
本記事では、三菱HCキャピタル株式会社(東証プライム:8593)の配当金額や配当時期、配当性向、配当利回りについて解説します。
三菱HCキャピタルは、リースや金融サービスを基盤に、航空・環境エネルギー・不動産など多様な事業を国内外で展開する企業です。
2027年3月期の配当予想は1株あたり年間51円で、予想どおりであれば28期連続の増配となります。
三菱HCキャピタルの株はNISAの成長投資枠でも購入できるので、非課税での運用も可能です。
目次
三菱HCキャピタルの配当金はいくら|1株あたり年間51円の予想

2027年3月期の予想において、三菱HCキャピタルの配当金は1株あたり年間51円です。100株あたり年間5,100円がもらえます。
100株分の配当金を受け取るためには、129,800円※の投資額が必要です。(※2026年10月28日の終値で計算)
過去5年分の配当金の推移を、以下の表にまとめました。
(1株あたり)
| 事業年度 | 中間配当 | 期末配当 | 年間合計額 |
| 2027年3月期(予想) | 25円 | 26円 | 51円 |
| 2026年3月期 | 22円 | 24円 | 46円 |
| 2025年3月期 | 20円 | 20円 | 40円 |
| 2024年3月期 | 18円 | 19円 | 37円 |
| 2023年3月期 | 15円 | 18円 | 33円 |
直近4年間で配当金は33円から51円まで増加しており、着実に増配を続けています。
2026年3月期まで27期連続増配を達成しており、予想どおりであれば2027年3月期は28期連続増配となる見込みです。
配当金には20.315%の税金が発生するので、100株を持っている株主に支払われる金額は約4,064円です。
【税引後に受け取れる配当金】(51円×100株)×(1−20.315%)=4,063.935円
配当金の税金や節税方法については、こちらの「配当金に税金はかからない?節税のコツや新NISAで非課税で受け取る方法を解説」の記事を参考にしてみてください。
三菱HCキャピタルの配当金はいつもらえる|12月頃、翌年6月頃

三菱HCキャピタルの配当金は、中間と期末の合計2回にわけて支払われます。
配当金の権利確定日と支払い開始日を、以下の表にまとめました。
| 項目 | 中間配当 | 期末配当 |
| 権利付最終日 | 2026年9月28日(月) | 2027年3月29日(月) |
| 権利確定日 | 2026年9月30日(水) | 2027年3月31日(水) |
| 支払い開始時期 | 2026年12月 | 2027年6月 |
参照元:三菱HCキャピタル株式会社|株式基本情報、三菱HCキャピタル株式会社|よくあるご質問、三菱HCキャピタル株式会社|決算短信
三菱HCキャピタルの配当を受け取るには、権利確定日に株主として登録されていることが条件です。
株主名簿への反映には日数がかかるため、配当を受け取りたい場合は、権利付最終日までに株式を購入しておきましょう。
三菱HCキャピタルの配当利回りと配当性向

2027年3月期の予想において、三菱HCキャピタルの配当利回りは3.67%、配当性向は45.8%です。
直近5年分の推移については、以下の表をご覧ください。
| 事業年度 | 配当利回り | 配当性向 |
| 2027年3月期(予想) | 3.67% | 45.8% |
| 2026年3月期 | 3.81% | 40.7% |
| 2025年3月期 | 3.88% | 42.5% |
| 2024年3月期 | 4.02% | 42.9% |
| 2023年3月期 | 5.13% | 40.8% |
参照元:みんかぶ|三菱HCキャピタル株式会社、三菱HCキャピタル株式会社|決算短信
直近5年間の配当利回りは3〜5%台で推移しており、日経平均やプライム市場の平均(約2.0%)と比べると高い水準です。
三菱HCキャピタルは配当性向の目標を45%以上に引き上げており、利益の拡大に応じた安定配当を目指す方針です。
実際の配当性向は40%台で推移しており、収益に見合った水準で株主還元を行っています。

競合他社との比較
2026年3月期の三菱HCキャピタルの配当利回りと配当性向を、競合他社と比較しました。
| 会社名 | 配当利回り | 配当性向 |
| 三菱HCキャピタル(8593) | 3.81% | 40.7% |
| オリックス(8591) | 4.02% | 39.0% |
| 東京センチュリー(8439) | 4.33% | 35.1% |
| 芙蓉総合リース(8424) | 3.78% | 66.1% |
| リコーリース(8566) | 3.27% | 44.5% |
参照元:みんかぶ
三菱HCキャピタルの配当利回りは競合5社のなかで中程度です。
配当性向は40.7%と、芙蓉総合リース(66.1%)やリコーリース(44.5%)より低く、利益に対して配当に回す割合には余裕があります。

