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100万円投資で、20万−30万円の配当を得る

ライジングブル投資顧問株式会社で代表を務める藤村哲也です。

中国は株式投資家の間で、成長市場として大きな注目を集めてきました。株価上昇はもちろん魅力ですが、中国株の魅力はその高い配当にもあります。「高配当であるから」といって、買いを単純に勧めるわけではありません。しかし、例えば初めの投資金額が100万円だったとして、配当だけで毎年20万円、30万円が帰ってくる可能性があるとしたら、どうでしょうか。

今回は、中国株ならではの醍醐味と言える「配当」について触れさせていただきます。

■過去5年間の例

ここでは弊社が過去に推奨した銘柄をもとに、中国株の配当の高さを検証していきます。

●恒安国際(香港上場1044)
レポート掲載日:2004年9月3日 レポート掲載時株価:4.5香港ドル
衛生ナプキンや赤ちゃん用紙おむつなどの生活用品を生産販売。中国において衛生用の消費者製品を幅広く手がけており、ナプキンや紙おむつのほかに高級ティッシュペーパーやスキンケア製品・クレンジング製品なども手がけています。特に中高級ブランド志向であり生理用ナプキンのアニエール(Anerle)や紙おむつエルダージョイ(Elderjoy)、ティッシュペーパーのハーテックス(Herttex)などは知名度も高く、中国ではそれぞれの分野でリーディング製品のひとつです。

2004年9月3日にもしも100万円、たとえば約89万円で1万4000株を購入していたら以下の配当金が手に入ったはずです。

- 配当金 累計
04年配当金 19,712円 19,712円
05年配当金 46,972円 66,684円
06年配当金 71,197円 137,881円
07年配当金 112,098円 249,979円
08年配当金 116,883円 366,862円
09年配当金 153,706円 520,568円
10年配当金 193,074円 713,642円

2004年9月3日は恒安国際(1044)の初回レポート公開日です。2004年9月の株価は4.5香港ドルでした。配当金は、中間配当および期末配当の権利落ち日の為替レートで計算しました。例えば、2010年の配当金は、2009年末時点と2010年6月末時点の株主に配当される金額です。

2004年には約2万円、2005年には約4万7000円、2007年には11万円、2010年今年には19万円が配当金として入ってきたのです。累計では、約89万円の投資金額に対して、70万円強が配当金として入金され、さらに今後も持続継続的に配当金が入ってくるのです。

恒安国際(香港上場1044)の場合、2010年の配当として「2009年期末配当」の0.6香港ドルと「2010年の中間配当」の0.6香港ドルを合わせて1.2香港ドルが入ってきます。今年の配当金は推奨当時の株価の実に26.6%にあたり、為替を換算しても今年(2010年)の配当金だけで投資資金の約5分の1を回収できてしまうのです。

恒安国際(香港上場1044)の例で言えば、2004年に約89万円を投資していた場合、2004年の購入当初は4%強と、その当時でも他の資産運用対象とは比べ物にならない位、高い利率を享受できたのです。

しかし中国株の凄(すご)さはここからです。

今年は支払いベースで26.6%の配当(香港ドルベース)がつきます。これが先行者利益です。こうして積み上げてきた配当は現在では投資金額の8割にあたる71万3642円にも上ります。現在のペースで配当が続けば、来年には配当だけで元本を回収できる可能性があるのです。

株価の上がり下がりは、もちろん重要ですが、配当金だけに目を向けても、毎年20万円ほど入ってくるというのは非常に魅力的な投資対象と言えるのではないでしょうか。

これに加えて、当然株価も驚くほど上昇しております。

恒安国際の株価推移と弊社取り扱い

04年9月3日 05年5月17日 06年9月20日 10年11月24日
4.5香港ドル 4.9香港ドル 16.16香港ドル 68.25香港ドル
(買い推奨) (買い推奨) (買い推奨) ("過去のもの"としての扱い)

今から、恒安国際(香港上場1044)を買えばよいのかと言うと、話は別です。推奨当時は4.5香港ドルだった株価は現在68.25香港ドルと株価だけでもおよそ15倍。最低買い付け金額も推奨当初の12万6450円から36万6161円と、買いづらくなってしまいました。配当利回りも今の株価で購入するのであれば1.7%にしかすぎません。つまり、5年経った現在では、「すでに遅し」なのです。

では中国株の高配当は今からでは、遅い話なのでしょうか。過去の中国株にはあった高配当を受けるチャンスは、今はもうないのでしょうか。

結論から申し上げますと、中国株の「高配当」には依然としてチャンスがあると言えそうです。直近の銘柄の例を参考にしてみますと、ここ1年半だけでも以下のように、弊社の売買シミュレーションで組み入れている銘柄も既にその兆候を見せております。

●AAC(香港上場2018)

推奨日:2009年4月3日  推奨時株価:4.22香港ドル 配当利回り2.6%
現在の株価(2010年11月25日終値):20.2香港ドル

もしも「AAC」を2009年4月3日時点に、100万円以下の資金、たとえば約97万円で1万8000株を購入していたらすでに年間7%の利回りです。

2009年配当金 2010年配当金 累計
39,490円 61,468円 100,958円

2009年4月3日の推奨時株価:4.22香港ドルで18万000株購入した場合の例です。配当金は、中間配当および期末配当の権利落ち日の為替レートで計算。たとえば A2010年の配当金は、09年末時点と10年6月末時点の株主に配当される金額です。

なお、AACは2010年に入ってから、1株当たり0.297香港ドルを配当しました。

AAC(2018)の直近の株価動向

AAC 09年4月 10年9月 10年11月
株価 4.22香港ドル 14.4香港ドル 20.85香港ドル

(推奨後上昇率は4.7倍)

つまり4.22香港ドルで購入した人にとっては、現時点で年間7%の利回りになっているのです。今後1年後、2年後、どんどん配当が増えていく可能性もあります。そうであれば持続です。現段階ではその可能性が高いと見積もっており、200万円売買シミュレーションで保有持続を推奨しております。

■高配当を受けられるのは、今しかない!?

今まで見てきましたように、中国株にはまだ「高配当」を望めるチャンスがあると言えそうです。しかし、上記で挙げたAACも、現在では約41万円が最低買い付け金額です。他の例として挙げた銘柄も、どんどん株価が上昇し、当時は5万円や10万円以下で買えた銘柄であっても現在では、最低買い付け金額が30万円や40万円、ものによっては80万円にまで上昇してきています。こうなると、高配当が期待できても、なかなか気軽には手が出せません。

それでは今、高い配当が期待でき、手頃な金額で買える銘柄はないのでしょうか? 高配当だからよいわけではありません。かつての恒安国際(香港上場1044)やAAC(香港上場2018)の時もそうですが、もっと高配当の中国株はたくさんありましたが、結局その後の増配や株価上昇の勢いが増していく事が最も大事になります。ここでも格差は物凄く開いてしまうものです。単なる高配当銘柄を買えば良いという訳ではないのです。

中国株のこういった高配当が期待できるものも、時期が限られており、こういったチャンスは早い者勝ちな部分が多いのです。過ぎ去った日々は帰っては来ません。今のこのタイミングで中国株投資の醍醐味を味 榁て頂くことをお奨めします。

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このように中国株は続々と上昇してきています。出遅れている方は一日も早く中国株に関心を寄せることをお奨めします。


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