINEグループに追加され…実在アプリ使い、「投資指導」で2千万円被害|読売新聞オンライン

このようにSNSが発展して、コミュニケーションが手軽にとれるようになったのも、資産形成コンサルタントが怪しまれる要因の一つといえるでしょう。

実際に被害にあったという口コミや報道が存在する

資産形成コンサルタントを名乗る人物や団体による詐欺被害が、実際に報道されています。前述でも紹介していますが、SNSやLINEを通じた勧誘から高額な被害に発展するケースも多くあるようです。

金融庁からも次のように「詐欺的な投資勧誘等にご注意ください!」と注意喚起を促しています。

投資被害にご注意ください!

○「未公開株」「新規公開株」や、いわゆる「ファンド」(集団投資スキーム)などの勧誘において、こんな勧誘を受けたことはありませんか?

◆「上場確実ですので、必ず儲かります! 元本も保証します!」
◆「△△社の株(社債など)を買ってくれたら、あとで高く買い取ります。」
◆「被害を回復してあげます。その代わり、別の商品(□□社の株式・社債など)を買ってください。
◆「郵便や宅配便等で現金を送付してください。」
◆「金融庁(その他公的機関名)の者ですが・・・・」

引用元:詐欺的な投資勧誘等にご注意ください!|金融庁

現在は詐欺の手法も多くあり、毎年多くの被害がでているのもあって、資産形成コンサルタントが怪しく思われる要因となっています。

優良な資産形成コンサルタントと怪しい業者の見分け方

優良な資産形成コンサルタントと怪しい業者の見分け方

ここからは、優良な資産形成コンサルタントと怪しい業者の見分け方を紹介します。

運営実態が明確か確認する

資産形成コンサルタントを選ぶときは「運営元の情報がはっきりしているか」を必ず確認してください。

実績や信頼があるコンサルタントであれば、堂々と企業情報を公開しています。逆に個人名だけや連絡先がGmail、登記先がバーチャルオフィスなどの場合、身元を隠している可能性があります。

こうした正体が見えない資産形成コンサルタントは、トラブルになっても連絡が取れなかったり、責任を取らなかったりするケースも多々あるでしょう。

金融庁の登録を受けた正規業者であれば、顧客保護の制度や行政処分の対象にもなりますが、個人レベルの「資産形成コンサルタント」には責任が及びません。

運営実態がはっきりしないところに資産の相談をするのは、見ず知らずの相手に通帳を預けるのと同じです。

そのため、資産形成コンサルタントへの依頼を考えている場合は、運営情報をGoogle検索や金融庁の免許・許可・登録等を受けている業者一覧などを調べて実態を確かめるようにしましょう。

保有資格や登録があるか確認する

資産形成コンサルタントを選ぶときは、国家資格や公的な登録の有無を必ず確認しましょう。信頼できる金融のプロには、第三者機関によって認められた「裏付け」が必ずあります。

代表的な資格としては「ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)」「証券外務員」などが挙げられます。

さらに、投資助言業をおこなうには「金融商品取引業」の登録が必須です。もし、無登録で有償の助言をおこなうと、金融商品取引法第二十九条を破ることになり、5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金が科されます。

第二十九条 金融商品取引業は、内閣総理大臣の登録を受けた者でなければ、行うことができない。引用元:金融商品取引法|e-GOV

第百九十七条の二 次の各号のいずれかに該当する者は、五年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。引用元:金融商品取引法|e-GOV

このため「金融商品取引業」の登録がない場合は「ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)」「証券外務員」の資格を持っていても、投資に関して助言はできません。

もし「FP資格は誰でも取れるから意味がない」「証券外務員は取得するだけムダ」等、資格に関して軽視する資産形成コンサルタントと遭遇した場合、法律違反となるので安易に取引しないようにしてください。

提案が中立・多角的か確認する

信頼できる資産形成コンサルタントかどうかは「中立性」「多角的な視点」があるかで見極められます。このため、自社商品だけをゴリ押してくる相手には注意してください。

資産形成は「投資信託・不動産・保険・現金比率」など、家庭の状況やリスク許容度に合わせて組み立てる必要があります。

しかし、提案が「特定の保険しか勧めない」「不動産しか語らない」など一方向に偏っている場合、その裏に売りたい高額商品があるかもしれません。

本来、プロの資産形成コンサルタントは自社利益ではなく、顧客利益を最大化する提案・改善が仕事です。

リスクも含めて誠実に説明する姿勢がなければ、自身の利益のみしか考えていない場合も多く契約してしまうと後悔しかねません。

中立的で信頼できるコンサルタントかどうかを判断するには、初回相談時に次のポイントをチェックしてみてください。

  • 特定の金融商品だけに誘導していないか
  • 複数の選択肢を比較し、リスクや手数料も丁寧に説明しているか
  • 「何を選ぶか」ではなく「なぜそれを勧めるか」を明確に伝えているか