配当性向に余力があるため、業績が拡大すれば増配につながりやすい構造だと言えます。
配当性向と配当利回りは、企業を評価するときに使う指標です。
配当利回り
購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けられるかを示す指標です。計算式は次のようになります。
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100
配当性向
税金を差し引いた企業の純粋な利益である当期純利益のうち、配当に回される額を表した割合です。計算式は次のようになります。
配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100
目安となる数値や詳しい計算方法については、こちらの「配当利回りと配当性向とは?違いや計算式、目安となる数値を解説」記事で解説しています。
三菱HCキャピタルの株主優待|なし

2027年3月期において、三菱HCキャピタルは株主優待を実施していません。その分、配当による株主還元に注力しています。
株主優待がもらえるおすすめ銘柄については、こちらの「【お得な株主優待】初心者でも購入しやすい人気銘柄5選」記事を参考にしてみてください。
三菱HCキャピタルの業績

2026年3月期を含む、過去5年分の業績を以下の表にまとめました。
(単位:百万円)
| 決算情報 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 2026年3月期 | 2,215,384 | 240,428 | 236,089 | 162,206 |
| 2025年3月期 | 2,090,808 | 187,126 | 193,594 | 135,165 |
| 2024年3月期 | 1,950,583 | 146,176 | 151,633 | 123,842 |
| 2023年3月期 | 1,896,231 | 138,727 | 146,076 | 116,241 |
| 2022年3月期 | 1,765,559 | 114,092 | 117,239 | 99,401 |
売上高・純利益ともに過去5年で右肩上がりに増加しており、2026年3月期には過去最高を更新しています。
2026年3月期は航空・ロジスティクス(物流関連)事業が伸び、売上高は前期比6.0%増の約2兆2,154億円となりました。
航空事業では保有資産の積み上げとエンジンの高い稼働率維持により、継続的な収益拡大を実現。
不動産売却も加わって純利益は前期比20.0%増の約1,622億円となっています。

三菱HCキャピタルが今後も安定した配当を続けられるかは、配当性向の余力と航空・ロジスティクスなど主要事業の収益力の両面で確認することが大切です。
三菱HCキャピタルの事業内容

三菱HCキャピタルは、リースやファイナンスを軸に、国内外で幅広い事業を展開しています。
おもな事業分野は、以下の6つです。
- 航空事業
- 不動産事業
- 環境エネルギー事業
- 海外カスタマー事業
- ロジスティクス事業
- カスタマーソリューション事業
それぞれ紹介します。
航空事業
世界の航空会社に航空機やエンジンのリース・資金提供を行う事業です。
導入時の支援から使用中のサポート、退役後の部品販売まで、機体のライフサイクル全体に対応しています。
不動産事業
住宅・商業施設・オフィス・物流施設などを対象に、資金提供・投資・運用管理を行う事業です。
3つの機能を組み合わせることで不動産の価値を高め、暮らしや企業活動を支える施設づくりに取り組んでいます。
環境エネルギー事業
国内外で太陽光・風力などの再生可能エネルギー発電事業を展開しています。
国内では発電事業者への資金提供に加え、業界トップクラスの発電容量を保有・運営。
海外では欧州・米国を中心に事業を広げ、グリーン水素やe-メタノールなど次世代エネルギーの製造にも取り組んでいます。
海外カスタマー事業
欧州・米州・アジア・オセアニア・中国で、現地企業や日系企業にリース・ローンなどの金融サービスを提供しています。
メーカーや販売会社と連携し、機器・設備購入時のローンにも対応。
欧州では法人向けだけでなく、個人向けの金融サービスも展開しています。
ロジスティクス事業
海上コンテナや鉄道貨車など、物流用輸送機器の貸し出し・購入資金支援を行う事業です。
上記の輸送機器は大量輸送が可能でCO2排出量も抑えやすく、物流を支えながら環境負荷の低減にも貢献しています。
カスタマーソリューション事業
国内の企業・官公庁向けにリースを中心とした金融サービスを提供する、三菱HCキャピタルの基盤事業です。
メーカーや販売代理店と連携し、商品販売を資金面から支援するほか、企業の課題に応じた幅広いソリューション(課題解決策)を提供しています。
三菱HCキャピタルと競合他社の業績比較

