
本記事では、株式会社サンリオ(東証プライム:8136)の配当金額や配当時期、配当性向、配当利回りについて解説します。
サンリオはキャラクター商品の企画・販売やライセンス事業、テーマパーク運営などを展開する企業です。
新型コロナウイルスの影響で2021年3月期に赤字・無配となりましたが、その後5期連続で増収・増益を達成。
2027年3月期の配当金は1株あたり年間16円と、6期連続の増配が予想されています。
サンリオの株はNISAの成長投資枠でも購入できるので、非課税での運用も可能です。
目次
サンリオの配当金はいくら|年間16円と6期連続の増配予想

2027年3月期の予想において、サンリオの配当金は1株あたり年間16円です。予想どおりであれば6期連続の増配となり、100株あたり年間1,600円がもらえます。
100株分の配当金を受けとるためには、118,100円※の投資額が必要です。※2026年10月2日の終値(1株=1,181円)で計算
これまでの配当金の推移を、以下の表にまとめました。
(1株あたり)
| 事業年度 | 年間配当(実績) | 年間配当(調整後) | ||
| 中間配当 | 期末配当 | 合計 | ||
| 2027年3月期(予想) | 8円 | 8円 | 16円 | 16円 |
| 2026年3月期 | 31円 | 38円 | 69円 | 13.8円 |
| 2025年3月期 | 20円 | 33円 | 53円 | 10.6円 |
| 2024年3月期 | 22.5円 | 43.5円 | 66円 | 4.39円 |
| 2023年3月期 | 15円 | 20円 | 35円 | 2.33円 |
※サンリオは2024年4月1日付で株式分割(普通株式1株につき3株の割合)を実施し、2026年4月1日付でも株式分割(普通株式1株につき5株の割合)を実施、※実績値は株式分割前の数値、調整後は株式分割後の数値
配当金には20.315%の税金が発生するので、100株を持っている株主に支払われる金額は1,274円です。
配当金の税金や節税方法については、こちらの「配当金に税金はかからない?節税のコツや新NISAで非課税で受け取る方法を解説」の記事を参考にしてみてください。
サンリオの配当金はいつもらえる|11~12月頃と翌年6月頃

サンリオの配当金は、中間と期末の合計2回にわけて支払われます。
配当金の権利確定日と支払い開始時期を、以下の表にまとめました。
| 項目 | 中間配当 | 期末配当 |
| 権利確定日 | 9月30日 | 3月31日 |
| 支払い開始時期 | 11月下旬〜12月上旬頃 | 6月上旬~中旬頃 |
参照元:サンリオ|株式事務手続きのご案内、サンリオ|決算短信
配当金を受けとるには、株主名簿への登録が必要です。
反映に時間がかかるので、基準日の2営業日前までに余裕をもって注文しましょう。
サンリオの配当利回りと配当性向

2027年3月期におけるサンリオの配当利回りは1.21%、配当性向は30.4%の予想です。
直近5年分の推移については、以下の表をご覧ください。
| 事業年度 | 配当利回り | 配当性向 |
| 2027年3月期(予想) | 1.21% | 30.4% |
| 2026年3月期 | 1.12% | 30.44% |
| 2025年3月期 | 1.26% | 30.00% |
| 2024年3月期 | 0.98% | 30.03% |
| 2023年3月期 | 0.94% | 34.52% |
サンリオは株主還元方針として、以下の3点を掲げています。
- 配当性向を30%以上とする
- 配当だけでなく、株価上昇によるTSR(株主総利回り)の拡大を重視
- 魅力的な投資機会が見つからない場合、余剰資金や財務基盤を考慮しつつ追加の株主還元を検討(最大300億円)
配当性向は直近4年間で30%台を維持しており、方針どおりの還元を継続しています。
ただし、配当利回りは1%台にとどまり、高配当株の目安となる4%には届いていません。
配当収入よりも株価上昇による利益を重視する投資家に向いた銘柄だといえます。
競合他社との比較
以下の表では、2026年3月期におけるサンリオの配当利回りと配当性向を、競合他社と比較しました。
| 会社名 | 配当利回り | 配当性向 |
| サンリオ(8136) | 1.12% | 30.44% |
| オリエンタルランド(4661) | 0.48% | 20.17% |
| バンダイナムコホールディングス(7832) | 1.58% | 33.56% |
参照元:みんかぶ
3社を比較すると、サンリオの配当利回りはバンダイナムコに次ぐ水準です。配当性向は30.44%と3社の中間にあり、利益に対して無理のない範囲で配当を出しています。
オリエンタルランドは配当利回り・配当性向ともに低水準ですが、株主還元に消極的なわけではありません。詳しくはこちらの「オリエンタルランドの配当金は少ない?株主優待や配当時期も解説!」記事を参考にしてみてください。
配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。
配当利回り
購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けられるかを示す指標です。計算式は次のようになります。
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100
配当性向
税金を差し引いた企業の純粋な利益である当期純利益のうち、配当に回される額を表した割合です。計算式は次のようになります。
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100
目安となる数値や詳しい計算方法については、こちらの「配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説」記事で解説しています。
サンリオの株主優待|テーマパーク内で使える優待券