自身の資産や人生に真剣に向き合ってくれる相手かは、最初の提案内容でほぼ見抜けるでしょう。

料金体系が明確か確認する

資産形成コンサルタントに相談する際、料金体系が明確に公開されているかどうか必ず確認しましょう。

信頼できる資産形成コンサルタントであれば「相談料・継続サポート費・成功報酬の有無」など、すべての料金を事前に公式サイトや契約書で明示してくれます。

一方、怪しい資産形成コンサルタントだと「初回は無料」といいながら、後から高額な利用料や情報商材をセット販売してくるケースもあります。

「料金はあとで説明します」「まずはLINE登録を」など、費用の話を先延ばしにする対応がある資産形成コンサルタントは気をつけましょう。

こういった金融系アドバイザーを探す場合、口コミにも注意してください。さくら行為によるレビューや他社を落とすために嘘のレビューサイトなどを作成している悪質なケースもありますのでくれぐれもご注意ください。

藤村 哲也

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怪しい資産形成コンサルタントの被害にあった事例

怪しい資産形成コンサルタントの被害にあった事例のイメージ

SNSや広告経由で資産形成コンサルタントを装った人物に接触し、高額な契約金を支払ったものの、まったく成果が得られないまま被害を受けるケースが実際に発生しています。

怪しい資産形成コンサルタントの多くは「短期間で稼げる」「初心者でも大丈夫」など、巧妙な言葉で相手の不安や欲を刺激します。

とくにSNSでは実績が不明なまま「生活の自由を手に入れた」と発信するアカウントが多数存在し、実際には情報商材の販売やマルチ商法的なスキームで利益を得ている例が多くみられます。

京都情報商材被害対策弁護団が公表している事例も、X(旧:Twitter)経由で被害を受けていました。

 

相談者様は、本件依頼時20代の男性です。相談者様は、Twitterを利用していたところ、Aという人物からフォローされました。

相談者様は、AのTwitterのつぶやきを見たところ、そこには「週20~30分の作業で毎月10万円を稼いでいます。」「初期費用なし。」などと記載されていました。そこで、相談者様は、AとLINEの連絡先を交換し、会うことにしました。

ところが、当日Aは急用のために来ることができず、相談者様は、Aの代わりに来たというBという人物から情報商材を商品とする情報商材ビジネスの話を聞きました。後日、BとCという人物と会って、情報商材ビジネスについてより詳しく話を聞くことになりました。

Cは「毎月60万円は稼ぐことができる。会社に就職しなくてもこれなら自立して生きていける。僕は、親に自立を証明して生きている。だから大学を辞めた。」などと会社に勤めずとも確実に多額のお金を稼ぐことができる旨を告げました。相談者様は、Cの話を信じ、情報商材ビジネスで確実にお金を稼ぐことができると考えました。

そこで、BとCから、コンサルティング業者である相手方からその情報商材ビジネスで確実に稼ぐためのコンサルティングを受けられる契約(以下、「本件契約」という。)の勧誘を受け、コンサルティングを受ければ情報商材ビジネスで確実に儲けることができると考えて、契約書に署名押印をしてしまい、貸金業者からお金を借りて49万5000円を相手方の口座に振り込んでしまいました。

その後、コンサルティングを受けながら情報商材ビジネスを始めましたが、2か月たってもほとんど稼ぐことができなかったほか、相手方の対応に不信感を抱いたことから、相談者様は、相手方らに不審を抱いたので当弁護団の弁護士に相談し、被害金額の回収を依頼することにしました。

なお、貸金業者への債務については親族からの援助で全額返済することができました。

引用元:事案概要|京都情報商材被害対策弁護団

このようにSNS経由での安易な契約は、詐欺の可能性があります。とくに「すぐ稼げる」「元手ゼロ」「絶対儲かる」などの言葉が出た時点で、詐欺的な可能性が高いと疑いましょう。

資産形成コンサルタントは怪しい?に関するよくある質問

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ここでは、資産形成コンサルタントは怪しい?に関するよくある質問をそれぞれ解説します。

資産形成コンサルタントとは何ですか?