三菱HCキャピタルと競合他社の業績を比較してみましょう。2026年3月期の業績は、以下のとおりです。
(百万円)
| 会社名 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
| 三菱HCキャピタル(8593) | 2,215,384 | 240,428 | 236,089 | 162,206 |
| オリックス(8591) | 3,330,831 | 456,248 | 691,431 | 447,265 |
| 東京センチュリー(8439) | 1,457,670 | 148,306 | 163,417 | 111,299 |
| 芙蓉総合リース(8424) | 788,669 | 40,542 | 38,249 | 21,565 |
| リコーリース(8566) | 338,579 | 20,621 | 21,043 | 12,821 |
参照元:みんかぶ
売上高・純利益ともに三菱HCキャピタルは5社のなかで2番目の規模です。純利益率は約7.3%で、オリックス・東京センチュリーに次いで3番目の水準となっています。
各社のおもな強みは、以下のとおりです。
- 三菱HCキャピタル:航空機メーカー系列に属さない企業のなかで世界首位の航空機エンジンリース事業
- オリックス:約230機の航空機を保有・管理する航空機リース事業
- 東京センチュリー:約70万台の自動車を管理する業界トップクラスのオートリース事業
- 芙蓉総合リース:業界トップクラスの幅広い事業領域を持つ不動産リース・ファイナンス事業
- リコーリース:約40万社の顧客企業と約6,000社のメーカー・販売店とのネットワークを活かしたリース事業
なかでも三菱HCキャピタルは、航空機エンジンリースの分野で独立系企業として世界首位の規模を誇る点が特徴です。
航空機のリースだけでなく、エンジンや使用後の部品販売まで幅広く扱っています。
三菱HCキャピタルの株価

三菱HCキャピタルの株価は、1,298円(2026年10月28日終値)です。以下のチャートでは、直近10年間の株価の推移を示しています。

出典:Yahoo!ファイナンス|三菱HCキャピタル【8593】:株価・株式情報
2016年ごろは600円前後で推移していましたが、その後右肩上がりで上昇しています。
2023年には増配に加え、中期経営計画で2026年3月期の純利益1,600億円・ROE10%程度の目標を公表。
株主還元と利益成長への期待から、株価は1,000円台まで上昇しました。
2026年2月には、航空事業のリース収入増加や不動産の大口売却、米州事業での貸倒関連費用の大幅減少が好感され、株価は1,500円台まで上昇。
その後は調整し、2026年9月現在は1,380円台で推移しています。

三菱HCキャピタルは、2027年3月期に年間51円の配当を予想しており、前期の46円から5円増配する見通しです。予想配当利回りも約3.9%と高く、長年にわたる連続増配の実績は、配当重視の投資家にとって魅力があります。
ただし、リース・金融事業は金利上昇による資金調達コストの増加や、景気悪化に伴う貸倒リスクに注意が必要です。今後も増配が続くかを判断するには、①資金調達コストを収益で吸収できているか、②海外事業の収益が回復するか、③貸倒関連費用が増えていないか、④利益成長に見合った配当性向を維持できるかを決算ごとに確認することが大切です。
また、三菱HCキャピタルと競合他社の株の値動きについては、以下の表を参考にしてみてください。
| 会社名 | 現在の価格 | 年初来高値 | 年初来安値 |
| 三菱HCキャピタル(8593) | 1,298円 (以下26/10/28終値) | 1,542円 (26/2/19) | 1,240円 (26/6/2) |
| オリックス(8591) | 5,773円 | 6,680円 (26/7/28) | 4,528円 (26/3/30) |
| 東京センチュリー(8439) | 2,513円 | 2,794円 (26/9/3) | 1,939円 (26/3/30) |
| 芙蓉総合リース(8424) | 4,237円 | 4,664円 (26/2/19) | 4,016円 (26/6/2) |
| リコーリース(8566) | 6,270円 | 6,950円 (26/9/1) | 5,740円 (26/3/30) |
参照元:Yahoo!ファイナンス|日本株
三菱HCキャピタルの自己株式取得|実施なし

2027年3月期において、三菱HCキャピタルは自己株式取得を実施していません。
株主への還元は配当を軸としており、配当性向45%以上を目安に、安定的な配当を継続させる方針です。
まとめ

本記事では、三菱HCキャピタルの配当金について解説しました。
2027年3月期の配当金は1株あたり年間51円が予定されており、予想どおりであれば27期連続の増配となります。
100株あたり税引後4,064円が受け取れます。
配当利回りは3〜5%台で推移し、日経平均やプライム市場の平均を上回る水準です。
配当性向は40%台と業績に見合った水準を維持しており、業績が拡大すれば増配につながりやすい構造です。
今後の配当継続には、航空・ロジスティクス・不動産など主要事業の収益維持がポイントとなります。
銘柄選びの参考になれば幸いです。
【ご注意事項】
本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
株式投資には元本割れのリスクがあります。
配当金は企業の業績によって減額・廃止になる場合があります。
投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
記載のデータは2026年10月28日時点のものです。最新情報は各企業のIR資料等でご確認ください。



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