サンリオは株主優待を実施しています。
サンリオグループ共通の会員サービス「Sanrio+」を通じて、以下の2種類の優待を受け取れます。
| 優待品 | 優待内容 |
| 電子チケット | サンリオピューロランド、ハーモニーランドで利用できるテーマパーク共通優待券 |
| 電子クーポン | サンリオショップ、サンリオオンラインショップ、テーマパーク内のショップで利用できる1,000円分の株主優待券 |
対象株主は毎年3月末日・9月末日時点で100株以上保有している株主で、発送は毎年7月と12月を予定しています。
また、3年以上保有している株主には以下の追加優待もあります。
- 株主限定アクリルスタンドの贈呈
- 株主限定ぬいぐるみの贈呈
- オンラインイベントへの招待
2026年4月1日の株式分割にともない優待内容が変更されており、変更後の詳細は以下の表をご覧ください。
| 所有株数/優待内容 | 電子チケット | 電子クーポン | 長期保有制度(3年以上) | ||
| アクリルスタンド | ぬいぐるみ | オンラインイベント | |||
| 100株以上 | 1枚 | ー | ー | ー | ー |
| 500株以上 | 1枚 | 1,000円券×1枚 | ー | ー | ー |
| 1,500株以上 | 3枚 | 1,000円券×1枚 | 〇 | ー | ー |
| 7,500株以上 | 6枚 | 1,000円券×1枚 | 〇 | ー | ー |
| 15,000株以上 | 9枚 | 1,000円券×2枚 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 30,000株以上 | 12枚 | 1,000円券×2枚 | 〇 | 〇 | 〇 |
最新の優待内容は、サンリオの公式サイトでご確認ください。
サンリオの業績

サンリオの業績(過去6年分)を以下の表にまとめました。
(単位:百万円)
| 決算情報 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 2026年3月期 | 194,008 | 77,859 | 79,335 | 54,608 |
| 2025年3月期 | 144,904 | 51,806 | 53,453 | 41,731 |
| 2024年3月期 | 99,981 | 26,952 | 28,265 | 17,584 |
| 2023年3月期 | 72,624 | 13,247 | 13,724 | 8,158 |
| 2022年3月期 | 52,763 | 2,537 | 3,318 | 3,423 |
| 2021年3月期 | 41,053 | -3,280 | -1,731 | -3,960 |
参照元:サンリオ|決算短信
2020年の新型コロナウイルス感染拡大により、店舗やテーマパークの営業自粛を余儀なくされ、2021年3月期は約40億円の赤字を計上しました。しかし、緊急事態宣言が全面解除された2021年10月以降は店舗に足を運ぶ人が増え、EC・テーマパーク事業も含めて業績が回復。
その後は5期連続で増収増益を達成し、2026年3月期には売上高・営業利益ともに過去最高を更新しています。
2027年3月期も前期を上回る業績予想が出ており、成長が続けば配当のさらなる増加も見込めるでしょう。
サンリオの事業内容

サンリオは以下の5部門で事業を展開しています。
- リテール・ECビジネス
- コンシューマビジネス
- ライセンスビジネス
- デジタルコンテンツビジネス
- テーマパークビジネス
それぞれ紹介します。
リテール・ECビジネス
サンリオショップ・サンリオオンラインショップを運営し、キャラクター商品やサービスを提供する部門です。リアルショップではキャラクターとの触れ合いを重視し、来店者に向けた体験型の売り場づくりに取り組んでいます。
コンシューマビジネス
サンリオキャラクターを通じて、「大切な誰かに素直な心を伝える」ための商品を開発する部門です。とくに、誕生日や記念日などの特別な日に手書きのメッセージを添えて贈れるグリーティングカードの開発に力を入れています。
ライセンスビジネス
企業や団体と提携し、コラボ商品の開発やキャラクターを活用したイベント展開を手がける部門です。サンリオキャラクターが企業とユーザーをつなぐ役割を担い、提携企業のビジネスをサポートしています。
デジタルコンテンツビジネス
スマートフォン向けのデジタルコンテンツを開発・配信する部門です。おもな取り組みは、以下のとおりです。
- SNSコンテンツの配信
- 待ち受け画面の着せ替え
- ゲームアプリでのコラボ企画
キャラクターの認知度向上と提携企業のビジネス支援を両立させています。
テーマパークビジネス
サンリオはキャラクターの物語を体感できるテーマパークを2か所運営しています。
- サンリオピューロランド(東京都多摩市)
- サンリオキャラクターパークハーモニーランド(大分県日出町)
テーマパーク以外にも、全国のホテルでのキャラクタールームの提供やキャラクターカフェの運営など、リアルな体験機会の拡充に取り組んでいます。
サンリオと競合他社の業績比較

