勝率を上げる!ローソク足チャートの見方と売買シグナルのつかみかた

ローソク足イメージ

株式投資で成功するには、相場の動きを正確に読み解く力が不可欠です。

本記事では、投資家必須のスキルであるローソク足チャートの基本から、実践的な売買シグナルの見方まで詳しく解説します。

これを読めば、チャートから相場の転換点を見抜き、より的確な売買タイミングの判断材料の1つとして活用できるようになります。

ローソク足の基本

ローソク足の基本のイメージ

ローソク足チャートは1本1本の最小単位がローソク足です。

ローソク足は、始値と終値の実体と呼ばれる長方形の部分、高値と安値をヒゲと呼ばれる長方形が出るラインで表します。ヒゲは上ヒゲ、下ヒゲがあり、上ヒゲは高値から価格が下がった分、下ヒゲは安値から上がった分をあらわしています。

ローソク1本が1日の4本値を表わすものを「日足のローソク足」といいますが、他に「週足」「月足」「年足」などがあります。

週足ならその週の始まり(通常、月曜日の前場始値)とその週の終わり(通常、金曜日の後場終値)、月足なら月の最初の日の始値と月の最終日の終値、年足ならそれぞれ年初の日と年末の日の値がローソクの上下辺で表され、期間ごとの最高値、最安値も同じようにそれぞれ上ヒゲ、下ヒゲで表わされます。

一目で4つの情報が分かる優れもの、ローソク足

ローソク足の説明

単純な折れ線グラフでも過去の株価の動きを表わすことができますが、そこで分かるのは終値だけです。それに対して、ローソク足チャートは、文字通りローソク型をしたグラフで、「始値」「終値」「高値」「安値」の4つの情報が一目で分かる画期的なチャートです。

陽線とは

1日の取引が低い値段スタートして高い値段で終わった場合には白いローソクが描かれ、これを陽線(ようせん)といいます。白い縦長の四角形があり、その上と下に一本ずつ線が引いてあります。(色は掲載サイトによって異なる場合があります)

ローソク本体の下の辺がその日の「始値」を、上の辺が「終値」を示します。ローソクの上下に付いている線をヒゲといい、上についているヒゲ(上ヒゲ)の先端がその日の最高値、下についているヒゲ(下ヒゲ)の先端がその日の最安値です。

陰線とは

1日の取引が高い値段で始まり低い値段で終わった場合は、黒いローソクが描かれ、陰線(いんせん)といいます。
ローソク本体の上の辺が「始値」、下の辺が「終値」です。ヒゲについては白いローソクと同じで、上ヒゲの先端が最高値、下ヒゲの先端が最安値です。

ローソク足の見方

 

 

任天堂のチャートでろうそく足を説明

まずは、ローソク(ヒゲを含まない部分)の長さに注目してみましょう。
①大きな陽線は、取引が始まってから終わるまでの値上がりが大きかったことを示します。つまり、非常に強い相場だったことが分かるのです。逆に、白いローソクが短ければ、勢いの小さい値上がりだったことが分かります。

次に、ヒゲの長さを見てみましょう。
②短いローソク本体に長いヒゲが付いている場合は、始値と終値は近い値段だったものの、取引時間中は大きな値動きのある躍動的な相場であったことが分かります。

逆に、
③陽線(白いローソク)に上ヒゲが付いていなければ、その日は最高値で取引が終わったことが分かります。この場合、買いの圧力が強いままで取引が終わっているので、翌日も上昇期待が持てます。
④陰線(黒いローソク)に下ヒゲが付いていない場合はその逆で、安値引けは翌日も弱い可能性が高いと推測されます。

このように、単なる折れ線グラフでは分からない相場の強弱や値動きの大きさが分かるので、ローソク足で投資家の心理も読み取ることができます

ローソク足から分かる売買シグナル

「ローソク足」を使って、相場をどのように判断するのか、売買シグナルとしてのローソク足の読み方をいくつか見ていきましょう。複数のローソクを組み合わせて次の相場を予想する場合にも使われます。

同事線(十字線)

 

 

ローソク足十字線
長期上昇相場では陽線が多く並び、長期の下落トレンドでは陰線が多く並ぶことになりますが、始値と終値がほぼ同じだったことを示す十字線(ローソク本体の長さがないローソク足)は、昇トレンドから下落トレンドへ、下落トレンドから上昇トレンドへの相場の転換点に出ることが多い形といわれています。

 

開けた窓は閉める、窓開き(まどあき)

