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株はいつ買えるのか?前場、後場とは
株式市場はいつ開いているのでしょうか。取引所のルールや時間に関する相場用語をご紹介します。
立会時間は?
証券取引所で取引が行われる時間帯を立会時間(たちあいじかん)といいます。今は全面的にシステム化されていますが、1999年までは実際に人間が立ち会って注文を処理していたため、そのように呼ばれています。
取引が行われるのは、平日(土曜日、日曜日、祝祭日、12月31日、年始の3日間を除いた日)です。1日の立会時間については、取引所によって若干異なります。
日本最大の取引所である東京証券取引所では、午前9時00分~午前11時30分と午後0時30分~午後3時00分までの2回で、午前中の立会を「前場(ぜんば)」、午後の立会を「後場(ごば)」といいます。
東京以外の名古屋、福岡、札幌の各証券取引所では、前場が午前9時00分~11時30分、後場が0時30分~3時30分と、東証より後場が30分長くなっています。
始めと終わりに名前あり
株式取引では、売りたい人と買いたい人の条件がマッチすると取引が成立(約定)して、値段が付きます。立会時間の最初と最後の値段は、取引をする人にとって非常に重要であるため、立会時間の始めと終わりに付く値段に名前が付いています。
立会時間の始めに付く値段を「寄付(よりつき)」といいます。前場も後場も寄付といいますが、後場の寄付を「後場寄り(ごばより)」といいます。
また、終わりに付く値段を「引け(ひけ)」といいます。前場も後場も終値を引けといいますが、前場の終値を「前引け(ぜんびけ)」、後場の引けを「大引け(おおびけ)」といいます。
寄付は始めに付く値段ですが、売りと買いの条件が合わずに注文が成立しないと値段が付きません。通常の相場で一般的な銘柄では9時ちょうどに寄付くことが多いのですが、何かイベントが起きたり相場が荒れたりする場合は、なかなか取引が成立せず寄付かないことがあります。
もし、10時にやっと約定ができたら、10時の売買が寄付となります。引けについても同じで、通常の場合は立会時間の終了時(東証なら午後3時)に引けることがほとんどですが、売り買いの注文条件が合わなかった場合、午後3時より前に付いた最後の売買値段をもって大引けとなります。これを「ザラ場引け」といいます。
株式を注文するときの注意点
取引所の立会時間は限られていますが、インターネット証券では、基本的に注文入力自体は24時間可能です。立会時間以外に入力した注文は、次の立会時間にまとめて取引所に発注されます。
また、インターネット証券では「引け」という注文方法があります。これは、引けの値段での売買(引けの値段で成行注文)を指示するものですが、もし、その銘柄がザラ場引けとなると、この注文は成立しませんので注意が必要です。
寄付、引けの持つ意義
24時間相場が動いているFX(為替証拠金取引)などと違って、株式市場は限られた時間での取引となります。
例えば、今日午後3時に株式市場が引けると、次の市場が始まる翌日の午前9時までには18時間あります。夕方に決算発表があった場合や為替市場の動き、ニューヨーク市場をはじめとする海外市場の動向など、多くの事象を考慮して出された注文が、翌日の「寄付」に凝縮されることになります。そのため、投資家は「寄付」を重要視しています。