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損益計算書と貸借対照表の見方

損益計算書と貸借対照表の見方

株式に投資することはその企業のオーナーになることです。業績の良い企業が好まれて買われ株価が上昇します。企業の業績は企業が作る財務諸表で見ますので、株式投資をする際には、ある程度、企業の財務諸表を把握しておくとよいでしょう。

財務諸表は会社の家計簿のようなものです。今回は、そのうちの損益計算書(略称:P/L)と貸借対照表(略称:B/S)の見方を紹介します。

損益計算書(P/L)は、1年間の活動の成績表

損益計算書は、ある期間に、いくら売上があり、いくら費用を使い、結果的にいくら儲けや損失が出たかをまとめた書類です。期間は、本決算では1年分ですが、その他に半期(6ヵ月)や四半期(3ヵ月)などが出されています。

損益計算書では、稼いだ金額や使った金額のほか、それが本業での収益だったのか、本業外での収益だったのかなども分かります。損益計算書の項目は、次のようになっています。

(1)売上高:本業での収入

(2)売上原価:商品の仕入れや製造するのにかかったお金
●売上総利益(粗利)  (1)売上高 -(2)売上原価

(3)販売費・一般管理費:販売促進など、本業に関する費用で売上原価以外にかかったお金
●営業利益       ●売上総利益 -(3)販売費一般管理費

(4)営業外収益:本業以外の収益で、会社のお金を預金・投資をして得られるお金など

(5)営業外費用:本業の営業活動以外の活動から経常的にかかる費用(支払利息など)
●経常利益       ●営業利益 +(4)営業外収益 -(5)営業外費用

(6)特別利益:一時的、偶発的に、本業以外で生じた利益(不動産の売却益など)

(7)特別損失:一時的、偶発的に発生した損失(地震や火災で被った被害など)
●税引き前当期利益   ●経常利益 + (6)特別利益 -(7)特別損失

(8)税金
●当期利益       ●税引き前当期利益 -(8)税金

特に注目したいのは(1)売上高と●を付けた利益です。売上高は、その会社の純粋な本業の規模を表します。「営業利益」では本業が上手くいっているかどうか、「経常利益」では本業以外も含めて上手くいっているかどうかが分かります。

例えば、「税引き前当期利益」が大きく儲かっているように見えても、経常利益がそんなに大きくなければ、その期にたまたま何かが起きて儲かったということが分かり、次の期には最終的な利益は減るかもしれないといったことが推測されます。

また、損益計算書は、過去の分と比べることにも大きな意味があります。今期、黒字(利益)であっても、前の期の利益額よりも少なければ減益といって株価としては通常マイナス材料となり、前の期よりも大きければ増益として好材料になります。

貸借対照表(B/S)は、企業の財産の目録

貸借対照表は、決算の時の財産の状況を記したものです。企業の持つ財産(資産)を負債(借金)と資本(自分のお金)に分けて表しています。「資産」を左側に、「負債」と「資本」を右側に書き、左右の合計額は必ず同じになります。

まず、貸借対照表の右側「負債・資本」では、会社の活動資金をどうやって集めたかを見ます。

■負債:借金のことです。このうち「流動負債」とは短い期間で借りているお金(買掛金など)で、「固定負債」は長期で借りているお金(社債など)です。この項目は、返済が必要なお金です。

■資本:会社が自分で持っているお金、自分で稼いだお金で、資本金のほかに利益準備金や利益剰余金があります。株式を発行して得たお金は資本であり、返済の必要はありません。

次に、左側「資産」では、右側で集めたお金をどのような形で持っているかを見ます。
●流動資産:1年以内に現金化することができる財産で、預金や株式、売掛金などです。
●固定資産:長期に保有することが前提の財産で、土地・建物や機械などです。

貸借対照表を見て、負債の大きな会社は、金利が上がってくると借金の利子が重くなってくることが推測されます。一般には、返す必要のない資本の割合の大きい会社の方が財務は健全であると評価されます。

また、固定資産が多いと将来的に機械の買替えや修理の費用が大きくかかるかもしれないという考えや、流動負債が多いにも関わらず流動資産が少ないなどと考え、返済が大丈夫なのかなどと推測することができます。このように財務上の問題点を見つけるために貸借対照表は使われます。

買い・売りのタイミングを見る

過去の株価をグラフにしたものをチャートといいます。株式を買うときには、今の株価が過去どうだったか、また同じ業界内でもどのような水準にあるのかを確認します。

今買おうと思っている銘柄が、過去にかつてないほど上昇しており、その上がり方が急激で幅も大きすぎる(過熱感がある)ようなら、少し株数を抑えることをおすすめします。

良さそうと思う銘柄でも、長期的に株価が低迷している場合などは、何か問題があるかもしれないと少し掘り下げた調査をしてみるとよいでしょう。

チャートはあくまでも過去のことなので、そこから未来を見ることはできませんが、銘柄を選んだら買う直前に最終確認として見ておく必要があります。

株価は時々刻々と変わりますので、チャートの確認はインターネットを利用しましょう。Yahoo!ファイナンス、東京証券取引所などのほか、インターネット証券の取引画面でも確認できます。

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