ローソク足窓埋め

ローソク足でいう「窓」とは、1本目のローソクの上ヒゲ(最高値)と2本目のローソクの下ヒゲ(最安値)が離れており、空白ができている形を指します。

前日の最高値よりもさらに高い株価が翌日の最安値であることを示しており、買いの勢いが非常に強いことが読み取れます。このローソクの並び方を「窓が開く」といいます。これが出ると、一旦、窓を開ける前の水準まで値下がりすることが多いといわれています。

2本目の安値よりも低く1本目の高値を下回る値下がりですので、かなり大きな値下がりになります。この動き方を「窓を埋める」といいます。

窓が開くということは、窓が開く前の相場で買った人に十分な利益が出ているため、利益を確保するための売りが出やすく、そのため値下がりの可能性が高くなるのです。

最近の傾向としては、ボラティリティーが大きく、昔に比べて窓が開くことが多いと感じています。また、弊社で推奨した株で急激に株価が上昇したケースでは窓を埋めることなくずっと上昇を続けたケースなどもあるので注意しましょう。

相場一服、はらみ線

 

 

はらみ線

大きな陽線(白いローソク足)または陰線(黒いローソク足)の次に、小さな陰線または陽線が出て、2本目のローソクが1本目のローソクにすっぽり収まっている形を「はらみ線」といいます。
上昇相場なら、一時的に上昇が止まって小休止(一服)するところで現れるといわれています。

相場が高値圏の時に、2本目の小さなローソクが十字線(始値と終値が同じ値段で、上ヒゲ・下ヒゲあり)であれば、相場は天井であり、強い売りのシグナルといわれます。

逆に、下落相場の下値でこれが出れば、相場の底値で買いシグナルとなることが多いといわれます。

天井・底値の暗示、つつみ線

 

 

ローソク足つつみ線

小さな陽線または陰線の次に、大きな陰線または陽線が出て、2本目のローソクが1本目のローソクをすっぽり包む形が「つつみ線」です。はらみ線の逆の形となります。

高値圏でつつみ線が出ると上昇相場が天井を迎えるとして売りシグナル、安値圏で出ると下落相場も底値を迎える暗示として買いシグナルととらえられます。

1本目の小さなローソクが十字線であれば、その可能性はより高くなります。

上昇相場の終わりを示す、かぶせ線

 

 

ローソク足かぶせチャート

相場の上昇中に、前日の高値より高い値段で始まり、前日の値幅内(ローソクの中)で取引が終わって陰線となった形が「かぶせ線」です。

前日の陽線の中心より下まで陰線がかぶさった場合は、それまでの買いの勢いが弱まり上値が重く、高値圏で買い手が減少し、上昇相場が下落相場に転換することを示唆します。

ローソク足の時間軸チャートの使い方

 

 

ローソク足には、他に「週足」「月足」「年足」といったように期間を変更して表示する機能があります。

日足チャートは1つのローソク足が1日の値動きを表しており、週足チャートでは1週間の動きを表しています。

日足より週足チャートの方が長い期間を表示できるので、大きなトレンドを把握することができます。また「5分足」や「15分足」、「60分足」などの短いチャートでは今後5分、15分後、1時間後にどう動くかという短期的な動きをとらえることが可能です。

では、どのように使ったらいいのか?

それは、大きな時間軸から短い時間軸を見ていくのが定石です。

  • 短期投資の場合数日~数週間の売買は日足チャートをメインで使用
  • 中期投資の場合数ヶ月~1年程度の売買は週足または日足チャートをメインに使います。
  • 長期保有の場合数年~10年の売買は月足チャートでトレンドを把握する

投資初心者の方は短い足のチャートばかり見ている方が多くいらっしゃいます。木を見て森を見ずにならないように長い足で全体のトレンドをつかんだ後で短い足のチャートを見るのがおすすめです。

藤村 哲也

様々なチャート

ローソク足のほかにも様々なチャートがあります。

移動平均線

平均移動線

 

通常、ローソク足とセットで使われるのが「移動平均線(Moving Average)」で、当日から遡ったある一定期間の終値の平均値を、1日ずつずらして線で結んだものです。

ある一定期間とは、例えば、5日であれば、今日から5営業日前までの5個の終値の平均を計算し、前日分もその日から5営業日前までの5個のデータの平均を計算…というように毎日計算して、線でつなげます。

5日移動平均線に比べると50日、75日、100日となるほどなだらかで動きが少ない線になります。

上記チャート表の例だとMA(Moving Average)9は9日、MA13は13日、MA26は26日の移動平均線になります。

2本の移動平均線の関係性を把握できるとその後に「上昇する」のか「下降する」のか予測しやすくなります。

藤村 哲也

具体的には、株価が下落した後に短期(25日など)の移動平均線が長期(75日など)の移動平均線を下から上に交差して抜けることをゴールデンクロスといい、買いのサインとされます。