サンリオと競合他社の業績を比較してみましょう。2026年3月期の業績は、以下のとおりです。
(百万円)
| 会社名 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| サンリオ(8136) | 194,008 | 77,859 | 79,335 | 54,608 |
| オリエンタルランド(4661) | 704,539 | 168,413 | 169,641 | 121,881 |
| バンダイナムコホールディングス(7832) | 1,348,246 | 189,517 | 201,923 | 140,651 |
参照元:みんかぶ
売上高・純利益の規模では、オリエンタルランドやバンダイナムコホールディングスに劣ります。しかし、営業利益率・純利益率は3社のなかで最も高い水準です。
事業規模は小さいながらも、効率よく利益を生み出す収益構造を持っている点がサンリオの特徴です。
サンリオの株価

出典:Yahoo!ファイナンス|(株)サンリオ【8136】:株価チャート
サンリオの株価は、1,181円(2026年10月2日終値)です。以下のチャートでは、直近10年間の株価の推移を示しています。

出典:Yahoo!ファイナンス|(株)サンリオ【8136】:株価チャート
2020年は新型コロナウイルスの影響で店舗・テーマパークの休業が相次ぎ業績が悪化。無配となり、株価も直近10年で最低水準まで下落しました。
2022年3月期に黒字転換・復配を果たして以降、5期連続の増収増益が評価され株価は急騰。
2025年7月以降は関税政策の影響による北米市場の先行き不透明感や訪日外国人の減少を受けて株価は下落しました。
しかし、国内客の増加や業務改善により業績が堅調に推移し、下落前の水準まで回復しています。

サンリオは、2027年3月期も増収増益を見込んでおり、年間配当は株式分割後ベースで16円を予定しています。配当利回りだけを見ると高配当株とは言いにくいものの、ハローキティを中心としたキャラクターIPの海外展開やライセンス収入の拡大により、利益成長に伴う増配期待はあります。
ただし、株価には成長期待がかなり織り込まれている可能性があり、配当目的だけで買う銘柄とは少し性格が異なります。今後は、①海外売上の伸びが続くか、②ライセンス収入の利益率を維持できるか、③株主還元方針に沿って増配が続くか、④株価上昇に対して業績が追いついているかを決算ごとに確認することが大切です。
また、サンリオと競合他社の株の値動きについては、以下の表を参考にしてみてください。
| 会社名 | 現在の価格 | 年初来高値 | 年初来安値 |
| サンリオ(8136) | 1,181円 (以下2026/10/2終値) | 1,403.5円(2026/8/7) | 819円(2026/5/7) |
| オリエンタルランド(4661) | 2,816.5円 | 3,167円(2026/7/31) | 2,103円(2026/5/25) |
| バンダイナムコホールディングス(7832) | 5,742円 | 5,529円(2026/8/12) | 3,530円(2026/6/16) |
参照元:Yahoo!ファイナンス|日本株
サンリオの自己株式取得|実施あり

2026年3月期において、サンリオは自己株式取得を実施しています。直近での実施状況は、以下のとおりです。
- 取得した株式の種類:普通株式
- 取得した株式の総数:2,216,400株
- 取得価額の総額:11,422,964,000円
- 取得期間:2025年12月1日~2025年12月23日
参照元:サンリオ|自己株式の取得結果及び取得終了に関するお知らせ
サンリオは配当だけでなく株価上昇によるTSR(株主総利回り)の拡大を重視する方針を掲げており、自己株式取得はその一環として実施されています。
まとめ

本記事では、サンリオの配当金について解説しました。
2027年3月期の配当金は1株あたり年間16円が予想されており、予想どおりであれば6期連続の増配となります。100株あたり税引後1,600円が受け取れます。
配当利回りは1%台と高配当株の水準には届きませんが、配当性向は30%台を維持。
株価上昇によるTSR(株主総利回り)の拡大も重視する方針を掲げています。
配当収入よりも、増配と株価成長を長期で狙いたい投資家に向いた銘柄だといえるでしょう。
銘柄選びの参考になれば幸いです。
【ご注意事項】
本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
株式投資には元本割れのリスクがあります。
配当金は企業の業績によって減額・廃止になる場合があります。
投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。記載のデータは2026年10月2日時点のものです。
最新情報は各企業のIR資料等でご確認ください。



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