資産形成コンサルタントとは、一言で言えば「お金の使い方・増やし方についてアドバイスする専門家」です。主に将来に備えた貯蓄や投資の戦略づくりをサポートします。

資産形成コンサルタントの主な業務は、以下のとおりです。

  • ライフプランに応じた資産運用の提案
  • NISA(ニーサ)やiDeCo(イデコ)、投資・資産運用などの活用アドバイス
  • 家計の収支改善や貯蓄計画の作成
  • 老後資金や教育資金の準備支援
  • 税金や節約の基本的な助言 など

ただし近年、肩書だけの無資格者や詐欺まがいのコンサルタントも増加しています。SNSや広告で甘い言葉を使い「絶対儲かる」「元本保証」と誘う場合は要注意です。

信頼できる資産形成コンサルタントを選ぶ際には「金融庁登録」「過去の実績」「報酬体系が明確か」など、しっかり確認しておきましょう。

資産形成コンサルタントとFP(ファイナンシャルプランナー)の違いは何ですか?

資産形成コンサルタントとFP(ファイナンシャルプランナー)は、どちらも金融に関する専門家です。

しかし、FP(ファイナンシャルプランナー)は、より幅広い分野(ライフプランニング、不動産、相続など)を扱えるのに対し、資産形成コンサルタントは資産運用に特化した知識とスキルを習得しています。

FP(ファイナンシャルプランナー)資産形成コンサルタント
目的人生全体のマネープランを設計している資産を運用して増やすことに特化している
対象者のイメージお金に関して全体を見直したい人投資をはじめたい人、資産運用を効率化したい人

どちらを選ぶかは相談したい内容や、相談する相手の得意分野によって異なるでしょう。

資産形成コンサルタントと証券アナリストの違いは何ですか?

資産形成コンサルタントは、個人のライフプランや資産状況に合わせた資産運用プランを提案するのが主な役割です。

一方、証券アナリストは企業価値分析や市場分析など、より専門的な金融分析をおこなうのが主な役割です。

証券アナリスト資産形成コンサルタント
目的企業や市場の分析に基づく投資判断の材料を提供している資産を運用して増やすことに特化している
対象者のイメージ金融機関・機関投資家・証券会社に勤務されている人投資を始めたい人、資産運用を効率化したい人

簡単にまとめると、資産形成コンサルタントは顧客の資産形成をサポートする「コンサルタント」であり、証券アナリストは金融商品の分析や投資戦略を立てる「アナリスト」です。

資産形成コンサルタントを利用するメリット・デメリットは?

資産形成コンサルタントを利用するメリット・デメリットは、次のとおりです。

メリットデメリット
・自分に合った資産運用プランを立てられる
・投資初心者でも効率的にはじめられる
・時間と手間を省いて、正しい投資判断ができる
・無資格者でも名乗れてしまうため、信頼性の見極めが難しい
・コンサル料や商品紹介による手数料が発生する
・詐欺まがいの業者や情報商材販売に巻き込まれる可能性がある

資産形成コンサルタントは、正しく選べば「効率よく資産を増やすための強い味方」になります。

一方、信頼できる相手かを見極めないと、損失やトラブルに発展する可能性もあるため、事前調査と慎重な判断が欠かせません。

資産形成コンサルタントの被害にあった場合はどうすればよいですか?

資産形成コンサルタントの詐欺被害にあわれた場合、以下の流れで対処するようにしてみてください。

  1. 警察相談専用電話「#9110」番号を利用し、被害状況を伝えて被害届を提出する
  2. 日本証券業協会に相談する
  3. 詐欺被害による金銭的な損害がある場合は弁護士に相談し、法的手段を検討する
  4. 詐欺コンサルタントとのやり取り(メール、チャット、契約書など)を保管し、証拠として警察に提出する

もし、詐欺被害にあった場合は、一旦落ち着いて冷静に対処するようにしましょう。

まとめ:資産形成コンサルタントを利用する場合は見極めが重要

老後の心配より今を楽しむことも大切のイメージ

資産形成コンサルタントの中には、怪しい方がいるのも事実です。

しかし、資産形成コンサルタントをうまく活用することで、老後の資産形成に成功して大幅に資産を増やした方もいます。

本記事を参考にして、自身に合う資産形成コンサルタントをみつけてみてください。とはいえ「資産形成コンサルタントに依頼するのは不安だな…..」このように思う方も多いはずです。

弊社では月あたり3,000円の会費(3か月9,000円)で、投資顧問サービスを提供しており、多くのお客様からご満足いただいております。株式投資での資産形成をお考えの方は、お気軽にご相談ください。

また、LINEで資産運用に関する情報も無料で提供しているので、気になる方は登録して資産運用に関する情報を勉強してみてはいかがでしょうか。

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