逆に株価が下落した後に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下へ交差して抜けることをデッドクロスといい、売りのサインといわれています。

このように移動平均線の動きから中長期の株価を、移動平均線と現在の株価の離れ方などから目先の株価動向を推測するために使います。

ボリンジャーバンド

その他、移動平均線と標準偏差を使った「ボリンジャーバンド」は、株価の勢いや方向の変化などを見るためのチャートです。また、時間の概念に関係なく相場の流れを見る「新値足」「カギ足」「ポイント&フィギュア」など、目的によって様々なチャートが開発されています。

チャート分析でできること

 

チャート分析は初心者向きの分析方法

チャート分析の大きなメリットは短期的な値動きを予測をしやすいということです。企業の業績や経済動向等に関係なく、投資家が「買いたがっているのか」それとも「売りたがっているのか」という心理状態や売買結果がチャートに表されています。そのため、チャート分析は初心者向きの分析方法です。

チャート分析は上昇、下降、横ばいなど相場の方向感(トレンド)を捉えたり投資家の心理を分析し、相場を予想できるので企業の業務や経済活動を見張っている必要が少なく、デイトレードやスイングトレードなどの短期的な売買値動きのある取引に有効です。

投資家の多くは同じことを考える

たくさんの投資家が日経平均や個別銘柄など同じチャートの動きを見て売買の判断をしています。レジスタンスライン(抵抗線)やサポートライン(支持線)と呼ばれる売買が活性化する価格帯では「ここで価格は上がる」「ここで価格は下降」といった同じ判断をする人が多くなり、そこで売買が活発になります。そのため、レジスタンスラインやサポートラインでは値動きが抑えられたり、そこを抜けると上昇・下降のトレンドとなります。

 

 

チャート分析の注意点

チャート分析は、歴史が残した長いデータの中から数多く現れたパターンを見つけ出し、法則を導き出してシグナルにしたものです。

人間の行動が反映された結果である「株価」は過去のパターンを繰り返すといわれています。チャート分析によって相場を推測して行動する人が多ければ、より一層そのパターン通りになりやすいといえます。

しかしながら、チャートはあくまでも過去の軌跡を将来の動きに当てはめるものです。様々な新しい出来事が影響して、必ずしもシグナル通りとならないことも頭に入れておかなければなりません。

突発席なニュースに弱い

チャートはあくまでも過去の軌跡を将来の動きに当てはめるものです。そのため突発的ニュースがあった時にはチャート分析がむずかしくなります。最近で言えば「トランプ関税」。当てはまる過去のデータがないので相場がどちらに動くのかチャートから想定が難しくなっています。

ダマシにだまされる

チャート分析では一見買いに見えたチャートでも価格が下がってしまうことがあります。このことを売買する人の間では、それを「ダマシ」と呼びます。

チャート分析は、今回ご紹介したものの他にもたくさんのパターンがあります。自分に合ったパターンを見つけ、組み合わせて使えるようになるとよいでしょう。

シグナルにはそれなりの理由があることも事実ですので、是非株式投資のリスク管理の一助としてください。

チャート分析を知っても株の売買が思うようにいかないという方は実は多くいらっしゃいます。チャートはあくまでに株の売買を判断する1つの指標です。ファンダメンタルや世界情勢などさまざまな要因で株価は動きます。そういった判断がむずかしいという方には、投資顧問の利用をおすすめします。当サイトを運営するライジングブル投資顧問は、株の「売買サポート」を行っております。ライジングブルの売買サポートサービスは、3ヶ月9,000円で買い推奨だけではなく、売却、銘柄入替するところまで、リスク管理をしながらサポートします。

個人の方には難しい売り推奨のアドバイス実績も豊富にあり、

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まとめ

  • ローソク足は始値・終値・高値・安値の4つの情報を一目で把握できる優れたチャートです
  • 陽線・陰線、窓開き、はらみ線などのパターンから、相場の転換点を読み取ることができます
  • 移動平均線やボリンジャーバンドなど、補助的なテクニカル指標と組み合わせることで分析の精度が向上します

チャート分析は過去のパターンに基づくため、必ずし確実な売買のシグナルとは言い切れない場合も多くあります。株価は国内の景気動向のみならず海外の景気動向や金利、また業界のトレンドや政府の発表や企業の合併・吸収など多くの要因から株の上昇・下降が発生します。これらの複合的な要素を組み立てて、その企業の成長力を図ることこそ儲けを出すために必要なことだと思います。

 

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